フォルクスワーゲン / MODEL HISTORY

ID.4

ID.4
IMAGE
メーカーフォルクスワーゲン
初登場2022年
歴代1世代
現行世代初代

目次

ID.4とは

ID.4は、VolkswagenがEV専用アーキテクチャーMEBから生み出したブランド初のフル電動SUVです。日本では2022年11月22日に発売され、全長4,585mm・全幅1,850mmの扱いやすいSUVサイズに、ホイールベース2,770mmを確保。エンジンや変速機を前方に置かないEV専用設計を使い、外寸以上の室内空間を狙ったことがID.4の出発点です。

日本導入時はLite Launch EditionとPro Launch Editionの2仕様で、どちらも後輪にモーターを置くRRでした。Liteは52kWh・170PS、Proは77kWh・204PSとし、バッテリー容量と出力、装備を分けることで、価格を抑えた入口と長距離・上級装備を重視する仕様を明確に分けています。

その後、標準モデルのLite/Proへ移行し、2026年1月9日の仕様変更で中身が大きく更新されました。Liteは55kWh、Proは82kWhへバッテリー容量を拡大。とくにProは最高出力286PS、最大トルク545Nmへ強化され、急速充電の受け入れ性能も150kW級充電器を意識した仕様へ変わっています。

現行車はLiteとProの2グレード構成で、WLTC一充電走行距離はLite 409km、Pro 587kmです。両車ともボディ寸法は共通ですが、ProにはIQ.LIGHT、Travel Assist、パノラマガラスルーフ、パワーシートなど装備差が大きく、現在のID.4選びは『航続距離だけの上下関係』ではなく、充電性能・動力性能・快適装備にどこまで価値を置くかで考える車種です。

ID.4を30秒で理解

初代登場
2022年
歴代
1世代
ID.4の基本
MEBとRRを核にしたVolkswagen初の電動SUV。2026年仕様ではLite 55kWh、Pro 82kWhとなり、Proは286PS/545Nmまで強化されました。
ボディの変遷
初代のみを継続し、4,585×1,850×1,640mm・WB2,770mmの車体は維持。2026年は外寸を変えず、電池容量・Proの出力・急速充電・12インチ画面をまとめて更新しました。
現行世代
初代 E2 / ID.4

ID.4らしさはどこにある?

MEBが外寸以上の室内を作る

ID.4はエンジン車のプラットフォームを転用せず、EV専用のMEBを採用しています。バッテリーを前後アクスル間の床下へ収め、前後オーバーハングを短くすることで、全長4,585mmに対して2,770mmの長いホイールベースを確保。SUVとして扱いやすい大きさと、後席・荷室の余裕を同時に狙った設計です。

後輪モーターのRRを日本仕様の基本にした

日本仕様はLiteもProも後輪をモーターで駆動します。前輪を駆動系から解放することでステアリング切れ角を確保し、最小回転半径は5.4m。EVの大トルクを後輪へ伝える構成と、都市部でも取り回しやすい旋回性を両立しているのがID.4の特徴です。

LiteとProは電池だけでなく役割が違う

2026年仕様ではLiteが55kWh・170PS・310Nm、Proが82kWh・286PS・545Nmです。航続距離も409kmと587kmで差があり、Proは動力性能だけでなくTravel AssistやIQ.LIGHT、3ゾーンエアコン、パノラマガラスルーフなど装備も充実。価格差は単なる電池容量の差ではありません。

2026年改良は外観より電動性能と操作環境が中心

2026年1月の仕様変更ではボディ寸法を変えず、Proのモーター出力向上、バッテリー容量拡大、急速充電受け入れ性能の強化、12インチのReady 2 Discover MAX全車標準化を実施しました。同じ初代でも、2025年以前と2026年以降では中身の差が大きいモデルです。

