トヨタ / MODEL HISTORY
RAV4
目次
RAV4とは
RAV4は1994年5月、当時の本格4WDとは違い、乗用車の感覚で街中でも軽快に使えるコンパクトSUVとして登場したモデルです。初代は短い3ドアボディとフルタイム4WDを組み合わせ、翌年には5ドアも追加。悪路へ行けることと、普段の道路で気軽に扱えることを近づけたことで、後のクロスオーバーSUVにつながる新しい市場を切り拓いています。
2代目は新しいプラットフォームを使い、1.8LのFFと2.0L直噴の4WDを用意して、街中中心の使い方とSUVらしい走りを同じ車種で選べる構成です。3代目では5ドアへ一本化して車体を拡大し、2.4L+CVTとアクティブトルクコントロール4WDを採用。RAV4は小さな遊び車から、家族や荷物を載せて長距離にも使えるSUVへ役割を広げていきます。
日本では3代目が2016年8月に販売を終え、その後しばらく新車販売が途切れています。2019年に戻ってきたモデルはグローバルでは5代目ですが、日本市場の歴代としては4代目にあたります。TNGAを基礎に、2.0Lガソリンと2.5Lハイブリッド、ダイナミックトルクベクタリングAWDやE-Fourを展開し、2020年にはPHEVも追加。RAV4らしいアウトドア性と電動化を一つの車系で選べる時代が始まる時期です。
2025年12月の現行型はグローバル6代目、日本市場では5世代目にあたります。ガソリン車をなくしてHEVとPHEVへ軸足を移し、Z/Adventure/GR SPORTという異なる性格を用意する構成です。Areneを活用した新しいToyota Safety Senseやマルチメディアも採用し、2026年3月には約150kmのEV走行を目指す新世代PHEVを追加。RAV4は走破性や積載性だけでなく、電動化とソフトウェアまで含めて用途を広げるSUVへ変わっています。
RAV4を30秒で理解
- 初代登場
- 1994年
- 歴代
- 5世代
- RAV4の基本
- 乗用車ベースのSUV思想を原点に、フルタイム4WD、アクティブトルクコントロール4WD、ダイナミックトルクベクタリングAWD、E-Four、HEV/PHEV、Arene活用へ発展
- ボディの変遷
- 3ドア中心のコンパクトSUVから5ドアを加え、3代目で5ドアへ一本化。2019年の日本復活後はミディアムSUVとして広い荷室と多用途性を強化
- 現行世代
- 5代目 AXAN / AXAP60系
RAV4らしさはどこにある?
本格4WDをもっと日常へ近づけた、クロスオーバーSUVの原点
初代RAV4が新しかったのは、悪路を走るための頑丈な4WDを小さくしたことではありません。乗用車的なボディと独立懸架を使い、街中での軽快さを持たせたうえでSUVらしい行動範囲を加えています。この発想が、舗装路で気持ちよく使えて休日には外へ出られるという、現在では当たり前になったクロスオーバーSUVの価値につながっています。
4WDは『常に四輪で走る』から、必要な駆動力を配る技術へ進んだ
初代のフルタイム4WDから、3代目のアクティブトルクコントロール4WD、2019年型のダイナミックトルクベクタリングAWDとE-Fourへ、RAV4の四輪駆動は変化しています。狙いは仕組みを複雑にすることではなく、舗装路の燃費や旋回性を保ちながら、雨・雪・未舗装路では必要な車輪へ駆動力を届けることです。RAV4のSUVらしさは、この『普段と悪路を一台でつなぐ』制御に表れています。
小さな遊び車から、家族と荷物を載せる主力SUVへ育った
初代は3ドア4人乗りで始まりましたが、5ドア追加、2代目の後席スライド、3代目の5ドア一本化を経て、室内と荷室の比重が高まっています。2019年型はリヤシート使用時でも大容量の荷室を持ち、現行型ではさらに使いやすさを改善が入っています。RAV4が長く続いた理由の一つは、アウトドアの雰囲気だけでなく、普段の家族車として荷物をきちんと受け止めてきたことです。
電動化を燃費対策だけで終わらせず、走りとアウトドアへ使っている
