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トヨタ RAV4完全ガイド|初代から最新型までの軌跡と歴代モデル情報

投稿日:2025年6月19日| 最終更新日:2025年6月19日
メーカー:トヨタ

【音声配信】トヨタ RAV4歴代モデルの概要

この記事の概要を音声で配信しています。

目次
  • トヨタ RAV4の概要
  • トヨタ RAV4の歴代モデル概要

トヨタ RAV4の概要

トヨタ RAV4は、1994年に初代モデルが誕生し、乗用車ベースのモノコックボディに4WDシステムを組み合わせることで、「クロスオーバーSUV」という全く新しいカテゴリーを世界に創出した、まさにパイオニアと呼ぶべき存在です。「Recreational Active Vehicle with 4-wheel drive」の名が示す通り、オンロードでの快適な走行性能と、いざという時の悪路走破性を高次元で両立。その革新的なコンセプトは、その後の世界のSUVのあり方を決定づけるほどの大きな影響を与えました。

歴代RAV4は、常に時代が求める実用性、快適性、そして環境・安全性能を追求し、進化を続けてきました。日本市場では一時的にその姿を消した時期もありましたが、2019年に登場した5代目で力強く復活。TNGAプラットフォームによる卓越した走り、世界初の「ダイナミックトルクベクタリングAWD」や高性能なPHEVモデルといった先進技術を携え、再びミドルサイズSUV市場のベンチマークとして、その存在感を鮮烈に示しています。

トヨタ RAV4の歴代モデル概要

初代 RAV4 (XA10系)

  • 販売期間:1994年5月 – 2000年5月
  • 型式:SXA10G/SXA11G/SXA15G/SXA16G など
  • 特徴:
    • 「Recreational Active Vehicle with 4-wheel drive」の頭文字を車名とし、カローラ/カリーナ系のプラットフォームをベースに開発。モノコックボディと4輪独立懸架サスペンションを採用し、従来のラダーフレームを持つクロスカントリー4WD車とは一線を画す、乗用車感覚の軽快なハンドリングと快適な乗り心地を実現しました。
    • エクステリアは、コンパクトで都会的なスタイリングが特徴。当初は3ドアのショートボディ「RAV4 J」で登場しましたが、1995年4月には実用性を高めた5ドアのロングボディ「RAV4 L」が追加され、販売の主力となりました。背面スペアタイヤも、当時のSUVらしさを象徴するアイテムでした。
    • パワートレインには、2.0L 直列4気筒「3S-FE」型エンジンを搭載。トランスミッションは5速MTと4速ATが設定されました。
    • 4WDシステムは、センターデフロック機構付のフルタイム4WDを採用。オンロードでの安定性と、いざという時の悪路走破性を両立させ、クロスオーバーSUVのパイオニアとしての地位を確立しました。

2代目 RAV4 (XA20系)

  • 販売期間:2000年5月 – 2005年11月
  • 型式:ACA20W/ACA21W (2.0L), ZCA25W/ZCA26W (1.8L)
  • 特徴:
    • 「21世紀をリードする新世代コンパクトSUV」を目指し、初代のコンセプトを継承しつつ、内外装の質感と走行性能、そして環境性能を大幅に向上させた2代目。
    • エクステリアは、初代のイメージを残しながらも、よりシャープで空力特性に優れたスタイリッシュなデザインへと進化。引き続き3ドアと5ドアのボディが設定されましたが、5ドアが主流となりました。
    • パワートレインは、新世代の1.8L「1ZZ-FE」型(FF車)と、2.0L直噴「1AZ-FSE」型(D-4エンジン、4WD車)へと刷新。トランスミッションは4速ATが主力となり、走行性能と燃費の向上が図られました。
    • 室内空間も拡大され、より快適性と実用性を向上。この2代目は、初代が切り拓いた市場をさらに成熟させ、RAV4のブランドイメージを確固たるものにしました。

3代目 RAV4 (XA30系)

