BYD / MODEL HISTORY
DOLPHIN
DOLPHIN
目次
DOLPHINとは
BYD DOLPHINは、2023年9月に日本へ導入されたコンパクトEVです。全長4,290mmに対してホイールベースは2,700mmを確保し、日本仕様では全高を1,550mmに調整。単に小さなEVを持ち込んだのではなく、機械式駐車場を意識した寸法と室内空間を同時に成立させたところから、日本でのDOLPHINの性格が始まっています。
発売時から前輪駆動の2グレードを用意しましたが、違いは航続距離だけではありません。44.9kWh・70kWの標準モデルに対し、Long Rangeは58.56kWh・150kWとし、後輪側サスペンションもトーションビームからマルチリンクへ変更されています。グレード選びが電池容量とモーター出力、足回りの構成まで連動する点は、DOLPHINを比較するときの基本軸です。
車体の基本構成を大きく変えるフルモデルチェンジはまだなく、国内では同じ初代の中で商品構成を段階的に組み替えています。2024年の導入1周年にはBaselineやLimited系を設定し、2025年4月には従来の「DOLPHIN」をラインアップから外してBaselineを通常のエントリー側へ移行。世代番号だけでは差が見えにくく、年式とグレード名を一緒に読む必要がある車種です。
2026年2月の更新では、ステアリングヒーター、雨滴感知式ワイパー、デジタルNFCキー、50Wワイヤレス充電などを追加。Long Rangeにはシートベンチレーションと新デザイン17インチホイールも入っています。現在もBaselineとLong Rangeの2本立てですが、初期車と最新仕様では快適装備の差が広がっています。中古車まで含めるなら、同じ初代という括りより「どの時点の仕様か」を先に確かめるほうが実態に合います。
DOLPHINを30秒で理解
- 初代登場
- 2023年
- 歴代
- 1世代
- DOLPHINの基本
- ブレードバッテリーとe-Platform 3.0を基礎に、V2H/V2L、12.8インチ電動回転式タッチスクリーンを採用
- ボディの変遷
- 日本仕様は全高1,550mmのコンパクトハッチバックを維持し、同じ初代の中でグレード構成と快適装備を段階的に更新
- 現行世代
- 初代 ZAA-EM2EXSF / ZAA-EM2EXSFS / ZAA-EM2EXSQ / ZAA-EM2EXSQS
DOLPHINらしさはどこにある?
日本の駐車環境を意識した1,550mmの全高
グローバルで展開するDOLPHINに対し、日本仕様は全高を1,550mmへ調整して導入されています。4,290mmの全長と2,700mmのホイールベースはそのままなので、外寸を抑えるために室内側を単純に縮めた構成ではありません。日本で使ううえでは、このローカライズ自体がDOLPHINの大きな商品特徴です。
BaselineとLong Rangeは航続距離以上に中身が違う
現在のBaselineは44.9kWhのバッテリーと70kWモーター、Long Rangeは58.56kWhと150kWを組み合わせます。さらにリアサスペンションはBaselineがトーションビーム、Long Rangeがマルチリンク。充電回数の差だけで二択にせず、出力とシャシー構成まで含めて比べる車種です。
EV専用設計と給電機能を日常装備へ落とし込む
DOLPHINはBYDのe-Platform 3.0とブレードバッテリーを採用し、日本仕様はCHAdeMO急速充電に加えてV2H/V2Lにも対応します。12.8インチの電動回転式タッチスクリーンも備え、駆動系から給電機能、操作系までを一つのEVパッケージとしてまとめています。ガソリン車の置き換えとして見る場合も、航続距離以外に家庭給電や車外給電を使うかどうかが比較材料です。
初代のまま、グレード再編と装備更新を重ねる
2023年の発売後は限定車・特別仕様車を挟み、2025年にBaselineを通常ラインへ組み込み、2026年には日常装備をまとめて更新しています。外観だけで年式差を判断するより、グレード名と登録時期を照合したほうが装備差をつかみやすい構成です。
歴代DOLPHIN比較
| 世代 | 販売期間 | 型式 | この世代を一言で |
|---|---|---|---|
| 初代 | 2023年9月~現行 | ZAA-EM2EXSF / ZAA-EM2EXSFS / ZAA-EM2EXSQ / ZAA-EM2EXSQS | 初代DOLPHINは、日本向けに全高1,550mmへ調整したコンパクトEVで、FWDの2グレードを軸に、44.9kWhと58.56kWhのブレードバッテリーを使い分ける構成です。 |
DOLPHINの世代別詳細
各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。

- 型式
