マツダ / MODEL HISTORY
FLAIR
Flair
目次
FLAIRとは
フレアは、2012年10月にマツダの軽ワゴンとして登場したモデルです。初代は、広い室内と乗り降りしやすいパッケージに、減速時のエネルギーを利用する「エネチャージ」、アイドリングストップ、エコクールを組み合わせ、日常の使いやすさと低燃費を同じ車で成立させることを狙いました。親しみやすい標準車に加えて、スポーティな「カスタムスタイル」も用意され、用途と好みに応じて選べる構成からスタートしています。
初代はモデルライフの途中でも省エネルギー技術を大きく更新しました。2014年のマイナーチェンジでは、ISGと専用リチウムイオンバッテリーを使う「S-エネチャージ」を採用したHSを新設定し、2015年にはターボ車にも同技術を拡大。単に燃費数値を改善するだけでなく、加速時のモーターアシストやアイドリングストップからの再始動の静かさまで含め、電動化の要素を段階的に強めたことが初代後半の特徴です。
2017年3月発売の2代目では、フレアの方向性をさらに明確にし、全車をマイルドハイブリッドへ移行しました。新プラットフォームと軽量化で室内長や荷室開口を広げる一方、デュアルセンサーブレーキサポートやヘッドアップディスプレイなどをマツダの軽自動車として初採用。2020年には新開発エンジンとCVT、安全装備の標準化、2022年にはターボのHYBRID XTと全車速追従ACCを加え、燃費だけでなく安全・快適装備まで継続して更新されています。
2026年1月の商品改良では、フロント/リアバンパーとグリルを刷新し、デュアルセンサーブレーキサポートIIや前進時の低速ブレーキサポートなどを採用しました。同時に機種体系を整理し、2026年9月時点の基本グレードはガソリンのGとマイルドハイブリッドのHYBRID XSで、それぞれ2WD/4WDとCVTを設定しています。フレアは2世代を通じて、広い軽ワゴンという基本を守りながら、省エネルギー技術、安全支援、日常装備を段階的に新しくしてきたモデルです。
FLAIRを30秒で理解
- 初代登場
- 2012年
- 歴代
- 2世代
- FLAIRの基本
- 初代のエネチャージ/S-エネチャージから、2代目のマイルドハイブリッド、デュアルセンサーブレーキサポートIIへ進化
- ボディの変遷
- 広い室内を持つ5ドア軽ワゴンという基本形を継承しつつ、2代目で新プラットフォームと荷室・室内の使いやすさを強化
- 現行世代
- 2代目 MJ55S / MJ85S / MJ95S
FLAIRらしさはどこにある?
広い室内と取り回しを両立した軽ワゴン
初代は室内長2,165mm、前後乗員間距離1,000mmを確保しながら、14インチタイヤ装着車で最小回転半径4.4mとし、広さと街中での扱いやすさを両立しました。2代目では新プラットフォームによって室内長を先代より285mm拡大し、荷室開口幅も広げています。世代が変わっても、車体を大きく見せることより、限られた軽自動車サイズの中で人と荷物を使いやすく収めることがフレアの基本です。
エネチャージからマイルドハイブリッドへ続く省エネ技術
2012年の初代はエネチャージ、アイドリングストップ、エコクールを採用し、2014年にはISGで加速時もアシストするS-エネチャージへ進みました。2代目ではISGの高出力化とリチウムイオンバッテリーの大容量化によるマイルドハイブリッドを全車に採用し、モーターによるクリープ走行や加速支援まで可能にしています。フレアの低燃費化は、エンジン単体ではなく回生・発電・モーター支援を段階的に増やす形で進化してきました。
標準系とスポーティ系を使い分けてきたデザイン
初代では親しみやすいフレアと、黒基調の内装やターボを持つカスタムスタイルを並行設定しました。2代目ではHYBRID XGを定番スタイル、HYBRID XSをスポーティで上質な仕様として整理し、2022年にはターボのHYBRID XTも追加。2026年改良ではGとHYBRID XSへ再編されており、歴代を通して装備の違いだけでなく、日常志向とスポーティ志向をグレード体系で選び分けてきたことが特徴です。
安全支援をオプション中心から車種全体へ拡大
2代目登場時にはデュアルセンサーブレーキサポートやヘッドアップディスプレイなどをセーフティパッケージとして設定し、2020年には後退時ブレーキサポートやリアパーキングセンサーを追加して安全装備を全車へ広げました。2022年には全車速追従ACCと車線逸脱抑制機能を全機種標準化し、2026年は二輪車・自転車や交差点にも対応範囲を広げたデュアルセンサーブレーキサポートIIを採用。中古車では年式によって安全支援の範囲が大きく違う車種です。
