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「返済が苦しい…」カーローン滞納であなたの車はどうなる?
「今月のカーローンの返済、どうしても間に合わない…」「もし滞納してしまったら、すぐに車は取り上げられてしまうの?」そんな強い不安と焦りを感じていませんか?
カーローンを滞納すると、残念ながら最終的には車は差し押さえられます。しかし、そのプロセスには段階があり、いきなり車を失うわけではありません。
この記事では、ローン滞納から差し押さえに至るまでの具体的な流れと、最悪の事態を避けるための対処法を、時系列に沿って詳しく解説します。何が起こるかを知ることが、冷静な第一歩です。
【結論】滞納2〜3ヶ月で車は引き揚げ。放置が最も危険
カーローンの返済が苦しい時、最もやってはいけないのが「何もせず放置する」ことです。事態は時間と共に悪化し、最終的には必ず車を失います。まず、何が起こるのか、その全体像と要点を把握してください。
カーローン滞納で起こること
- 滞納から約2〜3ヶ月で車は引き揚げられる:金融機関や信販会社は、利益よりも債権回収を優先します。支払いが滞れば、担保である車は速やかに回収されます。
- 信用情報に傷がつく(ブラックリスト):滞納の事実は信用情報機関に記録され、今後のローンやクレジットカードの審査に長期間、重大な影響が出ます。
- 車を売られても、ローンは残ることがある:車は中古車市場で売却されますが、その売却額がローン残高に満たない場合、差額は「残債」として一括で請求されます。
- 最優先すべきは「金融機関への連絡」:返済が難しいと分かった時点で、すぐにローン会社に電話で相談することが、事態の悪化を防ぐ唯一の方法です。
この後のセクションで、これらの事象がどのような順番で、いつ頃起こるのかを、時系列に沿って詳しく解説していきます。
【時系列】カーローン滞納から差し押さえまでの全ステップ
カーローンを滞納してしまった場合、事態は時間と共に段階的に進行します。ここでは、その具体的な流れを時系列で解説します。知っておくことで、冷静に対応できる可能性が生まれます。
ステップ①:滞納1日〜1ヶ月|電話・ハガキでの督促
支払日を過ぎると、まず携帯電話に連絡が入るか、数日後には督促のハガキが届きます。この段階は、まだ「うっかり忘れ」の可能性も考慮されており、比較的穏やかな通知です。
しかし、これを無視し続けると、連絡の頻度が増え、書面も普通郵便から内容証明郵便へと変わっていきます。この時点で、信用情報には「延滞」の記録が登録される可能性が高まります。この最初の1ヶ月が、ローン会社と返済計画の変更などを交渉できる、非常に重要な期間です。
ステップ②:滞納2〜3ヶ月|一括返済の催告と車の引き揚げ
滞納が2ヶ月を超えると、「期限の利益の喪失」という状態になります。これは、「分割で支払う権利を失い、ローン残高の全額を直ちに一括で返済してください」という法的な通知です。「催告書」という非常に強い言葉の書面が届きます。
同時に、ローン会社(または保証会社)は、担保である車の引き揚げ(差し押さえ)手続きを開始します。所有権がローン会社にある「所有権留保」という契約に基づき、専門の業者が車を引き揚げに来ます。これは法的な手続きであり、本人の同意がなくても車を持って行ってしまいます。
ステップ③:滞納3ヶ月以降|車の売却と残債請求
引き揚げられた車は、ローン会社によってオークションなどで売却され、その代金がローン残高の返済に充てられます。この売却価格は、一般の中古車買取相場よりも安くなることがほとんどです。
そして、車の売却額がローン残高に満たない場合、その差額は「残債」として残ります。ローン会社からは、この残債の一括返済を求める請求書が届きます。車を失った上に、借金だけが残るという最悪のケースです。この請求も無視すれば、次は給与や預金口座の差し押さえといった、裁判所を介した強制執行の手続きに進むことになります。
【重要】滞納してしまった場合の3つの対処法
万が一、カーローンを滞納してしまった場合、決して放置してはいけません。傷を浅くするために、できるだけ早く行動することが重要です。ここでは、具体的な3つの対処法を紹介します。
【対処法①:すぐにローン会社に連絡し、返済の相談をする】
最も重要かつ、最初に行うべきことです。返済が苦しいと分かった時点で、正直に現状を伝え、今後の返済計画について相談しましょう。支払期限の延長や、一時的な返済額の減額など、返済プランの見直しに応じてもらえる可能性があります。督促の電話やハガキを無視するのが最も心証を悪くします。
【対処法②:ローン会社の合意を得て、自分で車を売却する(任意売却)】
ローン会社に差し押さえられて売却されると、市場価格より安くなってしまいがちです。そこで、ローン会社の許可を得て、自分で中古車買取業者に売却する「任意売却」という方法があります。より高く売却できれば、ローン残債を減らす、あるいは完済できる可能性があります。
【対処法③:弁護士などの専門家に相談し、「債務整理」を検討する】
カーローン以外にも借金がある、返済の目処が全く立たない、という場合は、弁護士や司法書士などの専門家に相談しましょう。任意整理や自己破産といった「債務整理」をすることで、法的に借金を整理し、生活を再建する道があります。多くの事務所では無料相談が可能です。
カーローン滞納と差し押さえに関するFAQ
- Q1. ローンを滞納したら、家族に請求が行きますか?
- A. あなたが契約者である場合、原則として家族に支払い義務はありません。ただし、家族が「連帯保証人」になっている場合は、あなたと同じ返済義務を負うため、請求が行きます。契約内容をよく確認してください。
- Q2. 「ブラックリストに載る」と聞きますが、これは何ですか?
- A. 正確には「ブラックリスト」というリストは存在せず、信用情報機関に事故情報が登録されることを指します。滞納や債務整理の情報は、契約終了後も約5〜7年間は残ります。その間、新たなローンやカード作成は極めて困難になります。
- Q3. 車の差し押さえを避けるために、車を隠してもいいですか?
- A. 絶対にやめてください。ローンの契約上、所有権はローン会社にあります。車を隠したり、勝手に売却したりする行為は、横領罪などの刑事罰の対象となる可能性があり、事態をさらに悪化させるだけです。
- Q4. 差し押さえられた車が、ローン残高より高く売れたらお金は戻りますか?
- A. はい、その場合は差額が返金されます。しかし、差し押さえによる売却は市場価格より安くなることが多く、手数料なども引かれるため、実際にプラスになるケースは極めて稀です。高く売るなら、前述の「任意売却」を目指すべきです。
- Q5. 一度滞納してしまったら、もう二度とカーローンは組めませんか?
- A. すぐには組めません。信用情報から事故情報が消える5〜7年後であれば、審査に通る可能性はあります。ただし、金融機関によっては過去の滞納履歴を独自に保管している場合もあり、以前と同じ会社での審査は厳しくなるでしょう。
まとめ:最悪の事態を避けるために、今すぐ行動を
カーローンの滞納は、時間と共に事態が悪化するだけの非常に危険な状態です。放置すれば、車と信用、両方を失うことになります。
絶対にやってはいけないのは、問題を先送りにすること。この記事で解説した通り、事態を好転させるための選択肢は、時間が経つほど少なくなります。
この記事を読んで、不安がさらに増したかもしれません。しかし、最も重要なのは、その不安から目を背けず、「今日、今すぐ、電話一本でも行動を起こす」ことです。あなたの未来を守るために、どうか一人で抱え込まず、勇気を出して金融機関や専門家へ相談してください。