アウディ / MODEL HISTORY
A6
Audi A6
目次
A6とは
Audi A6は、前身のAudi 100から受け継いだアッパーミディアムクラスの中核モデルです。A6という名称は1994年のC4後期から使われ、日本では同年11月に2.6、2.8、2.8 quattroを中心とするSedan/Avantを展開しました。前輪駆動とquattroを同じ車系に置き、用途に応じて駆動方式を選べる考え方は、その後のA6にも長く引き継がれています。
C5からC7にかけては、空力、FSI/TFSI、MMI、quattroの進化によって、A6の価値が単なる上級セダンから『長距離を快適に移動するための技術をまとめた車』へ広がりました。C5はCd値0.28の滑らかなボディ、C6はシングルフレームグリルとMMI、C7はアルミを多用した軽量ボディや新世代quattroを採用。世代が進むほど、エンジン単体ではなく車体・操作系・駆動系を一体で磨く方向が強くなっています。
2019年のC8では、48Vマイルドハイブリッド、MMIタッチレスポンス、アダプティブドライブアシストなどを導入し、デジタル化と電動化が一気に進みました。発売時は3.0L V6の55 TFSI quattroから始まり、2020年に2.0L TDI、のちに2.0L TFSIも追加。2023年にはadvanced/S lineを新設し、高出力V6だけでなく燃料や価格帯まで含めて選べる世代へ広がっています。
現行C9は2026年6月25日に日本発売され、A6/A6 Avantとも2.0LのTFSI quattro 200kWとTDI quattro 150kWを設定しています。どちらも7速Sトロニック、quattro、MHEV plusを標準装備し、ガソリンは272PS・400Nm、ディーゼルは204PS・400Nmです。SedanはCd値0.23、Avantは0.25を実現し、デジタルマトリクスLEDやMMIパッセンジャーディスプレイも採用。現在は駆動方式や電動化レベルを共通化し、ボディと燃料の違いで選びやすい構成になっています。
A6を30秒で理解
- 初代登場
- 1994年
- 歴代
- 6世代
- A6の基本
- quattro、FSI/TFSI、MMI、S tronic、48V MHEV、MMI touch response、MHEV plus、デジタルマトリクスLEDへ発展
- ボディの変遷
- 歴代を通して4ドアSedanと5ドアAvantを基本とし、allroad quattroなどの派生車も展開
- 現行世代
- 6代目 C9
A6らしさはどこにある?
Audi 100から続く、長距離移動のための技術がA6の根にある
A6は1994年に突然生まれた新車種ではなく、Audi 100 C4の名称変更から始まりました。歴代を通じて広い室内、高速安定性、空力、静粛性といった長距離移動に関わる要素を重視しています。現行C9でもCd値0.23、MHEV plus、オールホイールステアリングの設定など、距離が伸びるほど効いてくる技術が車種の中心です。
FWDとquattroを使い分けてきた歴史が、現行のquattro一本化につながる
C4やC5、C6では前輪駆動とquattroが並び、価格や走る環境に応じて駆動方式を選べました。C7では日本導入時から全車quattroとなり、C8でも主要グレードはquattroを軸に展開。C9ではTFSIもTDIもquattroのみとなり、A6で求める高速安定性や駆動力を標準側へ寄せています。
Avantは単なるワゴン版ではなく、A6のもう一つの主役
初代C4からSedanとAvantを用意し、A6は上級セダンとステーションワゴンを並行して育ててきました。荷室容量だけでなく、流れるようなルーフラインや高速巡航性能を共通させることで、AvantもA6らしいキャラクターを保っています。現行C9でもTFSI/TDIをSedanとAvantの双方へ同じ考え方で設定しています。
電動化はエンジンを消すのではなく、全車MHEV plusで底上げした
C8では48Vや12Vのマイルドハイブリッドをエンジンごとに採用しましたが、C9では日本向け全モデルにMHEV plusを標準化しました。最大18kWの駆動支援と最大25kWの回生、低速域での部分的な電動走行を取り込みながら、TFSIとTDIそのものは残しています。燃料の選択肢を保ちつつ、電動化部分を共通の基盤として強めたのが現行A6です。
歴代A6比較
| 世代 | 販売期間 | 型式 | この世代を一言で |
