マセラティ / MODEL HISTORY
GranTurismo
GranTurismo
目次
GranTurismoとは
グラントゥーリズモは、マセラティが長年育ててきた「高性能車で長距離を快適に旅する」という考え方を、そのまま車名にした4シータークーペです。2007年の初代は、ピニンファリーナの造形とフロントエンジンのV8を組み合わせ、速さだけに寄らないGTを現代のマセラティで示す存在でした。後席を備えた2ドアというパッケージまで含めて考えると、スーパースポーツとは違うこの車の役割が見えてきます。
初代で注目したいのは、モデルライフの長さそのものより、その間も自然吸気V8と後輪駆動を核に据え続けた点です。初期の4.2Lから4.7Lへ展開し、2017年のMY18刷新では前後デザインや空力、インフォテインメントを改めつつV8の性格を維持しています。初代を選ぶ場合は「古いか新しいか」より、どのエンジンと改良段階に魅力を感じるかで候補が変わります。
2代目は、4人で旅を楽しめるクーペという役割を保ちながら、車の成り立ちを大きく変更した世代です。内燃機関車はNettuno V6とAWDを採用し、同じ基本設計から完全電動のFolgoreも成立します。V8からV6へ置き換わったというだけではなく、ひとつのグランドツアラーをICEとBEVの双方で作れる構造へ移ったことが、この世代交代の本質です。
現行世代は登場後も内容が動いています。日本では2023年にModenaとTrofeoの受注が始まり、2026年の刷新では外装・内装の見直しに加えてTrofeoが590psへ強化され、Folgoreを含む三つの方向性が示されています。新車と高年式中古車を並べるときは、同じ2代目でも登場時と2026年改良後を別の仕様として読む必要があります。
GranTurismoを30秒で理解
- 初代登場
- 2007年
- 歴代
- 2世代
- GranTurismoの基本
- 初代の自然吸気V8+FRから、2代目のNettuno V6+AWDと3モーターBEV「Folgore」へ展開
- ボディの変遷
- 4人乗り2ドアGTの基本形を継承しながら、2代目ではICEとBEVを同じ低いクーペプロポーションで成立
- 現行世代
- 2代目
GranTurismoらしさはどこにある?
「グランドツーリング」を車名どおりに形にした4シーター
GranTurismoという名称は単なる商品名ではなく、マセラティが1947年のA6 1500以来重視してきたカテゴリーを直接示しています。2007年の初代も2ドアながら4座を持ち、長距離での快適性と高性能を一台にまとめる役割を担うモデルです。世代が変わっても4人で使えるクーペという軸が残るため、性能値だけではこの車種の性格を捉えきれません。
初代はV8を味わうための世代として輪郭がはっきりしている
初代の最終期まで中心にあるのは自然吸気V8です。2018年モデルのSport/MCでは4.7L V8が460psを発生し、2017年の刷新でもエンジンを別方式へ置き換えずに継続しています。外観やインフォテインメントの新しさを求めるか、より初期の仕様に惹かれるかで、同じ初代でも選び方が分かれます。
2代目はNettunoとFolgoreを同じGT思想に載せた
2代目は3.0L V6 Nettunoを積む内燃機関車に加え、3モーターのFolgoreを設定しています。Folgoreはバッテリーを床一面に敷くのではなく、センタートンネル周辺へTボーン状に配置し、低い着座位置とクーペのプロポーションを守る設計です。動力源が違ってもGranTurismoらしい姿勢を崩さないことが、新世代の技術的な芯になっています。
同じ2代目でも2026年改良を境に内容が変わる
日本導入時のTrofeoは550ps、2026年の刷新後は590psです。改良後は専用バンパーやディフューザー、スポーツエキゾーストも組み合わされ、ベース490psやFolgore 760psとは性格を明確に分けています。中古車まで視野に入れるなら、車名だけでなく導入初期か改良後かを見分ける意味が大きい世代です。
歴代GranTurismo比較
| 世代 | 販売期間 | 型式 | この世代を一言で |
|---|---|---|---|
| 初代 | 2007年10月~2019年11月 | 確認中 | 初代は、ピニンファリーナの4シータークーペに自然吸気V8と後輪駆動を組み合わせ、マセラティの現代的なグランドツアラー像を定着させた世代です。 |
