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日産 セレナ完全ガイド|初代から最新型までの軌跡と歴代モデル情報

投稿日:2025年5月30日| 最終更新日:2025年6月10日
メーカー:日産

【音声配信】日産 セレナ歴代モデルの概要

この記事の概要を音声で配信しています。

目次
  • 日産 セレナの概要
  • 日産 セレナの歴代モデル概要

日産 セレナの概要

日産 セレナは、1991年の初代モデル(当初はバネットセレナ)登場以来、30年以上にわたり日本のファミリーミニバン市場において常に中心的な役割を担い、「家族みんなの使いやすさ」を徹底的に追求してきた、日産を代表する5ナンバーサイズミニバンです。クラストップレベルの広大な室内空間、多彩で実用的なシートアレンジ、そして乗降性に優れた両側スライドドアは、多くの家族の日常を支え、かけがえのない思い出作りをサポートしてきました。

歴代セレナを貫くのは、時代の変化を的確に捉え、家族の快適と安心のために先進技術を積極的に導入する革新的な姿勢です。運転支援技術「プロパイロット」や、電動駆動ならではの滑らかで力強い走りと優れた静粛性を提供する「e-POWER」といった日産の独自技術をいち早く搭載。これにより、単なる移動手段としてのミニバンではなく、運転する人にも同乗する家族にも、より質の高い移動体験を提供し、常にミニバン市場に新たな価値を提示し続けているのです。

日産 セレナの歴代モデル概要

初代 セレナ (C23型)

  • 販売期間:1991年6月 – 1999年6月 (当初はバネットセレナとして)
  • 型式:C23型系
  • 特徴:
    • 当時の1BOXカースタイルに一石を投じる、乗用車的な感覚と広い室内空間を両立させたモデルとしてデビュー。当初はFRレイアウトを基本としていましたが、FFミニバンの先駆けの一つとして、その後の市場の潮流を予感させる存在でした。
    • 丸みを帯びた親しみやすいエクステリアデザインと、ウォークスルー可能な広々としたインテリアが特徴。多彩なシートアレンジも魅力で、家族での長距離移動やレジャーシーンでの使い勝手を追求していました。
    • パワートレインは、1.6Lおよび2.0Lのガソリンエンジンに加え、2.0Lディーゼルエンジン(ターボ含む)もラインナップ。当初は片側のみだったスライドドアも、後期には両側に設定されるなど、利便性を向上させていきました。
    • 1994年には、スポーティな内外装を持つ「ハイウェイスター」が追加され、これが後のセレナの看板グレードへと成長する礎となりました。

2代目 セレナ (C24型)

  • 販売期間:1999年6月 – 2005年5月
  • 型式:C24型系
  • 特徴:
    • 「Kids No.1 ミニバンへ。」をコンセプトに、プラットフォームをFFベースに刷新。低床化による優れた乗降性と、さらに拡大された室内空間を実現し、ファミリーユースにおける使い勝手を徹底的に追求した2代目。
    • エクステリアは、初代のイメージを踏襲しつつ、よりモダンで洗練されたデザインへと進化。両側スライドドアが多くのグレードで標準装備または選択可能となり、パワースライドドアも設定されました。
    • 室内は、2列目シートが左右独立してスライドし、中央部が折り畳み式テーブル兼アームレストになる「スマートマルチセンターシート」など、多彩で革新的なシートアレンジが大きな特徴。家族構成や使用シーンに合わせて柔軟に対応できる空間は、高い評価を得ました。
    • パワートレインは、2.0L「QR20DE」型ガソリンエンジンと、後期には2.5L「QR25DE」型エンジンを搭載。トランスミッションにはCVT(HYPER CVT)が採用され、スムーズな走行フィールと燃費性能の向上に貢献しました。スポーティな「ハイウェイスター」や、オーテックジャパンによるカスタムカー「ライダー」も人気を博しました。

3代目 セレナ (C25型)

  • 販売期間:2005年5月 – 2010年11月
  • 型式:C25型系 (CC25, CNC25, NC25, C25)
  • 特徴:
    • 「SHIFT_happiness 家族の幸せをシフトする」をテーマに、室内空間の広さと使いやすさをさらに進化させるとともに、走行性能や質感の向上も図った3代目。5ナンバーサイズを維持しながら、クラストップレベルの室内長を実現しました。
    • エクステリアは、大きなサイドウインドウとスクエアなボディ形状により、開放感と視界の良さを追求。インテリアも、シンプルで機能的なデザインと、多彩な収納スペースが特徴でした。
    • パワートレインには、新開発の2.0L「MR20DE」型ガソリンエンジンを搭載し、エクストロニックCVTとの組み合わせで、軽快な走りと優れた燃費性能を両立。
    • 2列目シートの「スーパーリラックスモード付キャプテンシート」(7人乗り仕様)や、多彩なアレンジが可能な「マルチアップサードシート」など、シート機能の進化も特筆すべき点。インテリジェントキーやアラウンドビューモニター(オプション)など、先進装備も積極的に採用されました。

4代目 セレナ (C26型)