|---|---|---|---|
| 初代 | 1994年11月~1997年9月 | C4 | 初代C4はAudi 100の後期型をA6へ改称して誕生し、V6、FWD/quattro、Sedan/AvantというA6の基本構成を形にした世代です。 |
| 2代目 | 1997年9月~2004年7月 | C5 | 2代目C5は空力性能に優れた新ボディへ刷新し、2.4/2.8 V6とFWD/quattroを展開。allroad quattroやRS 6へも発展した世代です。 |
| 3代目 | 2004年7月~2011年8月 | C6 | 3代目C6はシングルフレームグリルとMMIを採用し、2.4 FWDからV6/V8 quattroまで展開。デザインとデジタル操作の基礎を現代化した世代です。 |
| 4代目 | 2011年8月~2019年3月 | C7 | 4代目C7は軽量ハイブリッドボディ、新世代quattro、7速Sトロニック、MMI touchを採用し、効率と先進装備を大きく引き上げた世代です。 |
| 5代目 | 2019年3月~2026年6月 | C8 | 5代目C8は48V MHEV、MMIタッチレスポンス、4輪操舵、先進運転支援を採用し、のちにTDIと2.0 TFSIを追加したデジタル化世代です。 |
| 6代目 | 2026年6月~現行 | C9 | 6代目C9はTFSI/TDIをともにquattro+MHEV plus化し、空力、デジタル表示、ライティング、運転支援まで刷新した現行世代です。 |
A6の世代別詳細
各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。
- 型式
- C4
- 主なボディ
- 4ドア Sedan/5ドア Avant
- この世代を一言で
- 初代C4はAudi 100の後期型をA6へ改称して誕生し、V6、FWD/quattro、Sedan/AvantというA6の基本構成を形にした世代です。
POINTこの世代のポイント
- 1994年のフェイスリフトを機に、Audi 100 C4は新しい命名体系へ移行してAudi A6となりました。日本では1994年11月から販売され、A6 2.6、2.8、2.8 quattroを展開。A6という名称がここから現在まで続いています。
- 2.6と2.8には前輪駆動を用意し、2.8ではquattroも選べました。上級モデルだから一律4WDとするのではなく、価格や走る環境に応じて駆動方式を分ける考え方が初代から採られています。
- ボディはSedanとAvantを設定しました。Avantを後から派生させるのではなく、A6の初期段階からワゴンを並べたことで、ビジネスセダンと長距離ツアラーを同じシリーズで担う構成が定着しています。
- C4ではV6エンジンが主力となり、S6も展開されました。通常A6が快適性と実用性を担い、S系が高性能を受け持つというモデル階層も、この時期に現在へつながる形が見え始めています。
FITこんな人に向いている
Audi 100からA6へ切り替わった原点を味わいたいなら。C4は最新A6へ続く名称と車格の出発点です。2.6/2.8のV6、前輪駆動/quattro、Sedan/Avantを組み合わせており、後のA6で定着する要素がすでに揃っています。電子装備の新しさより、1990年代のアウディらしい機械感やシンプルな操作を重視する人に向く世代です。
CHECK選ぶときに見るポイント
C4では、まず2.6 FWD、2.8 FWD、2.8 quattroを分け、その後にSedanかAvantかを選ぶと候補が見えてきます。年式が古いため、グレード差より整備履歴、冷却系、電装、ゴム部品や足回りの更新状況が購入後の負担を左右します。希少性だけで決めず、個体状態を優先したい世代です。
- 型式
- C5
- 主なボディ
- 4ドア Sedan/5ドア Avant
- この世代を一言で
- 2代目C5は空力性能に優れた新ボディへ刷新し、2.4/2.8 V6とFWD/quattroを展開。allroad quattroやRS 6へも発展した世代です。
POINTこの世代のポイント
- 日本では1997年9月に2代目C5へ切り替わり、2.4 FWD、2.4 quattro、2.8 quattroを中心に展開しました。丸みのあるボディはSedanでCd値0.28を実現し、空力をA6の快適性と効率へ結び付けています。
