メルセデス・ベンツ / MODEL HISTORY
AMG GT
AMG GT
目次
AMG GTとは
メルセデスAMG GTは、AMGが独自開発する2ドアスポーツカーで、日本では2015年に初代が導入されたモデルです。初代は4.0L V8ツインターボを前方に置き、7速DCTを後軸側に配するトランスアクスル構成を採用する後輪駆動車で、GT/GT SからGT Rなどへ高性能仕様を広げています。日常で使える快適性を残しつつ、駆動系や車体配置そのものをスポーツカー向けに組んだことが、この車種の出発点です。
初代は一度に完成形へ進んだわけではありません。2017年にはAMGパナメリカーナグリルの採用や出力向上が行われ、GT RやGT Cも追加されています。2019年の改良ではデジタルコックピットや新しい操作系を導入し、2020年にはGT/GTロードスターの出力向上とレーダーセーフティパッケージ標準化を実施しています。
2代目の日本導入は2024年のGT 63 4MATIC+ Coupéが起点です。4.0L V8ツインターボを受け継ぎながら、GTクーペとして初めて可変四輪駆動AMG 4MATIC+を採用し、2+2シートも設定。初代の後輪駆動・トランスアクスル中心の考え方から、駆動力の使い方と日常性を大きく広げた世代交代です。
現行型は一つの性格に絞られていません。GT 43は2.0L直4ターボと後輪駆動、GT 63はV8+4MATIC+、GT 63 S E PERFORMANCEはV8プラグインハイブリッド、GT 63 PROは冷却と空力を強化したサーキット志向という構成です。2026年時点でこの4モデルが日本の公式ラインアップに並ぶため、現行AMG GTは『新しい方が高性能』という単純な序列より、駆動方式と用途から選ぶ車になっています。
AMG GTを30秒で理解
- 初代登場
- 2015年
- 歴代
- 2世代
- AMG GTの基本
- 初代のV8+後輪駆動・7速DCTトランスアクスルから、2代目ではV8+AMG 4MATIC+、直4FR、V8 PHEVへ展開
- ボディの変遷
- 初代の2シーター系クーペ/ロードスターから、2代目クーペは2+2シート設定と拡大した荷室を持つ実用性重視のパッケージへ
- 現行世代
- 2代目
AMG GTらしさはどこにある?
初代は駆動系の配置そのものがスポーツカー専用
初代の軸は、4.0L V8ツインターボと7速DCTを前後に分けるトランスアクスル構成です。エンジンを前方、トランスミッションを後軸側へ置き、後輪を駆動する設計は、同時期の一般的なメルセデス車とは明確に異なります。GT RやBlack Seriesまで同じ基本思想を発展させたため、初代を選ぶ意味は最高出力の数字だけでは読み切れません。
2代目は4MATIC+と2+2で使える範囲を広げた
2024年導入のGT 63は、GTクーペで初めてAMG 4MATIC+を採用し、初代の後輪駆動だけだった構成から駆動方式を広げています。さらに2+2シートを設定でき、荷室も拡大。高性能クーペでありながら、乗員と荷物を含む日常の使い方まで設計条件に入れたことが世代交代の大きな違いです。
現行は直4FRからV8 PHEVまで機械構成が分かれる
GT 43は2.0L直列4気筒ターボ+後輪駆動で、可倒式リアシートを標準装備します。対してGT 63系は4.0L V8を核に4MATIC+を採用し、GT 63 S E PERFORMANCEでは後輪側モーターを組み合わせるPHEVへ発展。車名が同じでも、エンジン形式と駆動方式を先に確認しないと比較の前提がそろいません。
高性能仕様は『出力違い』だけで分けない
初代GT RはAMG GT3由来の技術や4輪操舵を取り込み、2代目GT 63 PROはGT 63に対して冷却と空力を強化しています。どちらも標準モデルの単純なパワーアップ版ではなく、連続した高負荷走行を想定して手が入った仕様です。中古車や現行車を比較するときは、最高出力より先にシャシー、冷却、空力まで含む仕様差を見た方が位置付けをつかめます。
歴代AMG GT比較
| 世代 | 販売期間 | 型式 | この世代を一言で |
|---|---|---|---|
| 初代 | 2015年5月~2023年(月確認中) | 確認中 | 初代AMG GTは、4.0L V8ツインターボと後輪駆動、後軸側7速DCTのトランスアクスル構成を核に、GT/GT SからGT C、GT Rへ性能領域を広げたAMG独自開発の2ドアスポーツカーです。 |
| 2代目 | 2024年4月~現行 | 確認中 | 2代目AMG GTは、2024年にV8のGT 63 4MATIC+から日本導入され、可変四輪駆動と2+2シート設定を採用。のちに直4FR、V8 PHEV、サーキット志向のPROを加え、ひとつのクーペで用途の幅を大きく広げた現行世代です。 |
AMG GTの世代別詳細
各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。
- 型式
- 確認中
- 主なボディ
- 2ドアクーペ/ロードスター
- この世代を一言で
- 初代AMG GTは、4.0L V8ツインターボと後輪駆動、後軸側7速DCTのトランスアクスル構成を核に、GT/GT SからGT C、GT Rへ性能領域を広げたAMG独自開発の2ドアスポーツカーです。
POINTこの世代のポイント
- 2015年の日本導入時はGTとGT Sを中心に展開。4.0L V8ツインターボを搭載し、7速DCTを後軸側へ置くトランスアクスル構成と後輪駆動を採用したことで、AMG専用スポーツカーとして一般のメルセデス車とは異なる基本設計を持ちます。