2019年型の2.5LハイブリッドはE-Fourで後輪駆動を使い、2020年のPHEVは大きなモーター出力と外部給電を組み合わせる構成です。現行PHEVではEV走行距離を大きく伸ばし、GR SPORTでは電池を車体剛性にも生かしています。電動化を静かで低燃費な移動だけに使わず、力強い加速、四輪駆動、給電までRAV4の用途へ結び付けているのが特徴です。
歴代RAV4比較
| 世代 | 販売期間 | 型式 | この世代を一言で |
|---|---|---|---|
| 初代 | 1994年5月~2000年5月 | SXA10系 | 初代SXA10系は、乗用車感覚のボディと2.0Lエンジン、フルタイム4WDを組み合わせ、街中でも楽しめるコンパクトSUVという新しいジャンルを切り拓いた世代です。 |
| 2代目 | 2000年5月~2005年11月 | ZCA / ACA20系 | 2代目ZCA/ACA20系は、新プラットフォームと3/5ドアを採用し、1.8L FFと2.0L直噴4WDを使い分けながら、RAV4を都会派のグローバルSUVへ成長させた世代です。 |
| 3代目 | 2005年11月~2016年8月 | ACA30系 | 3代目ACA30系は、5ドアへ一本化して車体と室内を拡大し、2.4L+CVTとアクティブトルクコントロール4WDで、コンパクトSUVから本格的なミディアムSUVへ役割を広げた世代です。 |
| 4代目 | 2019年4月~2025年12月 | MXAA52/MXAA54/AXAH52/AXAH54 | 日本市場4代目(グローバル5代目)のMXAA/AXAH系は、TNGAを基礎に2.0Lガソリンと2.5L HEVを展開し、Adventure、先進4WD、のちのPHEVによってRAV4を日本市場へ再定着させた世代です。 |
| 5代目 | 2025年12月~現行 | AXAN / AXAP60系 | 日本市場5代目(グローバル6代目)のAXAN/AXAP60系は、HEV/PHEVへ電動化を集約し、Areneを活用した安全・UIと、Z/Adventure/GR SPORTの異なる用途を組み合わせた現行世代です。 |
RAV4の世代別詳細
各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。
- 型式
- SXA10系
- 主なボディ
- 3/5ドア・コンパクトSUV
- この世代を一言で
- 初代SXA10系は、乗用車感覚のボディと2.0Lエンジン、フルタイム4WDを組み合わせ、街中でも楽しめるコンパクトSUVという新しいジャンルを切り拓いた世代です。
POINTこの世代のポイント
- 1994年に出たRAV4は、3ドアの短い車体へ2.0Lエンジンとフルタイム4WDを組み合わせた。背の高い4WDでも交差点や駐車場で扱いやすく、平日は街中、休日はそのまま郊外へ出かけるという使い方が現実的だった。
- 初期の3ドアは前席中心で使う人に似合う。短いホイールベースで車体の見切りがよく、5MTならエンジンを自分で使う感覚も濃い。荷室や後席の広さより、運転席から感じる軽快さを楽しむ仕様だった。
- 1995年に5ドアが加わると、後席へ直接乗り込めるようになり、5人での移動や荷物の出し入れがしやすくなった。買い物や送迎をこなしながら、週末にはレジャーへ出かける――そんな一台使いがしやすくなっている。
- モデル後半には高回転型3S-GEを積むタイプGが加わり、ABSやデュアルエアバッグなど安全装備も広がった。同じRAV4でも、軽快なベーシック車、走りを楽しむ仕様、装備を重視する仕様という選び分けが生まれている。
FITこんな人に向いている
RAV4らしい軽快さと、90年代クロスオーバーの原点を味わいたいなら。初代は現在のRAV4よりはるかに小さく、3ドアでは軽快さ、5ドアでは日常の使いやすさが際立ちます。最新SUVの快適性より、短いボディと2.0Lエンジン、フルタイム4WDが生む素朴な運転感覚を楽しみたい人に向く世代です。
CHECK選ぶときに見るポイント
