トヨタ / MODEL HISTORY
クラウン(クロスオーバー)
Crown Crossover
目次
クラウン(クロスオーバー)とは
クラウン(クロスオーバー)は、2022年に始まった16代目クラウン群の第1弾です。従来のクラウンをセダンという形だけで捉えず、セダンとSUVを融合した新しいパッケージから再出発したことが最大の特徴。クロスオーバー、スポーツ、セダン、エステートという4つのクラウンへ広がる構想の入口を担い、クラウンという名前の守備範囲そのものを変えたモデルです。
リフトアップしたスタイルと大径タイヤを採り入れながら、クラウンが重視してきた後席を含む快適性も手放していません。高めのヒップポイントで乗降性と視界を確保し、TNGAプラットフォームをクロスオーバー用に作り込み、前マクファーソンストラット/後マルチリンクを採用。外観をSUV寄りにしただけでなく、乗る人全員がくつろげることを新しいクラウンの基準に置いたパッケージです。
走りは2種類のハイブリッドが明確に役割を分けます。2.4LターボのデュアルブーストハイブリッドはDirect Shift-6ATとE-Four Advancedを組み合わせ、2.5LシリーズパラレルハイブリッドはE-Fourで滑らかさと効率を重視。どちらも電動4WDですが、単なる排気量違いではなく、RS系とG/Z系で走りの性格そのものを選び分ける構成になっています。
発売後も一代の中で性格を広げてきました。2024年には最低地上高を約25mm高め、オールテレインタイヤなどを備えるRS“LANDSCAPE”を設定し、2025年には70周年記念のRS/Z“THE 70th”を追加。2026年9月の一部改良ではデザインと装備を更新し、現行ラインアップは2.4LのRS、2.5LのG/Z、THE CROWN専用のRS“THE LIMITED-MATTE METAL”まで展開しています。
クラウン(クロスオーバー)を30秒で理解
- 初代登場
- 2022年
- 歴代
- 1世代
- クラウン(クロスオーバー)の基本
- 2.4Lターボ デュアルブーストハイブリッド+E-Four Advancedと、2.5Lシリーズパラレルハイブリッド+E-Fourを設定
- ボディの変遷
- 16代目クラウン群の第1弾として、セダンとSUVを融合した4ドアクロスオーバーを2022年に新設
- 現行世代
- 初代 TZSH35 / AZSH35
クラウン(クロスオーバー)らしさはどこにある?
クラウンの選び方を「セダンかどうか」から変えたモデル
クラウン(クロスオーバー)の車種らしさは、SUV風の見た目そのものではありません。高級セダンとして続いてきたクラウンを、用途や好みに応じて複数のボディから選ぶシリーズへ切り替えた最初の一台であることが重要です。乗り降りしやすい高さや電動4WDを求めながら、クラウンらしい落ち着いた移動感も残したい人にとって、従来のセダンとは違う入口を作っています。
RSとG/Zは、装備差より「どう走りたいか」で選ぶ
RSとG/Zは、どちらもハイブリッド4WDだから似た仕様に見えますが、選ぶ理由はかなり違います。RSは2.4LターボとE-Four Advancedで加速の力強さや応答性を重視し、G/Zの2.5Lは滑らかさと燃費を優先した構成です。価格や装備表だけで上下関係として比べるより、長距離を穏やかに走りたいのか、アクセル操作に対する力強さを楽しみたいのかで分けると、この車のグレード構成が理解しやすくなります。
高めの着座位置を、日常の扱いやすさに結び付けている
クロスオーバーらしい高さは、見た目をSUV寄りにするためだけのものではありません。腰を大きく落とさず乗り降りでき、前方も見渡しやすいため、毎日の使いやすさに直接効いてきます。その一方で、後席を含む乗り心地や安定感はクラウンの重要な価値として残されており、SUVの利便性と上級乗用車の快適性をどちらも捨てたくない人に向くパッケージです。
特別仕様車は、クロスオーバーの使い方をさらに広げる
RS“LANDSCAPE”や70周年記念車は、単に装備を足した限定車として見るより、標準車とは違う使い方や雰囲気を選べる存在です。LANDSCAPEは最低地上高やオールテレインタイヤによってアウトドア寄りの用途を明確にし、記念仕様は内外装の特別感を重視します。中古車で特別仕様車を選ぶときも、希少性より「自分が欲しい方向性に合うか」を基準にした方が、標準車との差を判断しやすくなります。
歴代クラウン(クロスオーバー)比較
| 世代 | 販売期間 | 型式 | この世代を一言で |
|---|---|---|---|
| 初代 | 2022年9月~現行 | TZSH35 / AZSH35 | 初代TZSH35/AZSH35系は、16代目クラウン群の第1弾としてセダンとSUVを融合し、2種類のハイブリッドと電動4WDを軸に、従来のクラウンの車型と選び方を大きく広げた現行世代です。 |
クラウン(クロスオーバー)の世代別詳細
各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。

