ダイハツ / MODEL HISTORY
ロッキー
Rocky
目次
ロッキーとは
ロッキーという名前は、1990年代の小型オフローダーと、2019年に登場したコンパクトSUVの二つの時代をまたいで使われています。初代F300Sはラダーフレーム、3ドア、4WDという本格クロカン寄りの構成でしたが、現行のA200S系は5ナンバーサイズの扱いやすさと室内・荷室の広さを重視した日常型SUVです。
初代は1.6L直列4気筒ガソリンエンジンを積み、発売時には5速MTとフルタイム/パートタイム4WDを設定。3ドアのレジントップを外してオープンボディを楽しめるなど、今のロッキーとはかなり違う性格を持っていました。1992年以降は4速ATも加わり、4WDはパートタイム式へ整理されています。
2019年11月に名称が復活した2代目は、DNGAを使った5ナンバーのコンパクトSUVとして設計されました。全長4m未満に抑えながら室内と荷室を確保し、街中での取り回しとSUVらしい視界・積載性を両立。発売時は1.0Lターボを2WD/4WDに展開し、2021年には1.2Lガソリンとe-SMART HYBRIDが加わりました。
現在は、2WDなら1.2Lガソリンまたはe-SMART HYBRID、4WDなら1.0Lターボというように、駆動方式とパワートレインの組み合わせに特徴があります。2024年11月には安全性能を中心とした一部仕様変更も実施されており、現行ロッキーは『どのグレードか』だけでなく、ハイブリッド・ガソリン・4WDのどれを必要とするかで選ぶ車です。
ロッキーを30秒で理解
- 初代登場
- 1990年
- 歴代
- 2世代
- ロッキーの基本
- 初代はラダーフレーム+1.6L+4WDの小型オフローダー。現行型はDNGAを採用し、1.2L e-SMART HYBRID/1.2Lガソリン/1.0Lターボ4WDを使い分けるコンパクトSUV
- ボディの変遷
- 3ドア・レジントップの本格クロカンから、5ドア・5ナンバーの都市型コンパクトSUVへ大きく転換。名称は同じでも、用途と設計思想は別物に近い
- 現行世代
- 2代目 A200S/A201S/A202S/A210S
ロッキーらしさはどこにある?
同じ名前でも、初代と現行型は性格が大きく違う
初代F300Sは悪路走行を意識したラダーフレームの3ドア4WD、現行型はDNGAの5ナンバーコンパクトSUVです。歴代を一続きの改良として見るより、『本格小型オフローダーの名前が、日常型SUVとして復活した』と考える方がロッキーの変化を理解しやすい車です。
現行型は、SUVらしさを街中で扱える大きさに収めた
2019年型は全長4m未満の5ナンバーサイズに室内と荷室をまとめ、最小回転半径も抑えています。SUVの視界や積載性は欲しいが、大きな車は持て余すという人に合わせたサイズ感が、現行ロッキーの中心です。
走る場所でパワートレインを選び分ける
現行型は2WDの1.2Lガソリン、2WDのe-SMART HYBRID、4WDの1.0Lターボという構成が軸です。燃費とモーター走行の滑らかさ、高速道路を含む日常性能、雪道での4WDというように、欲しい性能によって候補が自然に分かれます。
e-SMART HYBRIDは、小さなSUVで電動感を味わう選択肢
2021年に加わったe-SMART HYBRIDは、エンジンで発電し、駆動は100%モーターで行うシリーズ式ハイブリッドです。外部充電は不要で、発進時のモーターらしい応答や静かさを得られるため、街中での走り方を重視する人にはガソリン車とは違う魅力があります。
歴代ロッキー比較
| 世代 | 販売期間 | 型式 | この世代を一言で |
|---|---|---|---|
| 初代 | 1990年6月~1997年4月 | F300S | 初代F300Sは、ラダーフレーム、3ドアレジントップ、1.6Lガソリン、4WDを組み合わせた本格小型オフローダーです。 |
| 2代目 | 2019年11月~現行 | A200S/A201S/A202S/A210S | 2代目A200S/A201S/A202S/A210Sは、DNGAを採用した5ナンバーのコンパクトSUV。1.2Lガソリン、e-SMART HYBRID、1.0Lターボ4WDを用途で選べる現行世代です。 |
ロッキーの世代別詳細
各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。
- 型式
- F300S
- 主なボディ
- 3ドア コンパクトオフローダー
- この世代を一言で
- 初代F300Sは、ラダーフレーム、3ドアレジントップ、1.6Lガソリン、4WDを組み合わせた本格小型オフローダーです。
POINTこの世代のポイント
- 1990年6月に登場した初代F300Sは、ラダーフレームの上に3ドアボディを載せた小型オフローダーでした。現在の都市型SUVとは違い、悪路を走るための構造そのものを持っていることが最大の特徴です。
- エンジンは1.6L直列4気筒ガソリン。発売時は5速MTのみで、フルタイム4WDとパートタイム4WDが用意されました。普段の道路だけでなく、未舗装路やレジャーで4WDを使うことを前提にした性格がはっきりしています。
