メルセデス・ベンツ / MODEL HISTORY
Mercedes-AMG GT クーペ
Mercedes-AMG GT Coupé
目次
Mercedes-AMG GT クーペとは
Mercedes-AMG GT クーペは、SLS AMGの後を受けてAMGが独自開発した2ドアスポーツカーです。初代C190はフロントミッドシップのV8とリア側トランスアクスルを軸に、2015年のGT SからGT RやGT Cへ性能領域を広げます。
初代を一括して見ると、後半ほど単純に優れているように見えますが、実際の違いはもう少し複雑です。2017年にはAMGパナメリカーナグリル採用と出力向上が入り、GT RやGT Cではリア・アクスルステアリングを含む専用技術も加わります。2019年にはコックピット表示とステアリング操作系が新しくなり、2020年改良ではレーダーセーフティパッケージを全車標準化。C190を選ぶなら、初期型のGT/GT S、サーキット志向のGT R、ワイドボディのGT C、2019年以降の操作系という順で違いを分ける方が、年式だけで並べるより車の狙いをつかめます。
2代目C192は2024年に方向性を大きく変え、AMG 4MATIC+と2+2シートを初採用。GT 63 4MATIC+ではV8と四輪駆動、GT 43では2.0L直列4気筒とナローボディ、GT 63 S E PERFORMANCEではPHEV、GT 63 PROでは冷却と空力を強化したサーキット志向というように、同じボディでも役割がはっきり分かれます。現行型は『2代目だから同じ』ではなく、日常性を広げた2+2と四輪駆動を共通基盤に、どのパワートレインと走行目的を選ぶかが中心です。
Mercedes-AMG GT クーペを30秒で理解
- 初代登場
- 2015年
- 歴代
- 2世代
- Mercedes-AMG GT クーペの基本
- 初代はフロントミッドシップV8とリア側トランスアクスル、2代目はAMG 4MATIC+、2+2シート、ACTIVE RIDE CONTROL、PHEVへ発展
- ボディの変遷
- C190からC192へ2世代。ロングノーズの2ドアクーペを継承しつつ、2代目は四輪駆動と2+2化で日常性を広げた
- 現行世代
- 2代目 C192
Mercedes-AMG GT クーペらしさはどこにある?
初代は前後重量配分を意識した専用スポーツカー構成
C190はV8をフロントミッドシップに置き、トランスミッションを後方へ配置するトランスアクスル構成を採用します。一般的なフロントエンジン車とは部品配置の考え方が異なり、AMG GTを専用スポーツカーとして成立させる土台です。
GT RとGT Cで初代の性格が枝分かれした
GT Rはサーキット走行を強く意識し、AMGとして初の4輪操舵を導入。GT Cはワイドなリアフェンダーと高出力V8を持ちながら、GT Rほど競技寄りには振らない中間的な立ち位置です。GT/GT Sだけを見ていると分かりにくい、後半型ならではの選択軸になります。
2代目は四輪駆動と2+2で使い方を変えた
C192のGT 63 4MATIC+は、GT クーペとして初めて前後トルク配分を連続可変するAMG 4MATIC+を採用し、2+2シートも設定します。初代の2シーターFR系レイアウトから、天候や日常利用まで含めて使える方向へ設計の前提が変わります。
現行型は4気筒、V8、PHEV、PROで目的を分ける
GT 43は2.0L直列4気筒と全幅1,930mmのナローボディ、GT 63系はV8、GT 63 S E PERFORMANCEはリアモーターを使うPHEVです。さらにGT 63 PROは冷却と空力を強化してサーキット性能へ寄せます。グレード名の上下ではなく、軽快さ、V8、電動高性能、連続周回性能のどれを求めるかで比較する車です。
歴代Mercedes-AMG GT クーペ比較
| 世代 | 販売期間 | 型式 | この世代を一言で |
|---|---|---|---|
| 初代 | 2015年5月~2024年(月確認中) | C190 | 初代C190は2015年に日本導入。V8フロントミッドシップとリア側トランスアクスルを軸に、GT SからGT R、GT C、後期型へと性能・シャシー・操作系を段階的に広げた世代です。 |
