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BMW / MODEL HISTORY

i5

i5
BMW i5
メーカーBMW
初登場2023年
歴代1世代
現行世代初代
目次

i5とは

BMW i5は、8代目5シリーズG60/G61に初めて設定された電気自動車です。日本では2023年7月13日にセダンを発売し、後輪駆動のi5 eDrive40と、前後2モーター四輪駆動のi5 M60 xDriveを同時に投入しました。EV専用の別車系を立ち上げるのではなく、5シリーズの全長5m級セダン、広い後席、長距離向けの乗り味をそのまま電動化したことがi5の出発点です。従来の5シリーズから乗り換えても、車格や使い方を大きく変えずに電気駆動へ移れるよう設計されています。

eDrive40は後輪に1基のモーターを置く後輪駆動で、発売時から250kW〔340PS〕を発揮。M60 xDriveは前後2モーターを使う四輪駆動で、システム最高出力442kW〔601PS〕のMパフォーマンスモデルとして登場しました。同じi5でも役割は明確に分かれ、eDrive40は5シリーズらしい長距離移動と後輪駆動の感覚を電動化した標準系、M60 xDriveは大きな車体を強い加速と四輪のトラクションで動かす高性能系です。EVだからグレード差が航続距離だけになるのではなく、駆動方式そのものが車の性格を変えています。

2024年2月にはG61のi5ツーリングを日本へ追加し、BMWのツーリングモデルとして初めて量販EVとMパフォーマンスEVを同時に設定しました。セダンと同じeDrive40/M60 xDriveを軸にしながら、大きなテールゲートと荷室を組み合わせたことで、i5はビジネスセダンだけでなく旅行やレジャーの主力車としても選べる車系へ拡大しました。同年8月には日本向けi5/i5ツーリングをV2L・V2H対象モデルへ加え、駐車中の電力活用までEVの使い方を広げています。

2025年春にはSiC半導体を使うパワーエレクトロニクスや低転がり抵抗タイヤ、ホイールベアリングの最適化によって電費を改善し、i5/i5ツーリングの航続性能を更新しました。2026年9月現在、日本ではeDrive40とM60 xDriveをセダン、ツーリングの双方で確認できます。つまり初代G60/G61の進化は、フルモデルチェンジを待たずに『セダンだけのEV』から『2ボディを選べる長距離EV』へ広がり、さらに充電以外の電力利用と効率改善を重ねてきた流れとして見ると分かりやすくなります。

i5を30秒で理解

初代登場
2023年
歴代
1世代
i5の基本
第5世代BMW eDrive、後輪駆動eDrive40、前後2モーターのM60 xDrive、ハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援、Digital Key Plus、V2L/V2H、2025年のSiCパワーエレクトロニクス
ボディの変遷
2023年にG60セダンで開始し、2024年にG61ツーリングを追加。5シリーズのセダン/ツーリングという2ボディ構成を、そのまま電気自動車i5へ展開
現行世代
初代 G60/G61

i5らしさはどこにある?

5シリーズの車格と乗り方を変えずに、動力だけを電気へ置き換えた

i5は5シリーズと別のEV専用ボディを使わず、G60/G61のセダン/ツーリングを内燃機関車と共有しています。全長5,060mm、全幅1,900mm、ホイールベース2,995mmという堂々としたサイズ、広い後席、長距離向けの快適性は5シリーズのままです。EVへ乗り換えるためにSUVや専用デザインへ生活を合わせる必要がなく、従来の5シリーズの使い方を保ったまま電動化できることが、i5の車種としての意味です。

eDrive40は、電動5シリーズでも後輪駆動を主役に残した

eDrive40は250kW〔340PS〕のモーターで後輪を駆動します。大トルクを前輪へ持たせず、操舵と駆動を分ける構成にしたことで、5シリーズが長く培ってきた後輪駆動の考え方をEVでも継続しました。静粛性や滑らかな加速だけを求めるEVではなく、運転する人が大きなセダン/ツーリングを自然に扱えることを重視している点が、i5 eDrive40をBMWらしくしています。

M60 xDriveは、601PSを四輪へ配る電動Mパフォーマンス

M60 xDriveは前後にモーターを置く四輪駆動で、現行日本仕様ではシステム最高出力442kW〔601PS〕、最大トルク795N・mを掲げています。eDrive40の上級装備版ではなく、強い瞬発力を四輪で受け止める高性能系です。大柄な5シリーズの快適性と、Mスポーツ・ブーストや専用シャシーによる加速性能を両立させることで、電動化後も『通常モデルとMパフォーマンスを別の性格で選ぶ』BMWの構成を維持しています。

ツーリング追加で、i5は荷物を積む長距離EVにもなった

G61 i5ツーリングは2024年に日本へ導入され、eDrive40とM60 xDriveを設定しました。セダンの静粛な高速巡航やデジタル装備を保ちながら、大型テールゲートとワゴンの荷室を加えています。充電を伴う長距離移動では荷物の量や立ち寄り計画も日常の使いやすさに直結するため、セダン/ツーリングを同じ動力系で選べることは、単なるボディ追加以上の意味があります。