- 3ドアのレジントップは取り外すことができ、オープンボディとして楽しめる構造でした。実用一点張りのクロカンではなく、アウトドアで遊ぶことまで含めたキャラクターが、初代ロッキーらしい部分です。
- 1992年のマイナーチェンジ以降は4速ATが加わり、4WDはパートタイム式へ整理されました。初期型と後期型ではトランスミッションや駆動方式が異なるため、中古車として探す場合は年式と仕様をセットで確認したい世代です。
FITこんな人に向いている
クラシックな4WDを趣味として楽しみたいなら。初代は、現在のロッキーのような日常型コンパクトSUVではありません。短いホイールベース、ラダーフレーム、4WD、取り外せるレジントップといった個性を味わう車なので、普段使いの便利さより昔ながらのクロカンらしさに価値を感じる人向けです。
CHECK選ぶときに見るポイント
販売終了から長い時間が経っているため、価格やグレードより車両状態を優先したい世代です。フレームや下回りの錆、4WD機構、トランスミッション、ルーフまわりの状態などを専門店や整備工場で確認し、部品供給も含めて維持できるかを考えて選ぶ必要があります。

- 型式
- A200S/A201S/A202S/A210S
- 主なボディ
- 5ドア コンパクトSUV
- この世代を一言で
- 2代目A200S/A201S/A202S/A210Sは、DNGAを採用した5ナンバーのコンパクトSUV。1.2Lガソリン、e-SMART HYBRID、1.0Lターボ4WDを用途で選べる現行世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2019年11月5日に発売された現行ロッキーは、DNGAの第2弾として登場しました。全長4m未満の5ナンバーサイズに広い室内と荷室をまとめ、日常の取り回しとSUVらしい実用性を両立させています。
- 発売時は1.0Lターボ+CVTを2WD/4WDに展開しました。コンパクトな車体でも低回転から力を出しやすいターボを組み合わせ、高速道路や坂道を含む日常走行でも余裕を持たせた構成です。
- 2021年11月には1.2Lガソリンとe-SMART HYBRIDを追加しました。HEVはエンジンを発電専用に使い、駆動をモーターだけで行うため、街中ではモーターらしい滑らかな発進が特徴。ガソリン2WD、HEV、ターボ4WDで役割を分けるラインアップへ変わりました。
- 2024年11月には安全性能の向上などを目的に一部仕様変更を実施しました。現行型を新車・中古車で比べる場合は、グレード名だけでなく2021年のパワートレイン追加と2024年の改良時期を見れば、価格差と装備差の理由をつかみやすくなります。
FITこんな人に向いている
街中で扱いやすいSUVに、用途別のパワートレインを求めるなら。現行ロッキーは、SUVらしい視界や荷室を持ちながら、5ナンバーサイズで取り回しやすいのが強みです。街乗り中心なら1.2Lガソリン、モーター走行の滑らかさと燃費を重視するならHEV、降雪路まで考えるなら1.0Lターボ4WDというように、生活環境から仕様を選べます。
CHECK選ぶときに見るポイント
2019年発売時は1.0Lターボが中心でしたが、2021年11月に1.2Lガソリンとe-SMART HYBRIDが加わり、ラインアップの考え方が変わりました。中古車では年式だけでなくパワートレインと駆動方式を確認し、2024年11月の安全性能向上を含む仕様変更前後も比較しておきたいところです。
ロッキーはどう進化してきたか
本格クロカンの名前が、日常型コンパクトSUVとして復活
初代はラダーフレームと4WDを持つ3ドアの小型オフローダーでした。2019年に復活したロッキーは、5ドアのDNGAボディで街中の取り回しや室内・荷室を重視しています。同じ名前でも求める用途は大きく違うため、中古車で歴代を比べるときは『新旧』ではなく『趣味性の高いクロカンか、日常で使うSUVか』から考えるのが自然です。
悪路性能を構造で作る車から、生活圏で使いやすいSUVへ
F300Sはラダーフレーム、短いホイールベース、パートタイム4WDという構成で、未舗装路を走る力を重視していました。現行型は5ナンバーの扱いやすさ、最小回転半径、後席や荷室の実用性に軸足を移しています。キャンプや雪道にも使いつつ、普段の買い物や送迎を無理なくこなしたい人には、現行型の方が生活に合わせやすい設計です。
1種類のエンジンから、用途で選ぶ3つの走りへ
初代は1.6Lガソリンが基本でしたが、現行型は1.2Lガソリン2WD、e-SMART HYBRID 2WD、1.0Lターボ4WDという性格の違う選択肢を持ちます。燃費とモーター走行を優先するか、シンプルなガソリン車を選ぶか、雪道で4WDを必要とするかで候補が分かれるため、スペックの上下より普段の走る場所から選ぶ車になりました。
現行型は、登場後の改良で安全と選択肢を広げた
2019年の発売時点では1.0Lターボが中心でしたが、2021年にHEVと1.2Lガソリンが加わり、2024年には安全性能を中心とした仕様変更が行われました。現行型の中古車は外観が似ていても中身が同じとは限りません。欲しいパワートレインと安全装備を先に決め、改良時期を照らし合わせると候補を絞りやすくなります。
ロッキーはどの世代を選ぶ?