- 主力エンジンは2.4Lと2.8LのV6で、5速ティプトロニックを組み合わせました。前輪駆動とquattroを同じ排気量でも選べる設定があり、走行環境によって駆動方式を分けるA6らしい構成が続いています。
- 世代途中には2.7L V6ツインターボや3.0L V6を追加し、通常グレードの性能幅を拡大しました。さらにC5 Avantを基に初代allroad quattroが登場し、A6の実用性を舗装路以外へ広げる派生車の流れも生まれています。
- C5ではS6に加えて初代RS 6も登場しました。通常A6、allroad、S、RSという役割分担が明確になり、A6ファミリーが用途と性能で枝分かれするシリーズへ成長した世代です。
FITこんな人に向いている
C5独自のデザインと、FWD/quattroの選択肢を重視するなら。C5はCd値0.28のSedanボディや6ライトウインドウなど、初代から大きく印象を変えた世代です。国内導入時は2.4 FWD、2.4 quattro、2.8 quattroを用意し、のちに2.7Tや3.0も追加。現行より車幅が抑えられ、古いA6の中でもサイズ感とデザインに魅力を感じる人に向きます。
CHECK選ぶときに見るポイント
日常利用中心なら2.4 FWD、雪道や駆動力を重視するならquattro、動力性能まで求めるなら後期2.7Tや3.0というように役割が分かれます。1997年から2004年まで改良が続いたため、初期と後期ではエンジンや変速機も異なります。型式と年式を特定したうえで整備履歴を比べたい世代です。
- 型式
- C6
- 主なボディ
- 4ドア Sedan/5ドア Avant
- この世代を一言で
- 3代目C6はシングルフレームグリルとMMIを採用し、2.4 FWDからV6/V8 quattroまで展開。デザインとデジタル操作の基礎を現代化した世代です。
POINTこの世代のポイント
- 日本では2004年7月にC6 Sedanを導入し、2.4、3.2 FSI quattro、4.2 quattroを設定しました。2.4は前輪駆動+マルチトロニック、3.2/4.2はquattro+6速ティプトロニックという明確な役割分担です。
- C6でアウディの象徴となるシングルフレームグリルがA6にも採用され、室内にはMMIを導入しました。ナビやオーディオ、車両設定を一つの操作体系へまとめたことで、A6の世代差が機械性能だけでなくインターフェースにも表れるようになります。
- 2005年6月には新世代A6 Avantが日本導入されました。2.4 FWD、3.2 FSI quattro、4.2 quattroを揃え、Sedanと同じパワートレイン思想を荷室の広いワゴンへ展開しています。
- 世代後半には2.8 FSI quattroや3.0 TFSI quattroへ主力を更新し、quattroも前後40:60を基本とする世代へ進化しました。初期2.4 FWDから後期3.0 TFSI quattroまで変化が大きく、中古では改良時期が車の性格に直結します。
FITこんな人に向いている
MMI導入期のA6と、FWDからV8 quattroまで幅広く選びたいなら。C6はA6の外観と操作系が大きく変わった世代です。シングルフレームグリル、MMI、FSI直噴を取り入れ、2.4 FWD、3.2 FSI quattro、4.2 quattroという幅の広い構成で始まりました。電子化は進んでいますが現行ほど複雑ではなく、排気量によるキャラクター差を楽しみたい中古ユーザーに向きます。
CHECK選ぶときに見るポイント
街中中心なら2.4 FWD、四輪駆動が必要なら3.2 FSI quattro、V8の余裕まで求めるなら4.2という分け方が初期C6の基本です。2005年6月にはAvantも加わり、2007年以降は2.8 FSIや3.0 TFSIなどへ構成が変化しました。初期グレード名だけでなく、改良後のエンジンまで含めて候補車を見たい世代です。
- 型式
- C7
- 主なボディ
- 4ドア Sedan/5ドア Avant
- この世代を一言で
- 4代目C7は軽量ハイブリッドボディ、新世代quattro、7速Sトロニック、MMI touchを採用し、効率と先進装備を大きく引き上げた世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2011年8月23日に4代目C7のA6 Sedanを日本発売し、2.8 FSI quattroと3.0 TFSI quattroを用意しました。どちらも7速Sトロニックとquattroを組み合わせ、日本仕様を四輪駆動中心へ整理しています。
