メルセデス・ベンツ / MODEL HISTORY

Aクラス

A-Class
メルセデス・ベンツ Aクラス
メーカーメルセデス・ベンツ
初登場1998年
歴代4世代
現行世代4代目
目次

Aクラスとは

Aクラスは、日本では1998年から販売されたメルセデス・ベンツのコンパクトモデルです。初代W168と2代目W169は、短い全長の中で室内を確保する背の高いパッケージを軸にし、上級車中心だったブランドに小型車という新しい入口を築いた2世代です。初代はESPの普及史とも深く結び付き、1997年の回避試験を受けた改良後、ESPを標準化した車種として知られます。

2013年の3代目W176でAクラスの方向は大きく変わります。メルセデス・ベンツ自身が『ワイド&ロー』へのプロポーション変更を打ち出し、1.6L/2.0L直噴ターボと7G-DCTを組み合わせるスポーツコンパクトへ転換。A 250 SPORTやのちのAMGまで含め、初代・2代目とは別系統のキャラクターへ踏み込む転換点です。

4代目W177は2018年に日本で発表され、MBUXをAクラスへ導入した世代です。対話型インフォテインメントと新しい運転支援をコンパクトカーへ持ち込み、2019年以降はディーゼル、2021年にはA 250 eのプラグインハイブリッドまで加わります。エンジンだけでなく、操作系と電動化まで選択軸に入ったことがW177の大きな違いです。

2023年の改良では内外装と装備を更新し、2025年にはA 180とA 200 dへUrban Starsを追加。2026年9月時点の日本向け価格表では、A 180 Urban Stars、A 200 d Urban Stars、Mercedes-AMG A 35 4MATIC、Mercedes-AMG A 45 S 4MATIC+が掲載されています。現在のAクラスは、日常向けのガソリン/ディーゼルとAMGの高性能系を同じハッチバックで選び分ける構成です。

Aクラスを30秒で理解

初代登場
1998年
歴代
4世代
Aクラスの基本
初代のESP普及史、3代目の直噴ターボ+7G-DCT、4代目のMBUX・運転支援・PHEVへ発展
ボディの変遷
初代・2代目の背が高いコンパクトから、3代目でワイド&ローのスポーツハッチへ転換し、4代目でデジタル化を深めた
現行世代
4代目 W177

Aクラスらしさはどこにある?

小型メルセデスの入口を作った初代・2代目

W168とW169は、後年のAクラスとは見た目も乗車姿勢も方向が違います。短い全長に対して高さを持たせたパッケージで、メルセデスのコンパクトカーを成立させたのがこの2世代です。3代目以降の低いスポーツハッチを基準にすると、同じ車名でも別系統に近い変化が見えてきます。

初代はESPの普及史に残る一台

初代W168は、1997年の回避試験を契機に生産を止めて改良し、ESPを標準装備化したことで自動車安全技術の歴史にも名を残す世代です。Mercedes-Benz Classicは、1998年2月にESP装備車の生産を再開し、既納車も改修した経緯を記録しています。Aクラスを語るとき、単にブランド最小クラスだっただけではない理由です。

3代目で車種のキャラクターを大胆に反転

2013年のW176は、先代までの背高パッケージからワイド&ローへ姿を切り替えます。1.6L直噴ターボのA 180と2.0LのA 250 SPORTを設定し、7G-DCTも採用。2015年改良ではA 250 SPORT 4MATICやMercedes-AMG A 45 4MATICを含む構成となり、Aクラスは若いスポーツコンパクトという役割を前面に出します。

現行W177は操作体験とパワートレインの幅が主題

W177ではMBUXが車種の顔になり、音声操作やワイドスクリーンを含むデジタル環境そのものが世代差として表れます。日本ではA 200 d、A 250 e、AMG系も展開され、同じボディで機械構成が広がっています。現行価格表ではUrban Starsのガソリン/ディーゼルとA 35/A 45 Sが並び、現在の選択はエンジンと装備系統を先に分けると整理しやすい構成です。

歴代Aクラス比較

世代 販売期間 型式 この世代を一言で
初代 1998年(月確認中)~2005年(月確認中) W168 初代W168は、日本で1998年から2005年まで販売されたAクラスの出発点です。背の高い独自パッケージと、ESP標準化の歴史がこの世代を特徴づけます。
2代目 2005年(月確認中)~2013年(月確認中) W169 2代目W169は2005年から2013年まで続き、初代が作った背高コンパクトの方向を受け継いだ最後のAクラスです。代表的な日本仕様としてA 170/A 180が挙げられます。
3代目 2013年1月~2018年(月確認中) W176 3代目W176は、Aクラスを背高コンパクトからワイド&ローのスポーツハッチへ転換した世代です。直噴ターボ、7G-DCT、A 250 SPORTやAMG系によって走りの位置付けまで変えた転換世代です。
4代目 2018年(月確認中)~現行 W177 4代目W177は2018年に日本へ導入され、MBUXと新世代の運転支援をAクラスへ持ち込んだ現行世代です。ガソリン、ディーゼル、PHEV、AMGまで展開し、機械構成とデジタル装備の両方で選択肢を広げています。