初代は、日常SUVではなく趣味の4WDとして考える
F300Sは現行ロッキーと同じ感覚で比較する車ではありません。ラダーフレームや3ドアレジントップ、古い4WD機構そのものを楽しめる人向けで、維持や整備も含めて趣味として付き合えるかが選択のポイントです。
現行1.2Lガソリンは、街乗り中心でシンプルに選びたい人向け
2WDで日常の買い物や通勤が中心なら、1.2Lガソリンは構成が分かりやすい選択肢です。HEVのモーター走行や4WDを必要としない場合、車両価格とのバランスを見ながら選びやすい仕様です。
e-SMART HYBRIDは、街中の滑らかさと燃費を重視
e-SMART HYBRIDは駆動をモーターが担うため、発進や低速域の感触がガソリン車と異なります。市街地を走る時間が長く、モーターらしい応答や燃費性能に価値を感じるなら有力な候補になります。
雪道を日常的に使うなら、1.0Lターボ4WDを軸にする
現行型で4WDを必要とする場合は、1.0Lターボとの組み合わせが中心です。HEVを選びたい気持ちがあっても、降雪路を頻繁に走るなら駆動方式を先に決めた方が現実的。走る地域によって最適なパワートレインが変わる車です。
同じ世代でも年式、グレード、駆動方式、改良時期によって仕様は異なります。購入時は実車の状態や装備、整備履歴も含めて確認してください。
ロッキーを選ぶときに確認したいポイント
現行型は、2019年式と2021年以降でパワートレインを分ける
発売初期は1.0Lターボが中心ですが、2021年11月以降は1.2Lガソリンとe-SMART HYBRIDが加わっています。同じA200S系でも走り方や燃費、駆動方式が異なるため、中古車検索では年式より先にパワートレインを指定すると比較が整理できます。
HEVと4WDは同じ条件では選べない
e-SMART HYBRIDは2WD、4WDは1.0Lターボというように、現行ロッキーでは駆動方式とパワートレインが結び付いています。燃費を優先したいのか、雪道で4WDが必要なのかを最初に決めると、候補がぶれにくくなります。
2024年11月改良前後は安全装備を確認する
2024年11月には安全性能の向上などを含む一部仕様変更が実施されています。高年式中古車を比べる場合、登録年だけでは改良前後が分からないこともあるため、装備表や車台情報を販売店で確認しておくと安心です。
初代F300Sは、購入後の維持まで含めて判断する
初代は希少性があり、一般的な中古コンパクトSUVのように価格だけで比較できません。フレームや4WD機構、AT/MT、レジントップ周辺などの状態と、今後の部品確保や整備先まで含めて考えられる個体を選びたいところです。
2代目 ロッキー A200S/A201S/A202S/A210S
情報確認:2024年11月

安全性能を中心に一部仕様変更
ロッキーは2024年11月5日に安全性能の向上などを目的とした一部仕様変更を実施し、価格も改定されました。現行型の高年式車を比べる際は、この改良前後が装備確認の一つの区切りになります。
e-SMART HYBRIDと1.2Lガソリンを追加
シリーズ式のe-SMART HYBRIDを新たに採用し、1.2Lガソリン車も追加。発売時の1.0Lターボ中心だった構成から、燃費、モーター走行、4WDという用途別の選択肢を持つラインアップへ広がりました。
最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。
