マツダ / MODEL HISTORY
ROADSTER RF
Roadster RF
目次
ROADSTER RFとは
ロードスター RFは、4代目(ND)ロードスターをベースに、電動格納式ルーフを組み合わせたリトラクタブルハードトップモデルです。2016年12月22日に国内発売され、クローズ時のファストバックスタイルと、スイッチ操作でルーフを開けて走れるオープンエア感覚を一台で両立しました。ソフトトップの単なる屋根違いではなく、静粛性や上質さ、2.0Lエンジンによる余裕を加えた別の選択肢としてロードスターの幅を広げたモデルです。
発売時から駆動方式はFRで、ロードスター専用チューニングのSKYACTIV-G 2.0を搭載。6MTと6EC-ATを用意し、S/VS/RSという基本構成でスタートしました。電動ルーフを収めながら荷室容量は127Lを確保し、オープンカーとしての楽しさだけでなく、クローズ時の快適性や日常での扱いやすさにも重点が置かれています。
同じ初代RFの中でも内容は段階的に変化しています。2018年の商品改良ではSKYACTIV-G 2.0を大幅に見直し、高回転域の出力向上や回転上限の引き上げ、安全装備の拡充を実施。2022年モデルではKPC(KINEMATIC POSTURE CONTROL)を全ロードスターへ導入し、2024年1月発売の大幅改良ではアシンメトリックLSD、DSC-TRACK、MRCC、8.8インチセンターディスプレイなど、走り・安全・コネクティッドの各領域をまとめて更新しました。
2026年の商品改良後もRFは現行販売を継続し、RF S/RF VS/RF RSの3グレード、FR、SKYACTIV-G 2.0という基本骨格を維持しています。長いモデルライフの中で基本コンセプトは変えず、エンジン、姿勢制御、安全支援、デジタル機能を順次磨いてきたため、中古車を含めて選ぶ際は『初代RF』という一括りではなく、2018年・2022年・2024年以降といった改良時期を分けて見ることが重要です。
ROADSTER RFを30秒で理解
- 初代登場
- 2016年
- 歴代
- 1世代
- ROADSTER RFの基本
- 電動格納式リトラクタブルハードトップ、SKYACTIV-G 2.0、KPC、2024年改良以降のアシンメトリックLSD/DSC-TRACK(MT車)
- ボディの変遷
- 4代目ロードスターのショートデッキを基礎に、クローズ時はファストバック、オープン時はリアルーフを残す独自の電動ハードトップ構成を採用
- 現行世代
- RF初代 NDERC / NDERE
ROADSTER RFらしさはどこにある?
ファストバックとオープンを一台で成立させたRF専用ルーフ
RF最大の特徴は、クローズ時にルーフから後端までなだらかにつながるファストバックの造形と、電動でルーフを格納したときのオープンエア感覚を両立したことです。ルーフ作動に連動してリアウインドーも動かし、限られた車体寸法の中で機構を収めながら127Lの荷室も確保しました。ソフトトップとは違う外観と快適性を持ちながら、ロードスターらしい2人乗りスポーツという基本を崩していない点がRFの立ち位置を決めています。
2.0Lエンジンで『軽快さ+余裕』を狙った走り
国内のソフトトップが1.5Lを中心とするのに対し、RFは発売時からSKYACTIV-G 2.0を採用しました。2018年には吸排気系や回転系部品まで広く見直し、高回転域の出力を15%以上高め、最高回転数も6,800rpmから7,500rpmへ引き上げています。RFは重量増を単純な弱点として扱うのではなく、2.0Lのトルクと専用チューニングで、上質さと伸びやかな回転感を組み合わせる方向へ熟成してきました。
モデル寿命を延ばした継続的なシャシー進化
2022年モデルでは、旋回時に内側後輪へわずかな制動を与えて姿勢を安定させるKPCを全ロードスターへ導入しました。さらに2024年の大幅改良では、MT車にアシンメトリックLSDとDSC-TRACKを採用し、電動パワーステアリングも見直しています。世代交代ではなく制御技術を積み重ねることで、ND系の基本骨格を維持しながら操る感覚を更新してきたことが、このモデルの長寿命化を支えています。
走りだけでなく安全・デジタルも大きく更新
2018年にはi-ACTIVSENSEの多くを標準化し、2024年の大幅改良ではMRCCや後退時の衝突被害軽減を支援するSBS-RC、8.8インチセンターディスプレイ、コネクティッドサービスを導入しました。2026年モデルではApple CarPlay/Android Autoのタッチ操作にも対応しています。初期型と最新型では、エンジンだけでなく運転支援や情報機能の世代差が大きいため、RFを選ぶときは年式が実用面の違いにも直結します。
歴代ROADSTER RF比較
| 世代 | 販売期間 | 型式 | この世代を一言で |
|---|---|---|---|
| RF初代 | 2016年12月~現行 | NDERC / NDERE | RF初代は、NDロードスターの人馬一体の思想を受け継ぎながら、電動格納式ルーフ、ファストバックスタイル、SKYACTIV-G 2.0で上質さとオープンエアの楽しさを両立した現行世代です。 |
ROADSTER RFの世代別詳細
各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。