初代は3ドアだけで始まり、1995年に5ドアが加わったため、まず使い方に合うボディを決めたい世代です。1996年以降には165PSの3S-GEを積むタイプGもあり、通常の3S-FE車とは性格が違います。旧車としては希少グレードより、ボディの腐食や4WD系、エンジン・AT/MTの整備状態を優先した方が長く楽しめます。
- 型式
- ZCA / ACA20系
- 主なボディ
- 3/5ドア・コンパクトSUV
- この世代を一言で
- 2代目ZCA/ACA20系は、新プラットフォームと3/5ドアを採用し、1.8L FFと2.0L直噴4WDを使い分けながら、RAV4を都会派のグローバルSUVへ成長させた世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2000年5月の2代目は、初代が作った『見て、乗って楽しいスモールSUV』を、より洗練された都会派SUVへ育てるためにプラットフォームから新しくしています。車体は大きくしすぎず、ホイールベースを伸ばして室内を広げたため、コンパクトな取り回しと乗員の余裕を両立する構成です。
- パワートレインは1.8LのFFと、2.0L直噴D-4のフルタイム4WDを用意する構成です。一つの車種で『街中を軽快に走る前輪駆動』と『SUVらしい四輪駆動』をはっきり分けたことで、RAV4は4WDであることを必須条件にせず、使い方から駆動方式を選べる車という位置付けです。
- 3ドアと5ドアを継続し、後席には長いスライド量や多彩なシートアレンジの採用が特徴です。外寸を抑えながら人と荷物の空間を動かせるようにしたことで、初代より家族利用へ踏み込みつつ、3ドアのスポーティな選択肢も残しています。
- GOAやEBD付ABSを全車へ採用し、低燃費・低排出ガスにも力を入れています。2代目は見た目を都会的にしただけではなく、静粛性、安全、環境性能まで乗用車としての完成度を高め、RAV4を世界で通用するSUVへ成長させた世代です。
FITこんな人に向いている
初代のコンパクトさを残しつつ、日常性とエンジンの選択肢も欲しいなら。2代目は初代より室内や静粛性を高めながら、まだ3ドアと5ドアを選べる最後のRAV4です。軽快な1.8L FFと、2.0L直噴+フルタイム4WDでは用途が違います。街中中心なら1.8L FF、四輪駆動を生かす使い方なら2.0L 4WDというように、先に用途を置くと候補が自然に分かれます。
CHECK選ぶときに見るポイント
2代目で最初に分けたいのは、1.8L FFと2.0L D-4の4WDです。前者は軽さと日常の扱いやすさ、後者は四輪駆動と力強さが中心で、同じRAV4でも性格がかなり違います。3ドア/5ドアの選択もあるため、エンジンより先に乗車人数と荷物量を考えると、自分に合う仕様が見つけやすくなります。
- 型式
- ACA30系
- 主なボディ
- 5ドア・ミディアムSUV
- この世代を一言で
- 3代目ACA30系は、5ドアへ一本化して車体と室内を拡大し、2.4L+CVTとアクティブトルクコントロール4WDで、コンパクトSUVから本格的なミディアムSUVへ役割を広げた世代です。
POINTこの世代のポイント
- 3代目でRAV4は『小さな遊び車』の範囲を離れ、家族の主力SUVとして使うことを強く意識するようという位置付けです。3ドアを廃止して5ドアへ一本化し、ホイールベースと全幅を広げたことで、後席と荷室に余裕を持たせ、長距離移動や複数人での利用へ軸足を移す流れです。
- 2.4L自然吸気エンジンとCVTの組み合わせは、スポーティさより日常の扱いやすさを重視した選択でした。発進や高速巡航で無理なく力を使え、FFと4WDの両方を用意したことで、雪道を走る人と都市部中心の人が同じRAV4を用途に合わせて選べるようという位置付けです。
- 4WDも『常に四輪を駆動する』考え方から、必要な場面で後輪へ力を配る制御へ変化する流れです。アクティブトルクコントロール4WDやS-VSCとの協調によって、悪路だけでなく雨天やコーナリング時の安定感までSUVの機能として扱うようになったのが3代目の特徴です。
