BMW / MODEL HISTORY
i4
i4
目次
i4とは
BMW i4は、4シリーズ グラン クーペの流麗な4ドアボディと実用性を土台に、BMWの第5世代eDriveを組み合わせた電気自動車です。日本では2022年2月16日に販売を開始し、後輪駆動のi4 eDrive40と、前後2モーターで四輪を駆動するi4 M50を投入しました。EV専用の奇抜な形へ振るのではなく、BMWらしい低い着座感、後輪駆動の感覚、ハッチバック式テールゲートを残したことがi4の出発点です。
発売時のeDrive40は後輪に1基のモーターを搭載し、250kW〔340PS〕・430N・mを発揮。M50は前後2基のモーターを使う四輪駆動で、システム最高出力400kW〔544PS〕・最大トルク795N・mとして登場しました。同じG26でも、長距離を一充電でこなすFRのeDrive40と、電動Mパフォーマンスとして加速とトラクションを重視するM50では性格が明確に異なります。EVだから走りが均一になるのではなく、モーター配置と駆動方式でBMWらしく差を付けたモデルです。
2023年にはeDrive35を追加し、i4への入口を広げました。2024年10月の一部改良では新デザインのLEDヘッドライトを採用し、M50にはアダプティブLEDヘッドライトとレーザー・テールライト、赤いMスポーツ・ブレーキなどを装備。操作面ではハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援、BMWデジタル・キー、音声操作やスマートフォン連携を継続し、単なる航続距離競争より、毎日使う4ドアEVとしての完成度を高めています。
2026年9月の日本向け現行ラインアップはi4 eDrive40 M Sportとi4 M60 xDriveです。eDrive40は250kW〔340PS〕・430N・m、一充電走行距離はWLTCで636km。高性能側はM50からM60 xDriveへ移り、前後2モーターで442kW〔602PS〕・795N・m、WLTC 595kmと案内されています。初代G26の中でも2022年の導入時、2023年のeDrive35追加、2024年LCI、2025年以降の効率改善とM60化で内容が変わっており、高年式中古車まで含めるなら『初代i4』を一括りにしない方が実態に合います。
i4を30秒で理解
- 初代登場
- 2022年
- 歴代
- 1世代
- i4の基本
- 第5世代BMW eDrive、後輪駆動のeDrive40、前後2モーター四輪駆動のM50/M60 xDrive、ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援、BMWデジタル・キー
- ボディの変遷
- 初代G26のみ。4シリーズ グラン クーペをベースに、4ドア+大型テールゲートの実用性をEVへ移植し、2024年LCIで灯火・内外装を更新
- 現行世代
- 初代 G26
i4らしさはどこにある?
EV専用の別世界ではなく、4シリーズの走りと実用性を電動化した
i4は4シリーズ グラン クーペの4ドア、低いルーフライン、大型テールゲートを使いながら、床下に高電圧バッテリーを配置した電気自動車です。SUV型EVとは違い、着座位置や車体の見え方を従来のBMWに近く保ったことが特徴。ガソリン車からEVへ乗り換えても、日常の乗降や荷室の使い方、低い姿勢のドライビング感覚を大きく変えずに済むことがi4の役割です。
eDrive40の後輪駆動は、電動化してもBMWらしい駆動感を残す
eDrive40は後輪側に1基のモーターを置き、250kW〔340PS〕・430N・mを発揮します。EVの強い初期トルクを前輪へ集中させず、後輪で路面へ伝える構成にしたことで、4シリーズらしいステアリング感覚と加速の分離を狙っています。現行でもeDrive40が残っているのは、航続距離だけでなく『BMWのFRをEVでどう表現するか』という車種の核を担っているためです。
M50からM60へ、高性能側は電動Mパフォーマンスとして更新
発売時のM50は前後2モーターで400kW〔544PS〕・795N・mを発揮し、i4の高性能側を担いました。2025年のモデル更新でM60 xDriveへ進み、システム最高出力は442kW〔602PS〕へ拡大。現在の日本仕様でもM60 xDriveが案内されています。単に速いEVを追加したのではなく、4シリーズのMパフォーマンスに電気駆動の即応性を組み込んだ系統として発展しています。
航続距離と充電だけでなく、4ドアEVとしての使いやすさが強み
i4は後席を備える4ドアで、ハッチバック式テールゲートから荷物を積めるため、EVを特別なセカンドカーにせず主力車として使える構成です。さらにハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援、デジタル・キー、My BMWアプリ、音声操作などを組み合わせ、移動前後の操作まで電動化と一体化しています。航続距離の数字だけでなく、通勤・高速移動・買い物を一台でこなせることがi4の実用面での強さです。
歴代i4比較
| 世代 | 販売期間 | 型式 | この世代を一言で |
