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トヨタ ハリアー完全ガイド|初代から最新型までの軌跡と歴代モデル情報

投稿日:2025年5月27日| 最終更新日:2025年6月1日
メーカー:トヨタ

【音声配信】トヨタ ハリアー歴代モデルの概要

この記事の概要を音声で配信しています。

目次
  • トヨタ ハリアーの概要
  • トヨタ ハリアーの歴代モデル概要

トヨタ ハリアーの概要

トヨタ ハリアーは、1997年の初代モデルの鮮烈なデビューと共に、日本の自動車市場に「高級クロスオーバーSUV」という全く新しいカテゴリーを創造した、まさにパイオニアと呼ぶべき存在です。従来のSUVが持つ武骨なイメージとは一線を画し、乗用車譲りの洗練された走行性能と快適性、そして流麗でスタイリッシュなデザインを融合。「都市型SUV」という新たな価値観を提示し、多くの人々の憧れを集めてきました。

歴代ハリアーを貫くのは、単なる移動手段としての機能を超え、オーナーの感性を刺激し、所有する喜びをもたらすという明確な意志です。時代ごとに進化を遂げるエレガントなエクステリア、上質な素材と精緻な作り込みが息づくインテリア、そして静かで快適な乗り心地は、ハリアーならではの「おもてなしの心」を体現。日本のSUV文化に「高級」と「洗練」という新たな潮流を確立し、今なおそのカテゴリーをリードし続ける、トヨタを代表する一台なのです。

トヨタ ハリアーの歴代モデル概要

初代 ハリアー (SXU1#W/MCU1#W/ACU1#W型)

  • 販売期間:1997年12月 – 2003年2月
  • 型式:SXU10W/SXU15W (2.2L), MCU10W/MCU15W (3.0L V6), ACU10W/ACU15W (2.4L 後期) など
  • 特徴:
    • 「WILD but FORMAL」をコンセプトに、カムリのプラットフォームをベースとして開発。従来のクロスカントリー4WDとは一線を画す、乗用車感覚の優れた走行性能と快適性、そして高級セダンのような上質な内外装を持つ「高級クロスオーバーSUV」という新たなジャンルを日本市場に創造しました。この初代ハリアーは、後に海外でレクサス RXとして展開されるモデルの先駆けでもありました。
    • エクステリアは、SUVの力強さを持ちながらも、流れるようなルーフラインと洗練されたディテールが特徴。チュウヒ(鷹の一種)をモチーフとした専用エンブレムも、ハリアーの個性を象徴していました。
    • インテリアは、上質な素材と木目調パネルなどを効果的に使用し、高級感あふれる空間を演出。FFレイアウトによるフラットなフロアは、広々とした居住空間と使い勝手の良い荷室を実現しました。
    • パワートレインは、当初2.2L 直列4気筒「5S-FE」型と、3.0L V6「1MZ-FE」型エンジンを搭載。2000年のマイナーチェンジでは、2.2Lエンジンが2.4L「2AZ-FE」型へと換装され、動力性能と環境性能が向上しました。FFと4WDが設定されました。

2代目 ハリアー (MCU3#W/ACU3#W/GSU3#W/MHU38W型)

  • 販売期間:2003年2月 – 2013年7月 (ハイブリッドは2012年12月まで)
  • 型式:ACU30W/ACU35W (2.4L), MCU30W/MCU31W/MCU35W/MCU36W (3.0L V6), GSU30W/GSU31W/GSU35W/GSU36W (3.5L V6), MHU38W (ハイブリッド E-Four) など
  • 特徴:
    • 「New Breed of Luxury Crossover」をテーマに、初代で確立したコンセプトをさらに深化させ、高級感と走行性能を一段と磨き上げた2代目。エクステリアは、よりダイナミックかつ流麗なデザインへと進化し、インテリアの質感も大幅に向上しました。引き続き、海外ではレクサス RXとして販売されました。
    • パワートレインは、2.4L 直列4気筒「2AZ-FE」型と、当初3.0L V6「1MZ-FE」型を搭載。2006年には、3.0L V6がよりパワフルな3.5L V6「2GR-FE」型へと換装され、走行性能が大きく向上しました。
    • この世代の大きなトピックは、2005年3月にハリアーとして初のハイブリッドモデル(MHU38W型)が登場したことです。3.3L V6エンジンと高出力モーターを組み合わせた「THS II」に、後輪をモーターで駆動する電気式4WDシステム「E-Four」を搭載し、圧倒的な動力性能と優れた燃費性能を両立。「ハイブリッドのトヨタ」を高級SUV市場でも強く印象づけました。
    • エアサスペンション(一部グレード)、パノラマサンルーフ、マークレビンソンプレミアムサウンドシステム(レクサスRXでは設定)に準ずるJBLプレミアムサウンドシステムなど、高級車ならではの先進・快適装備も充実していました。