歴代FLAIR比較
| 世代 | 販売期間 | 型式 | この世代を一言で |
|---|---|---|---|
| 初代 | 2012年10月~2017年3月 | MJ34S / MJ44S | 初代MJ34S/MJ44S系は、広い軽ワゴンの使いやすさにエネチャージを組み合わせて登場し、後半にはS-エネチャージまで発展させた、フレアの基本形を作った世代です。 |
| 2代目 | 2017年3月~現行 | MJ55S / MJ85S / MJ95S | 2代目MJ55S/MJ85S/MJ95S系は、全車マイルドハイブリッド、新プラットフォーム、先進安全装備を導入し、その後もパワートレイン、安全支援、ターボ、デザインを継続改良している現行世代です。 |
FLAIRの世代別詳細
各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。

- 型式
- MJ34S / MJ44S
- 主なボディ
- 5ドア軽ワゴン
- この世代を一言で
- 初代MJ34S/MJ44S系は、広い軽ワゴンの使いやすさにエネチャージを組み合わせて登場し、後半にはS-エネチャージまで発展させた、フレアの基本形を作った世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2012年10月に登場した初代フレアは、広い室内と優れた乗降性を備える軽ワゴンとして企画されました。低いドアステップ、広いバックドア、全席独立のリクライニング/スライドなどを備え、軽自動車の限られた寸法の中で、家族の日常移動や買い物に使いやすいことを車種の基本役割にしています。
- 発売時の標準フレアは660cc DOHC VVT自然吸気エンジンとCVTを組み合わせ、XG/XSに2WDとフルタイム4WDを設定しました。同時にカスタムスタイルにはターボのXTも用意し、同じ軽ワゴンの中で経済性を重視する仕様と、より力強い走りを選ぶ仕様を分けたことが初代のグレード構成の特徴です。
- 低燃費技術は、減速エネルギーを電装品に使うエネチャージ、13km/h以下で作動するアイドリングストップ、エコクールから始まりました。2014年にはISGと専用リチウムイオンバッテリーで加速時もモーターアシストするS-エネチャージをHSへ採用し、発電負担を減らす段階から走行を電気で補助する段階へ進んでいます。
- 2013年には燃費と安全装備を改良し、2014年のマイナーチェンジでデザインとS-エネチャージを導入、2015年にはターボ車にもISGを展開しました。初代後半ほど省エネルギー技術が充実しているため、同じMJ34S/MJ44S系でも『初代だから同じ』とは扱わず、改良時期が中古車選びの実質的な違いになります。
FITこんな人に向いている
シンプルな初期型からS-エネチャージ搭載車まで選び分けたいなら。初代は2012年発売時のエネチャージ搭載車と、2014年以降のS-エネチャージ搭載HSで省エネルギー技術の内容が大きく異なります。標準のフレアに加えてカスタムスタイルやターボ車もあるため、価格だけでなく、自然吸気/ターボと電動アシストの有無を先に分けると候補を整理しやすい世代です。
CHECK選ぶときに見るポイント
中古車では2014年8月のマイナーチェンジを一つの境目として確認したい世代です。ここでS-エネチャージ搭載のHSが加わり、2015年にはターボ車にもS-エネチャージが広がりました。2012~2013年型と後期車では燃費技術だけでなく、フロントまわりや装備の内容も異なるため、初度登録年と正式グレードをセットで見る必要があります。

- 型式
- MJ55S / MJ85S / MJ95S
- 主なボディ
- 5ドア軽ワゴン
- この世代を一言で
- 2代目MJ55S/MJ85S/MJ95S系は、全車マイルドハイブリッド、新プラットフォーム、先進安全装備を導入し、その後もパワートレイン、安全支援、ターボ、デザインを継続改良している現行世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2017年3月発売の2代目は、HYBRID XGとHYBRID XSの2機種でスタートし、全車にマイルドハイブリッドを採用しました。初代後半のS-エネチャージで始まったモーターアシストを標準的な仕組みへ発展させ、低燃費技術を一部グレードの特徴ではなくフレア全体の基本性能にしたことが世代交代の大きな意味です。
