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トヨタ / MODEL HISTORY

ランドクルーザー300

Land Cruiser 300
トヨタ ランドクルーザー300
メーカートヨタ
初登場2021年
歴代1世代
現行世代初代

目次

ランドクルーザー300とは

ランドクルーザー300は、200系の後継として2021年8月2日に登場したランドクルーザーのフラッグシップです。シリーズが守ってきた「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」という使命を土台に、信頼性・耐久性・悪路走破性を維持しながら、長距離でも疲れにくい走りへ車体・パワートレーン・サスペンションを全面的に見直しました。豪華SUVとして上級装備を足しただけではなく、世界各地で使われる本格4WDの基礎性能そのものを更新したことが300系の出発点です。

最大の構造変化は、ラダーフレームを残したままTNGAの考え方を取り入れたGA-Fプラットフォームです。フレームとボディを新設計し、200系比で約200kgの軽量化と低重心化を進め、重量配分やサスペンション配置も見直しました。オンロードでは大柄な車体を安定して扱いやすくし、オフロードではタイヤを路面へ接地させる能力を高めるという、相反しやすい要求を同じ土台でまとめた点に300系の意味があります。

日本仕様は発売時から3.5L V6ツインターボガソリンと3.3L V6ツインターボディーゼルを設定し、どちらもDirect Shift-10ATとフルタイム4WDを組み合わせました。ガソリンは415PS/650N・m、ディーゼルは309PS/700N・mで、GR SPORTには世界初のE-KDSSとフロント電動デフロックも採用。GX/AX/VX/ZXとGR SPORTは装備だけでなく、乗車定員や悪路機構、パワートレーンの選択肢が異なるため、グレード名より使い方から仕様を選ぶ方が違いを理解しやすい車です。

発売後も基本構造は維持しつつ、2025年3月には法規対応と表示・コネクティッド機能を更新し、同年12月には3.3Lディーゼルの特別・限定「ラリーレイド」も登場しました。さらに2026年9月16日、ZX/GR SPORTへハイブリッドモデルを追加し、10月1日に発売するとトヨタが発表しています。2026年9月24日時点では従来のガソリン/ディーゼルと発売直前のハイブリッドを分けて考える必要があり、300系は走破性に加えて電動化・給電まで選択軸が広がる段階に入っています。

ランドクルーザー300を30秒で理解

初代登場
2021年
歴代
1世代
ランドクルーザー300の基本
GA-Fラダーフレーム、フルタイム4WD、Direct Shift-10AT、3.5L V6ツインターボガソリン/3.3L V6ツインターボディーゼル、GR SPORTのE-KDSS・前後電動デフロック
ボディの変遷
200系のフラッグシップ役を継承しつつ約200kg軽量化・低重心化。2025年に表示・コネクティッドを更新し、2026年10月にはZX/GR SPORTへハイブリッドを追加予定
現行世代
初代 FJA300W / VJA300W

ランドクルーザー300らしさはどこにある?

ラダーフレームを捨てずに、フラッグシップの基礎性能を作り直した

300系はモノコックへ移行せず、ランドクルーザーの信頼性と耐久性を支えてきたラダーフレームを継承しました。そのうえでGA-Fとしてフレーム、ボディ、サスペンション配置を新設計し、約200kgの軽量化と低重心化を実現。昔ながらの構造を残したまま、操縦安定性や長距離での疲れにくさまで現代化したことが、200系から300系への大きな進化です。

V6ツインターボ+10ATで、大排気量自然吸気とは違う余裕を作った

日本仕様は3.5Lガソリンと3.3LディーゼルのV6ツインターボへ移行し、どちらも10ATを採用しました。ガソリンは415PS/650N・m、ディーゼルは309PS/700N・mで、低速から大きなトルクを使える設定です。排気量の大きさそのものより、過給と多段ATで重い車体を自然に動かし、街中から高速・悪路まで余裕をつなぐ考え方が中心になっています。

