BMW / MODEL HISTORY
2シリーズ アクティブ ツアラー
2 Series Active Tourer
目次
2シリーズ アクティブ ツアラーとは
BMW 2シリーズ アクティブ ツアラーは、BMWらしい運転感覚を残しながら、家族で使える室内と荷室を優先した5ドアのスポーツ・アクティビティ・ツアラーです。日本では2014年12月に初代F45が登場し、全幅1,800mm・全高1,550mmという扱いやすい外寸の中へ、前後130mmスライドする後席と468Lのラゲージを収めました。BMWブランド初のFFベースという大きな転換も、単に駆動方式を変えるためではなく、限られた車体寸法で乗員空間を広げるための選択でした。ここに、この車種が一般的なBMWのコンパクトモデルとは違う理由があります。
初代F45の特徴は、実用パッケージを一つのパワートレインへ固定しなかったことです。1.5Lガソリンの218iで始まり、2015年には2.0Lディーゼルの218d、2016年には後輪を電気モーターで駆動する225xeプラグインハイブリッドまで追加。街中中心、長距離中心、充電を使った日常走行という異なる使い方を、同じボディで選べる車へ育っていきました。中古車でF45を見るときにグレード名だけでは判断できないのは、動力方式そのものが生活スタイルの違いにつながるためです。
2022年6月の2代目U06は、F45の『人と荷物を載せやすいBMW』という役割を残したまま、世代差の中心をデジタル操作と運転支援へ移しました。全幅は1,825mmへ広がった一方、後席130mmスライドや40:20:40分割可倒式は継承され、現行218dの荷室も470LとF45の468Lから大きくは変わりません。つまりU06は、荷室を大幅に増やしたから新しいのではありません。BMWカーブド・ディスプレイ、音声操作、デジタル・キー・プラス、ストップ&ゴー付きACC、リバース・アシストなど、毎日の運転で触れる部分を一気に新世代へ置き換えたことが、F45との最も大きな違いです。
現行U06では218dに加え、2026年5月から48Vインテグレイテッド・ハイブリッドを備える220iを設定しました。220iはシステム最高出力170PS・最大トルク280N・m、WLTC燃費19.3km/Lで、同月末には装備を厳選した220i Active Tourer originalも追加されています。F45の魅力が『コンパクトなBMWで室内を広く使える』ことだったのに対し、U06ではその実用性を保ちながら、ガソリン側も電動アシスト化し、運転支援やコネクテッド機能まで含めて日常の負担を減らす方向へ進みました。世代選びでは、荷室の大きさよりも、こうした新しい操作環境と支援機能へどこまで価値を置くかが分かれ目です。
2シリーズ アクティブ ツアラーを30秒で理解
- 初代登場
- 2014年
- 歴代
- 2世代
- 2シリーズ アクティブ ツアラーの基本
- BMW初のFFベース・パッケージから始まり、U06ではBMWカーブド・ディスプレイ、先進運転支援、デジタル・キー・プラス、2026年の48Vインテグレイテッド・ハイブリッドへ発展
- ボディの変遷
- 5ドアのスポーツ・アクティビティ・ツアラーを2世代で継承。F45の全幅1,800mmからU06は1,825mmへ拡大し、後席130mmスライドなど実用パッケージは維持
- 現行世代
- 2代目 U06
2シリーズ アクティブ ツアラーらしさはどこにある?
