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ホンダ ステップワゴン完全ガイド|初代から最新型までの軌跡と歴代モデル情報

投稿日:2025年5月29日| 最終更新日:2025年6月10日
カテゴリ:
メーカー:ホンダ

【音声配信】ホンダ ステップワゴン歴代モデルの概要

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目次
  • ホンダ ステップワゴンの概要
  • ホンダ ステップワゴンの歴代モデル概要

ホンダ ステップワゴンの概要

ホンダ ステップワゴンは、1996年の初代デビュー以来、日本の5ナンバーサイズミニバン市場において、常に「家族みんなの笑顔」と「日常での使いやすさ」を追求し続けてきた、ホンダを代表するファミリーカーです。FFプラットフォームを活かした低床設計と、スクエアで効率的なボディが生み出す広大な室内空間、そして多彩なシートアレンジは、多くの家族に愛され、ミニバンの新たなスタンダードを築き上げる原動力となりました。

歴代ステップワゴンを貫くのは、ホンダならではの独創的なアイデアと、時代ごとのニーズを的確に捉える実用性の絶え間ない進化です。初代からの基本コンセプトである広い室内はもとより、時には「わくわくゲート」のような革新的なテールゲート機構も搭載。パワートレインも、ホンダ伝統のVTECエンジンから、最新世代では先進の2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」へと進化を遂げ、走る楽しさと優れた環境性能を高次元で両立。ステップワゴンは、日本の家族の暮らしと共に歩み、ミニバンに求められる真の価値を常に問い続ける、ホンダの良心が詰まった一台なのです。

ホンダ ステップワゴンの歴代モデル概要

初代 ステップワゴン (RF1/RF2型)

  • 販売期間:1996年5月 – 2001年4月
  • 型式:RF1 (FF), RF2 (4WD)
  • 特徴:
    • 「こどもといっしょにどこいこう。」をキャッチフレーズに、FF(前輪駆動)レイアウトを採用することで、従来の1BOXカースタイルの商用車ベースミニバンとは一線を画す、低床でフラットなフロアと広大な室内空間を実現。乗用車感覚の運転のしやすさと、家族みんなが快適に過ごせる「生活創造車」として、市場に大きなインパクトを与えました。
    • スクエアで効率的なボクシースタイルは、最大限の室内空間効率を追求した結果。シンプルなデザインながら、ポップアップルーフ仕様の「フィールドデッキ」など、遊び心のあるバリエーションも用意されました。
    • パワートレインには、2.0L 直列4気筒DOHCエンジン「B20B型」を搭載し、コラム式の4速ATと組み合わせられました。FFとリアルタイム4WDが設定され、幅広いニーズに対応しました。
    • 対座可能な2列目シートや多彩なシートアレンジ、そしてウォークスルー可能な室内レイアウトは、家族での長距離ドライブや車内でのコミュニケーションを豊かにしました。両側スライドドア(手動)も採用。

2代目 ステップワゴン (RF3/RF4/RF5/RF6/RF7/RF8型)

  • 販売期間:2001年4月 – 2005年5月
  • 型式:RF3/RF4 (2.0L FF/4WD), RF5/RF6 (2.0L スパーダ FF/4WD), RF7/RF8 (2.4L スパーダ FF/4WD)
  • 特徴:
    • 「子供たちの笑顔のために。」をテーマに、初代の美点を継承しつつ、内外装の質感向上、走行性能の進化、そして安全性の強化が図られました。エクステリアは、よりシャープで洗練されたデザインへと進化。
    • この世代から、より若々しくスポーティな内外装を持つ「スパーダ(SPADA)」シリーズが本格的に展開されました。専用デザインのフロントグリルやエアロパーツ、ローダウンサスペンションなどを装備し、標準モデルとは異なる個性を主張。特に後期型で追加された2.4Lエンジン搭載の「スパーダ24T」は、パワフルな走りが魅力でした。
    • パワートレインは、新開発の2.0L 直列4気筒DOHC i-VTECエンジン「K20A型」を主力とし、4速AT(後期型では一部FF車にCVTも設定)と組み合わせられました。スパーダ24Tには2.4L DOHC i-VTEC「K24A型」エンジンが搭載されました。
    • 室内は、初代同様の広さと使い勝手の良さを維持しつつ、素材の見直しなどで質感を向上。パワースライドドア(助手席側または両側)も設定され、利便性が高まりました。衝突安全性能も向上し、より安心して家族を乗せられるミニバンへと進化しました。

