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BMW / MODEL HISTORY

M4

M4
BMW M4
メーカーBMW
初登場2014年
歴代2世代
現行世代2代目
目次

M4とは

BMW M4は、長くM3が担ってきた2ドア高性能モデルを、4シリーズの誕生に合わせて独立させたMハイ・パフォーマンス・モデルです。2014年の初代F82は先代M3クーペの後継として登場し、3.0L直列6気筒Mツインパワー・ターボと後輪駆動を組み合わせました。M3を4ドア・セダン、M4を2ドア系へ分けたことで、クーペらしい低いルーフと実用4座を持つ本格Mモデルという役割が明確になりました。

初代は431PSのクーペから始まりましたが、世代の途中で性能とボディの幅を広げています。Competitionは450PSへ引き上げられ、GTSやCSでは軽量化と専用シャシーまで踏み込んでサーキット寄りの性格を強化。日本では2018年にF83カブリオレも正規導入され、M4という名前がクーペだけでなくオープン・モデルまで受け持つようになりました。速さを段階的に上げるだけでなく、同じ車種の中で走り方とボディの選択肢を広げたのが初代の特徴です。

2代目G82/G83は2021年に日本へ入り、3.0L直列6気筒ターボを継承しながら、発売時から480PSの6速MT車と510PSのCompetitionを設定しました。同年9月にはCompetition M xDriveを追加し、強大な出力を後輪だけで受け止めるFRに加えて、M専用4輪駆動でトラクションを高める選択肢も用意。さらにG83カブリオレはリトラクタブル・ハードトップからソフトトップへ変わり、現行世代は駆動方式だけでなくオープン・モデルの構成も大きく更新されています。

現在の日本仕様はM4 Competition M xDriveクーペ/カブリオレが中心で、2024年の一部改良により最高出力は530PSへ向上しました。通常モデルがM xDriveと8速ATへ整理される一方、M4 CSL、M4 CS、M4 CS VR46では軽量化や専用シャシーによってサーキット性能をさらに深めています。初代のMT/DCT・FR中心の構成から、現行の高出力M xDriveへ進んだ変化を見ると、M4はクーペの運転感覚を守りながら、出力を路面へ伝える方法と限定高性能仕様の役割を更新してきた車種です。

M4を30秒で理解

初代登場
2014年
歴代
2世代
M4の基本
3.0L直列6気筒Mツインパワー・ターボを軸に、CFRP軽量構造、アクティブMディファレンシャル、M DCTから8速Mステップトロニック、M xDriveへ発展
ボディの変遷
初代F82クーペに日本では2018年からF83カブリオレを追加。2代目G82/G83もクーペ+カブリオレを継承し、カブリオレはソフトトップへ変更
現行世代
2代目 G82/G83

M4らしさはどこにある?

M3クーペの役割を引き継いで独立した2ドアM

M4はゼロから別系統として生まれたのではなく、先代M3クーペの役割を4シリーズ側へ移す形で2014年に誕生しました。M3を4ドア、M4を2ドア系へ分けたことで、同じ3.0L直列6気筒ターボを共有しながら、M4は低いルーフラインやクーペ/カブリオレの造形を前面に出す車種になっています。現在まで2世代を通じて4座を維持している点も含め、スポーツカー的な形と日常利用を両立することがM4固有の立ち位置です。

直6ターボを変えず、出力の受け止め方をFRからM xDriveへ広げた

初代431PS、2代目発売時480PS/510PS、現行530PSと出力は段階的に上がりましたが、M4の中心には一貫して3.0L直列6気筒ターボがあります。変化したのは、その力をどう使うかです。初代は後輪駆動と6速MT/7速M DCTが基本だったのに対し、2代目では8速ATとM xDriveが加わり、現在の通常モデルは530PSを4輪へ配分するCompetition M xDriveへ集約。エンジン形式の継続と駆動系の変化が、二世代の性格を最も分かりやすく分けています。

クーペだけでなく、M4としてオープン・モデルも受け持つ

日本では初代F83カブリオレを2018年に正規導入し、2代目G83も2021年にCompetition M xDriveとして販売を開始しました。初代の3分割リトラクタブル・ハードトップに対し、現行はファブリック製ソフトトップを採用。走行性能の核をクーペと共有しながら、屋根を開けたときの体験までM4のラインアップに含めたことで、M3にはないボディ選択が車種の特徴として定着しています。

