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ダイハツ ムーヴ完全ガイド|初代から最新型までの軌跡と歴代モデル情報

投稿日:2025年5月22日| 最終更新日:2025年6月5日
メーカー:ダイハツ
目次
  • ダイハツ ムーヴの概要
  • ダイハツ ムーヴの歴代モデル概要

ダイハツ ムーヴの概要

ダイハツ ムーヴは、1995年の初代登場から四半世紀以上にわたり、日本の軽自動車市場における「軽トールワゴンの本流」として、常にその時代に求められる価値を追求し続けてきた、ダイハツの屋台骨を支える顔と言うべき存在です。ライバル車としのぎを削る激戦区にあって、ムーヴは一貫して実用性、経済性、そして時代のニーズに応える先進性を高い次元でバランスさせ、多くのユーザーの日常に寄り添う信頼のパートナーとして確固たる地位を築き上げてきました。

歴代ムーヴを貫くのは、軽自動車という限られた規格の中で、最大限の利便性と快適性を追求する、ダイハツならではの実直なクルマづくりの精神です。広い室内空間と多彩なシートアレンジ、そして時代とともに着実に進化を遂げる燃費性能や安全技術は、日々の生活を支える道具としての高い信頼感を醸成。さらに、スタンダードモデルと、より個性的で上質な「カスタム」モデルという2つのキャラクターを設定することで、幅広いユーザーの嗜好に応えてきた点も、ムーヴが長年愛され続ける大きな理由と言えるでしょう。ムーヴは、まさに日本の生活様式を見つめ、共に進化を続けてきた軽自動車の金字塔なのです。

ダイハツ ムーヴの歴代モデル概要

ダイハツ ムーヴは、1995年の初代登場以来、常に軽自動車の可能性を追求し、日本の生活にジャストフィットする「軽トールワゴン」の代表格として進化を続けてきました。ライバルとの熾烈な競争の中で磨き上げられた実用性、経済性、そして時代ごとの先進性は、多くのユーザーに支持され続けています。ここでは、その輝かしい歴代ムーヴの歩みをご紹介しましょう。

初代 ムーヴ (L600S/L602S/L610S型)

  • 販売期間:1995年8月 – 1998年10月
  • 型式:L600S (FF NA), L602S (FF ターボ), L610S (4WD NA/ターボ)
  • 特徴:
    • 当時大ヒットしていたスズキ ワゴンRに対抗すべく、ダイハツが満を持して市場に投入した初代ムーヴ。「ムーヴィング・コンパクト」をコンセプトに、広い室内空間とセダンライクな乗り心地、そして使い勝手の良さを追求した意欲作でした。
    • エクステリアは、当初やや丸みを帯びた柔らかなラインで構成されていましたが、1997年のマイナーチェンジで、精悍なフロントマスクとエアロパーツをまとった「カスタム」シリーズが初登場。これが後のムーヴにおける「標準モデル」と「カスタムモデル」という2ライン戦略の原点となりました。
    • 大きな特徴の一つが、ダイハツ独自の横開き式バックドアです。縦開きが主流だった当時、狭い場所での荷物の出し入れに配慮したこの機構は、ムーヴの個性を際立たせました。多彩なシートアレンジも実用性を高めていました。
    • パワートレインには、EF型660ccエンジン(自然吸気およびインタークーラーターボ)を搭載。特にターボモデルは、当時の軽自動車としては力強い走りを披露し、走行性能を重視する層からも支持を得ました。

2代目 ムーヴ (L900S/L902S/L910S/L912S型)