3代目 ステップワゴン (RG1/RG2/RG3/RG4型)

  • 販売期間:2005年5月 – 2009年10月
  • 型式:RG1/RG2 (2.0L FF/4WD), RG3/RG4 (2.4L FF/4WD)
  • 特徴:
    • 「Fun-ctional Mover(ファンクショナル・ムーバー)」をコンセプトに、従来の箱型ミニバンのイメージを刷新する、低床・低重心プラットフォームを新開発。全高を抑えながらも、巧みなパッケージングにより先代同等以上の室内空間を確保し、スタイリッシュなフォルムと優れた走行安定性を両立させました。
    • エクステリアは、低くワイドなスタンスと流れるようなワンモーションフォルムが特徴。標準モデルと「スパーダ」で明確なデザインの差別化が図られ、スパーダはよりアグレッシブな印象となりました。
    • パワートレインは、2.0L DOHC i-VTEC「K20A型」エンジンと、2.4L DOHC i-VTEC「K24A型」エンジンをラインナップ。2.0LのFF車にはCVT、その他は5速ATが組み合わされました。低床化による重心の低下は、ミニバンとは思えない軽快なハンドリングと乗り心地の向上に貢献。
    • フローリング調フロア(一部グレード)や、多彩なシートアレンジ、そして使いやすい収納スペースなど、ホンダらしいアイデアが随所に盛り込まれ、家族みんなが楽しく快適に過ごせる空間を追求しました。両側パワースライドドアも多くのグレードで標準装備または選択可能となりました。

4代目 ステップワゴン (RK1/RK2/RK3/RK4/RK5/RK6/RK7型)

  • 販売期間:2009年10月 – 2015年4月
  • 型式:RK1/RK2 (2.0L FF/4WD 標準), RK3/RK4 (2.0L FF/4WD 福祉車両), RK5/RK6/RK7 (2.0L FF/4WD スパーダ)
  • 特徴:
    • 「みんなの楽(ラク)!を大きくする『次世代ファミリー・ムーバー』」をテーマに、先代の低床プラットフォームを活かしつつ、再び全高を高め、クラストップレベルの室内高と広大な室内空間を実現。原点回帰とも言えるボクシーなスタイリングは、最大限の空間効率を追求した結果です。
    • エクステリアは、スクエアで存在感のあるデザイン。特に「スパーダ」は、専用の大型フロントグリルやエアロパーツで力強さを強調しました。オプションで設定された大型の「スカイルーフ」(パノラミックガラスルーフ)も、開放感を高めるアイテムとして人気でした。
    • パワートレインは、全車2.0L SOHC i-VTECエンジン「R20A型」に統一。低中速域のトルクを重視したセッティングと、FF車に採用されたCVT(トルクコンバーター付)により、スムーズな加速と優れた燃費性能を両立。4WD車には5速ATが組み合わされました。
    • 室内は、3列目シートまで大人がゆったりと座れる広さを確保。2列目シートは「チップアップ&ロングスライド機構」や「フォールダウン機構付6:4分割」など、多彩なアレンジが可能。3列目床下格納シートも使い勝手を向上させました。運転支援機能「ECONモード」も搭載。

5代目 ステップワゴン (RP1/RP2/RP3/RP4/RP5型)