GTS・CS・CSLが、通常M4とは別のサーキット軸をつくる

M4では通常車の改良とは別に、軽量化と専用シャシーを重視する高性能派生が継続してきました。初代GTSは500PS、CSは460PSを与え、2代目ではリアシートまで外した550PSのCSL、続いて550PSのCSを設定しています。これらは単に馬力の大きい上級グレードではなく、快適装備や重量まで見直してサーキット側へ重心を移す役割を持ち、通常M4と限定モデルで異なる使い方を選べる構造を作っています。

歴代M4比較

世代 販売期間 型式 この世代を一言で
初代 2014年7月~2022年1月 F82/F83 初代F82/F83はM3クーペの後継として431PS・FR・6MT/7速M DCTで始まり、Competition、GTS、CS、カブリオレへ展開を広げた世代です。
2代目 2021年1月~現行 G82/G83 2代目G82/G83は480PS・6MTのFRと510PS Competitionで始まり、M xDrive、カブリオレ、CSL/CSを追加。2024年改良後は通常モデルが530PSのCompetition M xDriveを中心に展開する現行世代です。

M4の世代別詳細

各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。

初代M4 F82/F832014年7月~2022年1月
型式
F82/F83
主なボディ
2ドア スポーツクーペ/カブリオレ
この世代を一言で
初代F82/F83はM3クーペの後継として431PS・FR・6MT/7速M DCTで始まり、Competition、GTS、CS、カブリオレへ展開を広げた世代です。

POINTこの世代のポイント

  • 2014年2月に日本で受注を始め、納車は同年7月から予定されました。先代M3クーペの後継としてM4という新しい車名を与えられ、3.0L直列6気筒ツインターボは431PS・550Nmを発生。6速MTと7速M DCTの両方を用意し、M3から受け継いだ高性能2ドアの役割を4シリーズ側で独立させたことが、この世代最大の意味です。
  • ボンネットやルーフ、ドライブシャフトなどにCFRPや軽量素材を使い、高出力化だけでなく車体側の軽さと剛性にも重点を置きました。アクティブMディファレンシャルを備えたFRと組み合わせることで、431PSを単に加速力として使うのではなく、後輪駆動の旋回性を含めてM4の基本性格を作っています。この構成が後のCompetitionやCSの土台になりました。
  • 2017年にはM4 Competitionが450PSへ高められ、同年のM4 CSは460PS・600Nmと軽量化を組み合わせました。さらにGTSやDTM Champion Editionではウォーター・インジェクションを使う500PS仕様も登場。通常車からサーキット志向の限定車まで性能の段階を明確に分けたことで、初代M4は一つの仕様に固定されない高性能クーペとして展開を広げています。
  • 日本では2018年5月にF83 M4カブリオレを初めて正規導入し、450PSのCompetitionと7速M DCTを組み合わせました。クーペが先にG82へ切り替わった後もカブリオレは世代交代が遅れており、国内カタログ上は旧世代F83が2022年1月まで残ります。初代の販売期間を見るときは、F82クーペとF83カブリオレの切替時期が一致しない点を含めて考える必要があります。

FITこんな人に向いている

FRとMT/DCTの操作感、初代らしい軽量構造を重視するなら。初代は通常クーペで6速MTと7速M DCTを選べ、駆動方式はFRです。CompetitionやCSへ進むほど出力だけでなく足回り、軽量化、冷却まで内容が濃くなる一方、2018年にはカブリオレも国内へ加わりました。現行のM xDrive中心の構成とは違い、後輪駆動のM4を変速機と派生仕様で選びたい人に比較しやすい世代です。

CHECK選ぶときに見るポイント

F82は431PSの標準M4、450PSのCompetition、460PSのCS、500PS級のGTS/DTM Champion Editionで性格が大きく異なります。CompetitionにはMTとM DCTが存在し、カブリオレは2018年から日本導入された450PS・M DCT仕様です。中古車では外観の違いより先に、標準/Competition/CS系、MT/DCT、クーペ/カブリオレを切り分けると、価格差と走りの違いを実際の仕様に結び付けて見られます。

2代目現行世代M4 G82/G832021年1月~現行
BMW M4 2代目
型式
G82/G83
主なボディ
2ドア スポーツクーペ/カブリオレ
この世代を一言で
2代目G82/G83は480PS・6MTのFRと510PS Competitionで始まり、M xDrive、カブリオレ、CSL/CSを追加。2024年改良後は通常モデルが530PSのCompetition M xDriveを中心に展開する現行世代です。