  • 販売期間:2005年11月 – 2016年8月
  • 型式:ACA31W/ACA36W
  • 特徴:
    • 「Modern, yet Active」をコンセプトに、プラットフォームを一新し、ボディサイズを大幅に拡大。全幅が1.8mを超え、3ナンバーサイズとなったことで、従来のコンパクトなイメージから、より堂々としたミドルサイズSUVへと生まれ変わりました。この世代から、日本仕様は5ドアモデルに一本化。
    • エクステリアは、より力強く、都会的な洗練されたデザインを採用。特徴的だった背面スペアタイヤは廃止され、テールゲートは一般的な上ヒンジ式となりました。
    • パワートレインには、2.4L 直列4気筒「2AZ-FE」型エンジンとSuper CVT-iを組み合わせ、力強く滑らかな走行性能を実現。
    • 4WDシステムには、前後輪のトルク配分を電子制御する「アクティブトルクコントロール4WD」を採用し、走行安定性を向上させました。
    • 日本市場では、この3代目RAV4をベースにホイールベースを延長し、3.5L V6エンジンや3列シート仕様も設定した、より上級の兄弟車「ヴァンガード」が2007年に登場。結果的に、日本国内でのRAV4の役割は徐々に縮小し、2016年8月をもって一時的に販売を終了することになります。

4代目 RAV4 (XA40系 – 日本未発売)

  • 販売期間(海外):2013年 – 2018年
  • 特徴:
    • この4代目モデルは、先代の販売終了に伴い、日本市場では正式に販売されませんでした。トヨタは当時、国内の同クラスSUV市場ではハリアーなどに注力する戦略をとっていました。
    • 海外市場では、トヨタのデザイン言語「キーンルック」を取り入れた、よりアグレッシMブでシャープなスタイリングで展開。パワートレインには、RAV4として初めてハイブリッドモデルが設定されるなど、グローバルでは着実な進化を遂げていました。日本市場への復活を望む声も、この頃から高まっていました。

5代目 RAV4 (XA50系)

  • 販売期間:2019年4月 – 2025年3月(次期型への移行に伴う参考情報)
  • 型式:MXAA52/MXAA54 (2.0Lガソリン), AXAH52/AXAH54 (2.5Lハイブリッド), AXAP54 (2.5L PHEV)
  • 特徴:
    • 「Robust Accurate Vehicle with 4 Wheel Drive」を新たなコンセプトに、約3年間のブランクを経て日本市場へ力強く復活を遂げた5代目。TNGA思想に基づく「GA-Kプラットフォーム」を新採用し、デザイン、走り、安全性の全てを飛躍的に向上させました。
    • エクステリアは、初代を彷彿とさせるオフロードテイストと、多角形(オクタゴン)を組み合わせたモダンなデザインが融合した、力強くタフなスタイリングへと大変貌。「Adventure」グレードでは、専用のフロントグリルやバンパーにより、その個性がさらに強調されています。
    • パワートレインは、2.0Lダイナミックフォースエンジン+Direct Shift-CVTのガソリンモデルと、2.5Lダイナミックフォースエンジンを核とする新世代のハイブリッドシステム「THS II」の2種類を主力とします。2020年6月には、システム最高出力306PSを誇る高性能なプラグインハイブリッドモデル「RAV4 PHV」も追加されました。
    • この世代のハイライトは、世界初採用となる画期的な4WDシステムです。ガソリン車には、後輪の左右トルクを独立制御する「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を、ハイブリッド車には後輪の駆動力を大幅に向上させた新型「E-Four」を設定。オンロードでの旋回性能と、オフロードでの走破性を劇的に向上させました。
    • 安全性能では、最新世代の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車標準装備。その完成度の高さから、2019-2020日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞。クロスオーバーSUVのパイオニアとして、見事な復活劇を果たしました。

6代目 RAV4

  • 販売期間:2025年度内 発売予定 (2025年6月時点)
  • 型式:未定
  • 特徴:
    • 2025年5月21日にワールドプレミアにて世界初披露された、待望の最新世代。RAV4の新たな章の幕開けを告げる、極めて意欲的なモデルです。
    • 最大の特徴は、提供される3つのスタイル「CORE」「ADVENTURE」「GR SPORT」です。これにより、ユーザーは自身のライフスタイルや好みに合わせて、より個性的で明確なキャラクターを持つRAV4を選択することが可能となります。これは、多様化するSUV市場へのトヨタの新たな回答と言えるでしょう。
    • パワートレインは、5代目まで設定されていた純ガソリンエンジン車が廃止され、プラグインハイブリッド(PHEV)を含めたハイブリッド専用車種へと完全に生まれ変わりました。これは、トヨタの電動化戦略を力強く推進する姿勢の表れであり、環境性能と走行性能のさらなる高次元での両立が期待されます。
    • プラットフォームやAWDシステムもさらなる進化を遂げ、デザイン、走り、環境性能のすべてにおいて、再びミドルサイズSUVのベンチマークを塗り替える存在となることは確実です。日本国内では2025年度内の発売がアナウンスされており、その詳細なスペックと価格に、自動車評論家としても、そして多くのSUVファンからも大きな期待が寄せられています。

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