- 2008年の改良ではSTYLEを加え、スペアタイヤを背負わないすっきりした後ろ姿も選べるようという位置付けです。タフさ一辺倒ではなく、街で使うSUVとしての見せ方も広がり、そのまま2016年まで長く販売されたことで、3代目は日本市場でRAV4が一度区切りを迎えるまでの完成形という位置付けです。
FITこんな人に向いている
比較的シンプルな2.4LガソリンSUVを、広い室内と荷室で使いたいなら。3代目はハイブリッド以前のRAV4で、2.4L自然吸気+CVTという分かりやすい構成です。5ドアだけになり、初代・2代目より車体も広がったため、軽快な小型SUVより家族と荷物をしっかり載せる実用性を重視する人に合います。
CHECK選ぶときに見るポイント
3代目は2008年の大幅改良前後で見た目とグレードの性格が変わります。後期にはSTYLEが加わり、スペアタイヤを外したすっきりした後ろ姿も選べるようという位置付けです。2WD/4WDはどちらも存在するため、外観だけでなく雪道やアウトドアで四輪駆動を実際に使うかまで考えて候補を絞ると無駄がありません。

- 型式
- MXAA52/MXAA54/AXAH52/AXAH54
- 主なボディ
- 5ドア・ミディアムSUV
- この世代を一言で
- 日本市場4代目(グローバル5代目)のMXAA/AXAH系は、TNGAを基礎に2.0Lガソリンと2.5L HEVを展開し、Adventure、先進4WD、のちのPHEVによってRAV4を日本市場へ再定着させた世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2019年4月、日本では約2年8か月の空白を経てRAV4が復活した世代です。このモデルはグローバルでは5代目ですが、日本市場の歴代では4世代目として扱われます。TNGAの考え方を取り入れた車体と『Adventure & Refined』のデザインによって、3代目よりもタフなSUVらしさと日常の扱いやすさをはっきり両立させました。
- 2.0LガソリンにはDirect Shift-CVTを組み合わせ、一部4WDには後輪左右のトルクまで制御するダイナミックトルクベクタリングAWDを採用。2.5LハイブリッドはE-Fourを設定する構成です。同じRAV4でも、機械式の駆動配分を積極的に使うガソリン4WDと、モーターで後輪を駆動するHEVでは走りの作り方が異なります。
- Adventureを設け、汚れ物も積みやすいリバーシブルのデッキボードや大容量ラゲージを用意したことで、アウトドア用途を商品そのものへ組み込みました。SUVらしい外観だけでなく、キャンプや雪道で実際に使う装備と四輪駆動を結び付けたことが、国内復活後のRAV4を象徴する要素です。
- 2020年にはRAV4 PHVを追加し、電動化を燃費だけでなく強い加速と最大1,500Wの給電へ広げています。2022年にはPHEVをRAV4のZグレードとして統合し、安全・コネクティッド機能も強化。モデル後半にはガソリン、HEV、PHEVを一つのRAV4として比較できる幅広い選択肢が整いました。
FITこんな人に向いている
ガソリン・HEV・PHEVから、用途と予算に合わせて幅広く選びたいなら。2019年型は現行よりパワートレインの選択肢が多く、2.0Lガソリン、2.5L HEV、2020年以降のPHEVまで揃います。中古車流通も厚く、Adventureのアウトドア感、E-Fourの電動4WD、PHEVの加速と給電など、RAV4の中で何を重視するかを価格と合わせて選びやすい世代です。
CHECK選ぶときに見るポイント
この世代では「何年式か」より、まずガソリン・HEV・PHEVのどれを使いたいかを決める方が近道です。ガソリン4WDにはダイナミックトルクベクタリングAWD、HEVにはE-Four、PHEVには大容量電池と給電という異なる強みがあります。2022年改良後は安全・コネクティッド装備も新しくなるため、動力方式を決めてから改良時期を比べると、価格差がどこから生まれているのかも見えてきます。

- 型式
- AXAN / AXAP60系
- 主なボディ
- 5ドア・ミディアムSUV
- この世代を一言で
