アウディ / MODEL HISTORY
A1
Audi A1
目次
A1とは
Audi A1は、アウディのデザイン、品質、インフォテインメントを全長4m前後のボディへ凝縮したプレミアム・コンパクトです。日本では2011年1月11日に初代8Xを発売し、1.4L TFSIと7速Sトロニックを組み合わせた3ドアが出発点です。A3より小さなサイズでありながら、MMIナビゲーションや豊富な内外装オプションまで用意し、「小さいから簡素」ではなく、アウディらしさを都市向けサイズへ持ち込んだことがA1の出発点です。
初代は翌2012年に5ドアのA1 Sportbackを追加し、日常の乗降性を高める方向です。2014年には気筒休止システムを備えた1.4 TFSI cylinder on demandを導入し、2015年の改良ではアウディ初の1.0L直列3気筒TFSIを採用。3ドアの軽快さだけでなく、5ドアの実用性や小排気量ターボの効率まで選べるようになり、世代後半ほど都市型コンパクトとしての使いやすさが広がる流れです。
2019年11月に登場した2代目GBは、国内ラインアップを5ドアのA1 Sportbackへ一本化する構成です。ホイールベースを95mm延長して後席と荷室を広げ、発売時は150PS・250Nmの1.5L 35 TFSIを設定。2020年6月には95PS・175Nmの1.0L 25 TFSIが加わり、価格と日常性能を重視する25 TFSI、余裕ある加速を持つ35 TFSIという二つの役割が一時期並ぶ時期があります。
2026年9月時点の日本向け通常ラインアップは、1.0LのA1 Sportback 25 TFSI advancedと25 TFSI S lineの2車種です。いずれも前輪駆動・7速Sトロニックで、メーカー希望小売価格は3,600,000円と3,850,000円。2024年にはS lineをベースにした150台限定のurban chic editionも選べます。現在のA1は高出力グレードを増やすより、95PSの1.0 TFSIを軸に、装備と内外装の違いから選ぶシンプルな構成へ落ち着いています。
A1を30秒で理解
- 初代登場
- 2011年
- 歴代
- 2世代
- A1の基本
- TFSI直噴ターボと7速Sトロニックを軸に、スタートストップ、エネルギー回生、cylinder on demand、スマートフォンインターフェイス、先進運転支援へ発展
- ボディの変遷
- 初代は3ドアA1で始まり2012年に5ドアSportbackを追加。2代目は5ドアSportback専用となり、ホイールベースと荷室を拡大
- 現行世代
- 2代目 GB
A1らしさはどこにある?
アウディの質感を、全長4m前後へ詰め込んだ最小クラス
A1は価格を下げるために装備を簡素化しただけの小型車ではありません。初代からMMIナビゲーション、BOSEサウンド、豊富なカラーや内装オプションを用意し、上位モデルで培った操作感や仕上げを小さなボディへ移る流れです。現行型でもデジタル表示やスマートフォン連携を取り込み、車体サイズよりも「小さなアウディ」としての質感を重視する姿勢が継続中です。
quattroではなく前輪駆動に絞り、都市で扱う軽快さを優先
日本のA1は歴代を通して前輪駆動が基本です。初代1.4 TFSIも、現行25 TFSIも7速SトロニックとFWDを組み合わせ、コンパクトな寸法と軽快な取り回しを生かす設計です。アウディというとquattroを連想しやすいものの、A1では四輪駆動より車重、効率、都市での扱いやすさを優先したことが、車種の立ち位置をはっきりさせています。
1.4Lから1.0Lへ、小排気量化しながら必要な性能を残した
初代の122PS・1.4 TFSIから、気筒休止付き1.4 TFSI、そして95PSの1.0 TFSIへと、A1はエンジンを小さくしながら効率を高める方向です。2代目では150PSの1.5 TFSIも用意されましたが、現在の日本仕様は95PSの1.0 TFSIに集約した構成です。街中の移動を中心に考えるなら、絶対的な出力より低回転トルクと7速Sトロニックの組み合わせを使うという思想が現在のA1に残る考え方です。
5ドアSportbackへの一本化で、趣味性より日常性を強めた
