【音声配信】スバル クロストレック歴代モデルの概要
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目次
スバル クロストレックの概要
スバル クロストレックは、その前身である「スバル XV」として2012年に登場して以来、日本のクロスオーバーSUV市場において、都会的で洗練されたデザインと、スバルならではの本格的な走破性を併せ持つ、独自のポジションを確立してきたモデルです。基幹モデル「インプレッサ」の優れた基本性能をベースに、十分なロードクリアランスと機能的な内外装を与えることで、日常の使いやすさと週末のアクティブなライフスタイルを見事に両立させてきました。
歴代モデルを貫くのは、スバルが誇るコア技術「シンメトリカルAWD」と「水平対向エンジン」がもたらす、卓越した走行安定性と安全性への絶対的な信頼感です。そして、先進運転支援システム「アイサイト」による高い予防安全性能も加わり、あらゆるシーンでドライバーに安心と愉しさの走りを提供。3代目でグローバルネームである「クロストレック」へと進化した現在も、その本質的な価値は変わることなく、多くのファンを魅了し続けています。
スバル クロストレックの歴代モデル概要
初代 XV (スバル XV) (GP系)
- 販売期間:2012年10月 – 2017年5月
- 型式:GP7 (2.0Lガソリン), GPE (2.0Lハイブリッド)
- 特徴:
- 4代目インプレッサ SPORTをベースに、「Urban Adventure(都市の冒険)」をコンセプトとして開発。200mmという十分な最低地上高を確保しつつ、全高を1550mmに抑えることで、多くの立体駐車場に対応する優れたパッケージングを実現しました。
- エクステリアは、専用デザインのフロントグリルやバンパー、ホイールアーチやサイドシルに配されたクラッディング(樹脂パーツ)、そして特徴的なデザインのアルミホイールが、都会的でありながらタフな印象を演出。ポップなボディカラーもXVの個性を際立たせました。
- パワートレインは、2.0L水平対向4気筒「FB20」型エンジンにリニアトロニック(CVT)を組み合わせ、スバルならではのシンメトリカルAWDシステムを全車に搭載。軽快な走りと安定性を両立しました。
- 2013年6月には、XVとして初のハイブリッドモデル(GPE型)を追加。モーターアシストによるスムーズな加速と、優れた燃費性能を実現しました。安全性能では、2014年の一部改良から先進運転支援システム「EyeSight(ver.2)」が搭載され、安全性が向上しました。
2代目 XV (スバル XV) (GT系)
- 販売期間:2017年5月 – 2022年12月
- 型式:GT3 (1.6L), GT7 (2.0L), GTE (2.0L e-BOXER)
- 特徴:
- 「Fun Adventure」をコンセプトに、スバルの次世代プラットフォーム「SUBARU GLOBAL PLATFORM(SGP)」を全面採用。これにより、ボディ剛性や衝突安全性能が飛躍的に向上し、卓越した操縦安定性と上質な乗り心地を実現しました。
- エクステリアは、スバルのデザインフィロソフィー「DYNAMIC × SOLID」に基づき、よりシャープでスポーティ、かつ洗練されたスタイルへと進化。インテリアも、質感と機能性を大幅に向上させました。
- この世代から、AWDシステムの性能を最大限に引き出す統合制御システム「X-MODE」を全車標準装備。悪路や滑りやすい路面での走破性が大きく向上し、SUVとしての信頼性を高めました。
- パワートレインは、1.6L「FB16」型および2.0L直噴「FB20」型エンジンをラインナップ。そして2018年10月には、2.0Lエンジンにモーターを組み合わせたマイルドハイブリッドシステム「e-BOXER」搭載モデル(GTE型)が追加され、スムーズな加速と環境性能を両立させました。
- 安全性能では、進化した「EyeSight(ver.3)」を全車標準装備。後退時自動ブレーキシステムや、運転支援機能「ツーリングアシスト」なども搭載され、クラストップレベルの安全性能を誇りました。
3代目 クロストレック (GU系)
- 販売期間:2022年12月 – 現在 (2025年6月時点)
- 型式:GUD/GUE
- 特徴:
- この3代目から、グローバルで使われていた名称「CROSSTREK(クロストレック)」に日本国内での車名を統一。「“FUN”な気持ち、もっと“GO”する。」をコンセプトに、デザイン、走り、安全性の全てを磨き上げた最新世代です。
- エクステリアは、よりアグレッシブで塊感のあるデザインへと進化。大型のヘキサゴングリルや、鋭い眼光を思わせるフルLEDヘッドランプ、そして力強いクラッディングが、アクティブなキャラクターを強調しています。
- プラットフォームは、SGPをさらに進化させ、フルインナーフレーム構造の採用や構造用接着剤の適用範囲拡大により、ボディ剛性と静粛性を一層向上。サスペンションも改良され、より応答性が良く、しなやかな乗り心地を実現しました。
- 日本仕様のパワートレインは、2.0L水平対向4気筒エンジンとモーターを組み合わせた電動化技術「e-BOXER」に一本化(発表時点)。モーターアシストの制御を最適化し、よりスムーズでリニアな加速フィールを提供します。
- 安全性能では、視野角を従来比で約2倍に拡大した最新世代のステレオカメラに、広角単眼カメラを加えた「3眼」構成の「新世代アイサイト」を全車標準装備。交差点での衝突回避支援性能などが大幅に向上し、世界トップクラスの安全性を追求しています。
- インテリアは、大型の11.6インチセンターインフォメーションディスプレイを核としたモダンで機能的なデザイン。医学的アプローチを取り入れた新設計のシートは、長距離でも疲れにくい優れた快適性を実現。この3代目は、まさにスバルの最新技術が凝縮された、最も進化したクロスオーバーSUVです。