| 2代目 | 2023年4月~現行 | 確認中 | 2代目は4シーターGTの役割を継承しつつ、Nettuno V6+AWDと完全電動Folgoreを同じアーキテクチャーで成立させ、GranTurismoの技術的な幅を大きく広げた現行世代です。 |
GranTurismoの世代別詳細
各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。
- 型式
- 確認中
- 主なボディ
- 2ドア・4シータークーペ
- この世代を一言で
- 初代は、ピニンファリーナの4シータークーペに自然吸気V8と後輪駆動を組み合わせ、マセラティの現代的なグランドツアラー像を定着させた世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2007年に登場した初代は、ピニンファリーナが手掛けた長いボンネットの4シータークーペです。マセラティのグランドツーリング思想を車名そのものに掲げたことが、このモデルの位置付けを端的に表しています。
- 初期の4.2L V8から、より高性能な4.7L V8を持つ仕様へ展開。最終期のSport/MCでは4.7L自然吸気V8が460psを発生し、V8を中心とした車種像がモデル末期まで続きます。
- 2017年のMY18刷新では前後バンパーや空力、人間工学、インフォテインメントを更新しています。外観の印象を現代化してもV8の骨格は変えず、長いモデルライフの後半を熟成で仕上げた改良です。
- 2019年11月に生産を終了し、GranCabrioと合わせた累計生産は4万台に達しています。次世代まで空白期間が生まれたことで、初代はマセラティのV8 GT時代を一つの世代で完結させた存在になりました。
FITこんな人に向いている
自然吸気V8とピニンファリーナのGT像を軸に選ぶなら。初代の魅力は、後期まで自然吸気V8とFRを中心に据えたまま熟成したことにあります。初期4.2Lから4.7Lへ展開し、最終期はSport/MCへ整理されるため、V8のどの時期を味わいたいかが年式選びに直結します。
CHECK選ぶときに見るポイント
候補車では、まず4.2L系か4.7L系か、さらに2017年のMY18刷新前後のどちらかを特定したいところです。MY18では前後デザイン、空力、インフォテインメントが更新される一方、4.7L V8の基本構成は継続。見た目の新しさとV8世代のキャラクターを同じ尺度で扱わず、グレードと改良時期を分けて比較すると初代の違いが読みやすくなります。
- 型式
- 確認中
- 主なボディ
- 2ドア・4シータークーペ
- この世代を一言で
- 2代目は4シーターGTの役割を継承しつつ、Nettuno V6+AWDと完全電動Folgoreを同じアーキテクチャーで成立させ、GranTurismoの技術的な幅を大きく広げた現行世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2022年に世界発表された2代目は、日本では2023年4月にModena/Trofeoの受注を開始しています。4人乗りの低いクーペという輪郭を残しながら、車体と電子制御を新世代へ改めたモデルです。
- 内燃機関車は3.0L V6 Nettunoを採用し、導入時はModenaが490ps、Trofeoが550ps。両モデルともAWDとすることで、初代のV8+FRとは動力の伝え方まで異なるGTになっています。
- Folgoreは300kW級の永久磁石モーターを3基用い、800VシステムとTボーン形状のバッテリーを採用します。BEV専用の背の高い床に変えず、GranTurismoの低いシルエットを維持した点が技術的な特徴です。
- 2026年の刷新では外装と内装を見直し、Trofeoを590psへ強化しています。登場初期から仕様が変わっているため、現行世代は年式差がそのままグレードの性格差につながります。
FITこんな人に向いている
NettunoかFolgoreか、動力源からGTの性格を選びたいなら。2代目は、V6 Nettunoを積む内燃機関車と完全電動Folgoreを同じGranTurismoとして比較できる世代です。エンジン音やICEの応答を重視するか、3モーターBEVの加速と電動化技術を選ぶかで、同じボディでも体験の中心が変わります。
CHECK選ぶときに見るポイント
2023年の日本導入時は490psのModenaと550psのTrofeoが中心ですが、2026年の刷新ではベース490ps、Trofeo 590ps、Folgore 760psという構成が示されています。初期Trofeoと改良後Trofeoは同じ名称でも出力と装備内容が異なるため、登録年だけでなく発表時期と仕様を照合したい世代です。FolgoreはV6車と同じ外観イメージでもパワートレインが根本から異なるため、別の選択肢として扱う方が比較しやすくなります。
