メルセデス・ベンツ / MODEL HISTORY

Bクラス

B-Class
メルセデス・ベンツ Bクラス
メーカーメルセデス・ベンツ
初登場2006年
歴代3世代
現行世代3代目
目次

Bクラスとは

Bクラスは、日本では2006年1月に発売されたメルセデス・ベンツの多目的コンパクトです。初代W245は1.8L/2.0LガソリンとCVTを組み合わせ、背の高いボディによって室内空間と荷室の使いやすさを確保する構成です。Aクラスより実用側へ寄せたパッケージを、乗用車らしい外観の中に収めたことがBクラスの出発点です。

2012年の2代目W246では性格が大きく変わります。全高を従来型より65mm下げ、1.6L直噴ターボと7G-DCTを採用し、空力もCd値0.26まで改善。広い室内を残しながら、背の高さで空間を作る初代とは異なる、低い姿勢と効率のよいパワートレインがW246の軸です。2015年の改良ではB 250 4MATIC Sportsが加わり、駆動方式の選択肢も広がっています。

3代目W247は2019年に登場し、MBUXと新しい安全運転支援システムを車種の中心装備へ据えています。日本ではB 180とB 200 dを設定し、2023年の改良でMBUX ARナビゲーションやアダプティブハイビームアシストなどの装備を更新。2025年12月にはUrban Starsが加わり、2026年9月時点の公式ラインアップにはB 180/B 200 dと、それぞれのUrban Starsが並びます。初代から続く「コンパクトな外寸の中で人と荷物の余裕を確保する」という役割は保ちつつ、世代ごとに駆動系、安全支援、デジタル機能を入れ替えてきた車種です。

Bクラスを30秒で理解

初代登場
2006年
歴代
3世代
Bクラスの基本
CVTから7G-DCTへ移行し、現行W247ではMBUXと高度な安全運転支援を組み合わせる構成へ発展
ボディの変遷
背の高いW245から、全高を65mm下げたW246を経て、W247は低めの全高と広い室内・荷室を両立する方向を継続
現行世代
3代目 W247

Bクラスらしさはどこにある?

コンパクトでも室内の高さと荷室を削らない設計

Bクラスは3世代を通じ、全長をむやみに伸ばすよりキャビンの使い方で室内と荷室を確保する設計を続けています。初代は背の高さを生かし、2代目は全高を65mm下げながらヘッドクリアランスと最大1,545Lの荷室容量を確保。現行型も公式値で全高1,550mm、荷室420~1,505Lとしており、低めの車高と実用空間を両立させる考え方が続いています。

CVTからDCTへ、世代交代で走りの仕組みが変わる

初代後期のB 180/B 200はガソリンエンジンとCVTの組み合わせでした。2代目は1.6L直噴ターボと7G-DCTへ全面的に切り替え、エンジンのダウンサイジングと変速機の変更を同時に実施。中古車で世代をまたいで比べる場合、外観や年式だけでなく、発進や変速の感触まで別の車として捉えた方が違いを理解しやすいモデルです。

2代目から安全支援が車種の中核へ入った

W246ではレーダー型衝突警告システムCPAとアテンションアシストを標準装備し、予防安全を室内実用性と並ぶ価値へ押し上げています。W247ではMBUXとともに新しい安全運転支援システムを採用し、2023年改良ではアダプティブハイビームアシストなどを標準化。新しい世代ほど、装備の有無より支援機能の世代そのものを比べる意味が大きくなります。

現行型はガソリンとディーゼルを同じボディで選べる

2026年9月時点の日本仕様は、1.4LガソリンのB 180系と2.0LディーゼルのB 200 d系を設定しています。2025年末に追加されたUrban Starsは、AMGライン、ナイトパッケージ、スポーツシートなどを標準化した装備重視の構成です。ボディを変えずにパワートレインと装備パッケージで性格を分けるのが、現在のBクラスの選び方です。

歴代Bクラス比較

世代 販売期間 型式 この世代を一言で
初代 2006年1月~2012年4月 W245 初代W245は、背の高いコンパクトボディに広い室内と荷室を組み込み、ガソリンエンジンとCVTでまとめたBクラスの原型です。
2代目 2012年4月~2019年6月 W246 2代目W246は、全高を下げたワイド&ローのボディへ転換し、1.6L直噴ターボと7G-DCT、安全支援を一気に導入した世代です。
3代目 2019年6月~現行 W247 3代目W247は、B 180とB 200 dを軸に、MBUXと新世代の安全運転支援を組み込み、Bクラスをデジタル時代の実用コンパクトへ更新した現行世代です。