- ZAA-EM2EXSF / ZAA-EM2EXSFS / ZAA-EM2EXSQ / ZAA-EM2EXSQS
- 主なボディ
- 5ドアコンパクトハッチバック
- この世代を一言で
- 初代DOLPHINは、日本向けに全高1,550mmへ調整したコンパクトEVで、FWDの2グレードを軸に、44.9kWhと58.56kWhのブレードバッテリーを使い分ける構成です。
POINTこの世代のポイント
- 日本仕様では全高を1,550mmへ調整し、全長4,290mm・全幅1,770mmのコンパクトな外寸に2,700mmのホイールベースを組み合わせています。立体駐車場を意識した高さと室内側の長さを両立させたパッケージが、国内導入時からの核です。
- 発売時は44.9kWh・70kWのDOLPHINと、58.56kWh・150kWのLong Rangeを設定。どちらもFWDですが、Long Rangeはリアにマルチリンクを使い、標準側のトーションビームとは足回りまで異なります。
- ブレードバッテリーとe-Platform 3.0を採用し、日本仕様ではCHAdeMO、V2H、V2Lに対応します。走行用の電池を家庭や車外でも使えるようにし、移動と給電を同じEV機能の中へまとめています。
- 2025年に通常ラインがBaseline/Long Rangeへ再編され、2026年には快適・利便装備も追加されています。同じ初代でも発売初期、Baseline移行後、2026年更新後で装備の前提が違うため、年式がそのまま仕様差につながります。
FITこんな人に向いている
都市部で扱いやすいEVを、航続距離と出力差まで見て選びたいなら。全長4,290mm、全幅1,770mm、最小回転半径5.2mという取り回しに加え、日本仕様は全高1,550mmに調整されています。BaselineとLong Rangeは同じボディ寸法ですが、バッテリー容量、モーター出力、リアサスペンションが異なるため、日常の移動距離に加え、高速道路を使う頻度や動力性能への要求まで含めて選択を分けられます。
CHECK選ぶときに見るポイント
発売時は「DOLPHIN」と「DOLPHIN Long Range」の2グレードで、2024年にBaselineが限定車として登場。2025年4月からは従来の標準DOLPHINに代わってBaselineが通常ラインへ入っています。2026年2月の装備更新ではステアリングヒーターやデジタルNFCキーなどが加わっているため、中古車を比べるときは「初代だから同じ」とまとめず、登録時期・正式グレード名・装備更新前後を組み合わせて見る必要があります。
DOLPHINはどう進化してきたか
導入時から標準車とLong Rangeで役割を分けた
2023年の日本発売時は、44.9kWh・70kWのDOLPHINと、58.56kWh・150kWのDOLPHIN Long Rangeという2本立てです。どちらもFWDですが、Long Rangeはリアサスペンションもマルチリンクとなり、単なる大容量電池版ではありません。日常の街乗りを中心に車体サイズとEVの扱いやすさを求める標準車に対し、高速道路や長距離移動、加速の余裕まで重視するならLong Rangeという役割分担が、導入時から明確です。
2024年の限定車でBaselineという選択肢が見え始める
導入1周年ではBaselineを100台限定で設定し、DOLPHIN LimitedとLong Range Limitedも用意されています。この時点では通常グレードの駆動系を刷新したのではなく、装備や専用加飾で選択肢を広げた改編です。中古車で2024年式のBaselineを見つけた場合は、翌2025年から通常設定されたBaselineと同じ扱いにせず、限定車として登場した時期の仕様かどうかを年式と装備で切り分ける必要があります。
2025年は標準車の名前と立ち位置がBaselineへ移った
2025年4月のラインアップ見直しでは、従来の「DOLPHIN」が外れ、Baselineが通常のエントリーグレードへ移行しています。44.9kWh系を担う位置は共通していても、発売初期の標準車と2025年以降のBaselineでは正式名称と販売時期が異なります。電池容量だけで同一仕様とみなすと装備差を混同しやすいため、中古車を横並びにするときの確認軸は年式と正式グレード名です。
2026年改良は走行性能より毎日の使い勝手に効く
2026年2月の更新は、Baseline/Long Rangeともステアリングヒーター、雨滴感知式ワイパー、デジタルNFCキー、50Wワイヤレス充電などを追加し、Long Rangeにはシートベンチレーションも加えた内容です。バッテリー容量やモーター出力を主役にした変更ではないため、航続距離と動力性能を優先するなら更新前も候補に残ります。一方、寒い時期の快適性やスマートフォン周りの利便性を重視する人は、2026年2月更新後を選ぶ理由が明確です。
DOLPHINはどの世代を選ぶ?