GranTurismoはどう進化してきたか
2007年、マセラティのGT思想をそのまま車名へ
A6 1500以来のグランドツーリング思想を、2007年に「GranTurismo」という直球の車名で現代化しています。ピニンファリーナの4シータークーペと自然吸気V8を組み合わせ、ブランドの歴史的な役割と当時の量産GTを一台で結び直したのが初代です。
2017年、V8を残したまま最終期の完成度を高める
MY18の刷新ではフロントとリア、空力、操作系を改めつつ、4.7L自然吸気V8は維持されています。フルモデルチェンジではなく、長く続いた初代の魅力を現代の使用環境へ合わせる方向で手を入れたため、後期型には初代らしさと新しい装備が同居します。
2代目でICEとBEVを同じグランドツアラーへ
新世代はNettuno V6を積むModena/Trofeoと、完全電動のFolgoreを同じアーキテクチャーから展開しています。世代交代の意味はエンジンの小排気量化だけではなく、マセラティのGTを内燃機関と電動の二つの方法で成立させたことにあります。2026年改良ではTrofeoの出力向上とデザイン刷新も加わり、2代目の中でも再び節目が生まれています。
GranTurismoはどの世代を選ぶ?
自然吸気V8をGranTurismoの中心に置くなら初代
初代は、4シーターGTとしての実用性と自然吸気V8の組み合わせが世代固有の価値です。とくに4.7L系と2017年以降のMY18は、V8のキャラクターを残しながら外装や操作系を新しくしているため、初代の中でも狙いどころがはっきりしています。
現代的なAWD GTとして使うなら2代目V6
Nettuno V6車はAWDとエアサスペンションを組み合わせ、初代とは異なる方法で高速性能と長距離用途をまとめています。2023年仕様と2026年改良後ではTrofeoの出力が異なるので、V6を選ぶ場合はモデル年まで含めて比較する必要があります。
電動化そのものをGranTurismoで選ぶならFolgore
Folgoreは単に既存GTをEV化した仕様ではなく、3モーターと800Vシステム、Tボーンバッテリーで低いクーペ姿勢を保つ設計です。エンジン車の音や変速感とは別の価値を持つため、V6との比較は最高出力より、動力源そのものをどちらに求めるかが中心になります。
GranTurismoを選ぶときに確認したいポイント
初代は4.2L/4.7LとMY18を別の軸で見分ける
初代は長く販売されたため、単に前期・後期と分けるだけでは内容を捉えにくい車です。エンジンが4.2L系か4.7L系かを押さえたうえで2017年のMY18刷新前後を重ねて見ると、動力性能の世代と外装・インフォテインメントの世代を混同せずに比較できます。
Sport/MCの名称だけで初代後期を同じ車と考えない
最終期にはSportとMCが用意されていますが、GranTurismoはそれ以前から複数の高性能仕様と改良を重ねています。グレード名だけを拾うより、年式、エンジン仕様、2017年刷新の前後をセットで追う方が、その個体が初代のどこに位置するかを判断しやすくなります。
2代目Trofeoは550ps仕様か590ps仕様かを先に確認する
Trofeoは名称が同じでも、日本導入時の550ps仕様と2026年刷新後の590ps仕様で内容が異なります。高年式中古車が流通する段階では「Trofeo」という表示だけで同一仕様と扱わず、発表年と外装変更、出力を照合することが比較の出発点です。
FolgoreはV6車と似た姿でも確認項目が別になる
2代目はICEとBEVを同じ低いクーペデザインで成立させているため、外観だけでは違いが小さく見えます。Folgoreは3モーター、800Vシステム、Tボーンバッテリーを使う別のパワートレインなので、V6車と同じ整備履歴の読み方をせず、充電系と高電圧システムを含む車両情報を分けて見る必要があります。
2代目 GranTurismo
情報確認:2026年9月
GranTurismoを刷新しTrofeoを590psへ強化
外装と内装を改め、TrofeoのV6 Nettunoを590psへ強化。490ps仕様、590psのTrofeo、760psのFolgoreという三つの方向性が示され、現行2代目の中で大きな改良点になっています。
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