マツダ / MODEL HISTORY
CX-60
CX-60
目次
CX-60とは
CX-60は2022年9月に日本で販売を開始した、マツダの新世代ラージ商品群第一弾となる2列シートのミッドサイズSUVです。縦置きパワーユニットに対応する新開発プラットフォームと後輪駆動ベースのレイアウトを採り、従来の横置きSUVとは異なる車体構成から走りと上質さを組み立てました。CX-5より上の価格帯を担うだけでなく、ラージ商品群の考え方を最初に市場へ示したことが、この車種の大きな役割です。
登場時から動力の幅が広く、2.5LガソリンのSKYACTIV-G 2.5、3.3L直列6気筒ディーゼルのSKYACTIV-D 3.3、48Vマイルドハイブリッドを組み合わせたe-SKYACTIV D、プラグインハイブリッドのe-SKYACTIV PHEVを設定しました。単に出力違いを並べたのではなく、FRベースの2WD、後輪駆動ベースの4WD、電動化の有無まで含めて選択肢を広げた点がCX-60の特徴です。
車体側では前ダブルウィッシュボーン、後マルチリンク、新開発8速AT、KPC、ドライバー・パーソナライゼーション・システムなどを導入し、デザインでは『Noble Toughness』を掲げました。一方で発売後も走行フィールや快適性の改善が続き、2024年12月発表・2025年2月発売の商品改良ではサスペンション設定、電動パワーステアリング、AWD制御、騒音・振動対策を見直しています。同じ初代でも、改良前後を分けて見る意味が大きいモデルです。
その後はグレード体系も整理され、2025年にはXD Drive EditionやXD Premium Sportsを追加。2026年3月改良ではApple CarPlay/Android Autoのタッチ操作、遮音ガラス、Amazon Alexa、マツダオンラインナビ、リアシートアラート、安全支援機能の追加に加え、XD-HYBRID Drive Edition系を拡充しました。2026年9月現在も公式ラインアップに掲載されており、4種類のパワートレインを残しながら装備とグレード構成を段階的に磨いている現行世代です。
CX-60を30秒で理解
- 初代登場
- 2022年
- 歴代
- 1世代
- CX-60の基本
- 縦置きラージプラットフォーム、後輪駆動ベースi-ACTIV AWD、3.3L直列6気筒ディーゼル、48V M Hybrid Boost、e-SKYACTIV PHEV、新開発8速AT
- ボディの変遷
- 2022年登場の2列ミッドサイズSUVという基本形を維持し、2025年に足回り・操舵・静粛性、2026年に安全・コネクティッド装備とグレード体系を更新
- 現行世代
- 初代 KH
CX-60らしさはどこにある?
ラージ商品群の出発点になった縦置きFRベースSUV
CX-60はマツダの新世代ラージ商品群第一弾として、縦置きパワーユニット対応のプラットフォームと後輪駆動ベースの車体構成を採用しました。ロングノーズを生かした外観だけでなく、パワートレイン、8速AT、サスペンションまで新しいレイアウトに合わせて設計したことが重要です。従来SUVの延長ではなく、マツダが上級SUVでどのような走りと質感を目指すかを最初に示したモデルとして位置付けられます。
4種類の動力で『走り方』そのものを選べる
発売時から2.5Lガソリン、3.3L直列6気筒ディーゼル、48Vマイルドハイブリッド付き直列6気筒ディーゼル、プラグインハイブリッドの4系統を用意しました。ガソリンと通常ディーゼルでは2WDも選べる一方、XD-HYBRIDとPHEVは4WDを組み合わせる構成で、燃料の種類だけでなく駆動方式や電動化まで選択に影響します。CX-60ではグレード名より先に、どのパワートレインが自分の使い方に合うかを決めることが選び方の中心になります。
Noble Toughnessと二つの上質表現を両立