Aクラスの世代別詳細

各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。

初代Aクラス W1681998年(月確認中)~2005年(月確認中)
型式
W168
主なボディ
5ドアハッチバック
この世代を一言で
初代W168は、日本で1998年から2005年まで販売されたAクラスの出発点です。背の高い独自パッケージと、ESP標準化の歴史がこの世代を特徴づけます。

POINTこの世代のポイント

  • 日本では1998年から販売され、A 160/A 190を代表グレードとして、従来のセダン中心だったメルセデスに小型車という新しい入口を開いた世代です。
  • 初代W168は、背の高いキャビンと短いボディを組み合わせた独特のパッケージを持ちます。後のW176と並べると、Aクラスという車名が時代によって大きく役割を変えたことが分かります。
  • 1997年の回避試験後、Mercedes-Benzは生産を一時停止して車両を改良し、ESPを標準装備化。1998年2月には改良車の生産を再開し、安全技術の普及史に残る転機となります。
  • 日本の公式アフターサービス資料では168シリーズの販売期間を1998~2005年と記録しています。現在は年式そのものが大きな条件になるため、購入時は当時の仕様差よりも個体ごとの履歴を優先して比べたい世代です。

FITこんな人に向いている

初期Aクラス独自のパッケージと歴史性を重視するなら。初代は3代目以降のスポーツハッチとは性格が異なり、コンパクトな外寸と高めのキャビンを組み合わせた初期Aクラスの考え方が色濃く残ります。A 160/A 190を中心とする当時の構成や、ESP標準化に至った歴史まで含めて選ぶ車です。

CHECK選ぶときに見るポイント

販売時期が1998~2005年と古いため、候補車はグレード名だけでなく登録年と整備記録をそろえて見る必要があります。初代の価値は新しい装備の多さではなく、この世代だけのパッケージと歴史にあるため、年齢相応の消耗状態を受け入れられる個体かどうかが比較の前提です。

2代目Aクラス W1692005年(月確認中)~2013年(月確認中)
型式
W169
主なボディ
5ドアハッチバック
この世代を一言で
2代目W169は2005年から2013年まで続き、初代が作った背高コンパクトの方向を受け継いだ最後のAクラスです。代表的な日本仕様としてA 170/A 180が挙げられます。

POINTこの世代のポイント

  • 2005年に2代目へ移行し、A 170/A 180を代表的な日本仕様として展開。初代で始まったコンパクトAクラスを継承する世代です。
  • W169までのAクラスは、2013年に登場するW176のワイド&ローなスポーツコンパクトとはプロポーションの方向が異なります。旧来型Aクラスの使い方を好む人にとっては、この違い自体が選択理由です。
  • 2013年の3代目発表時、Mercedes-Benz Japanは『7年ぶりのフルモデルチェンジ』と説明しています。つまりW169は、初期Aクラスの思想を長く担った世代であり、次世代との境界が明確です。
  • 中古車では初代より年式が新しくても、すでに長期使用車の領域に入っています。新旧装備の数を競うより、W169のパッケージを選ぶ目的と個体の保守状況が一致するかを見る方が、この世代には合っています。

FITこんな人に向いている

背高Aクラスを初代より新しい年式で選びたいなら。2代目は、2013年のW176で起きるワイド&ローへの転換より前のAクラスです。初代に近い着座感とパッケージを保ちながら年式を進めたい場合、W169が比較対象です。A 170/A 180という代表グレードを基準に、装備と年式をそろえて見ると世代内の違いを追いやすくなります。

CHECK選ぶときに見るポイント

W169は販売末期でも2013年以前の車両になるため、装備の新しさをW176と同じ尺度で比べるより、背の高いAクラスを選ぶ理由が自分の使い方に合うかを先に決める方が自然です。候補車同士では年式、正式グレード、整備履歴を対応させ、同条件の個体で状態差を見ると価格差の意味をつかみやすくなります。