歴代ID.4比較

世代販売期間型式この世代を一言で
初代2022年11月~現行E2 / ID.4初代ID.4は2022年11月22日に日本発売。MEBとRRを採用するVolkswagen初のフル電動SUVで、2026年改良によりProの286PS化、電池容量拡大、急速充電・インフォテインメント強化が行われました。

ID.4の世代別詳細

各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。

初代現行世代ID.4 E2 / ID.42022年11月~現行
型式
E2 / ID.4
主なボディ
5ドア フル電動SUV
この世代を一言で
初代ID.4は2022年11月22日に日本発売。MEBとRRを採用するVolkswagen初のフル電動SUVで、2026年改良によりProの286PS化、電池容量拡大、急速充電・インフォテインメント強化が行われました。

POINTこの世代のポイント

  • 2022年11月22日に日本発売されたID.4は、VolkswagenのEV専用アーキテクチャーMEBを使うブランド初のフル電動SUVです。全長4,585mm・全幅1,850mmながらホイールベースは2,770mmあり、EV専用設計を室内の広さへつなげたことがこの世代の基本コンセプトです。
  • 導入時はLite Launch Editionが52kWh・170PS/310Nm、Pro Launch Editionが77kWh・204PS/310Nmで、いずれもRRを採用しました。同じ車体で電池容量と装備を分け、日常中心のLiteと、より長い航続距離を求めるProという二つの役割を最初から設定しています。
  • 標準モデル移行後もLite/Proの2グレード構成を維持し、荷室は通常時543L、後席格納時1,575Lを確保しました。MEBのフラットな床と長いホイールベースを、乗員だけでなく荷物にも使えるため、EVであることと家族SUVとしての実用性が別々になっていません。
  • 2026年1月9日の仕様変更は初代の大きな転換点です。Liteは55kWh、Proは82kWhへ容量を拡大し、Proは286PS/545Nmへ大幅に強化。150kW級急速充電への対応力と12インチ画面も拡充され、外観上は同じID.4でも改良前後で電動性能と操作環境が明確に変わりました。

FITこんな人に向いている

EV専用設計の広さと、Lite/Proを用途で選びたいなら。ID.4は4.6m弱のSUVサイズに、長いホイールベースと543Lの荷室を組み合わせています。街中での扱いやすさを保ちつつ家族で使えるEVを探す人に合いやすく、Liteなら価格と日常距離、Proなら長距離・動力性能・上級装備を重視する選び方ができます。とくに2026年改良前後では性能差が大きいため、年式まで含めて比較したいモデルです。

CHECK選ぶときに見るポイント

中古車ではまずLaunch Edition/標準モデル、次に2026年1月の仕様変更前後を分けます。2026年仕様はLite 55kWh・409km、Pro 82kWh・587kmとなり、Proは286PS/545Nmへ大幅強化。旧Proの204PS/310Nmとは走行性能が別物です。グレード名だけでなく、バッテリー容量、モーター出力、画面サイズ、急速充電仕様を年式と合わせて確認します。

ID.4はどう進化してきたか

2022年、日本のVolkswagen EVをSUVから本格化

ID.4は2022年11月に日本へ導入され、VolkswagenがMEBを使って展開する量販EVの中心を担いました。e-Golfのような既存車ベースではなく、最初からEVとして設計したSUVを投入したことで、日本での電動化を専用プラットフォームの段階へ進めたモデルです。

Launch EditionからLite/Proの通常販売へ移行

導入時は記念仕様のLite Launch Edition/Pro Launch Editionでしたが、その後はLite/Proとして標準ラインアップ化しました。52/77kWhという電池差を軸に、価格を抑えたモデルと長距離を重視するモデルを継続して選べる構成を定着させています。

2026年のProは204PSから286PSへ性格まで変化

2026年仕様のProは、従来150kW(204PS)/310Nmだったモーターを210kW(286PS)/545Nmへ刷新しました。単なる年次改良の範囲を超えて加速性能の余裕が増え、中古車では同じProという名称でも改良前後を分けて比較する必要があります。

充電と12インチ画面の更新で日常の使い勝手も刷新

同じ2026年改良では急速充電の最大充電電流を305Aへ引き上げ、150kW級充電器での充電時間短縮を図りました。さらにReady 2 Discover MAXをLiteにも標準化し、10インチだった画面を12インチへ拡大。長距離だけでなく毎日の充電・操作環境まで変えています。

ID.4はどの世代を選ぶ?

