フェラーリ / MODEL HISTORY
849 Testarossa
849 Testarossa
目次
849 Testarossaとは
849 Testarossaは、SF90 Stradaleの後継として2025年9月に発表されたミッドリアV8のプラグインハイブリッド・ベルリネッタです。Testarossaの名は1980年代の量産車をそのまま再現するためではなく、1956年の500 TRから続く『Testa Rossa』の系譜を現在のトップレンジへ戻すために使われています。車名の歴史性と、中身のPHEVスーパースポーツという現代性を分けて捉えると、この車の位置づけが明確です。
基本構成はSF90で確立したV8と3基の電気モーターを組み合わせる方式を引き継ぎながら、内燃機関側を大幅に作り直したものです。V8単体は830cv、システム全体では1050cvに達し、前輪側の2モーターを使うオンデマンド4WDとトルクベクタリングも備えます。単純な最高出力の上積みより、SF90系のハイブリッド構成を残したままエンジン、熱管理、制御を更新した後継車として読む方が実像に近くなります。eDriveではエンジンを停止したまま走行でき、公式値の航続距離は25kmです。
性能向上はパワートレインだけに集約されていません。250km/h時のダウンフォースは415kgとされ、SF90 Stradaleより25kg増やしながら、パワートレインとブレーキの冷却能力も15%高めています。ABS Evoと新しいFIVE推定システム、SSC 9.0を組み合わせる構成まで含めて、849 Testarossaは空力・制動・車両制御を一体で更新した世代です。
同時に849 Testarossa Spiderも設定され、14秒で開閉できるリトラクタブル・ハードトップを持ちます。標準仕様とは別に約30kgの軽量化と専用空力を盛り込むAssetto Fioranoも用意されるため、この初代は年次差より先にベルリネッタかSpiderか、標準仕様かAssetto Fioranoかを分けて考える車種です。
849 Testarossaを30秒で理解
- 初代登場
- 2025年
- 歴代
- 1世代
- 849 Testarossaの基本
- 3.9L V8ツインターボ+3モーターPHEV、オンデマンド4WD、8速DCT、SSC 9.0、FIVE、ABS Evo
- ボディの変遷
- 2025年にベルリネッタの849 TestarossaとRHTを備える849 Testarossa Spiderを同時展開し、Assetto Fioranoも設定
- 現行世代
- 初代
849 Testarossaらしさはどこにある?
SF90の後継にTestarossaの名を与えたトップレンジPHEV
849 TestarossaはSF90 Stradaleを置き換えるモデルとして登場し、ミッドリアV8と3モーターのPHEVという基本思想を継承しています。歴史的なTestarossaの名を使いながら、レイアウトや技術は1984年型の再解釈ではありません。過去の名称と現代のハイブリッド旗艦を組み合わせた点が、まず押さえたい成り立ちです。
1050cvはV8単体ではなくハイブリッド全体で作る
内燃機関は3990ccのV8ツインターボで830cvを発生し、後輪側1基と前輪側2基の電気モーターを加えてシステム最高出力1050cvとしています。前輪モーターはオンデマンド4WDとトルクベクタリングにも使われるため、電動系は加速の上乗せだけを担う構成ではありません。eDrive時には163cvの電動出力で走り、公式の電動航続距離は25kmです。
出力増加と同時に空力・冷却・制動制御を更新
250km/h時のダウンフォースは415kgで、SF90 Stradaleより25kg増加。冷却能力も15%引き上げられ、新しいアクティブスポイラーや車体下部の空力処理と組み合わせています。ABS EvoとFIVEを含む電子制御の更新まで含めると、849 Testarossaの変化はエンジン出力だけでは説明できません。
SpiderとAssetto Fioranoで同じ世代の使い方が分かれる
Spiderはベルリネッタと同じ1050cvのPHEVを使い、14秒で開閉するRHTによってオープン走行を選べる派生です。Assetto Fioranoはカーボンやチタンを広く使って約30kg軽くし、専用の空力部品や軽量シート、20インチのカーボンホイールを組み合わせます。年式の新旧ではなく、ボディ形式とパッケージの違いが個体選びの中心になります。
歴代849 Testarossa比較
| 世代 | 販売期間 | 型式 | この世代を一言で |
|---|---|---|---|
| 初代 | 2025年9月~現行 | 確認中 | 初代849 Testarossaは、SF90 StradaleのV8 PHEV思想を発展させ、1050cv、オンデマンド4WD、新世代の空力・制御を組み合わせたミッドリア2シーターです。 |
849 Testarossaの世代別詳細
各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。
- 型式
- 確認中
- 主なボディ
- 2ドアベルリネッタ/RHTスパイダー
- この世代を一言で
- 初代849 Testarossaは、SF90 StradaleのV8 PHEV思想を発展させ、1050cv、オンデマンド4WD、新世代の空力・制御を組み合わせたミッドリア2シーターです。