BMW初のFFは、室内を広く使うための選択だった
F45はBMWブランド初のFFベース車として登場しました。駆動方式を変えた目的は単なるコストや小型化ではなく、全幅1,800mm・全高1,550mmの車体で後席と荷室を確保すること。130mmスライドする後席、468~1,510Lのラゲージ、高めの着座位置を組み合わせたことで、BMWのコンパクトカーに『家族で人と荷物を載せる』という役割を明確に持ち込みました。
荷室容量は大差なくても、U06は過ごし方が新しくなった
F45の通常時ラゲージは468L、現行U06の218dは470Lで、数字だけなら世代差はわずかです。U06ではBMWカーブド・ディスプレイ、フローティング形状のセンターアームレスト、デジタル・キー・プラス、音声操作など、乗車中に触れる環境を大きく更新しました。荷物を積めるBMWという本質を守りつつ、世代差を『室内の広さ』より『毎日どう操作するか』へ移したモデルチェンジです。
F45はガソリン・ディーゼル・PHEVまで広がった
初代は1.5L 3気筒の218iで始まり、2015年に2.0Lディーゼルの218d、2016年には225xeプラグインハイブリッドを追加しました。225xeはガソリンエンジンで前輪、電気モーターで後輪を駆動する構成で、実用車として始まったF45が電動化まで試す役割を担ったことが分かります。中古車では、同じF45でも218i・218d・225xeで使い方も整備ポイントも変わるため、最初から別系統として比べた方が実態に合います。
現行型は220iの48V化で、ガソリン側も電動アシストへ
U06の日本導入時は218iの1.5Lガソリンと218dの2.0Lディーゼルが中心でした。2026年には220iが加わり、1.5Lターボと7速DCTに48Vインテグレイテッド・ハイブリッドを組み合わせ、システム170PS・280N・mを発揮します。ディーゼルの太いトルクか、48Vで発進・加速を補うガソリンかという、現行型ならではの選び分けが生まれています。
歴代2シリーズ アクティブ ツアラー比較
| 世代 | 販売期間 | 型式 | この世代を一言で |
|---|---|---|---|
| 初代 | 2014年12月~2022年6月 | F45 | 初代F45は、BMW初のFFベースを採用してコンパクトな外寸と広い室内を両立し、後にディーゼルやPHEVまで展開したアクティブ ツアラーの原点です。 |
| 2代目 | 2022年6月~現行 | U06 | 2代目U06は、F45の室内・荷室の実用性を受け継ぎながら、BMWカーブド・ディスプレイ、最新の運転支援、デジタル機能を採用し、2026年には220iの48Vハイブリッドも加わった現行世代です。 |
2シリーズ アクティブ ツアラーの世代別詳細
各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。

- 型式
- F45
- 主なボディ
- 5ドア スポーツ・アクティビティ・ツアラー
- この世代を一言で
- 初代F45は、BMW初のFFベースを採用してコンパクトな外寸と広い室内を両立し、後にディーゼルやPHEVまで展開したアクティブ ツアラーの原点です。
POINTこの世代のポイント
- 2014年12月に日本販売を開始したF45は、BMW初のFFベース車という技術上の節目でした。全幅1,800mm・全高1,550mmに抑えながら、着座位置を高めて乗り降りと視界を改善し、後席と荷室へ空間を振り分けています。『BMWは低いスポーティモデルだけ』という従来の枠から、家族用途へ車種の幅を広げた世代です。
- 発売時の218iは1.5L直列3気筒ターボで136PS・220N・mを発生し、6速ATを組み合わせました。後席は130mmスライドし、ラゲージは通常468L、後席格納時1,510L。走りの数値より、このサイズで人と荷物を両立できることがF45の設計思想を最もよく表しています。
- 2015年5月に218d、2016年には225xeを追加し、ガソリン一択だった発売時から選択肢を拡大しました。218dは2.0Lディーゼルの低回転トルクと長距離適性、225xeは外部充電と後輪モーターを組み合わせる電動化が特徴。同じボディで用途の違うパワートレインを試せることが、長く販売されたF45の面白さです。
- 2018年6月の改良では内外装を刷新し、218iは140PS、218dは150PSの仕様へ更新されました。218d xDriveや225xeも継続され、初期型より選択肢が増えています。中古でF45を見るなら『前期か後期か』と『どの動力系か』の二つを先に決めると、見た目が似た個体同士を混同しにくくなります。
FITこんな人に向いている
全幅1,800mmと実用性を優先し、パワートレインも選びたいなら。F45はU06より25mm狭く、一般的な機械式駐車場を意識した全幅1,800mmで登場しました。後席130mmスライドと468Lの荷室を持ち、実用性は現在でも十分比較できます。218i、218d、225xeで性格が大きく違うため、欲しい動力系を先に決めると初代の魅力が見えやすくなります。
CHECK選ぶときに見るポイント