POINTこの世代のポイント

  • 2021年1月26日の日本発売時は、480PS・550NmのM4に6速MT、510PS・650NmのM4 Competitionに8速Mステップトロニックを組み合わせ、どちらも後輪駆動でした。同梱資料の『発売時Competition M xDrive』とは異なり、4輪駆動は後から加わった仕様です。初期G82は、2代目になってもFRとMTを残して始まったことが世代の出発点として重要です。
  • 2021年9月にM4 Competition M xDriveを追加し、アクティブMディファレンシャルと連携するM専用4輪駆動で510PSを路面へ伝える構成が加わりました。通常は後輪寄りに駆動力を使いながら、条件に応じて前輪も活用する仕組みです。出力増大に対してFRだけを守るのではなく、より高いトラクションを選べるようにしたことが初代との大きな技術差になっています。
  • G83カブリオレも2021年9月にCompetition M xDriveとして日本で販売を開始しました。初代F83のリトラクタブル・ハードトップからファブリック製ソフトトップへ変え、クーペと同じ510PS・M xDriveを採用。オープン・モデルを独立した穏やかな仕様にせず、クーペと同じ高性能駆動系で展開することが現行M4のボディ構成を特徴づけています。
  • 2024年7月の一部改良ではCompetition M xDriveを510PSから530PSへ高め、アダプティブLEDヘッドライトやレーザー・テール・ライトなども更新しました。その後は550PSのM4 CS、2025年には国内2台限定のM4 CS VR46を展開。通常モデルの実用性を保ちながら、限定車では軽量化とサーキット用チューニングへ踏み込む二層構造が現行世代でも続いています。

FITこんな人に向いている

530PSとM xDrive、最新装備を日常でも使いたいなら。現行世代はCompetition M xDriveを中心に、クーペとカブリオレの両方を530PSで選べます。高速道路での運転支援やOperating System 8.5など日常装備も新しく、初代より大きな出力を4輪へ配分できるのが特徴です。初期G82には480PS・6MT・FRも存在するため、現行世代の中でも操作感を重視するか、現在のM xDrive仕様を選ぶかで候補が分かれます。

CHECK選ぶときに見るポイント

G82は2021年の発売時点では480PS・6MTのM4と510PS・8ATのM4 CompetitionがFRで、M xDriveは同年9月に追加されました。2024年7月の改良後はCompetition M xDriveが530PSとなり、現在の通常ラインアップはクーペ/カブリオレともこの構成が中心です。中古車では2021年初期FR、510PS xDrive、2024年以降の530PS xDriveを同じ仕様として扱わず、駆動方式と出力の組み合わせから候補を分けると違いが明確になります。

M4はどう進化してきたか

M3クーペから独立し、M4として2ドア高性能モデルを受け持つ

2014年の初代は、先代M3クーペの後継をM4と名付けることで、M3をセダン、M4をクーペ系へ分けました。2代目になっても4座クーペを中心に据える構成は変わらず、カブリオレも同じ車種に含めています。車名の変更は単なる数字の置き換えではなく、3シリーズ/4シリーズのボディ分担をMモデルでも明確にした転換でした。

431PSのFRから、530PSをM xDriveで使う構成へ

初代の標準M4は431PS・FRで、6速MTか7速M DCTを選べました。2代目も発売時は480PSのMT車と510PS CompetitionのFRで始まりましたが、2021年にM xDriveを追加し、2024年には530PSへ向上。直6ターボの基本形式を保ったまま、増え続ける出力に合わせて変速機と駆動方式を更新した流れです。

カブリオレはハードトップからソフトトップへ

日本では2018年に初代F83を正規導入し、3分割式リトラクタブル・ハードトップを採用していました。2代目G83はファブリック製ソフトトップへ切り替え、Competition M xDriveと組み合わせています。クーペと同等の高性能駆動系を保ちながら屋根の機構を軽量な方式へ変えたことで、オープン・モデルも世代交代の違いがはっきりした部分です。

GTSからCSL・CSへ、限定車がサーキット技術の受け皿になる

初代GTSではウォーター・インジェクションを使った500PSと徹底した軽量化を導入し、CSでは通常Competitionとの間を埋める460PS仕様を設定しました。2代目のCSLは550PSと約100kgの軽量化、CSは後席を残しながら550PSと専用シャシーを採用。限定仕様は馬力競争だけでなく、新しい軽量化や足回りを通常M4より深く試す役割を担っています。

M4はどの世代を選ぶ?