初代は3ドアA1から始まり、2012年に5ドアSportbackを加えた構成です。2代目では3ドアを用意せず、最初からSportbackだけを展開する構成です。後席の乗降性や荷室を日常的に使うことを前提にした結果、現行A1はスタイル優先の小型クーペ的モデルではなく、街中で毎日使えるプレミアム5ドアとして役割が明確です。
歴代A1比較
| 世代 | 販売期間 | 型式 | この世代を一言で |
|---|---|---|---|
| 初代 | 2011年1月~2019年11月 | 8X | 初代8Xは1.4 TFSIの3ドアで始まり、5ドアSportback、気筒休止、1.0 TFSIへ展開。小さなボディにアウディの装備と質感を凝縮した世代です。 |
| 2代目 | 2019年11月~現行 | GB | 2代目GBは5ドアSportback専用となり、居住性・荷室・デジタル装備を拡充。35 TFSIで始まり、25 TFSI追加後は1.0Lが主力となった現行世代です。 |
A1の世代別詳細
各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。
- 型式
- 8X
- 主なボディ
- 3ドア ハッチバック/5ドア Sportback
- この世代を一言で
- 初代8Xは1.4 TFSIの3ドアで始まり、5ドアSportback、気筒休止、1.0 TFSIへ展開。小さなボディにアウディの装備と質感を凝縮した世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2011年1月11日に日本で販売を開始した初代A1は、1.4L直列4気筒TFSIを搭載する3ドアの1モデルで始まる構成です。最高出力122PS、最大トルク200Nm、7速Sトロニック、前輪駆動という構成で、車両価格は2,890,000円。全長4m未満のボディへMMIナビゲーションまで標準装備し、プレミアムコンパクトという立ち位置を明確にする内容です。
- 2012年6月には5ドアのA1 Sportbackを加えた構成です。外観のデザイン性を大きく崩さず後席へのアクセスを改善し、A1の用途を1〜2人中心の3ドアから、家族や友人を乗せる日常車へ広げています。初代中古車では、3ドアの希少性を取るかSportbackの実用性を取るかが最初の大きな分岐です。
- 2014年には1.4 TFSI cylinder on demandを追加し、低負荷時に4気筒のうち2気筒を休止する機能の採用が特徴です。140PSを発生しながら燃料消費の低減を狙った仕様で、翌2015年の改良では150PSへ向上。小排気量ターボだけでなく、必要なときだけ気筒を使う効率化までA1へ取り込んだ時期です。
- 2015年の大幅改良では、アウディ初の1.0L直列3気筒TFSIをA1/A1 Sportbackへ導入しています。95PS・160Nmと7速Sトロニックを組み合わせ、JC08モード22.9km/Lを公表。後期8Xは、前期1.4Lの余裕より、軽量な小排気量エンジンと燃費を重視する方向へ選択肢を広げる変化です。
FITこんな人に向いている
小さな3ドアの個性や、初期A1らしい1.4 TFSIを楽しみたいなら。初代は3ドアA1と5ドアSportbackの両方があり、前期1.4 TFSI、気筒休止付き1.4 TFSI、後期1.0 TFSIまでエンジンも変化しています。現行より小さな感覚や3ドアのスタイルを重視するなら、8Xならではの魅力があります。後席の乗降性を優先する使い方では、2012年以降のSportbackが現実的な比較対象です。
CHECK選ぶときに見るポイント
8Xは年式によってボディとエンジンの組み合わせが大きく違います。2011年は3ドア1.4 TFSIだけで始まり、2012年に5ドアSportback、2014年に気筒休止付き1.4 TFSI、2015年に1.0 TFSIを追加。中古車では、3ドアか5ドアかを先に決め、その後に1.4 TFSIの力強さを取るのか、後期1.0 TFSIの燃費と軽快さを取るのかを分けると候補を絞れます。

- 型式
- GB
- 主なボディ
- 5ドア Sportback
- この世代を一言で