デザインコンセプトは『Noble Toughness』で、FR骨格を感じさせるロングノーズのプロポーションに、マツダらしい面の表現を組み合わせました。内装ではPremium Sportsのタン系とPremium Modernの白系を代表に、スポーティさと日本的な上質感を異なる方向で表現しています。動力性能だけでなく内外装の世界観まで選択軸にしたことで、同じCX-60でも仕様によって雰囲気を大きく変えられるのが特徴です。
発売後の改良で走り・快適性・安全装備を継続更新
CX-60は登場時の仕様を固定せず、2025年モデルでサスペンション、電動パワーステアリング、AWD制御、騒音・振動対策を見直し、2026年改良では安全支援とデジタル機能をさらに拡充しました。外観上は同じ初代でも、年式によって乗り味や毎日使う装備の内容が異なります。この継続改良の幅が大きいため、中古車では単なる年式差ではなく『どの改良を反映した車か』が比較上の重要な意味を持ちます。
歴代CX-60比較
| 世代 | 販売期間 | 型式 | この世代を一言で |
|---|---|---|---|
| 初代 | 2022年9月~現行 | KH | 初代KH系CX-60は、縦置きFRベースの新世代ラージプラットフォームと4種類のパワートレインを核に登場し、その後の改良で走行フィール、安全、デジタル装備、グレード体系を磨いてきた現行世代です。 |
CX-60の世代別詳細
各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。

- 型式
- KH
- 主なボディ
- 2列シート・ミッドサイズSUV
- この世代を一言で
- 初代KH系CX-60は、縦置きFRベースの新世代ラージプラットフォームと4種類のパワートレインを核に登場し、その後の改良で走行フィール、安全、デジタル装備、グレード体系を磨いてきた現行世代です。
POINTこの世代のポイント
- CX-60は2022年9月、新世代ラージ商品群第一弾として国内販売を開始しました。縦置きパワーユニットに対応する新開発プラットフォームと後輪駆動ベースの構成を採り、2列SUVでありながら走りと上質さを前面に出したことが、この世代の基本的な役割です。
- 動力は2.5Lガソリン、3.3L直列6気筒ディーゼル、48Vマイルドハイブリッド付き3.3Lディーゼル、PHEVの4系統を展開しました。通常ディーゼルとガソリンには2WDも用意し、XD-HYBRIDとPHEVは4WDと組み合わせるため、燃料だけでなく駆動方式と電動化の違いまで含めて選べることがCX-60らしさの大きな軸です。
- 新開発8速AT、前ダブルウィッシュボーン/後マルチリンク、KPC、ドライバー・パーソナライゼーション・システムなどを組み込み、車体骨格だけでなく運転姿勢や旋回時の姿勢制御まで『人を中心にした走り』へつなげました。12.3インチ表示系やシースルービューも用意し、上級SUVとして走りと視認・操作の質を同時に高める考え方が表れています。
- 発売後は商品改良の意味が大きく、2025年モデルでサスペンション、操舵、AWD制御、静粛性を見直し、2026年には安全支援やコネクティッド装備、グレード体系をさらに更新しました。同じKH系でも年式による体感と装備差があるため、初代を選ぶ際はパワートレインだけでなく改良時期まで分けて比較することが重要です。
FITこんな人に向いている
直列6気筒やPHEVまで含め、走り方と装備を細かく選びたいなら。初代CX-60は一世代の中に2.5Lガソリン、3.3L直列6気筒ディーゼル、48Vマイルドハイブリッド付きディーゼル、PHEVが共存しており、さらに2WDと4WDの設定もパワートレインで異なります。高速道路を含む長距離移動、街乗り中心、外部充電の可否、駆動方式の必要性によって候補が変わるため、装備グレードより先に動力方式を決めると比較しやすい世代です。2025年・2026年の改良後は乗り心地や安全・デジタル装備も更新されているので、新車と高年式中古車では改良時期も選択軸になります。
CHECK選ぶときに見るポイント