- 日本市場5代目(グローバル6代目)のAXAN/AXAP60系は、HEV/PHEVへ電動化を集約し、Areneを活用した安全・UIと、Z/Adventure/GR SPORTの異なる用途を組み合わせた現行世代です。
POINTこの世代のポイント
- 現行RAV4は、車体をむやみに大きくするより『何に使うSUVか』をはっきりさせる方向へ進む流れです。従来型に近い取り回しを保ちながら荷室を広げ、日常、アウトドア、スポーティな走りを同じ車系の中で選び分けられるようにしています。
- 発売時にHEVをZとAdventureへ集約したことで、電動4WDのE-FourがRAV4の標準的な走りという位置付けです。ガソリン車と複数の4WD方式を選んでいた先代とは考え方が変わり、普段は効率よく走り、雪道や未舗装路では前後モーターを使うという使い方が車種の基本という位置付けです。
- Areneの採用は、RAV4の進化を機械部品だけで完結させないための土台です。Toyota Safety Senseやマルチメディアを新しい世代へ更新し、購入後もソフトウェア側で機能を育てやすい設計へ移ったことで、SUVの価値に『使い続けながら新しくなる』視点も選択肢です。
- 2026年に加わったPHEVは、通勤をEVでこなし、遠出ではハイブリッドを使うというRAV4の使い方をさらに広げています。約150kmのEV走行を目指す新世代システムに加え、GR SPORTでは車体と足まわりまで専用化が特徴です。電動化を燃費だけのために使わず、給電・長距離・走りまで一つのSUVで受け止めるのが現行型の役割です。
FITこんな人に向いている
最新の電動4WD、安全支援、ソフトウェア機能まで含めてRAV4を長く使いたいなら。現行型はガソリン車を持たず、HEVとPHEVに絞っています。Adventureはアウトドア性、Zは日常と上質さ、PHEVのGR SPORTは走りというように役割が明確で、どのエネルギーの使い方とスタイルが生活に合うかから選べる世代です。
CHECK選ぶときに見るポイント
現行型はHEVのZ/Adventureと、PHEVのZ/GR SPORTで性格がはっきり分かれます。自宅充電を使わず長距離を気軽に走るならHEV、日常の多くをEV走行でこなし給電も使いたいならPHEVが比較の出発点です。PHEVでもZとGR SPORTでは乗り味の狙いが異なるため、価格差は装備量だけでなく、使い方と走りの違いとして捉えると候補を絞れます。
RAV4はどう進化してきたか
1994年、街で気軽に乗れるSUVという新しい基準を作った
初代RAV4は、乗用車的な設計とコンパクトな3ドアボディに4WDを組み合わせる構成です。翌年の5ドア追加で実用性も広がり、SUVを一部のオフロード愛好家だけの車から、街中やレジャーで日常的に使う選択肢へ近づく変化です。この『普段使いできるSUV』という考え方が歴代の土台です。
2代目・3代目で、コンパクトSUVから家族の主力車へ広がった
2代目は室内を広げながら3/5ドアを継続し、3代目は5ドアへ一本化して車体を拡大する変更です。人と荷物を載せる能力を高めたことで、RAV4は軽快な趣味車だけでなく、ミニバンやセダンから乗り換えても日常を任せられるSUVへ成長した世代です。
四輪駆動は、路面に応じて必要な車輪へ力を配る方向へ進んだ
初代のフルタイム4WDから、3代目のアクティブトルクコントロール、2019年型の左右後輪まで制御するAWD、HEVのE-Fourへと方式は変わっています。舗装路では燃費や曲がりやすさを損なわず、必要な場面だけ駆動力を積極的に使うようになったことで、RAV4の行動範囲と日常性を同時に支えています。
日本復活後は、電動化とソフトウェアがRAV4の新しい伸びしろになった
2019年のHEV、2020年のPHEVを経て、現行型はHEV/PHEVだけのラインアップという位置付けです。さらにAreneを活用し、安全やUIをソフトウェア側でも更新しやすい設計へ移る流れです。走破性と荷室だけでなく、電気の使い方と購入後の機能進化までRAV4の商品価値に入っています。
RAV4はどの世代を選ぶ?