Bクラスの世代別詳細

各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。

初代Bクラス W2452006年1月~2012年4月
型式
W245
主なボディ
5ドア・多目的コンパクト
この世代を一言で
初代W245は、背の高いコンパクトボディに広い室内と荷室を組み込み、ガソリンエンジンとCVTでまとめたBクラスの原型です。

POINTこの世代のポイント

  • 日本では2006年1月に発売。メルセデス・ベンツは、広い室内空間と実用性を組み合わせた多目的コンパクトとしてBクラスを位置付けています。車体寸法を大きくするより、背の高さとキャビン配置で実用性を稼ぐ発想が初代の核です。
  • 後期の公式資料ではB 180が1.8L、B 200が2.0Lの直列4気筒ガソリンを搭載し、いずれもCVTを組み合わせています。2代目の直噴ターボ+DCTとは動力系の設計思想が異なり、世代差が走行感覚に直結します。
  • 2011年の125! Grand Edition系では、バイキセノンヘッドライト、ライト&サイトパッケージ、パワーシート、パークトロニックなどを車種別に追加。モデル末期は基本メカニズムを変えるより、快適・照明・駐車支援装備を追加する方向で内容を整えています。
  • 初代を選ぶ意味は、最新世代に近い装備を求めることではなく、W245独自の背の高いパッケージとシンプルな世代構成にあります。後年型や特別仕様車ほど装備差が大きくなるため、年式だけでなく正式な仕様名まで見て比べる必要があります。

FITこんな人に向いている

初代らしい高い着座感とCVTの穏やかな走りを重視するなら。W245は後の世代より背の高さを使ったパッケージが明確で、Bクラス本来の実用志向が最も分かりやすい世代です。1.8L/2.0LガソリンとCVTという構成もW246以降とは異なり、最新装備より室内の見晴らしや初代特有の乗り味を優先する人に比較価値があります。

CHECK選ぶときに見るポイント

2006年導入後、後期にはB 180/B 200へ名称が整理され、特別仕様車の設定も増えています。同じW245でも年式とグレードで装備が違うため、候補車がB 180かB 200か、標準車か特別仕様車かを先に特定したいところです。変速機はCVTで、次世代W246の7G-DCTとは仕組みが異なるため、整備記録と実車の作動状態を世代固有の確認項目として扱うと比較がぶれません。

2代目Bクラス W2462012年4月~2019年6月
型式
W246
主なボディ
5ドア・多目的コンパクト
この世代を一言で
2代目W246は、全高を下げたワイド&ローのボディへ転換し、1.6L直噴ターボと7G-DCT、安全支援を一気に導入した世代です。

POINTこの世代のポイント

  • 2012年4月25日に日本発売。全高を先代より65mm低くし、Cd値0.26の空力性能を実現するなど、初代の背高パッケージとは明確に異なるワイド&ローの姿勢を採っています。それでも前席ヘッドクリアランスや最大1,545Lの積載容量を確保し、Bクラスの実用性は残しています。
  • 1.6L直列4気筒直噴ターボと7速DCTを新採用。従来の自然吸気系+CVTから、低回転トルクを使うターボと多段DCTへ切り替えたことが、W245との最も大きな機械的な違いです。
  • 安全面ではレーダー型衝突警告システムCPAとアテンションアシストを全車に標準装備。室内の広さに加え、予防安全を車種の価値として前面に出した転機です。Bクラスにとって、室内の広さと同じくらい予防安全を商品構成の中心へ置き始めた世代でもあります。
  • 2015年の改良ではデザインとCOMANDを更新し、B 250 4MATIC Sportsを追加。1.6LのB 180系だけだった日本仕様に2.0Lターボ+4MATICが加わり、後期型は装備の新しさだけでなく駆動方式でも前期と差が付きます。

FITこんな人に向いている

実用空間を残しつつ、走りと安全装備を初代から大きく更新した世代を選ぶなら。2012年型は全高を従来より65mm下げながら室内と荷室の余裕を維持し、1.6L直噴ターボ、7G-DCT、CPAを新たな中核に据えています。初代の高いパッケージ感を残しつつ、より低い姿勢と新しい駆動系を求めるならW246が明確な分岐です。2015年以降は外観やインフォテインメント、安全装備の更新も加わります。