GR SPORTは見た目の派生ではなく、悪路機構まで別物

GR SPORTには、前後スタビライザーを独立制御するE-KDSS、フロントとリヤの電動デフロック、専用サスペンションやバンパーなどを採用しました。ダカールラリー参戦ドライバーのフィードバックも開発へ反映されています。ZXとは狙いが異なり、悪路で実際に使う機構を重視する人ほどGR SPORTを選ぶ理由が明確です。

2026年のハイブリッド追加で、走破性に「電動化と給電」が加わる

2026年9月発表のハイブリッドはZX/GR SPORTに設定され、10月1日の発売予定です。AC100V・1,500Wの非常時給電、5:5分割格納サードシート、フレキシブルデッキボードなども用意されます。発売前のため従来車と同列の中古比較はまだできませんが、300系の次の軸が電動化へ移ることを示す重要な更新です。

歴代ランドクルーザー300比較

世代販売期間型式この世代を一言で
初代2021年8月~現行FJA300W / VJA300W初代FJA300W/VJA300W系は、200系からGA-Fへ刷新し、3.5Lガソリン/3.3LディーゼルのV6ツインターボ+10AT、フルタイム4WDを採用。GR SPORTではE-KDSSと前後電動デフロックを備えた現行フラッグシップです。

ランドクルーザー300の世代別詳細

各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。

初代現行世代ランドクルーザー300 FJA300W / VJA300W2021年8月~現行
トヨタ ランドクルーザー300 初代
型式
FJA300W / VJA300W
主なボディ
5ドア・5/7人乗りフルサイズ本格SUV
この世代を一言で
初代FJA300W/VJA300W系は、200系からGA-Fへ刷新し、3.5Lガソリン/3.3LディーゼルのV6ツインターボ+10AT、フルタイム4WDを採用。GR SPORTではE-KDSSと前後電動デフロックを備えた現行フラッグシップです。

POINTこの世代のポイント

  • 300系の核は、ラダーフレームを残したまま“大きく重い本格4WDの扱いにくさ”を減らしたことです。GA-F化による軽量化と低重心化、足回りの見直しによって、悪路での強さを保ちながら舗装路での安定感や長距離の疲れにくさまで改善しました。200系から乗り換える人にとっては、豪華装備の増減よりも、毎日の運転で車体の大きさをどう感じるかが世代差として分かりやすい部分です。ランドクルーザーらしい頑丈さは欲しいが、街中や高速道路でも自然に使いたい人ほど300系の進化を実感できます。
  • ガソリンとディーゼルの違いは、最高出力や最大トルクの数字だけではありません。3.5Lガソリンは7人乗りを含む幅広いグレードで選べ、加速の余裕と乗員数を両立しやすい一方、3.3Lディーゼルは低回転から大きなトルクを使えるため、長距離・登坂・荷物を積む使い方で持ち味が出ます。どちらも10ATとフルタイム4WDなので、燃料種別だけで決めず、何人で乗るか、どんな道を走るかを先に考えると選択理由がはっきりします。
  • GR SPORTは、ZXより上の“豪華グレード”として見ると性格を誤解しやすい仕様です。E-KDSSや前後電動デフロックなど、悪路でタイヤを接地させたりスタックから抜け出したりするための機構に重点が置かれています。林道や砂地、深い雪道へ実際に入るならGR SPORTの専用装備に価値がありますが、舗装路中心で快適装備を重視するならZXの方が使い方に合う場合もあります。300系ではグレードの序列より、装備を実際に使う場面があるかで選ぶ方が自然です。
  • 300系は登場後も、基本のGA-Fと本格4WD性能を大きく変えずに使い方の幅を広げています。2025年の表示・コネクティッド更新は毎日の操作性を整える改良で、ラリーレイドはモータースポーツ由来の個性を加え、2026年10月発売予定のハイブリッドは給電や電動化という新しい価値を持ち込みます。そのため高年式を選ぶときは、単に新しい方を選ぶのではなく、成熟したガソリン/ディーゼルを取るのか、電動化や新装備まで求めるのかで候補を分けるのが実用的です。