- ボディにはアルミ素材を20%以上使い、高強度スチールとのハイブリッド構造で軽量化を進めました。出力を上げるだけではなく、車体重量やエネルギー回生、スタートストップまで含めて効率を改善した点がC7の転換です。
- MMI touch、アウディプレセンス、ACC、ヘッドアップディスプレイなどを採用し、上級A6の価値をデジタル操作と運転支援へ広げました。後期にはマトリクスLEDも加わり、夜間の視認性や灯火制御も世代差として現れます。
- 2015年の大幅改良では1.8 TFSIと2.0 TFSI quattroを新設定し、より小排気量のエンジンへ選択肢を拡張しました。初期V6だけを見ると高級セダン色が強いC7ですが、後半は効率重視の4気筒まで含む幅の広いラインアップになっています。
FITこんな人に向いている
V6 quattroと軽量化、先進運転支援のバランスを中古で狙うなら。C7は2.8 FSI quattroと3.0 TFSI quattroで始まり、全車quattroと7速Sトロニックを採用しました。アルミを20%以上使った軽量ボディやMMI touch、ACCなどを取り込み、現在のA6に近い装備思想が見え始めます。2015年改良後には1.8 TFSIや2.0 TFSI quattroも選べるため、排気量と価格帯の幅も広い世代です。
CHECK選ぶときに見るポイント
C7では、初期V6の2.8/3.0か、2015年改良後の1.8/2.0 TFSIかを先に分けると候補が見えてきます。高出力やquattroの余裕を重視するなら初期3.0 TFSI、燃費や維持費とのバランスを取りたいなら後期4気筒が比較対象です。装備面ではACCやマトリクスLEDなどの有無も年式・仕様で差があります。
- 型式
- C8
- 主なボディ
- 4ドア Sedan/5ドア Avant
- この世代を一言で
- 5代目C8は48V MHEV、MMIタッチレスポンス、4輪操舵、先進運転支援を採用し、のちにTDIと2.0 TFSIを追加したデジタル化世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2019年3月20日にC8のA6 Sedan/Avantを日本発売しました。導入時は3.0L V6ターボ、340PS・500Nmの55 TFSI quattroを中心とし、48V MHEVと7速Sトロニックを組み合わせています。
- 上下2画面のMMIタッチレスポンスを採用し、物理スイッチ中心だった操作系を大きく変更しました。アダプティブドライブアシストやプレセンス360、4輪操舵なども加わり、A6の先進性がソフトウェアと運転支援まで広がっています。
- 2020年4月に204PS・400Nmの2.0L TDIを積む40 TDI quattroを追加し、12Vマイルドハイブリッドも採用しました。のちに2.0L TFSIも加わり、V6だけではなく燃費と価格のバランスを取りやすい4気筒へ選択肢が広がります。
- 2023年12月の更新ではA6/A6 AvantにadvancedとS lineを新設定し、グリルや装備を刷新しました。C8後半はエンジンだけでなく外観・装備パッケージでも選べるようになり、発売初期とはラインアップの見方が変わっています。
FITこんな人に向いている
デジタル装備とMHEV、TFSI/TDIを中古で比較したいなら。C8は発売時の3.0L V6 55 TFSI quattroから始まり、2020年以降に2.0L TDIやTFSIを追加しました。タッチ式MMI、アダプティブドライブアシスト、4輪操舵など現行に近い機能を持ちながら、中古価格で選べることが魅力です。長距離中心ならTDI、ガソリンの滑らかさや高出力を求めるならTFSIという分け方ができます。
CHECK選ぶときに見るポイント
C8を選ぶときは、発売初期の55 TFSI quattroと、2020年以降の40 TDI/45 TFSIを同じ条件で比べない方がよい世代です。V6 3.0Lと4気筒2.0Lでは性能も維持費も異なります。2023年更新後はadvanced/S lineへ装備体系も変わるため、燃料の種類と改良時期を先に決め、その後に装備を比較する流れが現実的です。

- 型式
- C9
- 主なボディ
- 4ドア Sedan/5ドア Avant
- この世代を一言で