歴代i5比較

世代 販売期間 型式 この世代を一言で
初代 2023年7月~現行 G60/G61 初代G60/G61は、8代目5シリーズへ第5世代BMW eDriveを統合し、後輪駆動のeDrive40と高性能四輪駆動のM60 xDriveをセダン/ツーリング双方で展開する電動5シリーズです。

i5の世代別詳細

各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。

初代現行世代i5 G60/G612023年7月~現行
BMW i5 初代
型式
G60/G61
主なボディ
セダン/ツーリング
この世代を一言で
初代G60/G61は、8代目5シリーズへ第5世代BMW eDriveを統合し、後輪駆動のeDrive40と高性能四輪駆動のM60 xDriveをセダン/ツーリング双方で展開する電動5シリーズです。

POINTこの世代のポイント

  • 2023年7月13日に日本で販売を開始したi5は、8代目5シリーズG60に初めて設定された量産電気自動車です。eDrive40とM60 xDriveの2モデルを用意し、内燃機関の523i/523dと同じ5シリーズの車体・デジタル環境を共有。EVだけ別の世界へ分けず、同じプレミアム・ミドルセダンの中で動力方式を選べる構成にしたことが最大の特徴です。
  • eDrive40は250kW〔340PS〕の1モーター後輪駆動で登場し、M60 xDriveは前後2モーター四輪駆動、442kW〔601PS〕の高性能側を担当しました。標準系とM系を単なる装備差にせず、駆動方式から別の性格にしたことで、静粛な長距離EVと電動Mパフォーマンスを一つのi5で選べます。
  • 2024年2月にはG61 i5ツーリングを追加し、日本初のステーションワゴン型量販EVとして展開しました。eDrive40とM60 xDriveをセダンと同じく設定し、5シリーズのツーリングが持つ荷室と長距離適性を電気駆動へ拡張。同年8月にはi5/i5ツーリングをV2L・V2H対象へ加え、移動以外にもバッテリーを使えるようにしています。
  • 2025年春にはSiC半導体を用いるパワーエレクトロニクス、低転がり抵抗タイヤ、ホイールベアリングの最適化などで電費を改善しました。現在の日本向けではセダンeDrive40が250kW〔340PS〕、M60 xDriveが442kW〔601PS〕で、ツーリングにも両系統を設定。初代の中でボディと効率が更新されてきたため、中古では『G60/G61なら同じ』と考えない方が実態に合います。

FITこんな人に向いている

5シリーズの長距離快適性を保ったまま、EVへ移りたい人に。i5は低いセダン/ツーリングの姿勢、広い後席、長距離向けの乗り味を残しながら電動化しています。eDrive40なら後輪駆動と効率を軸に、M60 xDriveなら四輪駆動と高性能を重視できます。SUV型EVへ生活を合わせたくない人や、5シリーズの使い勝手をそのまま電気駆動へ置き換えたい人に役割が明確な世代です。

CHECK選ぶときに見るポイント

初代は一世代だけですが、2023年のセダン導入、2024年のツーリング追加とV2L/V2H対応、2025年の効率改善で内容が更新されています。中古ではeDrive40/M60 xDrive、セダン/ツーリングを最初に分け、2025年3月前後の仕様差、バッテリー保証、充電履歴、使用予定の充電環境まで候補車ごとに照合すると、年式だけでは見えない違いを把握できます。

i5はどう進化してきたか

5シリーズ初のEVを、専用車ではなく同じG60へ組み込んだ

i5は5シリーズと別のEV専用シリーズを立ち上げず、内燃機関車と同じG60セダンへ第5世代eDriveを組み込みました。これにより後席空間、トランク、運転支援、デジタル環境を5シリーズとして揃えつつ、動力だけを電気へ変更できます。EVを選ぶことが車格やボディタイプを変えることと同義ではなくなった点が、5シリーズにとって大きな変化です。

セダンからツーリングへ広がり、荷室を優先するEV選びも可能に

2023年はG60セダンだけでしたが、2024年にG61ツーリングが追加されました。eDrive40とM60 xDriveをどちらのボディでも選べるため、動力性能ではなく後席と荷室の使い方でセダン/ツーリングを分けられます。5シリーズが1991年以来続けてきたツーリングの価値を、電気自動車でもそのまま継承した形です。

V2L/V2H対応で、駐車中のバッテリーにも役割が生まれた

2024年8月、日本向けi5とi5ツーリングはV2L/V2Hの対象モデルとして案内されました。走行のために蓄えた電気を外部機器や家庭へ利用できるため、EVの価値が航続距離や充電速度だけではなくなります。導入には対応機器や施工条件が関わりますが、車を使っていない時間にも大容量バッテリーを活用する考え方がi5へ加わりました。