3代目Aクラス W1762013年1月~2018年(月確認中)
型式
W176
主なボディ
5ドアスポーツハッチバック
この世代を一言で
3代目W176は、Aクラスを背高コンパクトからワイド&ローのスポーツハッチへ転換した世代です。直噴ターボ、7G-DCT、A 250 SPORTやAMG系によって走りの位置付けまで変えた転換世代です。

POINTこの世代のポイント

  • 2013年1月に日本発売。Mercedes-Benz Japanは新型を『ワイド&ロー』へ一新した新世代スポーツコンパクトと位置付け、初代・2代目から外観と車種性格を切り替える転機としました。
  • A 180には1.6L直列4気筒直噴ターボを採用。A 250 SPORTは2.0L直噴ターボを積みます。どちらも7G-DCTを組み合わせ、ターボ+デュアルクラッチ変速機を世代の基本構成に据えています。
  • 衝突警告システムCPAを全モデル標準とし、ディストロニック・プラスやブラインドスポットアシストを含むセーフティパッケージも設定。スポーツ性への転換と同時に、運転支援をグレード選びへ持ち込んだ世代でもあります。
  • 2015年の改良ではA 180系、A 250 SPORT 4MATIC、Mercedes-AMG A 45 4MATICなどの構成へ更新。外観とエンジン/サスペンションにも手が入り、前期と後期を分けて見る意味が大きい世代です。

FITこんな人に向いている

低いスポーツハッチへ変わったAクラスを選ぶなら。W176は歴代Aクラスの中でも世代交代の変化が大きく、着座感や外観の低さ、ターボ+DCTの走りを重視する人に向く比較軸を持ちます。A 180を基準に、A 250 SPORT/4MATICやAMG系まで性能側へ広げられるため、同じ世代でも狙う系統を先に決めると候補が重なりません。

CHECK選ぶときに見るポイント

2013年導入時のA 180/A 250 SPORTと、2015年改良後のA 180各仕様、A 250 SPORT 4MATIC、Mercedes-AMG A 45 4MATICでは内容が異なります。W176を探す場合は年式だけで前後期を決めつけず、正式グレードと駆動方式、改良時期を対応させると、装備差と性能差を同じ物差しで比べられます。

4代目現行世代Aクラス W1772018年(月確認中)~現行
メルセデス・ベンツ Aクラス 4代目・現行世代
型式
W177
主なボディ
5ドアハッチバック
この世代を一言で
4代目W177は2018年に日本へ導入され、MBUXと新世代の運転支援をAクラスへ持ち込んだ現行世代です。ガソリン、ディーゼル、PHEV、AMGまで展開し、機械構成とデジタル装備の両方で選択肢を広げています。

POINTこの世代のポイント

  • 2018年10月に日本で発表され、A 180から導入。対話型インフォテインメントMBUXを搭載し、音声入力やワイドスクリーンを含む操作環境そのものを世代の中心へ置いています。
  • 2019年にはA 200 d、2021年にはA 250 eが加わり、ガソリンだけだった導入時からディーゼルとPHEVへ選択肢が拡大。A 250 eの日本仕様はCHAdeMO急速充電にも対応します。
  • 2023年の改良では、フロントデザインなどを更新し、アダプティブハイビームアシストを標準装備。A 200 dにはMBUX ARナビゲーションを標準化するなど、世代後半ではデジタル装備の中身も変わっています。
  • 2025年にA 180/A 200 dへUrban Starsを追加し、2026年9月の公式価格表では両Urban StarsとMercedes-AMG A 35 4MATIC、A 45 S 4MATIC+を掲載。現行型は通常系とAMG系の役割が明確です。

FITこんな人に向いている

MBUXと現代的な安全支援を基準に選ぶなら。W177は、歴代Aクラスの中でデジタル操作の世代差が最も分かりやすいモデルです。MBUXを核に、A 180、A 200 d、過去にはA 250 e、さらにAMGまで同じハッチバックで展開。通勤中心のガソリンか、長距離で選ばれやすいディーゼルか、性能重視のAMGかという分け方ができます。

CHECK選ぶときに見るポイント

2018年導入直後、2021年のA 250 e追加、2023年の改良、2025年のUrban Stars追加ではラインアップと装備が同じではありません。高年式中古車まで含める場合、A 180/A 200 d/A 250 e/AMGというパワートレイン系統と、2023年改良の前後を分けて見ると、欲しい機能と価格差を対応させやすくなります。

Aクラスはどう進化してきたか

1998年、日本でAクラスという新しい入口が始まる

初代W168は、短いボディに高さを使った独自のパッケージでメルセデスの小型車領域を開いた世代です。ESP標準化に至った経緯もあり、ブランドのエントリーモデルであると同時に安全技術史の節目を担います。