- 2017年にはGT Rが日本へ入り、AMG GT3の技術を取り込んだサーキット志向の仕様がラインアップに加わります。同年の標準系改良ではAMGパナメリカーナグリルの採用や出力向上も行われ、外観だけでなく性能系統の枝分かれがはっきりします。
- 2019年の改良は、コックピットディスプレイ、ステアリングのTFT表示、テレマティクスなど操作環境の更新が中心です。初期型の機械的な構成を保ちながら、モデル後半ではインフォテインメントと操作系が新しくなっています。
- 2020年にはGT/GTロードスターの出力を高め、レーダーセーフティパッケージを全モデルに標準装備。初代後半は走行性能だけを磨く段階から、安全・日常装備も含めて商品性を整える方向へ進んでいます。
FITこんな人に向いている
後輪駆動とトランスアクスルの初代らしさを軸に選ぶなら。初代は、V8の出力差だけでなく車体と駆動系の構成そのものに特徴があります。GT/GT Sの基本形に対し、GT Cはワイドなリアまわり、GT Rは4輪操舵やモータースポーツ由来の技術を追加。クーペとロードスターもあるため、欲しいボディと性能系統を最初に分けると候補が見えやすくなります。
CHECK選ぶときに見るポイント
中古車ではGT、GT S、GT C、GT Rを同じ初代として価格だけで横並びにしない方が適切です。2017年改良でパナメリカーナグリルと出力変更、2019年改良でデジタルコックピットなどを導入し、2020年にも装備と出力が更新されています。年式と正式グレードに加え、クーペ/ロードスター、改良前後をそろえてから整備履歴やタイヤ、ブレーキなどの消耗状態を見ると、仕様差と個体差を混同しにくくなります。
- 型式
- 確認中
- 主なボディ
- 2ドアクーペ(2+2シート設定)
- この世代を一言で
- 2代目AMG GTは、2024年にV8のGT 63 4MATIC+から日本導入され、可変四輪駆動と2+2シート設定を採用。のちに直4FR、V8 PHEV、サーキット志向のPROを加え、ひとつのクーペで用途の幅を大きく広げた現行世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2024年4月、日本ではGT 63 4MATIC+ Coupéが2代目の導入モデルです。4.0L V8ツインターボに可変四輪駆動AMG 4MATIC+を組み合わせ、GTクーペとして初の四輪駆動へ転換。2+2シートも設定でき、初代より実用面の守備範囲が広がっています。
- 同年11月に加わったGT 43は、AMG GT初の2.0L直列4気筒ターボと後輪駆動を採用。全幅1,930mmのナローボディと可倒式リアシートを組み合わせ、V8四輪駆動のGT 63とは違う入口を作っています。
- 2025年2月にはGT 63 S E PERFORMANCEを追加。4.0L V8と後輪側モーターを組み合わせるPHEVで、システム最高出力816PS、最大トルク1,420N・mを公表しています。電動化は燃費目的の置き換えではなく、GTシリーズの最高性能側へ使われています。
- 2025年10月のGT 63 PROは、V8を612PS/850N・mへ高めると同時に空力と冷却を強化。GT 63と同じ4MATIC+系でも、サーキットでの連続走行を意識して性能の持続性まで手を入れた仕様です。
FITこんな人に向いている
現行型を駆動方式と使い方から選び分けたいなら。2代目は『V8のAMG GT』だけを指す車ではありません。日常性とFRらしい構成を持つGT 43、V8+4MATIC+のGT 63、電動化したGT 63 S E PERFORMANCE、サーキットを意識したGT 63 PROが並びます。現行車では予算より先に、後輪駆動か四輪駆動か、電動化を含むか、連続高負荷走行まで求めるかを決めると比較が成立します。
CHECK選ぶときに見るポイント
2024年4月の導入時はGT 63 4MATIC+が中心で、同年11月にGT 43、2025年2月にGT 63 S E PERFORMANCE、同年10月にGT 63 PROが追加されています。高年式中古車も含める場合、登録年だけで装備を推定せず正式なモデル名を確認する必要があります。GT 43は2.0L直4+後輪駆動、GT 63系はV8+4MATIC+が基本で、S E PERFORMANCEだけはPHEV。PROは冷却と空力まで変更されるため、同じ2代目でもメカニズムの差が大きい世代です。
AMG GTはどう進化してきたか
2015年、V8後輪駆動の専用スポーツカーとして出発
初代は4.0L V8ツインターボと7速DCTを前後に分けるトランスアクスル、後輪駆動を基本とする構成です。GT/GT Sから始まったため、AMG GTという車名の中心にはまず専用シャシーと駆動系があります。
GT R追加でサーキット側の性能を深掘り
2017年のGT RはAMG GT3由来の技術と4輪操舵を採用し、同時期の標準系もパナメリカーナグリルや出力変更を受けています。初代の中盤で、通常モデルと高負荷走行を狙う仕様の差がより明確になっています。
2代目は4MATIC+と2+2で設計思想を拡張
2024年のGT 63はV8を残しつつ、GTクーペ初のAMG 4MATIC+と2+2シート設定を採用。初代が持っていた純粋な後輪駆動スポーツカーの構成から、駆動力と室内の使い方を広げる方向へ大きく舵を切っています。
直4FR、PHEV、PROで現行の役割を分化
GT 43、GT 63 S E PERFORMANCE、GT 63 PROが順次追加され、2代目は単一パワートレインで括れないシリーズへ広がっています。後輪駆動の軽快さ、V8四輪駆動、電動パフォーマンス、サーキット耐性という異なる目的を同じAMG GTの中で選ぶ構成です。
AMG GTはどの世代を選ぶ?