小さく軽快なRAV4らしさを味わうなら初代・2代目
現在のRAV4よりコンパクトで、3ドアも選べるのが初期2世代です。旧車としての整備は必要ですが、クロスオーバーSUVがまだ大きくなる前の軽快なサイズ感や、MTを含む素朴な運転感覚を楽しみたい人には独自の魅力があります。
シンプルな2.4Lガソリンと広さなら3代目
3代目は5ドア、2.4L自然吸気、CVTという分かりやすい構成で、電動化以前のRAV4を実用SUVとして使えます。初期2世代より室内が広く、2019年型ほど電子装備が多くないため、価格を抑えて家族用SUVを探す場合に比較しやすい世代です。
中古でパワートレインを幅広く選ぶなら2019年型
ガソリン、HEV、PHEVが同じ世代に揃い、Adventureを含むグレードも豊富です。購入価格、燃費、雪道性能、給電、加速のどれを優先するかに合わせて候補を作りやすく、中古車の台数も多いためRAV4らしい用途を予算に合わせて選びやすい世代です。
電動化と最新安全を前提に長く乗るなら現行型
現行型はHEV/PHEVに絞り、全車で電動4WDを使う構成です。新しいToyota Safety SenseやArene活用、PHEVの長いEV走行距離まで含め、購入後も最新世代の機能を使いたい人と相性のよい選択です。ガソリン車を求める場合は先代が比較対象です。
同じ世代でも年式、グレード、駆動方式、改良時期によって仕様は異なります。購入時は実車の状態や装備、整備履歴も含めて確認してください。
RAV4を選ぶときに確認したいポイント
世代番号は『日本市場』と『グローバル』を混同しない
日本では3代目が2016年に販売終了し、グローバル4代目は正規販売されませんでした。そのため2019年型はグローバル5代目でも日本市場では4世代目、2025年型はグローバル6代目でも国内では5世代目として並びます。中古車情報や海外記事を見るときは、型式と販売年を一緒に見ると別世代を取り違えにくくなります。
2代目は1.8L FFと2.0L 4WDで用途が根本から違う
同じZCA/ACA20系でも、1.8LはFF、2.0L D-4はフルタイム4WDが中心です。街中の軽快さを求めるのか、雪道やSUVらしい四輪駆動を使うのかで選ぶべき車が変わるため、グレード名よりエンジンと駆動方式を先に見た方が失敗を減らせます。
3代目は2008年改良前後で、外観とキャラクターを分けて考える
前期のX/G/SPORTに対し、2008年改良後はSTYLEが加わり、リヤまわりの印象も変わっています。走行系の基本は2.4L+CVTですが、アウトドア感を残した仕様と都会的な仕様で見え方が違います。機械状態と同じくらい「どのRAV4らしさが好みか」を先に決めておくと、中古車を探す条件もぶれません。
2019年型は、ガソリン・HEV・PHEVを同じ基準で比較しない
ガソリン4WDはダイナミックトルクベクタリングAWD、HEVはE-Four、PHEVは大容量電池と給電が主な魅力です。年間走行距離、自宅充電の有無、雪道、アウトドアで電源を使うかを当てはめると、自分に必要な動力方式が見えてきます。2022年改良後は安全・画面装備も新しくなるため、その後に年式を絞るのが効率的です。
5代目 RAV4 AXAN / AXAP60系
情報確認:2026年9月

新世代PHEVとGR SPORTを追加
ZとGR SPORTのPHEVを加えた更新です。新世代プラグインハイブリッドはシステム最高出力329PS、満充電からのEV走行距離は社内測定で約150kmです。GR SPORTには専用の空力、補強、サスペンション、EPSチューニングも採用され、同じPHEVでも航続距離重視のZと走りを磨いたGR SPORTで役割が分かれています。
現行型をHEVのZ/Adventureで発売
グローバル6代目となる新型RAV4のHEVを加えた更新です。2.5Lハイブリッド+E-Fourに統一し、ZとAdventureを設定。Areneを活用したToyota Safety Senseや新世代マルチメディアも採用し、電動化と知能化を世代交代の中心に置いています。
最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。