2代目まで背高コンパクトの系統を継続

W169は2005年から2代目を担い、初期Aクラスの方向を受け継ぎます。次のW176が2013年にワイド&ローへ大転換するため、初代と2代目は現在から見ると一つの前期Aクラス系統として比較しやすい存在です。

2013年、スポーツハッチへ大きく方向転換

W176は1.6L/2.0L直噴ターボと7G-DCTを採用し、A 250 SPORTやAMGへ性能領域を広げます。背の高さを活かす従来型から、低いプロポーションと走りを前面に出すモデルへ変わったことで、Aクラスの顧客像も大きく変化します。

2018年以降はMBUXとパワートレインの多様化へ

W177はMBUXを導入し、操作体験まで世代差の中心に据えます。ディーゼルやPHEVの追加、2023年改良、2025年Urban Starsを経て、現行では通常系のA 180/A 200 dとAMGの高性能系を明確に選び分ける構成です。

Aクラスはどの世代を選ぶ?

初代・2代目と3代目以降は、まず乗り味以前に姿勢が違う

W168/W169は背の高い初期Aクラス、W176/W177は低いスポーツハッチという大きな境界があります。歴代を横断して探すなら、先に着座感や車体パッケージの好みを決めるだけで候補が二つの系統に分かれます。

W176は価格よりグレード系統の差を先に見る

A 180とA 250 SPORT、4MATIC、AMGでは性能と駆動方式の前提が異なります。W176の低いスタイルが目的でも、通常系と高性能系を同じ相場だけで比較すると維持費やタイヤ、ブレーキまで条件がずれやすいため、欲しい系統を固定してから個体を比べる方が筋が通ります。

W177はガソリン・ディーゼル・過去のPHEVを分けて考える

A 180、A 200 d、A 250 eは同じW177でも使い方が重なりません。現在の新車価格表ではA 250 eは掲載されていないため、PHEVを狙う場合は中古車が中心。現行新車を選ぶならA 180 Urban StarsとA 200 d Urban Starsが通常系の比較軸です。

現行AMGはA 35とA 45 Sを通常系から別枠で比較

2026年9月の価格表にはMercedes-AMG A 35 4MATICとA 45 S 4MATIC+も掲載されています。A 180/A 200 dとの違いは装備グレードだけではなく動力性能と駆動系に及ぶため、日常向けAクラスの延長ではなく高性能ハッチとして比較すると位置付けが明確です。

Aクラスを選ぶときに確認したいポイント

W168/W169は『古いAクラスを選ぶ理由』を先に決める

初代と2代目は、後のAクラスとはパッケージそのものが異なるため、安価なメルセデスという理由だけで選ぶと世代の長所が伝わりにくい車です。背の高い初期Aクラスの設計や歴史性に価値を感じるかを先に考え、そのうえで年式相応の整備記録と消耗状態を個体ごとに比べるのが自然です。

W176は2015年改良の前後と駆動方式を分ける

2013年の導入時と2015年の改良後では、外観や装備に加えてA 250 SPORT 4MATIC、Mercedes-AMG A 45 4MATICなど構成も変わっています。中古車サイト上の『Aクラス』という括りだけでは差が大きいため、正式グレードと前後期をそろえてから価格と状態を見ると比較が崩れません。

W177は2023年改良前後でデジタル装備を見分ける

W177はMBUXを世代の核としますが、2018年初期車と2023年改良後を同じ装備内容として扱うのは適切ではありません。ARナビゲーションやライト、安全支援の標準・オプション条件が変わるため、希望する機能がある場合は年式より先に実車の装備表を照らし合わせる方が確実です。

A 250 eを狙う場合は現行新車ラインアップと切り離す

A 250 eは2021年に日本へ加わったPHEVで、電気のみで約70km走れる仕様やCHAdeMO対応が特徴でした。一方、2026年9月の現行価格表には掲載されていません。PHEVを希望するなら中古車として探す前提を置き、A 180/A 200 d Urban Starsとは購入後の使い方まで別の候補として考える必要があります。

現行モデル情報

4代目 Aクラス W177

情報確認:2026年9月

メルセデス・ベンツ Aクラス 4代目・現行世代

AクラスにUrban Starsを追加

A 180 Urban StarsとA 200 d Urban Starsを新ラインアップとして追加。AMGラインや本革シートなど人気装備をまとめ、通常系Aクラスの装備構成を再整理しました。

W177を改良し、内外装とデジタル装備を更新

新しいフロントデザインを採用し、アダプティブハイビームアシストを標準装備。A 200 dにはMBUX ARナビゲーションを標準化し、A 180ではオプション設定としました。

最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。