CHECK選ぶときに見るポイント

W246は2012年の導入時と2015年の改良後で見分けたい世代です。初期のB 180系に対し、改良後はB 250 4MATIC Sportsが加わり、Bクラスに4MATICという別の駆動方式が加わります。前期・後期、B 180系・B 250 4MATICでは駆動方式と装備構成が異なるため、価格差だけではなく、その車両がどの改良時点の仕様かまで揃えて比較するのが合理的です。

3代目現行世代Bクラス W2472019年6月~現行
メルセデス・ベンツ Bクラス 3代目・現行世代
型式
W247
主なボディ
5ドア・多目的コンパクト
この世代を一言で
3代目W247は、B 180とB 200 dを軸に、MBUXと新世代の安全運転支援を組み込み、Bクラスをデジタル時代の実用コンパクトへ更新した現行世代です。

POINTこの世代のポイント

  • 2019年6月に発表され、納車予定はB 180が同年7月頃、B 200 dが10月頃と案内されています。ガソリンだけでなくディーゼルを主力グレードとして並べたことで、同じボディで動力特性を選べる構成が明確になっています。
  • 対話型インフォテインメントシステムMBUXを採用し、安全運転支援システムも大幅に更新。ここからはエンジンやボディに加え、操作系と運転支援の世代もBクラスを見分ける軸です。
  • 2023年2月の改良では外観を更新し、Cセグメント初とされたMBUX ARナビゲーションやアダプティブハイビームアシストなどを標準装備。初期型と同じW247でも、日常的に使う表示・照明・支援機能の内容に差があります。
  • 2025年12月にはB 180 Urban StarsとB 200 d Urban Starsを追加。2026年9月時点では通常のB 180/B 200 dも公式ラインアップに掲載されており、標準仕様と装備をまとめたUrban Starsを並行して選べる状態です。

FITこんな人に向いている

安全支援、MBUX、ガソリン/ディーゼルの選択を重視するなら。W247は2019年の登場時からMBUXを採用し、日本仕様をB 180とB 200 dの2本柱で構成しています。2023年改良でMBUX ARナビゲーションやアダプティブハイビームアシストを標準化し、2025年にはUrban Starsを追加。世代そのものの新しさに加え、改良時期と装備パッケージで選び分ける余地が大きい現行型です。

CHECK選ぶときに見るポイント

高年式中古車を含めるなら、2019~2022年の初期型、2023年改良後、2025年12月以降のUrban Starsという3段階で装備差を整理すると分かりやすい構成です。現行公式ラインアップでは1.4LガソリンのB 180系と2.0LディーゼルのB 200 d系が併売され、Urban StarsはAMGラインやナイトパッケージなどを標準化。パワートレインと装備仕様を別々に決めることで、同じW247でも候補の違いがはっきりします。

Bクラスはどう進化してきたか

初代は背の高さとCVTで実用性を形にした

W245は、背の高い5ドアボディに1.8L/2.0LガソリンとCVTを組み合わせ、乗員空間と荷室を優先するBクラスの基本を定めた世代です。後期は快適装備を加えた特別仕様車で商品力を補強し、メカニズムよりパッケージそのものが車種の個性でした。

2代目で低い姿勢と直噴ターボ+7G-DCTへ転換

W246は全高を65mm下げ、Cd値0.26のボディと1.6L直噴ターボ、7G-DCTを一度に導入しています。初代の室内余裕をなるべく失わずに、空力、燃費、走行感覚をまとめて更新したのがこの世代交代です。CPAの標準化も重なり、安全支援がBクラスの主要価値へ入った世代交代です。

2015年改良で4MATICを選べる車種へ広がった

W246後期にはB 250 4MATIC Sportsが加わり、日本のBクラスで初めて4MATICを選べる構成となります。前輪駆動の実用コンパクトという枠に、2.0Lターボ+4WDという別の性格が加わったため、同じ2代目でも前期と後期で選択軸が変わります。

3代目はMBUXと装備更新でデジタル化を進めた

W247はMBUXと新しい運転支援を軸とし、2023年にはARナビゲーションや灯火装備まで更新しています。2025年のUrban Starsはパワートレインを変えるのではなく、AMGラインやナイトパッケージなど人気装備を標準化。現行型の変化は、機械構成よりデジタル機能と装備パッケージに重心があります。

Bクラスはどの世代を選ぶ?

