フィアット / MODEL HISTORY

500e

500e
IMAGE
メーカーフィアット
初登場2022年
歴代1世代
現行世代初代

目次

500eとは

500eは、フィアットの象徴である500の造形や親しみやすさを残しながら、電気自動車として車体から作り直したモデルです。日本での販売開始は2022年6月です。従来の500をそのまま電動化する発想ではなく、コンパクトな街乗り車という役割をEVで再解釈したことが、このモデルの出発点です。

この車の個性は、電動化を性能競争のために使うより、500らしい扱いやすさと新しい運転感覚へ結び付けているところにあります。床下に42kWhのバッテリーを収め、前輪をモーターで駆動する構成に加えて、回生の強さやエネルギー消費を変える3つの走行モードを用意し、日常の短距離移動から航続距離を意識する場面まで一台で使い分けられるようにしています。

日本仕様はハッチバックのICONと電動ソフトトップを備えるOPENが軸です。動力系が共通でも、固定ルーフの扱いやすさと、静かな電動走行にオープンエアを重ねる楽しさでは選ぶ理由が大きく異なります。500eは航続距離や出力だけで比べるより、どんな街乗りをしたいかからボディを選ぶと性格が見えてくる車です。

500eを30秒で理解

初代登場
2022年
歴代
1世代
500eの基本
42kWhリチウムイオンバッテリー、87kW(118ps)フロントモーター、3種類のe-モード、CHAdeMO急速充電対応
ボディの変遷
3ドアハッチバックと電動開閉式ソフトトップのOPENを同じEV基本構成で展開
現行世代
初代 FA1

500eらしさはどこにある?

500の形を残しながら、車体はEVとして新設計

丸みのあるシルエットやNuova 500を思わせる意匠は受け継いでいます。一方、500eの車体は従来の500を改造したものではなく新設計です。見慣れた500らしさを入口にしながら床下バッテリーと専用の電動パワートレインを成立させ、外観の連続性と中身の世代交代を同時に実現しています。

回生の使い方まで含めて、街中での運転感覚を作る

NORMAL、RANGE、SHERPAの3モードは、単に出力特性を変えるための設定ではありません。RANGEでは回生による減速を強め、SHERPAではエネルギー消費を抑える方向へ制御するため、同じEVでも走らせ方と電力の使い方を場面に合わせて変えられます。

OPENはEVの静かさをオープンボディへつなげた

OPENはICONと同系統の装備に電動開閉式ソフトトップを組み合わせ、エンジン音や振動がない500eの特性をオープンエアの体験へつなげた、単なる屋根違いではない派生です。

小型EVでも先進運転支援を日常装備として組み込む

日本導入時から衝突被害軽減ブレーキやレーンデパーチャーワーニングを全車に備えています。上級仕様ではアダプティブクルーズコントロールやレーンキーピングアシストも採用。小さな車体だから装備を簡素にするのではなく、都市型EVに必要な支援機能を500のサイズへ収めたことも500eの特徴です。

歴代500e比較

世代販売期間型式この世代を一言で
初代2022年6月~現行FA1初代500eは、500のデザインモチーフを受け継ぎながらEV専用に新設計され、ハッチバックとカブリオレの2つの楽しみ方を用意した日本初導入世代です。

500eの世代別詳細

各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。

初代現行世代500e FA12022年6月~現行
型式
FA1
主なボディ
3ドアハッチバック/カブリオレ
この世代を一言で
初代500eは、500のデザインモチーフを受け継ぎながらEV専用に新設計され、ハッチバックとカブリオレの2つの楽しみ方を用意した日本初導入世代です。