- 2代目GBは5ドアSportback専用となり、居住性・荷室・デジタル装備を拡充。35 TFSIで始まり、25 TFSI追加後は1.0Lが主力となった現行世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2019年11月25日に2代目A1 Sportbackを日本発売し、35 TFSI advancedと35 TFSI S lineで始まる構成です。1.5L直列4気筒ターボは150PS・250Nmを発生し、7速Sトロニックと前輪駆動を組み合わせる構成です。初代から8年ぶりのフルモデルチェンジでした。
- ホイールベースを先代より95mm延長し、後席空間と荷室を拡大する変更です。荷室は65L増えて335Lとなり、2代目は3ドアを廃止して5ドアSportbackへ一本化。A1の小ささを残しながら、毎日使う実用性を高める方向へパッケージを変える転機です。
- 2020年6月に1.0L直列3気筒の25 TFSIを加えた構成です。95PS・175Nm、7速Sトロニック、前輪駆動で、発売時価格は標準車2,940,000円から。150PSの35 TFSIより出力を抑えつつ価格も下げ、A1の主力をより都市向けの仕様へ広げています。
- 現在の日本仕様は25 TFSI advancedとS lineの2車種で、35 TFSIは通常ラインアップからラインアップ外です。advancedは3,600,000円、S lineは3,850,000円。パワートレインは共通なので、現行新車では加速性能の差ではなく、スポーツサスペンションや内外装を含む装備の方向性で選ぶ構成です。
FITこんな人に向いている
最新の安全・デジタル装備と、都市向けサイズの両立を重視するなら。GBは全長約4.04mに5ドア、335Lの荷室、先進運転支援やスマートフォン連携をまとめた現行A1です。現在は95PSの25 TFSIだけに整理され、advancedとS lineで装備や外観を選びます。強い加速より日常の扱いやすさを優先し、新しいインフォテインメントや安全装備まで欲しい人に合う世代です。
CHECK選ぶときに見るポイント
2019年の発売時は150PSの35 TFSIだけで、95PSの25 TFSIは2020年6月追加です。中古市場では同じGBでも1.5Lの35 TFSIと1.0Lの25 TFSIが混在するため、年式より先にエンジンを見分けると性格の違いが明確です。現在の新車は25 TFSI advanced/S lineに絞られており、1.5Lの余裕を求める場合は中古35 TFSIまで視野に入ります。
A1はどう進化してきたか
最初のA1は、3ドアでも装備を削らないことから始まった
2011年のA1は、全長4m未満でもMMIナビゲーションや10スピーカーを標準装備し、内外装のオプションも豊富に用意しています。小型車だから機能を減らすのではなく、アウディの体験を小さくまとめるという考え方です。中古で初期8Xを選ぶ魅力は、現行にはない3ドアのスタイルと、このプレミアムコンパクトの原点を同時に味わえるところにあります。
Sportbackの追加で、A1は後席を日常的に使える車になった
初代登場から約1年半後、5ドアSportbackも選択肢です。後席ドアによって乗降の手間が減り、デザイン中心の3ドアと日常性を高めた5ドアを同じ世代で選べるようという位置付けです。ここでA1の使い方は大きく広がっています。2代目がSportbackだけになったことを踏まえると、主役が実用性の高い5ドアへ移る流れは2012年から始まっていたと分かります。
排気量を小さくしても、ターボとSトロニックで役割を保った
初代の1.4 TFSIから後期1.0 TFSI、2代目25 TFSIへと、主力エンジンは小排気量化しています。ただしターボによる低回転トルクと7速Sトロニックは一貫しており、街中で必要な反応を残しながら燃費と価格を抑える方向です。現在の95PS仕様は高性能を狙ったA1ではなく、都市で使うプレミアムコンパクトという原点を効率側から磨いた形と見ることができます。
現行は35 TFSIを外し、装備で選ぶ2グレードへ整理
2代目の発売時は150PSの35 TFSIだけでした。25 TFSI追加後は二つのエンジンが並び、現在は95PSの25 TFSIのみという位置付けです。新車を選ぶ場面では、エンジン性能を比較する必要はありません。advancedは価格と快適装備のバランス、S lineはスポーツサスペンションや外観を重視する人向けというように、同じパワートレインをどう仕立てるかが選択の中心です。
A1はどの世代を選ぶ?