FITこんな人に向いている

本格的な悪路性能と長距離の快適性を両方求め、用途に合わせてガソリン・ディーゼル・GR SPORTまで選びたいなら。300系が向くのは、街中の高級SUVとしてだけでなく、長距離、高速道路、雪道、未舗装路まで一台で使い切りたい人です。7人乗りを優先するならガソリンのAX/VX/ZX/GR SPORT、5人乗りで低回転トルクを重視するならディーゼルZX/GR SPORT、悪路機構を最優先するならGR SPORTというように役割が分かれます。2026年10月からはハイブリッドも加わる予定なので、新車では電動化と給電まで必要か、中古車では従来のガソリン/ディーゼルを狙うかという分岐も生まれます。

CHECK選ぶときに見るポイント

中古車では、最初に3.5Lガソリンか3.3Lディーゼルかを決め、その後に5人乗り/7人乗り、ZXかGR SPORTかを分けます。GR SPORTは専用外装だけでなくE-KDSSとフロント電動デフロックを持つため、悪路へ入る頻度が少ない人はZXとの価格差を実際の用途から考えてください。2025年3月改良では12.3インチメーターやディスプレイオーディオなどが更新され、2025年12月にはディーゼル5人乗りのラリーレイド特別・限定モデルも存在します。さらに2026年10月からハイブリッドが加わるため、高年式中古を探す場合は300系を一括りにせず、パワートレーン、改良時期、悪路装備、乗車定員を順に照合することが重要です。購入候補が絞れたら、日常で使う駐車場や取り回しまで実車で確かめてください。

ランドクルーザー300はどう進化してきたか

200系から300系へ、まず「車体の素性」を軽く・低く作り直した

300系で最初に効いている変化は、豪華装備ではなくGA-Fによる基礎体力の刷新です。ラダーフレームを継承しながら約200kg軽量化し、重心と重量配分、サスペンション配置まで見直しました。大柄なランドクルーザーが持つ安心感を残しつつ、オンロードでの疲れを減らし、悪路性能も同じ土台から改善した点が200系との大きな違いです。

エンジンは大排気量からV6ツインターボへ、力の出し方を変えた

ガソリン415PS/650N・m、ディーゼル309PS/700N・mという二つのV6ツインターボに10ATを組み合わせ、低速から高速まで必要な力を細かく引き出す構成になりました。ガソリンは7人乗りまで広く選べ、ディーゼルは5人乗りZX/GR SPORTで大トルクを使う性格です。燃料の違いだけでなく、乗員数と走る場所を一緒に考えるとパワートレーン差が購入判断につながります。

GR SPORTは、ダカールで鍛える考え方を市販車の悪路機構へ落とし込んだ

E-KDSS、前後電動デフロック、専用サスペンションを備えるGR SPORTは、見た目をスポーティにしただけの派生ではありません。ダカールラリー参戦ドライバーの改善要望を開発へ取り込み、接地性、車体の揺れ、スタックからの脱出といった実際の悪路課題へ対応しています。舗装路中心ならZXとの違いを使い切れない場合もあるため、装備量より走る環境で選ぶ方が性格を正しく評価できます。

2026年秋、300系は「燃料を選ぶ車」から「電動化まで選ぶ車」へ

2026年9月に発表されたハイブリッドはZXとGR SPORTへ追加され、10月1日に発売予定です。給電機能や荷室まわりの新装備も用意されるため、従来のガソリン/ディーゼル比較へ電動化という軸が加わります。発売前の現時点では中古相場や長期使用差までは評価できませんが、フラッグシップ300系が悪路性能を保ったまま電動化へ進む転換点です。

ランドクルーザー300はどの世代を選ぶ?