2025年は出力競争ではなく、同じバッテリーをより効率よく使う方向へ

2025年春の更新ではSiCパワーエレクトロニクス、低転がり抵抗タイヤ、最適化したホイールベアリングを採用し、グローバル仕様で航続距離を最大47km伸ばす改善が行われました。初期型からの進化はモーターを強くすることだけではありません。長距離を走る5シリーズだからこそ、同じ電力量でどれだけ遠くへ行けるかを磨いたことが初代後半の重要な更新です。

i5はどの世代を選ぶ?

eDrive40は、後輪駆動と長距離移動を軸にしたi5の基準

eDrive40は250kW〔340PS〕の後輪駆動で、セダンとツーリングの双方に設定されています。M60ほどの出力を必要としない一方、静粛な高速巡航とBMWらしい後輪駆動の感覚をどちらも残したい人には役割が明快です。セダンなら後席とトランクを重視し、ツーリングなら大きな荷物を積む使い方へ振れるため、まずボディから選んでも動力特性を揃えられます。

M60 xDriveは、601PSを四輪で使う高性能側

現行M60 xDriveは442kW〔601PS〕・795N・mの前後2モーター四輪駆動です。eDrive40より装備が豪華というだけではなく、瞬時に立ち上がる大きなトルクを四輪へ配ることが車の性格を決めています。普段の移動が中心ならeDrive40で十分な余裕があり、強い加速とM専用シャシーまで求める場合にM60 xDriveの意味が生まれます。

セダンかツーリングかは、後席より荷物の載せ方で差が出る

G60セダンとG61ツーリングはホイールベースを共有し、どちらも5シリーズらしい後席空間を持ちます。大きな差は荷室へのアクセスです。スーツケースやゴルフバッグ中心ならセダンでも成立しますが、高さのある荷物やレジャー用品、ペット用品まで積むなら大型テールゲートを持つツーリングの利点が明確です。EVの性能ではなく生活の荷物でボディを決められます。

2025年3月以降は、電費改善を重視する人ほど生産時期を見る

2025年春のグローバル更新ではSiC半導体を使う電力変換系や低転がり抵抗タイヤを採用し、i5の効率を改善しました。初期型も基本性能は同じですが、一充電での余裕を重視するなら改良後の仕様に意味があります。中古車では登録年だけで線を引かず、実際の生産時期と日本仕様の航続距離表示を車両ごとに照合するのが確実です。

同じ世代でも年式、グレード、駆動方式、改良時期によって仕様は異なります。購入時は実車の状態や装備、整備履歴も含めて確認してください。

i5を選ぶときに確認したいポイント

中古i5は、まずG60セダンとG61ツーリングを別条件にする

i5は一世代でもボディが二つあります。セダンとツーリングでは荷室形状、リヤ周辺の装備、使われ方が異なるため、同じeDrive40だからと一括で比べると判断軸が混ざります。通勤や後席中心ならG60、荷物を頻繁に積むならG61と、生活側の条件を先に決めると候補を絞れます。

eDrive40とM60 xDriveは、消耗品まで別の車として見る

eDrive40は後輪駆動、M60 xDriveは高出力の四輪駆動で、タイヤやブレーキ、シャシー装備への負荷も同じではありません。M60では強い加速性能が魅力になる一方、タイヤサイズや摩耗状態をより丁寧に見たいところです。購入後の維持まで考えると、走行距離だけではなく駆動方式と使われ方を含めた比較が必要です。

EVでは、残りの航続表示よりバッテリー保証と充電履歴を確認

メーターの航続可能距離は気温、空調、直前の走行条件で変化するため、その場の数字だけでは高電圧バッテリーの状態を判断できません。保証条件、点検記録、急速充電の利用状況、充電エラーの有無を確認し、自宅や職場で普通充電できるかまで合わせて考える方が、購入後の使い勝手を具体的に想像できます。

2024年と2025年の更新を知ると、高年式車の違いを見落としにくい

2024年にはツーリングとV2L/V2H対応が加わり、2025年には電費改善が行われました。高年式中古では『2025年式だから新しい』だけでなく、生産時期と対象仕様を確認することが大切です。V2Hを使う予定があるなら対応機器や車両条件まで、航続距離を重視するなら効率改善後かまで確認すると目的に合う個体を選べます。

現行モデル情報

初代 i5 G60/G61

情報確認:2026年9月

BMW i5 初代

日本向けi5はセダン/ツーリングともeDrive40とM60 xDriveを展開

BMW Japanの現行モデルページでは、i5 eDrive40とi5 M60 xDriveをセダンで案内し、i5ツーリングにもeDrive40とM60 xDriveを設定しています。eDrive40は250kW〔340PS〕、M60 xDriveは442kW〔601PS〕で、後輪駆動の標準系と四輪駆動のMパフォーマンスという構成を2ボディで選べる状態が続いています。

SiCパワーエレクトロニクスなどでi5/i5ツーリングの効率を改善

2025年3月生産から、SiC半導体を使う電力変換系、低転がり抵抗タイヤ、最適化したホイールベアリングなどを採用。BMWのグローバル発表では仕様により航続距離を最大47km拡大するとしています。出力を大きく変えず、長距離EVとして電力の使い方を磨いた更新です。

最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。