2018年6月のLCI前後で外観や装備が変わるため、同じF45でも年式だけで一括りにしない方がよい世代です。218iはガソリン、218dはディーゼル、225xeは充電可能なPHEVで、日常の使い方も整備項目も異なります。225xeなら充電機能と駆動用バッテリー、218dならディーゼル系の整備履歴まで含め、狙う仕様に合わせて個体を見たいところです。

- 型式
- U06
- 主なボディ
- 5ドア スポーツ・アクティビティ・ツアラー
- この世代を一言で
- 2代目U06は、F45の室内・荷室の実用性を受け継ぎながら、BMWカーブド・ディスプレイ、最新の運転支援、デジタル機能を採用し、2026年には220iの48Vハイブリッドも加わった現行世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2022年6月14日に日本販売を始めたU06は、全長4,385mm・全幅1,825mm・ホイールベース2,670mmへ拡大しながら、後席130mmスライドや40:20:40分割可倒式を継承しました。『小さなBMWのファミリーカー』という役割は変えず、F45より少し大きな車体を室内の余裕と新しい装備の受け皿に使っています。
- 発売時は218iが1.5L直列3気筒ターボ156PS・230N・m、218dが2.0L直列4気筒ディーゼル150PS・360N・mで、どちらも7速DCTを採用しました。街中の軽快さなら218i、低回転トルクと長距離を重視するなら218dという性格差が明確で、実用パッケージを共通にしたまま走り方を選べます。
- BMWカーブド・ディスプレイ、アクティブ・クルーズ・コントロール、クロス・トラフィック・ウォーニング、最大50m分を記憶して後退できるリバース・アシストなどを標準装備しました。F45の物理コントローラー中心のiDriveから、表示・タッチ・音声・スマートフォン連携を一体化した操作環境へ移ったことが、U06の世代差として日常で最も感じやすい部分です。
- 2026年5月には220iを追加し、1.5Lターボ+7速DCTに48Vインテグレイテッド・ハイブリッドを組み合わせました。システム170PS・280N・m、WLTC19.3km/Lとされ、同月末には装備を厳選した220i originalも登場。現行型は『218iか218d』だった発売時から、48Vガソリンとディーゼルを軸に選ぶ構成へ変わっています。
FITこんな人に向いている
荷室だけでなく、運転支援とデジタル操作まで新しくしたいなら。U06は全幅1,825mmとF45より広くなりましたが、後席130mmスライドなどアクティブ ツアラーらしい可変性は継承しています。大きな差はBMWカーブド・ディスプレイ、ストップ&ゴー付きACC、リバース・アシスト、デジタル・キー・プラスなど毎日触れる機能です。F45でも荷室は十分実用的なので、U06を選ぶ差は『もっと積めるか』ではなく、日常でデジタル操作と運転支援をどこまで使いたいかに表れます。
CHECK選ぶときに見るポイント
2022年導入時の中心は218iと218dでしたが、2026年5月に48Vインテグレイテッド・ハイブリッドの220iが追加されました。現行ガソリンを探すなら、初期U06の218iと最新220iを同じ仕様として扱わないことが大切です。またM Sportは全高1,565mm、Exclusive系は1,580mmなので、高さ制限のある駐車場ではグレード名が実用条件に直結します。
2シリーズ アクティブ ツアラーはどう進化してきたか
全幅1,800mmのF45から、室内と存在感を増したU06へ
F45は日本の機械式駐車場を意識して全幅1,800mm・全高1,550mmに収めました。U06は全長4,385mm・全幅1,825mmへ拡大していますが、後席130mmスライドは継承。単純に大型化したのではなく、コンパクトな多用途車という役割を残しながら、室内の余裕とデザインの存在感を少し広げた世代交代です。駐車場の幅に余裕が少ない家庭では、この25mm差がスペック表以上に重要になります。
F45で広がった三つの動力系を、U06は効率重視に再整理
F45は218i、218d、225xeへ展開し、ガソリン・ディーゼル・PHEVを一つの車種で選べました。U06の日本導入時は218iと218dに整理され、2026年には220iの48Vインテグレイテッド・ハイブリッドを追加。PHEVを含めて幅広く試した初代から、現行はディーゼルと電動アシスト付きガソリンを中心に、日常効率と扱いやすさを磨く構成へ変わっています。
8.8インチiDriveから、カーブド・ディスプレイ中心の室内へ
F45は8.8インチ画面とiDriveコントローラーを中心に操作する、従来型BMWの延長にあるコックピットでした。U06ではメーターとセンター画面を一体化したBMWカーブド・ディスプレイを採用し、シフトレバーも小型化。デジタル・キー・プラスや音声操作まで組み合わせたことで、世代差はメニューの数より『乗り込んでからどう車とやり取りするか』に表れています。
家族車の安全支援は、警告中心から運転負担の軽減へ
F45の発売時から歩行者検知付き衝突回避・被害軽減ブレーキやレーン・ディパーチャー・ウォーニングは用意されていました。U06ではストップ&ゴー機能付きACC、車線変更警告、クロス・トラフィック・ウォーニング、リバース・アシストなどを標準化。事故を避けるための警告に加え、渋滞や狭路でドライバーが繰り返す操作を減らす方向へ支援範囲が広がっています。
2シリーズ アクティブ ツアラーはどの世代を選ぶ?