7人乗りと力強い加速を両立したいなら3.5Lガソリン

ガソリンはGXからZX、GR SPORTまで幅広く設定され、AX/VX/ZX/GR SPORTでは7人乗りを選べます。415PS/650N・mと10ATの組み合わせで、高速道路や合流でも余裕を得やすい構成です。3列目を使う家庭やガソリンのフィーリングを優先する人は、必要な装備とグレードから候補を絞れます。

低回転トルクと5人乗りを重視するなら3.3Lディーゼル

ディーゼルは700N・mの最大トルクを持ち、ZX/GR SPORTの5人乗りに設定されます。長距離、登坂、荷物を積む使い方で低回転の余裕を重視する人には具体的な選択理由があります。3列目が必須ならガソリン側へ移るため、燃費やトルクだけでなく家族構成と座席数を先に決めることが前提です。

悪路で機構を使い切るならGR SPORT、快適装備中心ならZXまで比較

GR SPORTはE-KDSSと前後電動デフロックなど悪路向けの専用機構を持ち、ZXとは足回りの考え方が異なります。林道、砂地、深い凹凸路を走るならGR SPORTの装備に価値がありますが、舗装路や長距離移動が中心ならZXの快適装備との比較も重要です。使う機構があるかで選ぶと価格差の意味が明確になります。

2026年10月以降の新車は、ハイブリッドを待つか従来型を選ぶかが新しい分岐

ZX/GR SPORTのハイブリッドは2026年10月1日発売予定で、AC100V・1,500W給電や荷室まわりの新装備も加わります。2026年9月24日時点ではまだ発売前なので、ガソリン・ディーゼルと維持費や中古相場を同条件で比べる段階ではありません。給電や電動化を重視するなら新型情報を確認し、成熟した従来パワートレーンを求めるなら既存車を候補に残す、という分け方が現実的です。

同じ世代でも年式、グレード、駆動方式、改良時期によって仕様は異なります。購入時は実車の状態や装備、整備履歴も含めて確認してください。

ランドクルーザー300を選ぶときに確認したいポイント

まず5人乗りか7人乗りかを決めると、エンジンとグレードを絞れる

発売時のディーゼルZX/GR SPORTは5人乗り、ガソリンはGXが5人乗りでAX/VX/ZX/GR SPORTは7人乗りです。同じグレード名でもパワートレーンで定員が異なるため、価格や装備を見る前に3列目が必要かを決めると候補を大きく減らせます。家族利用で7人乗りが必須なら、従来型ではガソリンが比較の中心です。

GR SPORTはE-KDSSと前後デフロックを本当に使うかで判断する

GR SPORTの価値は専用バンパーや内装だけではなく、E-KDSSとフロント・リヤ電動デフロックにあります。舗装路中心の使い方では、その悪路機構を使う機会が少ない可能性があります。中古価格がZXと近い場合でも、林道・雪道・砂地など自分が走る路面を基準にすると選択理由が明確になります。

2025年3月改良前後は、表示・コネクティッド装備を実車で確認する

2025年3月の一部改良では、法規対応に加えて12.3インチメーターやディスプレイオーディオ系が更新されました。エンジンや4WDの基本構成は大きく変わらないため、高年式の価格差はパワートレーンより日常で触れる表示・情報装備に出ます。中古車では年式だけで判断せず、実車のメーターとディスプレイ仕様を照合してください。

2026年秋以降は、従来型とハイブリッドを同じ「300」として混同しない

2026年10月からZX/GR SPORTへハイブリッドが加わる予定で、給電機能や荷室構成にも新しい要素が入ります。今後の高年式中古車では、外観が近くてもパワートレーンと装備の前提が変わる可能性があります。車両情報では年式、燃料種別、グレードだけでなく、ハイブリッドか従来型かを最初に見分けることが重要です。

現行モデル情報

初代 ランドクルーザー300 FJA300W / VJA300W

情報確認:2026年9月

トヨタ ランドクルーザー300 初代

ZX/GR SPORTへハイブリッドを追加、10月1日発売予定

トヨタはランドクルーザー300を一部改良し、ZXとGR SPORTにハイブリッドモデルを設定すると発表しました。AC100V・1,500Wの非常時給電、5:5分割格納サードシート、フレキシブルデッキボードなども用意され、300系の電動化と日常実用性を広げる改良です。

3.3Lディーゼルの特別・限定「ラリーレイド」を設定

トヨタ公式車両情報には、2025年12月発売の特別・限定「ラリーレイド」を掲載。F33A-FTV 3.3Lディーゼル、10AT、フルタイム4WD、5人乗りで、300系のダカールラリー活動と結び付く特別仕様です。

最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。