- 型式
- TZSH35 / AZSH35
- 主なボディ
- 4ドアクロスオーバー
- この世代を一言で
- 初代TZSH35/AZSH35系は、16代目クラウン群の第1弾としてセダンとSUVを融合し、2種類のハイブリッドと電動4WDを軸に、従来のクラウンの車型と選び方を大きく広げた現行世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2022年9月に販売を始めた初代は、16代目クラウン群の最初のモデルとして登場。セダンとSUVを融合した車体を先に世に出したことで、後から加わるスポーツ、セダン、エステートを含む4モデル構想の基準を作り、クラウンを一つの車型から複数の価値を持つシリーズへ転換する役割を担います。
- パワートレーンは、2.4Lターボのデュアルブーストハイブリッドと2.5Lシリーズパラレルハイブリッドの2本立て。前者はDirect Shift-6AT+E-Four Advanced、後者は電気式無段変速機+E-Fourとなり、全車電動4WDでも走りの狙いは同一ではありません。中古車や新車でRSとG/Zを比べるとき、装備差より先に確認したい根本的な違いです。
- 高いヒップポイントと大径タイヤを採り入れながら、TNGAプラットフォームをクロスオーバー用に最適化し、後席を含む乗り心地と乗降性を重視しています。SUV的な外観だけを取り入れたモデルではなく、『全席特等席』を目指すクラウンの快適性を新しいパッケージで成立させたことが、従来型クラウンとの大きな差です。
- 同じ初代の中でも選び方は広がっています。2024年のRS“LANDSCAPE”は最低地上高を約25mm上げてオールテレインタイヤを採用し、2025年には70周年記念仕様、2026年9月には一部改良とRS“THE LIMITED-MATTE METAL”を展開。登場時の上質なクロスオーバーという軸を保ちながら、年式や特別仕様によってデザイン、装備、用途の重点が変わる世代です。
FITこんな人に向いている
クラウンの上質さを残しながら、乗降性と電動4WDも重視したいなら。初代クラウン(クロスオーバー)は、セダンより高めの着座位置と大径タイヤを持ちながら、後席を含む快適性を重視したモデルです。2.5LハイブリッドのG/Zと2.4LターボハイブリッドのRSでは走りの性格が明確に異なるため、ボディ形状だけでなく、普段の走り方まで含めて仕様を選べます。
CHECK選ぶときに見るポイント
中古車では、まず2.5Lハイブリッドと2.4LターボのRS系を分けて考えるのが基本です。2.4LはDirect Shift-6AT+E-Four Advanced、2.5Lは電気式無段変速機+E-Fourで、同じクロスオーバーでも走行特性が異なります。2022~2023年の初期車にはRS“Advanced”やG“Advanced”などの細かなグレード名があり、2024年以降はG/Z/RSを軸に整理。RS“LANDSCAPE”、RS/Z“THE 70th”、2026年仕様やRS“THE LIMITED-MATTE METAL”もあるため、初度登録だけでなく正式グレードと改良時期を確認して比較したい世代です。
クラウン(クロスオーバー)はどう進化してきたか
クラウンをセダンから解放した、新しいシリーズの出発点
2022年のクロスオーバーは、16代目クラウンを4つの異なる車型で展開する構想の第1弾です。高級セダンの延長として形を変えたのではなく、セダンとSUVを融合したパッケージを最初に提示したことで、後のスポーツ、セダン、エステートまで含めた『選べるクラウン』の方向を示しました。
2種類のハイブリッドで、走りの性格を分けた
2.5Lシリーズパラレルハイブリッドは上質で滑らかな走りと効率を重視し、2.4LターボのデュアルブーストハイブリッドはDirect Shift-6ATとE-Four Advancedで力強い加速を狙います。電動化を一種類に統一せず、同じ車体の中で性格の異なる二つの走りを用意したことが、クロスオーバーのグレード選びを決める中心軸になっています。
高い着座位置を、快適性と扱いやすさへつなげた
リフトアップしたシルエットと大径タイヤはデザイン上の特徴ですが、その高さは乗り降りのしやすさや視界の良さにも使われています。クロスオーバー用のTNGAプラットフォーム、前ストラット/後マルチリンク、電動4WDを組み合わせ、クラウンらしい安定感とフラットな乗り味を新しい車高で成立させることが開発上の要点でした。
改良と特別仕様で、一代の中の選択肢を拡張
2024年にはアウトドア色を強めたRS“LANDSCAPE”、2025年には70周年記念のRS/Z“THE 70th”を投入。2026年9月の一部改良では現行デザインと装備を更新し、RS“THE LIMITED-MATTE METAL”も用意されています。フルモデルチェンジを挟まずに、標準車と特別仕様の双方からクロスオーバーのキャラクターを広げてきた流れです。
クラウン(クロスオーバー)はどの世代を選ぶ?