|---|---|---|---|
| 初代 | 2022年2月~現行 | G26 | 初代G26は、4シリーズ グラン クーペの4ドア実用性に第5世代eDriveを組み合わせ、FRのeDrive40と高性能AWDのM系を同じ車体で展開するBMWの電動スポーツ・グラン クーペです。 |
i4の世代別詳細
各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。

- 型式
- G26
- 主なボディ
- 4ドア・グラン クーペ
- この世代を一言で
- 初代G26は、4シリーズ グラン クーペの4ドア実用性に第5世代eDriveを組み合わせ、FRのeDrive40と高性能AWDのM系を同じ車体で展開するBMWの電動スポーツ・グラン クーペです。
POINTこの世代のポイント
- 2022年2月16日に日本販売を開始したi4は、4シリーズ グラン クーペを電気自動車へ展開した初代G26です。4ドアと大型テールゲートを持つ実用的なクーペ形状を保ち、第5世代BMW eDriveを搭載。EV専用SUVへ乗り換えるのではなく、従来のBMWに近い姿勢と使い方のまま電動化できることが、このモデルの出発点でした。
- 発売時はeDrive40とM50を設定。eDrive40は250kW〔340PS〕・430N・mの1モーター後輪駆動、M50は前後2モーター四輪駆動で400kW〔544PS〕・795N・mを発揮しました。静粛で滑らかなEVという共通点の中でも、FRの自然な操舵感と高性能AWDの強い加速を明確に分けたことがi4らしさです。
- 2023年2月にはeDrive35を追加し、i4の選択肢を三つへ拡大しました。eDrive35は後輪駆動で、当時の日本仕様では一充電532kmを公称。航続距離と出力を抑えた入口を用意したことで、高性能EVだけでなく日常的な4ドアEVとしてi4を選ぶ層を広げています。
- 2024年10月のLCIではLEDヘッドライトや内外装を更新し、その後2025年にはeDrive系の効率改善と高性能側のM60 xDrive化が進みました。2026年9月の日本向け現行モデルはeDrive40 M SportとM60 xDrive。初代のままでも中身は更新され続けており、高年式ほど単純な『年式差』ではなく、駆動方式・航続距離・装備世代の違いとして比較する必要があります。
FITこんな人に向いている
SUVではなく、低い4ドアBMWのままEVへ移行したい人に。i4は4シリーズ グラン クーペをベースにしているため、低い着座感と流麗なルーフラインを保ちながら、後席と大型テールゲートを使えます。eDrive40なら後輪駆動と長い航続距離、M60 xDriveなら前後2モーターの高性能を選択可能です。EVでもボディ形状と駆動感覚をBMWらしく選びたい人に比較価値があります。
CHECK選ぶときに見るポイント
初代G26は登場から内容がかなり変わっています。2022年のeDrive40/M50、2023年追加のeDrive35、2024年LCI、2025年以降の効率改善とM60 xDrive化はそれぞれ別の確認点です。中古では登録年だけで判断せず、eDrive35/40/M50/M60のどれか、LCI前後か、航続距離・灯火・運転支援の仕様まで実車で照合すると選択を誤りにくくなります。
i4はどう進化してきたか
4シリーズ グラン クーペの実用性を、そのままEVの土台にした
i4はEV専用の背高ボディへ移らず、4シリーズ グラン クーペの4ドアと大型テールゲートを利用しました。これにより、低いクーペスタイルと後席・荷室を両立。EVを特別な用途の車にせず、通勤から旅行まで一台で使えるBMWとして成立させたことが、i4のパッケージ面での中心です。
eDrive40のFRとM系のAWDで、電動でも駆動方式に意味を持たせた
eDrive40は1モーター後輪駆動、M50/M60は前後2モーター四輪駆動です。単に出力違いを並べたのではなく、日常で自然なBMWらしい操舵感を楽しむ系統と、大トルクを四輪へ配る高性能系統に分けています。EVでも『どの車輪で駆動するか』が選び方に残っている点が、i4の特徴です。
eDrive35追加からM60化まで、初代の中で役割を入れ替えてきた
2023年にはeDrive35を追加して入口を広げ、2024年LCI後もeDrive40とM50を展開しました。2025年の更新では高性能側がM60 xDriveへ進み、現在の日本向けラインアップはeDrive40 M SportとM60 xDriveです。一世代しかないi4でも、発売時のグレード構成を現在まで固定していない点は中古選びで重要になります。
航続距離の改善と同時に、灯火・デジタル・運転支援も更新
2024年LCIでは新しいLEDヘッドライト、M系のレーザー・テールライトなどを採用し、2025年のグローバル更新ではSiCインバーターによる効率改善も実施されました。2026年の日本仕様eDrive40はWLTC 636km、M60 xDriveは595kmを公称。初期型からの進化はモーター出力だけではなく、電費、航続、外観、デジタル機能へ広がっています。
i4はどの世代を選ぶ?