POINTこの世代のポイント

  • 2022年6月25日に日本で販売を開始し、従来の500の印象を残した新設計ボディによって、フィアットの小型車らしい親しみやすさをEVへ置き換えています。
  • 87kW(118ps)・220Nmのフロントモーターと42kWhバッテリーを全車で共用し、WLTCモードで最大335kmの航続可能距離を公表。床下にバッテリーを置くことで、コンパクトな車体のまま電動化の基本パッケージを成立させています。
  • 発売時はPop、Icon、Openの3仕様でスタートしました。PopとIconはハッチバック、Openは電動ソフトトップを備えるカブリオレです。同じ電動パワートレインを使いながら、実用寄りか開放感重視かをボディ形式から選べる構成でした。
  • NORMAL、RANGE、SHERPAの3モードを備え、回生の効き方やエネルギー消費の考え方まで運転者が選択できます。EV化によって走行音が変わる中、車両接近通知音にも専用メロディを採用し、500らしい遊び心を機能面にも残しています。

FITこんな人に向いている

街中中心ならICON、開放感まで求めるならOPEN。500eは世代違いより、同じ世代のボディ選びが中心です。ICONは固定ルーフのハッチバックとして日常の扱いやすさを重視しやすく、OPENは電動ソフトトップによって静かな電動走行とオープンエアを同時に楽しめます。

CHECK選ぶときに見るポイント

中古車では、発売時にPop・Icon・Openの3仕様があったことを押さえておくと装備差を読み違えにくくなります。Popは受注生産のエントリー仕様で、IconとOpenはLEDヘッドライトやアダプティブクルーズコントロールなどを備える上級側でした。現在の公式ラインアップはICONとOPENが中心なので、年式だけに頼らず当初のグレード名と実車装備を対応させて見る必要があります。

500eはどう進化してきたか

500の記号を残しながら、EV専用車として再出発

500eは、歴代500の丸みある造形を価値として残しつつ、車体とパワートレインをEV用に新設計しています。見た目は500の延長線上にありながら、中身は電動車として別の成り立ちです。この切り替えによって、既存500の代替にとどまらず、500というアイコンを電動時代へ移す役割を持ちました。

ハッチバックとOPENで、同じEVを二つの体験へ分けた

ハッチバックのIconと、電動ソフトトップを備えるOpenを並べたことで、動力系を共通化しながら500らしい楽しさを固定ルーフとオープンエアという二つの体験へ分けています。

500eはどの世代を選ぶ?

普段使いの基準を置くならICON

固定ルーフのICONは、500eのEVパッケージを最も素直に使えるハッチバックです。取り回しやすい車体、先進運転支援、42kWhバッテリーという基本を日常の移動へ使いたい場合は、この仕様を比較の基準に置けます。

電動走行に開放感を足すならOPEN

OPENはICONと同系統の装備に電動開閉式ソフトトップを加えたカブリオレで、静かなEVの走行感覚と屋外の音や風を近く感じる体験そのものが選択理由になります。

500eを選ぶときに確認したいポイント

発売時のPopとIcon/Openを同じ装備水準だと思わない

初期のPopは受注生産のエントリー仕様です。IconやOpenとはライト、シート、運転支援などの装備構成が異なります。中古車では登録年だけで仕様を決めつけず、グレード名と実車装備を対応させることで、同じ500eでも快適性や支援機能の差を正しく読めます。

OPENはソフトトップの作動とボディ固有部品を分けて見る

OPENの価値は電動ソフトトップにあるため、開閉が滑らかに完了するか、幌やガラス製リアウインドー周辺に傷みがないかはハッチバックにはない確認軸です。EV部分の状態が良くても、オープン機構のコンディション次第で所有後の満足度が変わります。

充電環境は車両性能より先に自分の使い方と合わせる

500eは200V普通充電とCHAdeMO急速充電に対応し、42kWhバッテリーを搭載します。日常の走行距離や自宅充電の可否で、同じ車でも使い勝手は大きく変わります。カタログ上の航続距離より先に、自宅・勤務先・よく使う経路で充電をどこまで生活に組み込めるかを考える車です。

運転支援はグレード差と実車作動の両方を見る

500eは発売時から安全装備が充実していましたが、アダプティブクルーズコントロールやレーンキーピングアシストなどは仕様によって差があります。装備名の有無に加え、警告表示が出ていないことや各センサーが正常に作動することまで見れば、グレード差を実用面で判断できます。

現行モデル情報

初代 500e FA1

情報確認:2026年9月

最新の販売状況・受注状況は、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。