初代の中古車では、同じCX-60でも2022~2024年の初期仕様と、2025年2月発売の大幅な商品改良後を分けて見るのが実用的です。改良後はサスペンションのバネ・ダンパー設定に加え、電動パワーステアリングやAWD制御、騒音・振動対策まで見直されているため、試乗では乗り心地と操舵感を年式別に比べる意味があります。さらに2026年3月以降はCTSの緊急停止支援や対向車対応のSBS、Amazon Alexaなども追加されており、安全支援と日常操作を重視するなら装備内容まで確認すると候補を整理しやすくなります。
CX-60はどう進化してきたか
車種の役割|ラージ商品群の第一弾から中核2列SUVへ
CX-60は2022年に新世代ラージ商品群の第一弾として登場し、縦置きFRベースのプラットフォームや上級内装という新しい方向を日本市場へ持ち込みました。その後、3列のCX-80が加わったことで、CX-60はラージ商品群の中でスポーティな走りを重視する2列SUVという役割がより明確になっています。世代交代ではなく兄弟車の拡充によって、CX-60自身の立ち位置が整理された流れです。
パワートレイン|4方式を維持しながら選択肢を整理
登場時から2.5Lガソリン、3.3Lディーゼル、48Vマイルドハイブリッド付きディーゼル、PHEVという4方式を用意し、2026年の現行ラインアップでもこの基本構成を維持しています。一方でグレードはXD Drive Edition系やXD-HYBRID Drive Edition系へ整理され、動力方式を増やすよりも、同じパワートレインの中で装備と内装を選びやすくする方向へ発展しています。
シャシー・走り|新構成の導入から熟成へ
初期型で縦置きプラットフォーム、新開発8速AT、ダブルウィッシュボーン/マルチリンク、KPCを一気に導入した後、2025年モデルではバネ・ダンパー、電動パワーステアリング、AWD制御、騒音・振動対策を見直しました。新技術を追加する段階から、実際の走行フィールを整える熟成段階へ移ったことが、初代の中で最も大きな変化の一つです。
安全・デジタル|DEAから緊急停止支援とオンライン機能へ
登場時からドライバー異常時対応システムやシースルービューなどを採用し、安全と視認性を上級装備の柱にしました。2026年改良ではCTSの緊急停止支援、ELKの対向車両衝突回避アシスト、SBSの対向車衝突被害軽減機能に加え、Amazon Alexaやマツダオンラインナビも導入。安全支援とコネクティッド機能の両方を年次改良で高める方向へ進んでいます。
CX-60はどの世代を選ぶ?
価格とシンプルさを重視して2.5Lガソリンを選ぶ
25Sは2.5Lガソリンと8速ATを組み合わせ、2WDと4WDの両方を選べる構成です。直列6気筒や電動化を必須とせず、CX-60の車体・デザイン・後輪駆動ベースのパッケージを比較的シンプルな動力で使いたい場合に候補になります。L PackageとExclusive Modeでは内装や快適装備の違いがあるため、動力を決めた後に装備差を見ると選びやすくなります。
長距離の余裕と燃費を軸に3.3Lディーゼルを選ぶ
XDは3.3L直列6気筒ディーゼルを採用し、2WDと4WDを設定します。2025年以降はDrive Edition、Nappa Leather Package、Premium Sportsへ体系が整理され、同じエンジンでも内外装の世界観を選べる構成です。外部充電を使わず、長距離移動でディーゼルの特性を生かしたい場合は、XD-HYBRIDとの価格・駆動方式・装備差を並べると意味が見えやすくなります。
直列6気筒と電動アシストを組み合わせるならXD-HYBRID
XD-HYBRIDは3.3L直列6気筒ディーゼルに48V M Hybrid Boostを組み合わせ、4WD専用で展開されます。2026年にはDrive Edition Nappa Leather PackageとBurgundy Leather Packageが加わり、Premium Sports/Modernと合わせて内装の選択肢も広がりました。電動化を取り入れながらディーゼルを選びたい場合に、通常XDとの違いを最も意識して比較したい仕様です。
