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トヨタ シエンタ完全ガイド|初代から最新型までの軌跡と歴代モデル情報

投稿日:2025年5月20日| 最終更新日:2025年5月29日
カテゴリ:
メーカー:トヨタ

【音声配信】トヨタ シエンタ歴代モデルの概要

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目次
  • トヨタ シエンタの概要
  • トヨタ シエンタの歴代モデル概要

トヨタ シエンタの概要

トヨタ シエンタは、2003年の初代デビュー以来、日本の自動車市場において「コンパクトでありながら最大限のユーティリティ」という、ありそうでなかった独自の価値観を提示し続けている稀有な存在です。取り回しの良い5ナンバーサイズを堅持しつつ、時には3列シート7人乗りをも実現するその巧みなパッケージングは、特に都市部で生活するアクティブなファミリー層から絶大な支持を集めてきました。まさに、日本の道路環境とライフスタイルが生んだヒット作と言えるでしょう。

歴代シエンタに共通して流れるのは、「使う人の日常に寄り添い、生活を豊かに彩る」という温かな開発思想です。初代の愛嬌ある丸目のデザインから、2代目のアグレッシブでスポーティなスタイリング、そして現行3代目の親しみやすい「シカクマル」モチーフへと、時代に合わせてその表情を変えながらも、常にユーザーの笑顔を追求する姿勢は一貫しています。低床フラットフロアや便利なスライドドア、多彩なシートアレンジといった実用的な機能は、その思想の具体的な表れなのです。

トヨタ シエンタの歴代モデル概要

初代 シエンタ (NCP8#G型)

  • 販売期間:2003年9月 – 2015年6月
  • 型式:NCP81G (FF), NCP85G (4WD)
  • 特徴:
    • 「小粋でユースフルな7人乗り」をコンセプトに、全長約4.1メートルというコンパクトな5ナンバーサイズのボディに3列シート7人乗りを実現。当時の市場において、そのパッケージングの見事さは衝撃的でした。まさに、都市型コンパクトミニバンの先駆けと言えるでしょう。
    • 4つの丸型ヘッドライトが印象的な、愛嬌のあるフロントフェイスと、シンプルながらも機能的なスタイリングが特徴。インテリアも、多彩なシートアレンジが可能な2列目タンブルシートや、床下にスマートに格納できる3列目ダイブインシートなど、限られた空間を最大限に活用する工夫が凝らされていました。
    • パワートレインは、信頼性の高い1.5L VVT-iエンジン(1NZ-FE型)にSuper CVT-iを組み合わせ、街中での扱いやすさと十分な動力性能、そして良好な燃費性能をバランスさせていました。
    • 2006年のマイナーチェンジでは内外装のリフレッシュ、そして2011年には、よりシャープで若々しい印象の角型ヘッドライトを採用した派生グレード「DICE(ダイス)」を追加。これにより、デザインの選択肢が広がり、幅広いユーザー層からの支持を集めました。長期間にわたり生産されたことからも、その基本設計の優秀さが伺えます。

2代目 シエンタ (NSP17#G/NHP170G/NCP175G型)

  • 販売期間:2015年7月 – 2022年8月
  • 型式:NSP170G (FFガソリン), NHP170G (FFハイブリッド), NCP175G (4WDガソリン), NSP172G (FFガソリン5人乗り)
  • 特徴:
    • 「Active & Fun」をキーワードに、エクステリアデザインを一新。トレッキングシューズをモチーフとした大胆かつユニークなスタイリングは、賛否両論を巻き起こしながらも、街中で際立つ強烈な個性を放ちました。鮮やかなアクセントカラーも特徴的でした。
    • 低床フラットフロアの採用により、先代よりもさらに乗降性を向上させるとともに、室内空間の拡大、特にヘッドクリアランスの改善を実現。3列シート7人乗りに加え、2018年には2列シート5人乗り仕様「FUNBASE(ファンベース)」が追加され、より多様なニーズに対応しました。
    • パワートレインでは、トヨタのコンパクトミニバンとして初めてハイブリッドシステム(1.5L THS II)搭載モデルを設定。クラストップレベルの低燃費を実現し、シエンタの新たな魅力を開拓しました。ガソリンモデルも1.5Lエンジン(2NR-FKE型)に刷新され、効率を高めています。
    • 安全性能では、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense C」(レーザーレーダーと単眼カメラ方式)を多くのグレードに標準装備またはオプション設定。歩行者検知機能(昼間)も備え、ファミリーカーとしての安全性を大きく向上させました。両側パワースライドドアやハンズフリー機能も利便性を高めました。

3代目 シエンタ (MXPL1#G/MXPC10G型)

  • 販売期間:2022年8月 – 現在 (2025年5月時点)
  • 型式:MXPL10G/MXPL15G (ハイブリッド), MXPC10G (ガソリン)
  • 特徴:
    • 「いいえ、これこれ!シエンタ」というキャッチコピーと共に、家族の日常に寄り添うクルマとして原点回帰と進化を両立。「扱いやすい5ナンバーサイズ」「最新の安全・安心装備」「優れた燃費性能」「お求めやすい価格」という、ユーザーが本当に求める価値を徹底的に追求しました。
    • エクステリアデザインは、「シカクマル(四角くて丸い)」をモチーフとし、シンプルながらも愛着が湧き、機能性を感じさせるモダンなスタイルへと刷新。大型のサイドプロテクションモールやコーナー部の処理など、道具感と安心感を巧みに表現しています。
    • TNGAプラットフォーム(GA-B)の採用により、基本骨格から一新。軽量でありながら高剛性なボディを実現し、操縦安定性、静粛性、乗り心地といった基本性能を大幅に向上させています。最小回転半径も維持し、取り回しの良さは健在です。
    • 室内空間は、先代比で室内高を20mmアップさせ、さらに開放的で快適な空間を実現。乗降用大型アシストグリップ(運転席・助手席)や、スマートフォンなどを収納しやすいシートバックポケットなど、細部にわたる使い勝手の向上が図られています。天井サーキュレーター(一部グレード)も快適性を高める装備です。
    • パワートレインは、1.5Lダイナミックフォースエンジン(M15A-FKS型)にDirect Shift-CVTを組み合わせたガソリンモデルと、進化した1.5Lハイブリッドシステム(M15A-FXE型エンジンを核とするシリーズパラレルハイブリッド)を設定。ハイブリッド車はクラストップレベルの低燃費(WLTCモード28.8km/L ※2WD・5人乗りXグレード)を達成。ハイブリッド車にはE-Four(電気式4WDシステム)も用意されています。
    • 安全性能では、最新世代の予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を全車標準装備。検知範囲の拡大や機能向上に加え、高度な運転支援技術「トヨタチームメイト[アドバンストパーク]」(駐車支援システム)も設定(メーカーオプション)。コネクティッド機能も充実しています。
  • トヨタ シエンタ(3代目)のユーザー評価と詳細レビューはこちら

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