街乗り中心ならBaseline、余裕を求めるならLong Rangeを軸に比べる
Baselineは44.9kWh・70kWで現在の一充電走行距離は415km、Long Rangeは58.56kWh・150kWで476kmです。Long Rangeはリアサスペンションもマルチリンクになるため、航続距離の上積みに加えて駆動系と足回りも異なるため、必要な側を絞るにはこの三つを一緒に見るのがDOLPHINの素直な比較方法です。
中古車は2025年のBaseline移行前後を分けて見る
発売初期の標準グレード名は「DOLPHIN」で、2025年4月から通常ラインはBaselineへ切り替わっています。どちらも44.9kWh系だからと一括りにせず、年式と正式名称をそろえて比較すると、装備構成や公式に示された航続距離の違いを整理しやすくなります。
快適装備を重視するなら2026年2月更新後を確認
2026年更新後は両グレードにステアリングヒーター、雨滴感知式ワイパー、デジタルNFCキー、50Wワイヤレス充電が加わり、Long Rangeには前席シートベンチレーションも入ります。パワートレインが同じでも日常の使い勝手は装備更新前後で異なるため、高年式車では登録時期が比較の分岐です。
DOLPHINを選ぶときに確認したいポイント
「DOLPHIN」と「Baseline」を同じグレード名として扱わない
2023年の発売時は標準車の名称がDOLPHINで、Baselineは2024年に限定車として登場したのち、2025年4月から通常ラインへ入っています。中古車サイトでは年式の近い44.9kWh車が並ぶため、掲載名だけで判断せず車検証の型式や登録時期、当時のカタログ上の正式グレードを合わせて見たほうが仕様を取り違えにくくなります。
Long Rangeはバッテリー容量だけの上位版ではない
Long Rangeは58.56kWhの電池に150kWモーターを組み合わせ、70kWのBaselineより出力差が大きく、リアサスペンションもマルチリンクです。航続距離だけを基準にするとこの差を落とすので、長距離移動の頻度に加えてモーター出力と足回りの仕様を候補車ごとにそろえると、比較の焦点が明確です。
44.9kWh車は公表航続距離の数字だけで改良内容を決めつけない
発売時の標準DOLPHINは公式に400km、現在のBaselineは415kmと案内されていますが、バッテリー総電力量はいずれも44.9kWhです。航続距離の数字が違うことだけから電池の大型化を推定せず、対象年式のカタログや仕様表で認証値と装備内容を分けて読むのが安全です。
2026年2月の装備更新は高年式中古車でも差になりやすい
ステアリングヒーター、雨滴感知式ワイパー、デジタルNFCキー、50Wワイヤレス充電は2026年更新車の共通追加装備で、Long Rangeにはシートベンチレーションも加わります。走行用バッテリーや駆動方式だけを見ていると拾いにくい差なので、同じ2026年登録でも更新前後が混在する場合は装備欄まで照らし合わせる価値があります。
初代 DOLPHIN ZAA-EM2EXSF / ZAA-EM2EXSFS / ZAA-EM2EXSQ / ZAA-EM2EXSQS
情報確認:2026年9月

快適装備とデジタル機能を追加
Baseline/Long Rangeの両方にステアリングヒーター、雨滴感知式ワイパー、デジタルNFCキー、冷却ファン付き50Wワイヤレス充電などを追加。Long Rangeには運転席・助手席のシートベンチレーションと新デザイン17インチアルミホイールも設定され、日常装備を中心に仕様が更新されました。
Grateful PINKの特別限定車を設定
BYD創業30周年に合わせ、DOLPHIN Grateful PINKとDOLPHIN Long Range Grateful PINKを全国限定30台で設定しました。通常グレードとは異なる限定カラー・装備を持つため、中古車では通常仕様と区別して扱うモデルです。
最新の販売状況・受注状況は、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。