  • 販売期間:2010年11月 – 2016年8月
  • 型式:C26型系 (C26, NC26, FC26, FNC26, HC26, HFC26)
  • 特徴:
    • 「ECO Simple(エコシンプル)」をコンセプトに、環境性能と使いやすさを徹底的に追求した4代目。エンジンルームの小型化や低床プラットフォームの採用により、5ナンバーサイズを維持しながら、先代以上の広い室内空間と優れたパッケージングを実現しました。
    • この世代の大きなトピックは、2012年8月に追加された「S-HYBRID(スマートシンプルハイブリッド)」搭載モデルです。ECOモーター(発電と駆動アシストを兼ねる)とサブバッテリーを用いたマイルドハイブリッドシステムにより、クラストップレベルの低燃費(JC08モード15.2km/L、当時)を達成しました。ガソリン車も2.0L直噴「MR20DD」型エンジンへと進化。
    • 使い勝手の面では、ワンタッチオートスライドドア(両側、挟み込み防止機能付)や、多彩なシートアレンジ(スマートマルチセンターシートの進化など)がさらに向上。アラウンドビューモニターも設定。
    • 安全性能では、衝突被害軽減ブレーキ(エマージェンシーブレーキ)や車線逸脱警報(LDW)などをパッケージ化した「エマージェンシーブレーキ パッケージ」が設定されるなど、予防安全技術の導入も進みました。

5代目 セレナ (C27型)

  • 販売期間:2016年8月 – 2022年11月
  • 型式:C27型系 (C27, GC27, GFC27, GFNC27, HC27, HFC27)
  • 特徴:
    • 「BIG EASY FUN」をキーワードに、家族のためのミニバンとしての機能性と楽しさを大幅に進化させた5代目。この世代の最大のハイライトは、日産の運転支援技術「プロパイロット」をミニバンとして世界で初めて(一部市場除く、同一車線自動運転技術として)搭載したことです。高速道路の単一車線でのアクセル、ブレーキ、ステアリング操作を自動で制御し、ドライバーの負担を大幅に軽減しました。
    • エクステリアは、日産のデザイン言語「Vモーショングリル」やフローティングルーフ(ルーフが浮いているように見えるデザイン)を採用し、よりダイナミックでスタイリッシュな印象に。インテリアも質感を向上させ、クラス最大の室内空間を誇りました。
    • パワートレインは、S-HYBRIDを継続搭載。そして2018年3月には、待望の「e-POWER」搭載モデルが追加されました。1.2Lエンジンを発電専用とし、モーターのみで駆動するシリーズハイブリッドシステムは、EVのような力強く滑らかな加速と優れた静粛性、そして高い燃費性能を実現し、セレナの新たな魅力を開拓しました。
    • 使い勝手の面では、荷物の大きさや場所に合わせて開け方を選べる「デュアルバックドア」(上半分だけも開閉可能)や、足先の操作でスライドドアを開閉できる「ハンズフリーオートスライドドア」など、革新的な機能が多数採用されました。シートアレンジもさらに進化し、スマートマルチセンターシートは2列目・3列目間の移動も可能にするなど、利便性が追求されました。

6代目 セレナ (C28型)

  • 販売期間:2022年12月 – 現在 (2025年5月時点)
  • 型式:C28型系 (GC28/GFC28 ガソリン, FC28/FNC28 e-POWER)
  • 特徴:
    • 「家族みんなでの特別なお出かけを快適に楽しめるミニバン」をコンセプトに、初代から受け継がれる「BIG EASY FUN」をさらに深化。プラットフォームを刷新し、居住性、快適性、静粛性、そして走行性能の全てを大幅に向上させました。
    • エクステリアデザインは、よりクリーンでモダン、かつ先進的な印象へと進化。大型のフロントグリルとシームレスに連続するヘッドランプが特徴的です。標準モデルに加え、スポーティで上質な「ハイウェイスター」、そして最上級グレードとして豪華装備を纏った「LUXION(ルキシオン)」が設定されました。
    • 室内空間は、5ナンバーサイズを基本としつつも(ハイウェイスター、ルキシオンは一部3ナンバー)、パッケージングの最適化により全席でゆとりあるスペースを確保。特に2列目シートの快適性向上(ロングスライド、キャプテンシートの質感向上など)や、3列目シートの居住性改善が図られています。静粛性もクラストップレベルを追求。
    • パワートレインは、ガソリンモデルに2.0L「MR20DD」型エンジン(4WD車に設定)を継続しつつ、主力となるのは第2世代へと進化した「e-POWER」です。新開発の1.4L「HR14DDe」型エンジンを発電専用とし、より高出力化されたモーターを搭載。アクセル操作に対するレスポンスや力強さ、そして静粛性が大幅に向上し、EVのような上質なドライブフィールを実現しています。e-POWERはFFのみの設定。
    • 運転支援技術「プロパイロット」も進化し、ナビゲーションシステムと連携したルート走行中の車速コントロールや、カーブ手前での減速支援などを実現。最上級グレード「LUXION」には、高速道路でのハンズオフ走行を可能にする「プロパイロット2.0」を日産のミニバンとして初搭載。駐車支援技術「プロパイロット パーキング」も進化しています。デュアルバックドアや、カスタマイズ可能な「マルチユーティリティインナーレール」など、使い勝手を高める新機能も搭載。この6代目は、セレナの伝統と革新を見事に融合させた、まさに新時代のファミリーミニバンです。
  • 日産 セレナ(6代目)のユーザー評価と詳細レビューはこちら

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