  • 販売期間:1998年10月 – 2002年10月
  • 型式:L900S (FF NA), L902S (FF ターボ), L910S (4WD NA), L912S (4WD ターボ) など
  • 特徴:
    • 1998年の軽自動車規格改定に合わせてフルモデルチェンジ。「クオリティ・コンフィデンス・ムーヴ」をテーマに、内外装の質感向上と安全性能の強化が図られました。ボディはよりスクエアなフォルムとなり、室内空間の拡大に貢献。
    • 衝突安全ボディ「TAF(Total Advanced Function body)」をダイハツ車として初採用し、当時の軽自動車としてトップレベルの安全性を実現。これは、ユーザーの安全意識の高まりに応える重要な進化でした。
    • エンジンラインナップも刷新され、EF型エンジンはDOHC化(NAのEF-VE型、ターボのEF-DET型)。さらに、カスタム系のトップグレード「エアロダウンカスタムRS」などには、パワフルな4気筒DOHCターボエンジン「JB-DET型」が搭載され、走りのイメージをさらに強化しました。
    • 標準モデルとカスタムモデルのデザインの差別化がより明確になり、特にカスタム系はそのアグレッシブなスタイリングで若者層を中心に高い人気を博しました。軽トールワゴン市場におけるムーヴの地位を確固たるものにした世代と言えるでしょう。

3代目 ムーヴ (L150S/L152S/L160S型)

  • 販売期間:2002年10月 – 2006年10月
  • 型式:L150S (FF NA), L152S (FF ターボ), L160S (4WD NA/ターボ)
  • 特徴:
    • 「クルマの基本性能の徹底的な磨き上げ」をコンセプトに、プラットフォームを一新。エクステリアデザインも、より立体的で洗練されたヨーロピアンテイストを取り入れ、質感を大幅に向上させました。
    • インテリアは、インパネデザインの刷新や素材の見直しにより、上質感を追求。特にカスタムRSグレードなどに採用された丸型4灯ヘッドランプと専用グリルは、強い個性を放っていました。
    • パワートレインには、新開発のツインカムDVVT(可変バルブタイミング機構)付き3気筒エンジン「EF-VE型」(NA)と、高性能な4気筒DOHCターボ「JB-DET型」(カスタムRS系)に加え、新たに3気筒DOHCターボ「EF-DET型」も設定され、幅広いニーズに対応しました。
    • 安全装備として、SRSサイドエアバッグ(運転席/助手席)を一部グレードに標準装備またはオプション設定。また、キーフリーシステムやDVDナビゲーションシステムなど、利便性・快適性を高める装備も充実させ、軽自動車の枠を超える価値を提供しました。

4代目 ムーヴ (L175S/L185S型)

  • 販売期間:2006年10月 – 2010年12月
  • 型式:L175S (FF), L185S (4WD)
  • 特徴:
    • 「“Dramatic Utility” クラスを超えた感動性能」をテーマに、プラットフォームとエンジンを全面刷新。エクステリアは、シンプルながらも張りのある面構成と、Aピラーからルーフへの流れるようなラインが特徴的な、スタイリッシュなデザインへと進化しました。
    • この世代から、長らくムーヴの特徴であったセンターメーターが廃止され、運転席前にメーターを配置する一般的なレイアウトに変更。インパネシフトも採用され、操作性と質感が向上しました。
    • パワートレインには、新開発のKF型直列3気筒DOHCエンジン(自然吸気「KF-VE型」、ターボ「KF-DET型」)を搭載。CVT(無段変速機)を積極的に採用し、滑らかな加速と優れた燃費性能を両立しました。
    • 走行性能の向上にも注力し、新プラットフォームによる低重心化やサスペンションの改良により、軽快なハンドリングと快適な乗り心地を実現。軽トールワゴンでありながら、運転する楽しさも追求したモデルでした。

5代目 ムーヴ (LA100S/LA110S型)