- 型式
- NDERC / NDERE
- 主なボディ
- 2ドア・リトラクタブルハードトップ(ファストバック)
- この世代を一言で
- RF初代は、NDロードスターの人馬一体の思想を受け継ぎながら、電動格納式ルーフ、ファストバックスタイル、SKYACTIV-G 2.0で上質さとオープンエアの楽しさを両立した現行世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2016年12月に登場したRFは、4代目ロードスターをベースに電動格納式ルーフを採用し、クローズ時はファストバック、オープン時は独自のリアルーフ形状を残すスタイルを実現しました。ソフトトップとは異なる美しさと開放感を一台で成立させ、ロードスターファミリーに『屋根を閉じた姿そのものも楽しむ』選択肢を加えた世代です。
- 発売時からFRとSKYACTIV-G 2.0を組み合わせ、S/VSには6MTと6EC-AT、RSには6MTを設定しました。2018年には吸排気系や回転系部品まで見直して高回転域の出力を15%以上向上させ、最高回転数も7,500rpmへ引き上げています。初期型と2018年改良後では、同じ2.0Lでもエンジンの性格が異なるため、中古車選びの大きな分岐になります。
- シャシー面では、2022年モデルから全ロードスターへKPCを導入し、旋回時の姿勢安定性を制御で高めました。2024年の大幅改良ではMT車にアシンメトリックLSDとDSC-TRACKを採用し、電動パワーステアリングも改良。基本レイアウトを変えずに制御技術を積み重ね、ND系の軽快な操舵感を長いモデルライフの中で更新してきました。
- 安全・使い勝手も初期型から大きく進化し、2018年にi-ACTIVSENSEの多くを標準化、2024年にはMRCC、SBS-RC、8.8インチセンターディスプレイ、コネクティッドサービスを導入しました。2026年改良後もRF S/RF VS/RF RSの3グレードで販売を継続しており、現行車と初期中古車では走りだけでなく日常装備の世代差も大きいのが特徴です。
FITこんな人に向いている
屋根を閉じた時間も重視しながらロードスターを楽しみたいなら。RFは、ソフトトップとは異なるファストバックの外観、電動ルーフ、2.0Lエンジンを組み合わせたロードスターです。クローズ時の静粛性や上質感と、必要なときにルーフを開けられる楽しさの両方を重視する人に比較価値があります。2016年から続く1世代ですが、2018年、2022年、2024年に走りや装備が大きく変わっているため、購入時は年式まで含めて選ぶ必要があります。
CHECK選ぶときに見るポイント
中古車では、まず2018年7月改良前後で2.0Lエンジンの仕様が大きく異なる点を確認したいところです。さらに2022年モデル以降はKPC、2024年1月以降はアシンメトリックLSD(MT)、DSC-TRACK(MT)、MRCC、8.8インチセンターディスプレイなどが加わるため、同じRFでも運転感覚と日常装備に明確な差があります。グレードだけでなく『どの改良後か』を特定して比較すると、価格差の理由を判断しやすくなります。
ROADSTER RFはどう進化してきたか
ルーフとパッケージ:電動ハードトップでもロードスターの寸法感を維持
RFはNDロードスターの全長3,915mmというコンパクトな車体を基礎に、電動格納式ルーフを収めました。ファストバックの造形、連動して開閉するリアウインドー、127Lの独立トランクを組み合わせ、見た目の上質さを加えながら2人乗りスポーツとしての小ささを維持しています。2026年改良では車外騒音規制対応のためRFのサイレンサーを大型化し、トランク深底部を一部見直すなど、基本パッケージを守りながら法規にも対応しています。
パワートレイン:2.0Lを維持しながら2018年に性格を大きく変更
RFは一貫してFR+SKYACTIV-G 2.0を基本としていますが、2018年改良でエンジン内部、吸排気、制御を広く変更しました。高回転域の出力向上と回転上限の引き上げにより、発売初期の余裕ある2.0Lから、より高回転まで伸びる性格へ変化しています。2026年モデルでも2.0Lガソリンを維持しており、電動化ではなく純ガソリンFRスポーツとしての基本を継続している点がRFの一貫性です。
シャシー・走り:KPCからアシンメトリックLSDへ制御技術を追加
2022年モデルのKPCは、既存のリアサスペンション特性を利用しながら制動制御で旋回姿勢を整える技術で、重量を増やさずに安定感を高めました。2024年改良ではMT車にアシンメトリックLSDとDSC-TRACKを加え、ステアリング制御も更新。ハードウェアを大きく変えず、ロードスターらしい軽快さを残したままドライバーの操作に対する応答を磨く方向で進化しています。
安全・デジタル:スポーツカーでも日常装備を段階的に更新
2018年に先進安全技術の多くを標準化した後、2024年改良ではMRCC、SBS-RC、8.8インチセンターディスプレイ、コネクティッドサービスを導入しました。さらに2026年にはApple CarPlay/Android Autoのタッチ操作に対応。RFは走りの更新だけでなく、長距離移動や日常使用で負担を減らす安全・情報機能も世代内で段階的に新しくなっています。
ROADSTER RFはどの世代を選ぶ?