- 新プラットフォームの採用で室内長を先代より285mm拡大し、ラゲッジルームの開口幅や荷室幅も広げました。ベビーカーを立てて収納できるラゲッジアンダーボックスやリアドアのアンブレラホルダーも備え、単に室内寸法を増やすだけでなく、日常の積載や収納まで軽ワゴンとしての機能を具体的に強化しています。
- 安全面ではデュアルセンサーブレーキサポート、ハイビームアシスト、ヘッドアップディスプレイをマツダの軽自動車として初採用しました。その後2020年に後退時ブレーキサポートなどを全車へ追加し、2022年には全車速追従ACCと車線逸脱抑制機能を全機種標準化。年式が新しくなるほど支援範囲が広がるため、安全装備は2代目中古車を分ける重要な軸です。
- 2022年にはターボのHYBRID XTを追加して走りの選択肢を広げましたが、2026年1月の商品改良ではHYBRID XGとHYBRID XTを廃止し、ガソリンのGとマイルドハイブリッドのHYBRID XSを中心とする構成へ再整理しました。同時に外観、静粛性、操舵制御、安全支援も更新されており、現行2代目は選択肢を増やす段階から、必要な仕様を分かりやすく絞る段階へ移っています。
FITこんな人に向いている
安全支援とマイルドハイブリッドを重視し、改良時期まで選びたいなら。2代目は発売時からマイルドハイブリッドを全車に採用し、初代より室内と荷室の使い勝手を広げた世代です。一方で2017年初期車、2020年の新パワートレイン・安全強化後、2022年のターボ追加後、2026年の最新改良後では装備とグレード構成がかなり違います。欲しい安全支援とパワートレインを基準に年式を絞ると比較しやすくなります。
CHECK選ぶときに見るポイント
2代目は改良幅が大きいため、年式を必ず確認したい世代です。2020年1月以降は後退時ブレーキサポートなどを全車へ追加し、2022年9月以降は全車速追従ACCを標準化してHYBRID XTも追加。2026年1月改良後はHYBRID XG/XTを廃止してGとHYBRID XSへ整理し、デュアルセンサーブレーキサポートIIも採用しているため、前期・中期・最新仕様では選び方が明確に異なります。
FLAIRはどう進化してきたか
車種の役割|広い軽ワゴンとして日常の使いやすさを継承
初代は広い室内、低いドアステップ、多彩なシートアレンジを持つ軽ワゴンとして登場しました。2代目では新プラットフォームによって室内長と荷室開口を広げ、ラゲッジアンダーボックスやアンブレラホルダーも追加。世代が変わっても、フレアの中心は『限られた軽サイズの中で人と荷物を使いやすくすること』にあり、走りやデザインの改良もその日常用途を支える形で積み重ねられています。
電動化|エネチャージからS-エネチャージ、マイルドハイブリッドへ
2012年は減速エネルギーを電装品へ回すエネチャージから始まり、2014年にはISGで加速時も支援するS-エネチャージへ進みました。2017年の2代目では高出力ISGとリチウムイオンバッテリーを使うマイルドハイブリッドを全車に採用し、クリープ走行や加速支援まで実現。フレアの低燃費技術は、発電負荷の低減からモーターによる走行支援へ段階的に役割を広げています。
パワートレイン|自然吸気とターボを行き来しながら用途を整理
初代は自然吸気のXG/XSに加えてカスタムスタイルXTのターボを設定し、2015年にはターボにもS-エネチャージを採用しました。2代目は自然吸気のマイルドハイブリッドで始まり、2022年にHYBRID XTのターボを再追加。2026年改良ではターボを廃止し、ガソリンGとマイルドハイブリッドHYBRID XSへ整理しており、歴代のパワートレインは性能一辺倒ではなく、価格・燃費・装備の役割に合わせて組み替えられています。
安全支援|ブレーキ支援の追加から交差点・二輪車対応へ
2代目発売時にデュアルセンサーブレーキサポートを導入し、2020年には後退時ブレーキサポートやリアパーキングセンサーを全車へ追加しました。2022年には全車速追従ACCと車線逸脱抑制機能を全機種に標準化し、2026年はデュアルセンサーブレーキサポートIIで二輪車・自転車や交差点にも検知範囲を拡大。安全装備は年式ごとの差が大きく、同じ2代目でも中古車選びの基準になるほど進化しています。
FLAIRはどの世代を選ぶ?