日常距離が中心ならLiteの価格差を生かす

2026年Liteは55kWh、170PS/310Nm、WLTC 409kmです。長距離移動が頻繁でなければ、Proの大容量電池や286PSを使い切らずに済むため、車両価格を抑えつつMEBの広さやRRの乗り味を得たい人には合理的です。

高速道路と遠出が多いならProの587kmを比較

Proは82kWhバッテリーとWLTC 587kmを持ち、Liteより航続距離に178kmの差があります。さらに286PS/545Nmへ強化されているため、高速道路での余裕や遠出の回数が多い人ほど価格差を機能として回収しやすい仕様です。

中古Proは2026年改良前後を同列に扱わない

旧Proは77kWh・204PS/310Nm、2026年仕様は82kWh・286PS/545Nmです。外観やグレード名が近くても動力性能とバッテリーが異なるため、中古価格だけを横並びにすると判断を誤ります。車台番号や初度登録、主要諸元で仕様変更後かを確認します。

上級装備が必要ならProの標準内容まで見る

現行ProはIQ.LIGHT、Travel Assist、3ゾーンエアコン、パノラマガラスルーフ、パワーシートなどを標準装備します。航続距離だけでProを選ぶのではなく、これらを後付けできない装備として実際に使うかまで含めれば、Liteとの差額に納得できるか判断できます。

同じ世代でも年式、グレード、駆動方式、改良時期によって仕様は異なります。購入時は実車の状態や装備、整備履歴も含めて確認してください。

ID.4を選ぶときに確認したいポイント

Launch Editionは52/77kWhを車両情報で確認

2022年導入時のLite Launch Editionは52kWh、Pro Launch Editionは77kWhです。その後の標準車や2026年仕様では容量が変わるため、『Lite』『Pro』という名称だけでバッテリーを決めつけません。初度登録年と主要諸元を照合し、どの世代内仕様なのかを先に特定します。

2026年Proは286PS/545Nmかを見分ける

同じProでも、仕様変更前は204PS/310Nm、2026年1月以降の仕様は286PS/545Nmです。中古車情報で年式だけが新しくても登録時期とのずれがあり得るため、出力表示や型式資料を確認。高い中古価格が新仕様の性能差に見合うかを判断します。

Liteは12インチ画面標準化の前後を確認

2026年改良でLiteにもReady 2 Discover MAXが標準装備され、画面サイズは従来の10インチから12インチへ拡大しました。中古Liteではモニターの大きさとドライブモードセレクターの位置を実車で確認すると、仕様変更前か後かを見分ける手掛かりになります。

急速充電は305A対応の2026年仕様かまで見る

2026年仕様ではLite/Proとも直流入力が403V・305Aへ強化され、150kW級充電器を使った際の充電時間短縮が図られました。長距離で急速充電を多用するなら、単に『急速充電対応』かを見るのではなく、この仕様変更後かどうかを確認する価値があります。

現行モデル情報

初代 ID.4 E2 / ID.4

情報確認:2026年9月

ID.4を一部仕様変更して販売開始

Lite/Proのバッテリー容量を55kWh/82kWhへ変更し、Proを286PS/545Nmへ強化。急速充電の最大充電電流を305Aへ引き上げ、Ready 2 Discover MAXを全車標準化しました。

日本向けID.4の生産をエムデン工場へ移管

日本向けID.4の生産拠点をツヴィッカウ工場からエムデン工場へ移し、LiteとProの標準モデルを夏以降順次納車すると発表しました。

最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。