3ドアが欲しいなら、初代8Xだけが候補
2代目は5ドアSportback専用なので、A1のコンパクトな外観を3ドアで楽しみたい場合は初代に限られます。後席を頻繁に使わない1〜2人中心の用途なら3ドアの個性が魅力で、後席乗降を重視するなら初代Sportbackか2代目が自然な候補です。ボディ形状を先に決めるだけでも、世代の絞り込みはかなり進みます。
初代後期の1.0 TFSIは、燃費とコンパクト感を優先したい人向け
2015年以降の1.0 TFSIは95PS・160Nmで、1.4Lより出力を抑える代わりにJC08モード22.9km/Lが公表値です。初代の小さな車体は欲しいものの、1.4 TFSIの力強さより日常の燃料消費を抑えたい人には後期1.0Lが比較しやすい仕様です。前期と後期を年式だけでなくエンジンの性格から分けると、狙う個体が見えてきます。
2代目中古なら、25 TFSIと35 TFSIを先に分ける
25 TFSIは95PS・175Nmの1.0L、35 TFSIは150PS・250Nmの1.5Lです。街中中心で価格や燃費を優先するなら25 TFSI、合流や高速道路で余裕を求めるなら35 TFSIという違いがあります。35 TFSIは現在の新車ラインアップにないため、1.5Lを選びたい場合は中古車の年式と整備状態まで視野に入れて探します。
現行advancedとS lineは、エンジンではなく装備の方向性で決める
現行2車種はどちらも95PS・175Nmの1.0 TFSI、7速Sトロニック、前輪駆動です。advancedは3,600,000円、S lineは3,850,000円で、S lineはスポーティな内外装やサスペンションを特徴とします。上級グレードほどエンジン性能が高い構成ではないため、25万円の差は普段の乗り心地と見た目のどちらに価値を置くかで考えるのが自然です。
同じ世代でも年式、グレード、駆動方式、改良時期によって仕様は異なります。購入時は実車の状態や装備、整備履歴も含めて確認してください。
A1を選ぶときに確認したいポイント
2011年の発売時はSportbackではなく3ドアA1
初代A1は2011年1月11日に3ドアの1.4 TFSIで日本発売され、5ドアSportbackは2012年6月に含まれます。発売当初からSportbackだったわけではありません。2011年登録の初期車を探す場合は基本的に3ドアで、5ドアを希望するなら2012年以降へ対象年式を広げる必要があります。
初代は2015年改良を境に、1.0 TFSIという別の選択肢が加わる
前期の中心は1.4 TFSIですが、2015年の改良後は95PSの1.0 TFSIも選択肢です。同時期の1.4 TFSI cylinder on demand Sportは150PSで、同じ後期8Xでも性格が大きく違います。中古価格が近い場合は排気量の大小ではなく、燃費を優先する1.0Lか、加速の余裕を取る1.4Lかを先に決めると候補を比較しやすくなります。
2代目の2019年式は35 TFSI、25 TFSIは2020年6月から
2代目は2019年11月25日に35 TFSI advanced/S lineで発売され、1.0Lの25 TFSIは翌2020年6月16日に追加されています。したがって、2019年登録のGB系を価格だけで比較すると、25 TFSIを探しているのに1.5Lの35 TFSIを候補へ入れてしまう可能性があります。95PSの25 TFSIを希望するなら2020年6月以降を中心に、150PSの35 TFSIの余裕を求めるなら初期型まで含める、という分け方が実際の購入判断につながります。
urban chic editionは出力アップではなく、S lineの装備をまとめた限定車
2024年のurban chic editionは25 TFSI S lineをベースとする150台限定車で、95PS・175Nmの1.0Lは通常S lineと共通です。ブラックの17インチホイール、コントラストルーフ、ブラックスタイリング、コンビニエンス&アシスタンスパッケージなどを標準化した点が違いです。通常S lineより速い車ではなく、黒基調の外観と追加装備を完成車で選びたい人向けの仕様です。
2代目 A1 GB
情報確認:2026年9月

A1 Sportback urban chic editionを150台限定で発売
25 TFSI S lineをベースに、ブラック17インチホイール、ブラックAudi rings、コントラストルーフ、コンビニエンス&アシスタンスパッケージなどを標準装備。オンラインセールス限定で3,990,000円という設定です。
1.0 TFSIの25 TFSIを追加
2代目A1 Sportbackへ95PS・175Nmの1.0L直列3気筒TFSIを追加。7速Sトロニック、前輪駆動を組み合わせ、発売時価格は標準車2,940,000円からでした。
最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。