初代を選ぶならGT/GT SとGT C/GT Rを同列にしない
初代の基本形を味わうならGT/GT Sが基準になりますが、GT Cはワイドボディ側、GT Rは4輪操舵や空力まで踏み込んだサーキット志向です。価格差を装備量だけで見ると性格を取り違えやすいため、どこまで専用シャシー要素を求めるかで系統を分ける方が合理的です。
日常性と後輪駆動を両立した現行車ならGT 43
GT 43は2.0L直4ターボと後輪駆動を採用し、全幅1,930mmのナローボディ、可倒式リアシートを標準装備します。V8や4MATIC+を必須とせず、現行AMG GTの造形と2+2の使い勝手を取り込みたい場合に、他の3モデルとは明確に違う比較軸を持ちます。
V8を基準に、GT 63/S E PERFORMANCE/PROを目的で分ける
GT 63はV8+4MATIC+の基準モデル、S E PERFORMANCEはPHEVによる瞬発性能、PROは冷却と空力を含むサーキット対応が主な違いです。出力順だけで並べず、電動化を受け入れるか、連続高負荷走行を想定するかまで含めて選ぶと、3台の役割が重なりません。
AMG GTを選ぶときに確認したいポイント
初代は2017年・2019年・2020年の改良を分けて見る
初代は長い販売期間の中で内容が変わっています。2017年はパナメリカーナグリルと出力変更、2019年はデジタルコックピットなど操作系、2020年は出力と安全装備が主な更新点です。希望する外観や装備が決まっているなら、登録年ではなく改良内容と正式グレードを対応させると候補を絞れます。
GT R系はブレーキ・タイヤ・空力部品まで仕様をそろえて比較
GT RやR PROのような高性能仕様は、エンジン出力以外にも操舵、空力、冷却、足まわりへ専用要素が入ります。中古車では標準GTとの価格差だけを見るのではなく、装着されている純正部品、交換履歴、タイヤとブレーキの残量を確認し、専用品を維持する費用まで購入条件に含める必要があります。
2代目はモデル名がパワートレインをほぼ決める
GT 43は直4+後輪駆動、GT 63とPROはV8+4MATIC+、GT 63 S E PERFORMANCEはV8 PHEVです。見た目が近い個体でも駆動系は大きく異なるため、『2代目AMG GT』という括りだけでは比較できません。中古車サイトではまず正式モデル名を固定し、その中で年式と装備を比べる方が混乱を避けられます。
2+2シートは全車で同じ標準条件ではない
2代目は実用性を高めていますが、リアシートの扱いは仕様によって同一ではありません。GT 43では可倒式リアシートが標準装備で、GT 63 S E PERFORMANCEやGT 63 PROでは公式発表上オプション設定があります。4人乗車や荷室拡張を前提にする場合は、現車のシート仕様を装備表で確かめてから候補に残す方が安全です。
2代目 AMG GT
情報確認:2026年9月
GT 63 PRO 4MATIC+ Coupéを追加
GT 63に対して4.0L V8を612PS/850N・mへ高め、空力性能と冷却機能も強化したPROを日本導入。2+2シートは有償オプションとして設定され、現行クーペの中でサーキット走行を強く意識した仕様です。
GT 63 S E PERFORMANCE Coupéを追加
4.0L V8と後輪側モーターを組み合わせるPHEVをAMG GTクーペへ初採用。システム最高出力816PS、最大トルク1,420N・mを公表しており、2代目のパワートレイン選択に電動トップモデルが加わりました。
最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。