初期型か、2018年エンジン改良後かで選ぶ
2016年発売時から2.0Lですが、2018年7月の改良で吸排気や回転系部品まで大きく見直され、高回転域の出力特性と回転上限が変わりました。中古車で走りの違いを重視するなら、まず2018年改良前後を分け、そのうえで価格や状態を比較すると選択理由が明確になります。
KPC以降の姿勢制御を重視するなら2022年モデル以降
2022年モデルからはKPCが全ロードスターに入り、旋回時の姿勢を制御で安定させる考え方が加わりました。初期RFの基本レイアウトは好きだが、より新しい車体制御を求める場合は、この改良以降を一つの区切りにすると比較しやすくなります。
安全・デジタルまで新しさを求めるなら2024年大幅改良後
2024年1月発売の大幅改良では、MT車のアシンメトリックLSDとDSC-TRACKに加え、MRCC、SBS-RC、8.8インチセンターディスプレイ、コネクティッドサービスが加わりました。走りだけでなく運転支援や情報機能も含めて新しいRFを選びたい場合、この改良後が大きな境目です。
現行3グレードは快適性と走り装備で整理する
2026年9月時点のRFはS/VS/RSの3グレードです。Sは基本装備を中心にしたベース、VSはナッパレザーやBoseを備えた上質志向、RSはRECAROシート、ビルシュタインダンパー、フロントサスタワーバーなどを標準化したスポーティ仕様です。ATが必要ならS/VS、走り装備をまとめて求めるなら6MT専用のRSというように、トランスミッションと装備を一緒に見ると整理しやすくなります。
同じ世代でも年式、グレード、駆動方式、改良時期によって仕様は異なります。購入時は実車の状態や装備、整備履歴も含めて確認してください。
ROADSTER RFを選ぶときに確認したいポイント
2018年7月改良前後をエンジン仕様で分ける
RFの中古車では年式だけでなく、2018年7月の商品改良をまたいでいるかを確認したいところです。同じSKYACTIV-G 2.0でも、この改良後は高回転域の出力と回転上限が変わっているため、走りのキャラクターを重視する人ほど候補車の製造・登録時期を特定する意味があります。
2022年以降はKPCの有無を確認する
KPCは2022年モデルから全ロードスターに採用されました。外観だけでは違いが分かりにくい一方、旋回時の姿勢制御に関わる変更なので、後期型を選ぶ理由として重要です。販売店の車両情報や年式だけで判断せず、対象モデルイヤーかを確認すると比較の精度が上がります。
2024年大幅改良前後は装備差が大きい
2024年1月以降は、外観灯火の変更だけでなく、8.8インチセンターディスプレイ、MRCC、SBS-RC、MT車のアシンメトリックLSDとDSC-TRACKなどが加わっています。安全支援やデジタル機能を日常的に使うなら、この改良前後を同じRFとして価格だけで比較せず、必要装備が付くかを先に確認したい世代内分岐です。
電動ルーフは作動状態と雨仕舞いを実車で確認する
RF固有の価値は電動格納式ルーフにあるため、中古車では開閉動作が途中で引っ掛からないか、異音や警告表示がないか、ルーフやウエザーストリップ周辺に損傷や水侵入の痕跡がないかを実車で確かめたいところです。走行系の状態だけでなく、RFならではの可動ルーフ機構を正常に使えることが車両価値に直結します。
RF初代 ROADSTER RF NDERC / NDERE
情報確認:2026年6月

2026年商品改良で走り・騒音規制対応・操作性を更新
2026年9月上旬発売の改良では、新色ジンクグリーンメタリックを追加し、最新の車外騒音規制に対応しました。MT車の加速応答改善制御やヒール&トゥアシスト制御、Apple CarPlay/Android Autoのタッチ操作対応なども盛り込まれ、RFでは大型化したサイレンサーに合わせてトランク深底部の一部寸法も見直されています。
ロードスター35周年記念車をRFにも設定
RF VSをベースとする35周年記念車を設定し、アーティザンレッドプレミアムメタリックの専用色、スポーツタン内装、専用オーナメントなどを採用しました。RFは6MTと6ATを用意し、限定的な受注期間でロードスター35年の歴史を表現する特別仕様となりました。
最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。