  • 販売期間:2010年12月 – 2014年12月
  • 型式:LA100S (FF), LA110S (4WD)
  • 特徴:
    • 「BIG PALETTE for your life ~次世代みんなのBIGスモール~」をコンセプトに、徹底した軽量化と空力性能の改善により、クラストップレベルの低燃費を追求。ダイハツの低燃費技術「ミライーステクノロジー」の一部が初めて採用されました。
    • エクステリアデザインは、先代のイメージを踏襲しつつ、よりシャープでモダンな印象に。室内空間も効率的なパッケージングにより、広さと使いやすさを両立。Bピラーに内蔵されたアンテナも特徴的でした。
    • この世代の最大のトピックは、第2世代アイドリングストップシステム「eco IDLE(エコアイドル)」の全車標準装備(一部グレード除く)と、2012年12月からは軽自動車として初めて衝突回避支援システム「スマートアシスト(スマアシ)」を一部グレードに搭載したことです。これにより、環境性能と安全性能が飛躍的に向上しました。
    • パワートレインはKF型エンジンを継続採用しつつ改良。NA車では、JC08モード燃費27.0km/L(当時)を達成し、軽トールワゴンクラスの燃費競争をリードしました。

6代目 ムーヴ (LA150S/LA160S型)

  • 販売期間:2014年12月 – 2023年7月頃 (次期型発表延期などにより実質的な販売終了時期が変動)
  • 型式:LA150S (FF), LA160S (4WD)
  • 特徴:
    • 「次世代ベストスモール」を目指し、基本性能を大幅に向上させた6代目。「もっと軽快に、もっと心地よく、もっと安心な毎日へ」をテーマに、軽量高剛性ボディ骨格構造「Dモノコック」を初採用し、優れた操縦安定性と乗り心地、そして高い衝突安全性能を実現しました。
    • エクステリアデザインは、より上質で存在感のあるスタイルへと進化。標準モデルは親しみやすさを、カスタムモデルは大型メッキグリルやLEDヘッドランプ(軽初採用のBi-Angle LEDヘッドランプ)により、圧倒的な高級感と迫力を演出しました。
    • パワートレインは、改良型のKF型エンジンを搭載。NA車では熱効率の向上や細部のフリクション低減を図り、ターボ車では過給効率を高めるなど、動力性能と燃費性能をさらに磨き上げました。電子制御スロットルの採用も走りやすさに貢献。
    • 安全技術では、衝突回避支援システム「スマートアシスト」が進化。「スマートアシストII」ではカメラが追加され検知機能が向上、さらに後期型ではステレオカメラを用いた「スマートアシストIII」へと進化し、歩行者検知やオートハイビームなどの機能が追加されました。TFTカラーマルチインフォメーションディスプレイの採用など、先進装備も充実。この6代目は、軽トールワゴンの完成形の一つとして、長きにわたり高い商品力を維持しました。

7代目 ムーヴ (開発状況について)

  • 販売期間:未定 (2025年5月時点)
  • 型式:未定
  • 特徴(期待される点):
    • 2023年にフルモデルチェンジが予定されていましたが、ダイハツ工業の認証不正問題の影響により、発表および発売が延期されている状況です(2025年5月22日現在)。日本の軽自動車市場を代表するムーヴの次期型だけに、その動向には多くの注目が集まっています。
    • 次期型では、ダイハツの新世代のクルマづくり「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」プラットフォームの採用が確実視されており、これにより基本性能(走行安定性、乗り心地、静粛性、衝突安全性)の大幅な向上が期待されます。
    • パワートレインについては、現行のKF型エンジンのさらなる改良に加え、ダイハツ独自のハイブリッドシステム「e-SMART HYBRID」の搭載も有力視されており、燃費性能と走行性能の飛躍的な進化が予想されます。
    • 安全装備に関しても、最新世代の「スマートアシスト」が搭載され、より高度な運転支援機能が盛り込まれることは間違いないでしょう。デザイン面でも、ムーヴらしい実用性と先進性を兼ね備えた新しいスタイルが期待されます。一日も早い正式発表と、ムーヴが培ってきた信頼を取り戻すような素晴らしいモデルの登場を、多くのファンと共に待ち望んでいる状況です。

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