| 2代目 | 2024年4月~現行 | C192 | 2代目C192は2024年に日本発表。V8のGT 63 4MATIC+を起点に、AMG 4MATIC+、2+2シート、ACTIVE RIDE CONTROL、リア・アクスルステアリングを採用し、初代より日常利用の幅を広げた現行世代です。 |
Mercedes-AMG GT クーペの世代別詳細
各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。
- 型式
- C190
- 主なボディ
- 2シーター・スポーツクーペ
- この世代を一言で
- 初代C190は2015年に日本導入。V8フロントミッドシップとリア側トランスアクスルを軸に、GT SからGT R、GT C、後期型へと性能・シャシー・操作系を段階的に広げた世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2015年5月8日に日本で発表。AMG独自開発の2ドアスポーツカーとしてGT Sを導入し、4.0L V8ツインターボを搭載します。
- 2017年にGT Rを追加し、AMGとして初の4輪操舵を採用。GT/GT SもAMGパナメリカーナグリルや出力向上を伴う改良を受けます。
- 2017年にはGT Cも加わり、ワイドなリアフェンダーと高出力V8を持つ仕様がGT SとGT Rの間に設定されます。
- 2019年の改良でデジタル表示とステアリング操作系を更新し、2020年には出力向上とレーダーセーフティパッケージ全車標準化を実施します。
FITこんな人に向いている
FR系の専用スポーツカーらしさと初代AMG GTの機械構成を重視するなら。C190は2シーターを基本に、V8とリア側トランスアクスルでスポーツカーとしての専用性を強く残します。四輪駆動や2+2を備えるC192より、初代の構成そのものを目的に選ぶ理由が明確な世代です。
CHECK選ぶときに見るポイント
初代では年式より先にGT/GT S、GT R、GT Cのどれを求めるかを分けます。GT Rは4輪操舵などサーキット寄りの装備、GT Cはワイドボディ、2019年以降はコックピットと操作系が新しくなるため、同じC190でも比較軸が異なります。2020年改良のレーダーセーフティパッケージ標準化まで含めるなら、走行性能と日常装備を別々に見る方が候補を絞れます。
- 型式
- C192
- 主なボディ
- 2+2・スポーツクーペ
- この世代を一言で
- 2代目C192は2024年に日本発表。V8のGT 63 4MATIC+を起点に、AMG 4MATIC+、2+2シート、ACTIVE RIDE CONTROL、リア・アクスルステアリングを採用し、初代より日常利用の幅を広げた現行世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2024年4月2日に日本発表。GT 63 4MATIC+ Coupéは4.0L V8ツインターボを搭載し、GT クーペとして初のAMG 4MATIC+と2+2シートを採用します。
- AMG ACTIVE RIDE CONTROL、リア・アクスルステアリング、アクティブ・エアロダイナミクスを組み合わせ、シャシー制御を初代から大きく更新しています。
- 2024年11月にGT 43 Coupéを追加。2.0L直列4気筒、全幅1,930mmのナローボディ、2+2シートを持つ別方向の仕様です。
- 2025年にはGT 63 S E PERFORMANCE CoupéとGT 63 PRO 4MATIC+ Coupéを追加し、PHEVとサーキット志向のV8という二つの高性能系が加わります。
FITこんな人に向いている
AMG GTの走行性能に四輪駆動と2+2の実用性まで求めるなら。C192は2+2シートとAMG 4MATIC+を取り込み、初代より乗車人数と天候対応の幅を広げます。GT 43、GT 63、E PERFORMANCE、PROでは狙いが違うため、2代目という共通点よりパワートレインと使い方を先に決める方が自然です。
CHECK選ぶときに見るポイント
現行型はGT 43、GT 63 4MATIC+、GT 63 S E PERFORMANCE、GT 63 PROを同じ基準で並べない方が分かりやすい車です。日常で扱いやすいナローボディと4気筒を求めるならGT 43、V8と四輪駆動ならGT 63、充電を使って電動高性能まで求めるならE PERFORMANCE、サーキットでの冷却と空力を重視するならPROというように、用途がそのままグレード選択へつながります。2+2シートの必要性も含め、使い方を決めてから装備差を見ると候補がぶれません。