POINTこの世代のポイント
- 2025年9月に発表され、SF90 Stradaleの後継としてフェラーリのレンジ上位を担うPHEVベルリネッタとして登場。Testarossaの名称は1956年の500 TRにさかのぼる『Testa Rossa』の系譜から採られています。
- 3990cc V8ツインターボは830cvへ高められ、3基の電気モーターを合わせたシステム出力は1050cvです。前輪側の2モーターはオンデマンド4WDとトルクベクタリングにも関与し、25kmのeDriveも用意されます。
- 空力では250km/h時415kgのダウンフォースを発生し、SF90 Stradale比で25kg増加。冷却能力を15%高めつつ、ABS Evo、FIVE、SSC 9.0などの制御も更新し、出力増加を受け止める車体側の変更が同時に進められています。
- 849 Testarossa Spiderも同時に用意され、RHTは14秒で開閉し45km/hまで作動可能です。ベルリネッタ/Spiderの両方にAssetto Fioranoが設定され、約30kgの軽量化や専用空力によって標準仕様とは狙いを分けています。
FITこんな人に向いている
年式よりボディ形式とAssetto Fioranoの有無から選びたい世代。初代しかない現時点では、世代間の新旧より仕様の分岐が選択軸です。固定ルーフのベルリネッタ、RHTを持つSpider、さらに軽量化と専用空力を加えるAssetto Fioranoでは所有時の性格が変わるため、候補を探す段階から仕様を分けて考えると混同を避けられます。
CHECK選ぶときに見るポイント
候補車では最初にベルリネッタかSpiderかを特定し、Assetto Fioranoの装着有無と実車のオプション構成を照合したいところです。PHEVはV8に高電圧バッテリーと3モーターを組み合わせるため、整備記録も内燃機関だけで区切らず、ハイブリッド系を含む正規メンテナンスの連続性まで追う必要があります。FerrariのGenuine Maintenanceは新車から7年間が対象で、中古車オーナーにも継承されます。
849 Testarossaはどう進化してきたか
SF90のPHEV構成を1050cv世代へ引き上げる
2025年の849 Testarossaは、SF90 Stradaleで採用したV8と3モーターのPHEVを土台にしつつ、V8を830cvへ改め、システム全体を1050cvとしました。同時に空力、冷却、ブレーキ制御、車両状態推定まで更新し、Spiderも同時展開しています。初代の転機は年次改良ではなく、SF90系から849 Testarossaへモデルそのものが切り替わったことにあります。
849 Testarossaはどの世代を選ぶ?
ベルリネッタとSpiderはルーフ体験で分ける
両車は1050cvのPHEVを共有するため、最高出力を基準に上下を付ける組み合わせではありません。固定ルーフの849 Testarossaに対し、Spiderは14秒で開閉するRHTを備えます。オープン走行を所有体験の中心に置くかどうかが、最も分かりやすい分岐です。
Assetto Fioranoは見た目のオプションとして扱わない
約30kgの軽量化に加え、専用空力、軽量シート、カーボンホイールなどを組み込む構成で、標準車とは部品内容が異なります。既登録車を比べる場合はパッケージ名だけで判断せず、実車に何が装着されているかを車両仕様と照らし合わせる方が比較の前提をそろえられます。
849 Testarossaを選ぶときに確認したいポイント
ベルリネッタとSpiderを最初に分けて探す
849 Testarossa Spiderはベルリネッタと同じPHEVを使いますが、RHTと専用の後部構造を持つ別ボディです。中古車検索では名称が近く並ぶため、固定ルーフを求めるのか、14秒で開閉するオープン機構を求めるのかを先に決めると候補車の性格が混ざりません。
Assetto Fioranoは専用部品まで車両ごとに照合する
Assetto Fioranoは約30kgの軽量化を狙い、カーボンやチタン、軽量シート、専用空力を採用するパッケージです。標準仕様と同じ外観オプションの延長ではないため、既登録車ではパッケージの有無に加え、カーボンホイールなど実際の装着内容を車両仕様書と合わせて読みたいところです。
PHEVの履歴はV8と高電圧系を一続きで読む
849 TestarossaはV8、3モーター、7.45kWhの高電圧バッテリーを組み合わせたPHEVです。FerrariはGenuine Maintenanceを新車から7年間設定し、中古車オーナーにも適用するとしています。正規ネットワークの点検履歴が継続していれば、内燃機関とハイブリッド系を含めた維持経過を追う材料になります。
カタログの乾燥重量はオプション装着時の数値として読む
公式諸元の乾燥重量1570kgには『オプション装着時』という条件が付いています。Assetto Fioranoやカーボン系装備で内容が変わる車種なので、広告に1570kgと書かれていても目の前の個体が同じ構成とは限りません。重量や装備差を比較材料にするなら、実車のオプション構成までそろえて読む必要があります。
初代 849 Testarossa
情報確認:2026年9月
最新の販売状況・受注状況は、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。