- 6代目C9はTFSI/TDIをともにquattro+MHEV plus化し、空力、デジタル表示、ライティング、運転支援まで刷新した現行世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2026年6月25日に新型A6/A6 Avantを日本発売しました。A6 200kW TFSI quattroと150kW TDI quattro、A6 Avantの同2仕様を設定し、全車でquattroと7速Sトロニックを採用しています。
- TFSIは2.0L直4ターボで272PS・400Nm、TDIは2.0L直4ディーゼルで204PS・400Nmを発生します。出力は異なる一方、最大トルクは同じ400Nmで、ガソリンの高出力とディーゼルの効率を用途で選ぶ構成です。
- 全車に48V MHEV plusを搭載し、最大18kWの駆動支援、最大25kWの回生、低速域での部分的な電動走行に対応しました。C8のマイルドハイブリッドを一段進め、電動化を補助機能ではなく全車共通の走行システムへ広げています。
- SedanはCd値0.23、Avantは0.25を実現し、デジタルマトリクスLED、デジタルOLEDリヤライト、MMIパッセンジャーディスプレイも標準装備です。現行A6の進化はエンジンだけではなく、空力、灯火、表示、運転支援まで一体で更新されています。
FITこんな人に向いている
最新A6を、ガソリンかディーゼルかで明確に選びたいなら。現行C9は駆動方式と電動化技術を共通化し、TFSI 272PSかTDI 204PSかを選ぶシンプルな構成です。短距離やガソリンの回転フィールを重視するならTFSI、長距離走行が多く400Nmの低回転トルクを使いたいならTDIが比較対象になります。Sedan/Avantを選んだ後は、燃料の使い方が主な分岐です。
CHECK選ぶときに見るポイント
C9では、まずSedanかAvantかを荷室の使い方で決め、その後にTFSIかTDIを選ぶと筋道が見えます。両方ともquattro、7速Sトロニック、MHEV plusなので、駆動方式や電動化装備で迷う必要はありません。現時点ではFWDの国内設定はなく、ガソリン/ディーゼルの違いが購入判断の中心です。
A6はどう進化してきたか
C4〜C6は、駆動方式とエンジンの違いがそのまま選び方だった
初期A6は、前輪駆動かquattroか、V6かV8かという機械構成の違いが車の性格を大きく分けていました。街中中心ならFWD、雪道や高速道路で安定性を重視するならquattroという選び方ができ、C6では2.4から4.2まで排気量差も明確です。この時代の中古A6を選ぶなら、装備年式より先に『どの駆動方式とエンジンを使いたいか』を決めると、候補が自然に絞れます。
C7では、V6の余裕と4気筒の効率を選び分ける時代へ
C7は発売時こそ2.8/3.0L V6 quattroが中心でしたが、2015年以降は1.8 TFSIや2.0 TFSI quattroも加わりました。高速道路を多く使い、加速や余裕を重視するならV6、年間走行距離や維持費まで考えるなら後期4気筒という分け方ができます。同じC7でも前期と後期で役割が違うため、年式差を単なる新旧ではなく『余裕を取るか効率を取るか』として見ると選びやすい世代です。
C8では、ガソリンかディーゼルかが使い方に直結する
C8は55 TFSIで始まりましたが、40 TDIと45 TFSIが加わったことで、用途による選び分けがはっきりしました。短距離や市街地中心ならガソリン、長距離や高速走行が多く400Nmの低回転トルクを生かしたいならTDIが候補です。さらにタッチ式MMIや先進運転支援が大きく進んだため、C7から乗り換える場合はパワートレインだけでなく操作系の違いまで含めて判断する必要があります。中古でC8を探すなら、まずTFSI/TDIを決め、その後に55/45/40と装備仕様を比べる順番が実用的です。
C9は選択肢を減らし、Sedan/AvantとTFSI/TDIに整理した
現行C9は全車quattro+MHEV plusなので、以前のA6のように駆動方式や電動化の有無で迷う必要がありません。荷室を重視するならAvant、フォーマルな使い方や独立トランクを好むならSedanを選び、その次にTFSIかTDIを決める構成です。短距離中心なら272PSのTFSI、年間走行距離が多いなら204PS・400NmのTDIというように、現行A6は『何を装備するか』より『どう使うか』から選ぶ方が分かりやすくなっています。
A6はどの世代を選ぶ?