3代目 ハリアー (ZSU6#W/ASU6#W/AVU65W型)

  • 販売期間:2013年12月 – 2020年6月
  • 型式:ZSU60W/ZSU65W (2.0L NA FF/4WD), ASU60W/ASU65W (2.0L ターボ FF/4WD), AVU65W (ハイブリッド E-Four)
  • 特徴:
    • 「Elegant Velocity」をコンセプトに、日本国内専用モデルとして生まれ変わった3代目(海外のレクサスRXとは完全に袂を分かちました)。歴代ハリアーが培ってきた高級感や快適性は継承しつつ、よりスポーティで洗練されたデザインと、進化した走行性能、そして環境性能を追求しました。
    • エクステリアは、トヨタのデザイン言語「キーンルック」を取り入れ、シャープでアグレッシブなフロントマスクと、流麗なクーペSUVのようなシルエットが特徴。3本の縦型LEDクリアランスランプも個性を際立たせました。インテリアも、触感の良い素材や静電式スイッチの採用など、先進性と質感を高めています。
    • パワートレインは、2.0L 直列4気筒バルブマチックエンジン「3ZR-FAE」型にSuper CVT-iを組み合わせたガソリンモデルと、2.5Lアトキンソンサイクルエンジン「2AR-FXE」型を核とするハイブリッドシステム「リダクション機構付THS II」にE-Fourを組み合わせたハイブリッドモデル(AVU65W型)をラインナップ。
    • 2017年6月のマイナーチェンジでは、新たに2.0L直噴ターボエンジン「8AR-FTS」型に6速ATを組み合わせたターボモデル(ASU6#W型)が追加され、よりダイナミックな走りを求める声に応えました。同時に、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」が全車標準装備となり、安全性能も大幅に向上しました。

4代目 ハリアー (MXUA8#/AXUH8#/AXUP8#型)

  • 販売期間:2020年6月 – 現在 (2025年5月時点)
  • 型式:MXUA80/MXUA85 (2.0L ガソリン FF/4WD), AXUH80/AXUH85 (2.5L ハイブリッド FF/E-Four), AXUP85 (2.5L PHEV E-Four)
  • 特徴:
    • 「より人生を豊かにするパートナー」を目指し、「Graceful and Robust(優雅さと逞しさ)」をテーマに、TNGAプラットフォーム(GA-K)をベースに全面刷新。単なる実用性やスペックだけでなく、ドライバーの心に響く感性品質を徹底的に追求した、まさに新時代の高級クロスオーバーSUVです。
    • エクステリアは、流麗なクーペフォルムをさらに進化させ、シャープで美しい水平基調のプロポーションを実現。薄型LEDヘッドランプと一体化したフロントグリル上部のクローム(またはダーク)ガーニッシュ、そして横一文字に光るリアコンビネーションランプが、先進的でエレガントな印象を際立たせています。伝統のチュウヒのエンブレムはフロントから姿を消し、トヨタエンブレムが採用されました。
    • インテリアは、馬の鞍をイメージしたというセンターコンソールや、触感の良いレザー素材、そして大型12.3インチTFTカラーメーター&マルチインフォメーションディスプレイや大型タッチディスプレイオーディオが織りなす、上質で先進的な空間。調光パノラマルーフ(電動シェード&挟み込み防止機能付)も設定。
    • パワートレインは、2.0Lダイナミックフォースエンジン「M20A-FKS」型+Direct Shift-CVTのガソリンモデルと、2.5Lダイナミックフォースエンジン「A25A-FXS」型を核とする新世代ハイブリッドシステム「THS II」搭載モデル(FF/E-Four)をラインナップ。さらに2022年10月には、2.5Lエンジンをベースとしたプラグインハイブリッド(PHEV)モデル(AXUP85型)が追加され、圧倒的なEV走行性能と動力性能、そして優れた環境性能を実現しています。
    • 安全性能では、最新世代の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車標準装備。プリクラッシュセーフティの検知範囲拡大や、高度な運転支援技術「トヨタチームメイト[アドバンストパーク]」(駐車支援システム)などを搭載。デジタルインナーミラーやJBLプレミアムサウンドシステムなど、先進・快適装備も充実しています。この4代目は、ハリアーが築き上げてきたブランド価値を継承しつつ、新時代の高級クロスオーバーSUVとしてさらなる高みを目指した意欲作です。
  • トヨタ ハリアー(4代目)のユーザー評価と詳細レビューはこちら

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