  • 販売期間:2015年4月 – 2022年5月
  • 型式:RP1/RP2 (1.5Lターボ FF/4WD), RP3/RP4 (1.5Lターボ スパーダ/Modulo X FF/4WD), RP5 (2.0Lハイブリッド e:HEV スパーダ/Modulo X FF)
  • 特徴:
    • 「Functional Beauty!」をコンセプトに、美しいデザインと革新的な機能性を高次元で融合させた5代目。この世代の最大のハイライトは、ホンダ独創のテールゲート機構「わくわくゲート」の採用です。通常の縦開きに加え、テールゲートの約半分が横にも開くサブドアを備え、狭い場所での荷物の出し入れや3列目シートへのアクセスを劇的に向上させました。
    • エクステリアは、よりシャープでダイナミックなスタイリングへと進化。標準モデルと「スパーダ」、そしてコンプリートカー「Modulo X(モデューロ エックス)」が設定され、それぞれ個性的なデザインが与えられました。
    • パワートレインは、ダウンサイジングコンセプトの1.5L直噴VTEC TURBOエンジン「L15B型」をホンダのミニバンとして初搭載。2.4L自然吸気エンジン並みのトルクと優れた燃費性能を両立。2017年9月には、2.0Lアトキンソンサイクルエンジンと2モーターを組み合わせた先進のハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」(後に「e:HEV」へ呼称変更)搭載モデル(RP5型)が追加され、力強く滑らかな走りとクラストップレベルの低燃費を実現しました。
    • 安全運転支援システム「Honda SENSING」を多くのグレードに標準装備またはオプション設定。ミリ波レーダーと単眼カメラを用いた高度なシステムで、衝突軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロールなど、多彩な機能で安全運転をサポートしました。3列目シートを床下にすっきりと格納できる「マジックシート」も使い勝手の良さで好評でした。

6代目 ステップワゴン (RP6/RP7/RP8型)

  • 販売期間:2022年5月 – 現在 (2025年5月時点)
  • 型式:RP6 (e:HEV FF), RP7 (ガソリン FF), RP8 (e:HEV/ガソリン 4WDもあり。スパーダ等のグレードで展開)
  • 特徴:
    • 「#Nice Family Mover」をグランドコンセプトに、家族みんながリラックスでき、安心して移動できる空間を目指してフルモデルチェンジ。原点回帰とも言えるクリーンでシンプルなスタイリングと、徹底的に磨き上げられた快適性、そして最新の安全・運転支援技術が特徴です。
    • エクステリアデザインは、水平基調で伸びやかなフォルムと、すっきりとしたフロントフェイスが特徴。視界の良さも徹底的に追求されています。ラインナップは、シンプルで心地よい空間を追求した「STEP WGN AIR(エアー)」と、力強く上質な内外装を持つ「STEP WGN SPADA(スパーダ)」、そしてスパーダをベースに質感をさらに高めた「SPADA PREMIUM LINE(スパーダ プレミアムライン)」の3タイプを設定。先代の「わくわくゲート」は採用されず、一般的なパワーテールゲート(メモリー機能付、ハンズフリーアクセス対応)となりました。
    • 室内空間は、歴代ステップワゴンで最も広く、特に2列目・3列目の居住性が大幅に向上。2列目キャプテンシートはロングスライドに加えオットマンも備え(グレード別)、3列目シートもクッション厚を増すなど快適性を追求。静粛性も大幅に高められています。
    • パワートレインは、1.5L VTEC TURBOエンジンと、進化した2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」の2種類。e:HEVは、2.0L直噴アトキンソンサイクルエンジンと2つのモーターを組み合わせ、より力強く滑らかで、静かな走行フィールと優れた燃費性能を実現しています。
    • 安全運転支援システム「Honda SENSING」は、最新世代のものを全タイプに標準装備。検知範囲の拡大や新機能(トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)、アダプティブドライビングビームなど)の追加により、全方位での安全性をさらに強化。コネクティッド技術「Honda CONNECT」も搭載し、より安心で快適なカーライフをサポートします。この6代目は、家族のためのミニバンとしての本質を突き詰めた、ホンダの意欲作です。
  • ホンダ ステップワゴン(6代目)のユーザー評価と詳細レビューはこちら

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