初代F82はFRと変速機の選択肢を重視する人向け

初代クーペは6速MTと7速M DCTを選べ、標準車からCompetitionまで後輪駆動です。現行の通常モデルがM xDrive中心になったため、FRのM4をクラッチ操作まで含めて楽しみたい場合はF82の価値が明確になります。431PSの標準車と450PSのCompetitionではシャシー設定も違うため、変速機と仕様をセットで選ぶのがポイントです。

G82初期車なら、2代目でもMT+FRを選べる

2代目の発売時には480PS・6速MT・FRのM4が存在し、Competitionは510PS・8速AT・FRでした。その後M xDriveが主力になったため、G82の新しい車体やデジタル装備とMT/FRを組み合わせたい場合は初期仕様が独自の候補になります。現行530PS車との比較では最高出力より、操作方法と駆動方式の違いが選択を大きく左右します。

クーペとカブリオレは屋根の違いだけで判断しない

初代カブリオレは日本導入が2018年と遅く、450PS Competition・M DCTで設定されました。現行G83は530PS Competition M xDriveで、ソフトトップを採用しています。世代によって駆動系とルーフ構造が同時に変わるため、オープン走行を優先する場合でも、初代のFR/ハードトップと現行のxDrive/ソフトトップを別のパッケージとして比べる必要があります。

GTS・CSL・CSは、通常M4とは目的から分けて考える

GTSやCSLは軽量化とサーキット性能を強く優先し、通常車とは後席や快適装備まで異なります。CSは日常性をより残しながら出力とシャシーを高めた位置づけです。希少性だけで一列に並べるより、普段使いをどこまで残すかを先に決めると、通常Competition、CS、CSL/GTSの違いが実際の用途に結び付きます。

同じ世代でも年式、グレード、駆動方式、改良時期によって仕様は異なります。購入時は実車の状態や装備、整備履歴も含めて確認してください。

M4を選ぶときに確認したいポイント

F82は標準M4とCompetitionを正式仕様名で分ける

431PSの標準M4と450PSのCompetitionは、エンジン出力だけでなくアダプティブMサスペンションやDSC、アクティブMディファレンシャルの設定にも違いがあります。外装部品が後から交換されている中古車もあるため、見た目だけでCompetitionと判断せず、元の仕様を特定できると価格差の根拠を正しく比べられます。

初代CompetitionはMTかM DCTかで体験が変わる

2017年にはM4 Competitionへ6速MTが追加され、7速M DCTと選べるようになりました。出力は同じ450PSでも、クラッチ操作を含むMTと高速変速のDCTでは運転の組み立て方が違います。中古車では『Competition』の一語だけで絞らず、トランスミッションまで先に決めると候補の性格が揃います。

G82は510PSと530PS、FRとxDriveを別軸で見る

2021年初期のCompetitionは510PS・FRで、同年9月に同出力のM xDriveが加わりました。2024年改良後のCompetition M xDriveは530PSです。年式だけで前期/後期とまとめるより、まず駆動方式、その次に510PSか530PSかを見る方が、走りの違いと改良内容を混同せず比較できます。

CS・CSL系は通常車と車内の使い方まで違う

M4 CSLは軽量化のためリアシートを持たず、M4 CSは後席を残したままCFRPや専用シャシーを使っています。どちらも550PSでも、日常で4人乗る可能性があるかどうかで用途は大きく分かれます。限定台数や価格を見る前に、後席・乗降・快適装備をどこまで必要とするかを決めておくと高性能派生の違いが実生活に落とし込めます。

現行モデル情報

2代目 M4 G82/G83

情報確認:2026年9月

BMW M4 2代目

M4 CS VR46を日本2台限定で導入

ヴァレンティノ・ロッシとのコラボレーションによるM4 CS VR46を国内2台限定で受注。M4 CSをベースに専用の外装・内装を与え、価格は2,918万円、納車は2025年第4四半期以降と案内されました。

550PSのM4 CSを日本40台限定で設定

M4 Competition M xDriveをベースに約20kg軽量化し、最高出力を550PSへ向上。専用サスペンションやMカーボン・セラミック・ブレーキを備え、日本40台限定で受注されました。

最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。