初代の高い着座感か、2代目以降の低い姿勢か

W245とW246の間には全高65mmの差があり、外から見た印象だけでなく乗り込んだときの着座感や視界の作り方も異なります。初代の背高パッケージを好むのか、W246以降の低く引き締まった姿勢を選ぶのかを先に決めると、世代比較が整理されます。

変速機の世代差を基準にする

W245後期のCVTに対し、W246は7G-DCTを採用しており、変速機の仕組みが世代境界ではっきり変わります。年式が近い末期W245と初期W246でも、発進から加速までの感覚は同じ延長線ではありません。中古車価格が重なる場面では、装備差より先にこの駆動系の違いを体感しておくと、どちらを選ぶかの理由を作りやすくなります。

現行W247はB 180とB 200 dで用途を分ける

現行公式ラインアップは1.4LガソリンのB 180系と2.0LディーゼルのB 200 d系です。静粛性や短距離中心の使い方を含む日常の乗り方と、ディーゼルの太いトルクや長距離での使い方をどう評価するかで候補が分かれます。車体は共通なので、先にパワートレインを決めると装備仕様の比較へ進みやすくなります。

W247は2023年改良とUrban Starsを別の分岐として見る

2023年改良はMBUX ARナビゲーションやアダプティブハイビームアシストなど、使うたびに触れる機能の更新です。2025年末のUrban StarsはAMGライン、ナイトパッケージ、スポーツシートなど装備内容の再構成。高年式車を探すなら、機能更新を重視するのか、装備をまとめた仕様を選ぶのかで狙う年式が変わります。

Bクラスを選ぶときに確認したいポイント

価格が近いW245とW246は、乗り味の違いから比べたい

2011年前後のW245はCVT、2012年からのW246は7G-DCTを採用しています。中古車では両世代の価格が近づくことがありますが、発進や低速域のつながり方は同じ感覚ではありません。候補を絞るときは年式や装備だけで決めず、まず試乗で変速の感触を確かめ、そのうえで各方式に合った整備履歴が残っているかを見ると選びやすくなります。

W246は2015年改良前後とB 250 4MATICを分ける

2015年改良では外観やCOMANDを更新し、B 250 4MATIC Sportsも追加。ここを境にW246の比較条件が変わります。前期B 180系と後期B 250 4MATICでは、装備の新旧だけでなく駆動方式とエンジンまで異なります。W246を一括りにせず、前期/後期とグレードを揃えて相場を見ると、価格差が装備由来なのかパワートレイン由来なのかを読み取りやすくなります。

W247のディーゼルは排気後処理まで含めて仕様を理解する

現行B 200 dは2.0Lディーゼルを搭載し、公式説明ではDPFと2つのSCR触媒を使う排気後処理システムを備えます。B 180の1.4Lガソリンとは燃料だけの違いではありません。中古車では走行距離や整備履歴に加え、ディーゼル特有の排気後処理装置を含む構成を理解したうえで、普段の走行距離や使い方と照らして選ぶ必要があります。

2023年以降は装備名ではなく改良時点を照合する

W247は2023年にMBUX ARナビゲーションや灯火装備を更新し、2025年末にはUrban Starsを追加。改良年によって実装備の見方が変わります。同じB 180やB 200 dという名称でも、登録年だけでは装備内容を断定しにくい場合があります。車両のMP、初度登録、実装備を合わせて見ることで、初期型・改良後・Urban Starsのどこに当たる車両かを切り分けられます。

現行モデル情報

3代目 Bクラス W247

情報確認:2026年9月

メルセデス・ベンツ Bクラス 3代目・現行世代

B 180/B 200 dにUrban Starsを追加

B 180 Urban StarsとB 200 d Urban Starsを発売。AMGラインと現行Bクラス初採用のナイトパッケージを標準化し、本革巻スポーツステアリングやスポーツシートなどを組み込む装備構成です。2026年9月時点でも公式ラインアップに掲載されています。

W247を改良し、MBUX ARナビゲーションなどを標準装備

外観を更新するとともに、Cセグメント初とされたMBUX ARナビゲーションやアダプティブハイビームアシストなどを標準装備。W247の初期型から、操作・表示・照明系の装備を一段更新した改良です。

最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。