【音声配信】日産 ノートオーラ歴代モデルの概要
この記事の概要を音声で配信しています。
目次
日産 ノートオーラの概要
日産 ノートオーラは、2021年に「コンパクトカーの常識を変える、新しい価値観の提供」という極めて意欲的なコンセプトと共に市場に投入された、プレミアムコンパクトカーです。大ヒット作である3代目ノートをベースとしながらも、その内外装の質感、静粛性、そして走りの性能のすべてを、欧州のプレミアムブランドのそれに匹敵するレベルまで徹底的に引き上げ、「小さな高級車」という新たなジャンルを切り拓きました。
その本質は、単なるノートの上級グレードではなく、全幅を拡大した3ナンバー専用ボディ、ツイード調ファブリックや木目調パネルといった上質な素材で仕立てられたインテリア、そしてよりパワフルな第2世代「e-POWER」ユニットなど、細部に至るまで特別なつくり込みがなされている点にあります。ノートオーラは、サイズの大小でクルマの価値を測らない、本質を求める成熟したドライバーに向けた、日産の新たな挑戦を象徴する一台なのです。
日産 ノートオーラの歴代モデル概要
初代 ノートオーラ (FE13/FSNE13型)
- 販売期間:2021年8月 – 現在 (2025年6月時点)
- 型式:FE13 (FF), FSNE13 (4WD)
- 特徴:
- 「これまでのコンパクトカーの常識を覆す、新しい価値観の提供」をコンセプトに、3代目ノートをベースとしながらも、内外装の仕立てや走りの質を徹底的に追求。これにより、単なる上級グレードではなく、独立したモデルとして「オーラ」の名が与えられました。
- エクステリアの最大の特徴は、全幅を40mm拡大した3ナンバー専用ワイドボディです。張り出したフェンダーがもたらす安定感のあるスタンスと、緻密なデザインのフロントグリル、全車標準装備のフルLEDヘッドランプ、そして専用デザインの17インチアルミホイールが、クラスを超えた存在感と上質感を創出しています。
- インテリアは、まさにこのクルマの真骨頂。ツイード調ファブリックや木目調パネル、あるいは本革シート(オプション)といった高品質な素材を惜しみなく使用し、ドアトリムやアームレストに至るまでソフトパッドで仕立てられています。また、遮音材の追加などにより、静粛性も大幅に向上。まさに「小さな高級車」と呼ぶにふさわしい空間です。
- パワートレインは、ノートにも搭載される第2世代「e-POWER」をオーラ専用にチューニング。フロントモーターの最高出力を100kW、最大トルクを300N・mへと向上させ、より力強く、そしてレスポンスの良い、余裕に満ちた加速フィールを実現しています。後輪をモーターで駆動する本格的な電動4WDシステムも設定。
- 運転席・助手席のヘッドレストにスピーカーを内蔵した「Boseパーソナルプラスサウンドシステム」(オプション)や、先進運転支援技術「プロパイロット(ナビリンク機能付)」など、先進・快適装備も充実しています。
- 主なバリエーションと改良の歴史:
- 2021年8月:「ノートオーラ NISMO」登場。日産のモータースポーツ部門であるNISMOが手掛けた、オーラのハイパフォーマンスモデル。「俊足の電動シティレーサー」をコンセプトに、専用のエアロパーツ、強化されたボディ剛性、専用チューニングされたサスペンションと17インチホイール、そして俊敏な走りを実現する「NISMO」ドライブモードなどを搭載。e-POWERの走る楽しさを究極まで高めた一台として、走り好きから高い評価を得ています。
- 2024年6月:マイナーチェンジ。フロントグリルのデザインを、日本の伝統的な文様から着想を得た新しい意匠へと変更し、よりモダンで洗練された表情に。インテリアには、新たな内装色「ワイマラナー」を追加。また、グローブボックスの容量拡大や、USB Type-Cポートにイルミネーションを追加するなど、細部の使い勝手も向上させ、商品力に一層の磨きをかけています。