初代前期をシンプルな軽ワゴンとして選ぶ
2012~2013年型は、自然吸気エンジンとCVTにエネチャージ、アイドリングストップ、エコクールを組み合わせた初期仕様です。S-エネチャージ前の構成を選びたい場合は候補になりますが、安全支援や電動アシストは後期・2代目ほど充実していないため、装備内容を個体ごとに確認する必要があります。
初代後期ならS-エネチャージ搭載のHSを比較
2014年のマイナーチェンジでHSにS-エネチャージが採用され、加速時のモーターアシストと静かな再始動が加わりました。2015年にはターボ車にも同技術が広がっているため、初代の中で低燃費技術を新しくしたい場合は、2014~2016年型を分けて見る意味があります。
2代目の安全・使い勝手を重視するなら2020~2023年型も確認
2020年改良では新開発エンジンとCVTに加え、後退時ブレーキサポート、誤発進抑制機能、リアパーキングセンサーなどを全車へ追加しました。2022年には全車速追従ACCを標準化し、ターボのHYBRID XTも追加しているため、安全支援と走りの選択肢を両立したい場合に比較しやすい時期です。
最新の安全支援と整理された構成なら2026年改良後
2026年改良後は、ガソリンGとマイルドハイブリッドHYBRID XSを基本に、各2WD/4WDとCVTを選ぶ構成です。デュアルセンサーブレーキサポートII、前進時の低速ブレーキサポート、改良された操舵制御や静粛性も含まれるため、ターボの有無より最新の安全・快適性を重視する場合は改良後を独立して比較できます。
同じ世代でも年式、グレード、駆動方式、改良時期によって仕様は異なります。購入時は実車の状態や装備、整備履歴も含めて確認してください。
FLAIRを選ぶときに確認したいポイント
初代は2014年8月のS-エネチャージ導入前後を分ける
2014年8月のマイナーチェンジでHSが追加され、ISGとリチウムイオンバッテリーを使うS-エネチャージが採用されました。それ以前のエネチャージは主に発電負担を減らす仕組みなので、モーターアシストを重視するなら改良後かどうかを確認することが重要です。
ターボを探すなら初代カスタムスタイルと2代目2022~2025年型を確認
初代ではカスタムスタイルXTにターボがあり、2代目では2022年9月にHYBRID XTとしてターボが追加されました。2026年改良でHYBRID XTは廃止されたため、ターボを条件にする場合は年式と正式グレードを先に絞る必要があります。
2代目は2020年と2022年で安全装備の範囲が変わる
2017年の発売当初はセーフティパッケージ設定がありましたが、2020年には後方のブレーキ支援やリアパーキングセンサーなどを全車へ広げました。2022年にはさらに全車速追従ACCと車線逸脱抑制機能を全機種標準化しているため、安全支援を優先するなら初期型・2020年改良後・2022年改良後を分けて比較すると違いが明確です。
2026年改良後はGとHYBRID XSの役割を先に決める
現在の基本グレードはガソリンのGとマイルドハイブリッドのHYBRID XSで、どちらも2WD/4WDとCVTを選べます。従来のHYBRID XG/XTは廃止されたため、価格を抑えたガソリン車を選ぶのか、モーターアシストとスポーティな意匠を持つHYBRID XSを選ぶのかを先に決めると、現行車の比較が分かりやすくなります。
2代目 FLAIR MJ55S / MJ85S / MJ95S
情報確認:2026年1月

デザイン・安全・走行性能をまとめて商品改良
フロント/リアバンパーとグリル、インパネやメーターのデザインを変更し、デュアルセンサーブレーキサポートIIや前進時を含む低速ブレーキサポートを採用しました。さらにボディ剛性、静粛性、電動パワーステアリング制御も見直し、HYBRID XG/XTを廃止してGを新設。現行フレアの装備とグレード体系を大きく整理した改良です。
法規対応でリアパーキングセンサー表示灯を追加
全機種のメーター内にリアパーキングセンサー作動表示灯を追加し、価格も改定しました。この時点ではHYBRID XG/XS/XTの3系統が継続しており、2026年改良前の後期仕様を見分ける一つの年式ポイントになります。
最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。