駐車場がぎりぎりなら、F45の全幅1,800mmが効く
U06は全幅1,825mmで、F45より25mm広くなっています。数字だけでは小さな差でも、機械式駐車場や壁際の区画では左右12.5mmずつの余裕が変わります。後席スライドや荷室容量はF45でも十分実用的なので、駐車環境が厳しい場合は『新しい世代だからU06』と決める前にF45のサイズを見直す価値があります。
荷室だけならF45でも十分。U06はデジタル装備に差額を払う世代
F45の通常ラゲージは468L、現行218d U06は470Lで、荷室容量だけなら大差はありません。U06を選ぶ理由は、カーブド・ディスプレイ、最新の運転支援、デジタル・キー・プラス、コネクテッド機能など日常の操作環境にあります。『荷物が積めればよい』なら状態の良いF45も候補に残り、最新機能を毎日使うならU06の価値が明確になります。
長距離が多いなら218d、街中中心ならガソリン系から考える
F45・U06とも218dは2.0Lディーゼルを設定し、低回転から太いトルクを使えるのが特徴です。現行U06には2026年から48Vハイブリッドの220iも加わり、発進や加速を電気モーターで補助します。高速道路や長距離の頻度、短距離中心かどうか、給油・維持の考え方を先に整理すると、世代より先にパワートレインの候補を絞れます。
F45中古は2018年改良、U06中古は2026年220i追加が大きな境目
F45では2018年6月のLCIで内外装と装備が更新され、後期型として見分ける意味があります。U06は2022年発売後の基本パッケージを保ちながら、2026年にガソリン系が218iから48Vハイブリッドの220iへ広がりました。同じ世代内でも『いつの仕様か』でパワートレインと装備が変わるため、中古車は登録年だけでなく正式なモデル名まで見ると比較がぶれません。
同じ世代でも年式、グレード、駆動方式、改良時期によって仕様は異なります。購入時は実車の状態や装備、整備履歴も含めて確認してください。
2シリーズ アクティブ ツアラーを選ぶときに確認したいポイント
F45は2018年6月の前後で、顔つきと仕様を分けて見る
F45は2018年6月にLCIを受け、外観・装備とパワートレイン構成が更新されました。中古車サイトで同じ『218i Active Tourer』と表示されていても、初期型と後期型では出力やトランスミッション、装備が異なる場合があります。写真のフロントだけで決めず、初度登録と正式グレードをセットで見ると、前期・後期の条件を揃えて比較できます。
F45の218i・218d・225xeは、同じ車体でも使い方が別物
218iはガソリン、218dはディーゼル、225xeは外部充電できるPHEVです。とくに225xeは後輪モーターを持つ電動4WD構成なので、通常の218iと同じ感覚で選べません。中古では225xeの充電動作と駆動用バッテリー、218dの整備記録など、選んだパワートレイン固有の履歴まで見ておくと、購入後の使い方を想像しやすくなります。
U06のガソリン車は、2026年220iで中身が変わった
2022年型の218iは1.5Lターボ+7速DCTでしたが、2026年追加の220iは同じ1.5L系でも48Vインテグレイテッド・ハイブリッドを組み合わせます。中古車で『U06のガソリン』だけを条件にすると、二つの性格が混在します。燃費や発進時の滑らかさを新しい仕様で求めるなら220i、年式と状態を優先するなら218iまで広げるという分け方ができます。
高さ制限がある駐車場では、U06のM Sportが意外な差になる
U06の全高はExclusive系が1,580mm、M Sportが1,565mmと公式に案内されています。機械式駐車場では15mmが入庫可否に影響することがあるため、ボディ幅だけでなく高さも候補車そのものの仕様で見る必要があります。F45から乗り換える場合は全幅も25mm増えるので、自宅や勤務先の駐車設備を先に測っておくと、装備選びより前に無理な候補を外せます。
2代目 2シリーズ アクティブ ツアラー U06
情報確認:2026年5月

220i Active Tourer originalを追加
48Vインテグレイテッド・ハイブリッド、ナビゲーション、ドライビング・アシスト、デジタル・キー・プラス、BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタントなど主要機能を残しつつ、標準装備を厳選した新しいエントリー仕様が追加されました。現行U06で装備の優先順位を明確にして選べる枝が増えています。
220iへ48Vインテグレイテッド・ハイブリッドを採用
1.5L直列3気筒ターボと7速DCTに48Vモーターを組み合わせた220iを日本へ追加。システム最高出力170PS・最大トルク280N・m、WLTC燃費19.3km/Lとされ、U06のガソリン系は従来の218iとは異なる電動アシスト付きの選択肢へ広がりました。
最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。