古いA6の機械的な個性を楽しむならC4〜C6
C4〜C6はV6やV8、FWD/quattro、ティプトロニック/マルチトロニックなど、機械構成の違いがそのまま車の性格に表れる世代です。最新の安全装備より、エンジンや駆動方式の違いを楽しみたい人には魅力があります。一方で年式が古いため、購入価格より整備履歴と部品交換の状態を重視したい領域です。
現代的な装備と中古価格のバランスならC7
C7はMMI touch、ACC、プレセンスなどを備え、現在のA6に近い安全・快適装備を持ちながら、C8ほどタッチ操作中心ではありません。2015年以降は1.8 TFSIや2.0 TFSI quattroもあり、初期V6より維持費を抑えた選択も可能です。物理操作と現代装備の中間を求める人に位置づけやすい世代です。
C8中古は、55 TFSI・45 TFSI・40 TDIを先に分ける
C8では3.0L V6の55 TFSI、2.0Lガソリンの45 TFSI、2.0Lディーゼルの40 TDIで用途が異なります。加速余裕を重視するなら55、価格とガソリンの扱いやすさなら45、長距離と低回転トルクなら40 TDIが比較対象です。2023年更新後のadvanced/S lineまで含めると、同じC8でも選び方がかなり変わります。
現行C9は、TFSIかTDIかを走行距離から決める
現行は全車quattro+MHEV plusなので、駆動方式ではなく燃料が大きな分岐です。短距離や市街地利用が多く、272PSのガソリン出力を重視するならTFSI、年間走行距離が多く高速道路を長く走るならTDIが候補になります。SedanとAvantの価格差も含め、荷室の使い方と年間走行距離の二つから決めると選択の筋道が見えます。
同じ世代でも年式、グレード、駆動方式、改良時期によって仕様は異なります。購入時は実車の状態や装備、整備履歴も含めて確認してください。
A6を選ぶときに確認したいポイント
初代A6はC4の途中でAudi 100から名称変更された
C4は1991年にAudi 100として登場し、1994年のフェイスリフトでAudi A6へ名称を変更しました。日本のA6として見る場合は1994年11月がスタートですが、車体世代そのものはAudi 100時代から続いています。中古車や歴史資料でC4を調べるときは、Audi 100とA6の両方の名称が出てくる点を意識しておきたいところです。
2代目C5の発売時は2.4だけではない
調査ZIPでは発売時代表グレードが2.4だけですが、日本では1997年9月に2.4 FWD、2.4 quattro、2.8 quattroが展開されました。初期C5でも駆動方式と排気量を選べるため、『2.4 FWDだけで始まった世代』と単純化するとquattroの存在が抜けます。
5代目C8の発売時は40 TDIではなく55 TFSI quattro
C8は2019年3月に3.0L V6の55 TFSI quattroから日本導入が始まり、40 TDI quattroは2020年4月追加です。調査ZIPの代表グレード40 TDI quattroを発売時グレードとして扱うと時系列が逆になります。初期C8を探す場合は55 TFSI quattroが中心だったことを起点に見ます。
現行C9はTFSIだけでなくTDIも通常ラインアップ
調査ZIPの現行スナップショットはTFSI quattro 200kWだけですが、2026年9月時点のAudi Japan公式ラインアップにはTDI quattro 150kWもあります。Sedan/AvantともTFSIとTDIを設定し、価格はA6が885万円/898万円、Avantが927万円/940万円です。現行販売情報では4モデルを一組として扱うのが正確です。
6代目 A6 C9
情報確認:2026年9月

現行販売情報を確認
メーカー公式情報で現行販売状況を確認しました。現在の通常ラインアップはA6 TFSI quattro 200kW / A6 TDI quattro 150kW / A6 Avant TFSI quattro 200kW / A6 Avant TDI quattro 150kW。メーカー希望小売価格はA6 TFSI 8,850,000円 / A6 TDI 8,980,000円 / A6 Avant TFSI 9,270,000円 / A6 Avant TDI 9,400,000円。下記は新型・改良・限定車などの公式発表履歴です。
6代目A6/A6 Avantを日本発売
TFSI quattro 200kWとTDI quattro 150kWをSedan/Avantに設定。全車MHEV plus、7速Sトロニック、quattroを採用し、SedanはCd値0.23を実現しました。
5代目A6/A6 Avantをアップデート
シングルフレームグリルなどを刷新し、A6/A6 AvantにadvancedとS lineを新設定。C8後期の装備体系を整理しました。
最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。