自宅充電とEV走行を生活に取り込むならPHEV
PHEVは2.5Lガソリンエンジンとモーターを組み合わせる4WD仕様で、Premium SportsとPremium Modernを中心に展開しています。日常で外部充電を使えるかどうかが、ガソリンやディーゼル系とは異なる選択条件になります。タン系のスポーティな内装か、白系を基調とするモダンな内装かという世界観の違いも大きいため、充電環境と室内の好みを一緒に考えると候補を絞りやすくなります。
同じ世代でも年式、グレード、駆動方式、改良時期によって仕様は異なります。購入時は実車の状態や装備、整備履歴も含めて確認してください。
CX-60を選ぶときに確認したいポイント
まず4つの動力方式を別の候補群として分ける
CX-60は25S、XD、XD-HYBRID、PHEVでエンジン構成、電動化、駆動方式が異なります。中古車サイト上では同じCX-60として並びますが、燃料費や充電環境、長距離利用、4WDの必要性が選択に直結するため、価格順に横並びにする前に動力方式で候補を分けるのが実用的です。特にXDとXD-HYBRIDは名称が近くても、48Vマイルドハイブリッドと駆動方式の違いを持つため、同じ仕様として扱わない方が比較しやすくなります。
乗り味を重視するなら2025年2月発売の改良後を試す
2025年モデルではバネとダンパーを中心にサスペンション設定を見直し、電動パワーステアリングやAWD制御、騒音・振動対策にも手が入っています。初期型と改良後は外観だけでは差を判断しにくいため、乗り心地や操舵感を気にする場合は登録年だけでなく改良後仕様かを確認し、できれば同じパワートレイン同士で試乗して差を確かめると選択の意味が明確になります。
XD系は2025年秋のDrive Edition再編を境に見る
直列6気筒3.3LディーゼルのXDは、2025年10月にXD Drive Edition、XD Drive Edition Nappa Leather Package、XD Premium Sportsを追加し、それまでのXD SP、XD L Package、XD Exclusive Modeを廃止しました。高年式中古車では同じSKYACTIV-D 3.3でもグレード名と内外装の構成が大きく入れ替わっているため、欲しいシート表皮や20インチホイール、ブラック加飾の有無から再編前後を分けると比較しやすくなります。
安全とデジタル機能は2026年3月改良車が分岐になる
2026年3月改良ではApple CarPlay/Android Autoのタッチ操作、遮音ガラス、Amazon Alexa、リアシートアラートに加え、CTSの緊急停止支援やSBSの対向車対応などが加わりました。パワートレインが同じ高年式車でも毎日使う機能と安全支援に違いが出るため、装備を重視する場合はこの改良を反映した車かどうかを確認すると、価格差に対して何が増えるのかを具体的に判断できます。
初代 CX-60 KH
情報確認:2026年7月

CX-60でクロスカントリーラリー参戦を発表
マツダはTCP MAGIC、TOYO TIREとともに、CX-60をベースとした競技車両でXCRスプリントカップ北海道へ参戦すると発表しました。量産車の商品改良ではありませんが、ラージ商品群の中でCX-60をスポーティな2列SUVとして位置付け、過酷な走行環境で得た知見を量産車へフィードバックする考えを示した最新の車種関連活動です。
安全・コネクティッド装備を拡充し、機種体系を刷新
2026年3月の商品改良では、Apple CarPlay/Android Autoのタッチ操作、遮音ガラス、Amazon Alexa、マツダオンラインナビ、リアシートアラートを追加し、CX-80で先行採用していた安全支援もCX-60へ展開しました。XD-HYBRID Drive Editionのナッパレザー仕様とバーガンディ内装も加わり、装備の新しさと選びやすさを同時に高めた改良です。
最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。