街乗りや長距離を穏やかにこなすなら2.5Lハイブリッド
加速の鋭さより、日常で扱いやすい滑らかさや燃費を重視するなら、G/Zの2.5Lハイブリッドが基準になります。買い物や通勤から高速道路まで幅広く使う人にとって、充電を意識せず乗れて、E-Fourも標準という点は扱いやすい組み合わせです。RSとの価格差を装備だけで見るのではなく、普段の運転で強い加速性能をどこまで必要とするかを考えると、2.5Lを選ぶ理由がはっきりします。
加速の力強さをクラウン選びの中心に置くならRS
高速道路の合流や追い越しで余裕のある加速を求めたり、アクセル操作に対する反応の良さを重視したりするなら、2.4LターボハイブリッドのRSが候補になります。G/Zより高価でも、Direct Shift-6ATとE-Four Advancedを含めて走りそのものに価値を感じる人向けです。逆に、そこまでの動力性能を使う場面が少ないなら、2.5L系の方が価格と使い方のバランスを取りやすくなります。
舗装路以外の使い方も意識するならRS“LANDSCAPE”
キャンプ場や未舗装路へ入る機会があり、標準車より少し余裕のある最低地上高やオールテレインタイヤに魅力を感じるなら、RS“LANDSCAPE”を選ぶ意味があります。見た目の違いだけを目的にすると専用装備を持て余す可能性がありますが、アウトドア用途を実際に使う人なら標準RSとの差が機能面でも生きてきます。中古車では専用品の状態やタイヤ交換コストも含めて判断したい仕様です。
装備とデザインの新しさを優先するなら2026年9月改良後
同じ初代でも、2022年の発売初期と2026年9月改良後ではグレード構成や装備、デザインに差があります。中古車価格を抑えることより、現行に近い装備内容や見た目を重視するなら改良後が選びやすく、価格差を抑えたいなら初期車まで広げる余地があります。年式だけで新旧を決めるのではなく、欲しい装備が改良前にも備わるかを確認してから価格差を見るのが合理的です。
同じ世代でも年式、グレード、駆動方式、改良時期によって仕様は異なります。購入時は実車の状態や装備、整備履歴も含めて確認してください。
クラウン(クロスオーバー)を選ぶときに確認したいポイント
RSとG/Zは、エンジン排気量よりハイブリッド方式で見分ける
RSの2.4LターボはDirect Shift-6AT+E-Four Advanced、G/Zの2.5Lは電気式無段変速機+E-Fourです。どちらも4WDのハイブリッドなので中古車一覧では近く見えますが、駆動システムの考え方は別物。試乗や比較では、装備の多さより先にこの違いを把握しておくと、希望する走り方に合う候補を絞れます。
2022~2023年の“Advanced”系と、2024年以降を同じ名称で見ない
登場時にはRS“Advanced”、G“Advanced・Leather Package”、G“Advanced”など細かな呼称があり、2024年の改良以降はG/Z/RSを軸とする構成へ整理されています。年式だけで装備水準を想像せず、正式グレード名を確認すると、初期車と改良後の価格差を装備内容と結び付けて判断できます。
LANDSCAPEや70周年記念車は、専用装備の目的まで確認する
RS“LANDSCAPE”は最低地上高アップやオールテレインタイヤを持つアクティブ志向、RS/Z“THE 70th”は70周年専用の内外装を中心とする記念仕様です。同じ『特別仕様車』でも狙いが違うため、希少性だけで括らず、実際に欲しい装備が標準車との差額に見合うかを見て選ぶのが実用的です。
2026年9月改良後は、現行仕様として別区分で比較する
トヨタ認定中古車のモデル履歴では、2026年9月が独立した商品発売年月として区切られています。現行はG、Z、RSとRS“THE LIMITED-MATTE METAL”を確認でき、燃費値や装備もそれ以前の仕様と同一ではありません。高年式車を探す場合は『初代だから同じ』とまとめず、2026年9月前後を分けて相場と装備を比べる方が違いを正確に捉えられます。
初代 クラウン(クロスオーバー) TZSH35 / AZSH35
情報確認:2026年9月

クラウン(クロスオーバー)を一部改良
2026年9月3日に一部改良モデルを発売。トヨタはCROSSOVER RSの内外装・装備や2.5Lハイブリッドシステムなどを更新し、現行ラインアップをG/Z/RSで展開しています。THE CROWN専用のRS“THE LIMITED-MATTE METAL”も2026年9月仕様として設定されています。
クラウン誕生70周年のRS/Z“THE 70th”を設定
CROSSOVER RSとCROSSOVER Zをベースに、クラウン誕生70周年を記念する“THE 70th”を設定。専用のバイトーンカラー、マットブラックの21インチホイール、ブラックラスター内装、70周年ロゴ入り装備などで標準車との差を明確にしました。
最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。