Mercedes-AMG GT クーペはどう進化してきたか
初代はGT SからGT RとGT Cへ性格を広げた
2015年のGT Sから始まり、GT Rでは4輪操舵とサーキット志向、GT Cではワイドボディという別の方向が加わります。C190は一つの性能序列ではなく、走らせる場所とシャシー構成によって仕様が枝分かれした世代です。
2019年以降は操作系と安全装備も選択材料になった
2019年の改良でデジタル表示とステアリング操作系が新しくなり、2020年にはレーダーセーフティパッケージを全車標準化。初代後半ではエンジン性能に加え、日常で触れるインターフェースと運転支援まで年式差に入ります。旧型を探すときに後半型を選ぶ理由は、この部分にもあります。
2代目は四輪駆動と2+2でスポーツカーの使い方を広げた
C192はAMG 4MATIC+と2+2シートを取り込み、初代のFR系2シーターから設計の前提を変更します。その上でGT 43、V8、PHEV、PROへ枝分かれするため、現行型は性能値より使う場面からグレードを選ぶ意味が強くなっています。
Mercedes-AMG GT クーペはどの世代を選ぶ?
初代と2代目はFR系2シーターを残したいかで分ける
C190の機械構成と2シーターを重視するなら、C192へ世代を上げること自体が目的にはなりません。2+2シートやAMG 4MATIC+、新しいシャシー制御まで使いたい場合に、2代目の変更が具体的な意味を持ちます。
初代後期を選ぶなら2017年と2019年の境目を分ける
2017年はGT R/GT Cとパナメリカーナグリル、2019年はコックピット表示と操作系の刷新が中心です。見た目を重視するのか、走行系を求めるのか、車内操作まで新しい方がよいのかで、同じC190後期でも狙う時期が変わります。
2代目はGT 43からPROまで用途を先に決める
GT 43はナローボディの4気筒、GT 63はV8+4MATIC+、E PERFORMANCEはPHEV、PROは冷却と空力を強化した仕様です。通勤や街中、V8の走り、充電を使う高性能、サーキットという優先順位を決めると、現行GT クーペの選択が整理できます。
Mercedes-AMG GT クーペを選ぶときに確認したいポイント
C190はGT、GT S、GT R、GT Cを同じ足まわりで見ない
GT Rでは4輪操舵など専用のシャシー技術が入り、GT Cもワイドボディを採用します。同じ初代でもタイヤや足まわりの前提が揃わないため、走行距離だけを並べるより正式グレード名から比較を始める方が実態に合います。
2019年改良前後はコックピットの操作環境を比べる
後半型ではデジタル表示とステアリング操作系が更新されています。初代の機械構成を重視するなら前期も候補に残りますが、日常の表示と操作まで新しい方を望むなら2019年以降に絞る理由があります。
C192の2+2シートは必要性を先に決める
2代目は実用性を広げる2+2シートを設定しますが、後席を使わない人にとっては決定的な差ではありません。人を乗せる頻度や荷物の使い方を先に考えると、初代から2代目へ移る意味を自分の用途に合わせて判断できます。
E PERFORMANCEは充電と電動系統を通常V8と分けて見る
GT 63 S E PERFORMANCE CoupéはフロントV8に加えてリアへバッテリーとモーターを搭載するPHEVです。通常のGT 63とは構成が異なるため、中古車では充電環境に加え、PHEV固有の電動系統を含む整備記録まで見る意味があります。
2代目 Mercedes-AMG GT クーペ C192
情報確認:2026年9月
GT 63 PRO 4MATIC+ Coupéを追加
サーキットでの連続走行を意識し、冷却と空力を強化したV8モデルを追加。612PS/850N・mを公表し、2+2シートもオプション設定としています。
GT 63 4MATIC+ APXGP Editionを限定設定
映画『F1/エフワン』公開記念モデルとして、GT 63 4MATIC+をベースに専用の内外装を組み合わせた特別仕様車を設定しています。
最新の販売状況・受注状況は、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。