eDrive40は、航続距離と後輪駆動を両立するi4の中心
現行eDrive40は250kW〔340PS〕・430N・mの後輪駆動で、WLTC一充電走行距離は636kmです。高性能M系ほどの出力を必要としない一方、長距離移動とBMWらしいFRの感覚をどちらも残したい人には役割が明快です。初期型から現行まで名前は同じなので、中古ではLCI前後と航続距離の仕様を分けて見ます。
M50とM60は、同じ高性能i4でも出力世代が違う
発売時M50は400kW〔544PS〕・795N・m、現行M60 xDriveは442kW〔602PS〕・795N・mです。どちらも前後2モーター四輪駆動ですが、M60は2025年以降の効率改善と出力向上を反映した新しい高性能側。中古M50の条件と現行M60を比べるなら、単なる年式差ではなく、出力と航続、LCI後の装備まで一緒に見る必要があります。
eDrive35は、現在の新車ラインアップにはない中古独自の選択肢
2023年に追加されたeDrive35は後輪駆動のエントリー仕様で、当時の日本仕様では一充電532kmを公称しました。2026年9月のBMW Japan現行モデル一覧はeDrive40とM60 xDriveを案内しており、eDrive35は新車の中心から外れています。中古では出力より4ドアEVとしての使いやすさを重視する人に、現行とは違う入口として残ります。
2024年LCI後を選ぶ理由は、外観と日常装備の新しさにある
2024年10月改良では新デザインのLEDヘッドライトを採用し、M50にはレーザー・テールライトや赤いMスポーツ・ブレーキなどを追加しました。パワートレインだけで車を選ぶなら初期型も候補ですが、灯火や内装意匠、デジタル機能の新しさまで重視するならLCI後の価値が分かりやすくなります。
同じ世代でも年式、グレード、駆動方式、改良時期によって仕様は異なります。購入時は実車の状態や装備、整備履歴も含めて確認してください。
i4を選ぶときに確認したいポイント
まずeDrive35/40/M50/M60を別系統として分ける
i4は同じG26でも、1モーター後輪駆動のeDrive35/40と、前後2モーター四輪駆動のM50/M60で性格が違います。出力、航続距離、タイヤ、ブレーキ、消費電力まで条件が変わるため、走行距離だけを揃えて比較すると実態が見えません。使い方に合う駆動方式を先に決めると候補の意味が明確になります。
2024年10月のLCI前後で、灯火と外観装備を見分ける
LCIではLEDヘッドライトが新意匠となり、高性能側にはレーザー・テールライトや赤いMスポーツ・ブレーキなどが加わりました。中古車サイトでは登録年だけでは改良前後を断定しにくいため、写真の灯火と正式仕様を合わせて確認します。走行性能が目的なら初期型まで広げ、意匠を重視するならLCI後へ絞れます。
EV中古では、航続距離表示より充電環境とバッテリー状態を具体化する
公称航続距離は試験条件の値で、気温、高速走行、空調の使用で実際の走行可能距離は変わります。自宅で普通充電できるか、日常ルートに急速充電器があるかを先に整理し、候補車では高電圧バッテリーの保証・診断情報や充電履歴も確認したいところです。i4の長い航続距離を生かせるかは、車両だけでなく使う環境にも左右されます。
高年式中古はM50とM60の名前を見落とさない
2025年以降、高性能側はM50からM60 xDriveへ更新されました。見た目が近い個体でもM60は最高出力602PSへ高まり、現行世代の効率改善も反映されています。高年式車を探すときは『i4 M』という括りでまとめず、正式モデル名と生産時期を確認すると、期待している性能世代と実車がずれません。
初代 i4 G26
情報確認:2026年9月

日本向け現行ラインアップはeDrive40 M SportとM60 xDrive
BMW Japanの現行モデルページとモデル一覧では、i4 eDrive40 M Sportとi4 M60 xDriveを案内しています。eDrive40は250kW〔340PS〕・430N・m、WLTC 636km。M60 xDriveは442kW〔602PS〕・795N・m、WLTC 595kmで、FRの長距離型とAWD高性能型という二本立てが現在の構成です。
効率改善とM60 xDriveへの高性能化を発表
BMWは2025年夏のモデル更新で、eDrive35/eDrive40へSiC半導体を使うパワーエレクトロニクスを導入し、消費電力を約4.5%低減すると発表しました。同時に高性能側をM60 xDriveへ更新し、システム最高出力を442kW〔601PS・欧州発表値〕へ向上。2026年の日本仕様でもM60 xDriveが現行モデルとして案内されています。
最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。
