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ホンダ / MODEL HISTORY

ステップワゴン

ホンダ ステップワゴン
メーカーホンダ
初登場1996年
歴代6世代
現行世代6代目
目次

ステップワゴンとは

ステップワゴンは1996年に、Hondaの乗用車技術を使って家族が使いやすい広い室内を実現するFFライトミニバンとして誕生しました。初代は5ナンバーサイズの中で大きな室内を確保し、2.0LエンジンとFF/4WDを用意。箱型の空間効率を前面に出しながら、商用車ベースではなく乗用車として家族が扱いやすいことを重視した点が、歴代の出発点です。

2代目では室内の広さを維持しながら、2.0L i-VTEC、FF/4WD、シートアレンジの自由度を高め、途中でSPADAと2.4Lを追加。3代目になると新開発の低床・低重心プラットフォームを採用し、車体を扱いやすくしながら室内を確保する方向へ進みました。単に箱を大きくするのではなく、床を下げて人の乗り降りや走りまで改善する考え方がここで強まっています。

4代目から5代目にかけて、ステップワゴンは『広い室内を持つこと』から、『その広さを家族がどう使いこなせるか』へ進化しました。4代目では3列目を床下へ収めることで、人を乗せる場面と大きな荷物を積む場面を切り替えやすくし、5代目では後方からの乗降や荷物の出し入れまで日常動作として設計しました。さらに電動化によって、室内の使いやすさだけでなく移動中の静かさや滑らかさも家族車の価値へ加わり、ステップワゴンは『広い箱』から『暮らしの動作を楽にするミニバン』へ役割を広げています。

現行6代目はAIRとSPADAという異なる世界観を設定し、2.0L e:HEVと1.5L VTEC TURBOを継続しながら、室内のくつろぎと視界、Honda SENSING、Honda CONNECTを大きく進化させました。2025年にはAIR EXとSPADA PREMIUM LINE BLACK EDITION、さらに30周年特別仕様車を追加。現在のステップワゴンは、奇抜な仕掛けより家族全員が自然に過ごせる室内と、用途に合わせて選べる電動・ガソリンの2本立てを中心にしています。

ステップワゴンを30秒で理解

初代登場
1996年
歴代
6世代
ステップワゴンの基本
FF低床パッケージを原点に、低床・低重心、3列目床下格納、わくわくゲート、1.5L VTEC TURBO、i-MMD/e:HEV、Honda SENSINGへ発展
ボディの変遷
5ナンバー級の箱型FFミニバンから、低床・低重心化で乗降性と走りを改善し、4代目で3列目床下収納、5代目で独創的テールゲート、6代目でシンプルなボックス形状と大型室内へ再構成
現行世代
6代目 RP6

ステップワゴンらしさはどこにある?

家族のための『広さ』を、ただ大きくする以外の方法で作ってきた

初代は5ナンバーサイズの中で大きな室内を確保し、3代目では床を下げることで扱いやすい外寸と室内を両立、4代目では3列目を床下へ収めることで荷室を作りやすくしました。歴代で共通するのは、車体を大きくするだけでなく床・シート・開口部を工夫して家族が使える空間を増やしてきたことです。

SPADAが、実用ミニバンにデザインと走りの選択軸を加えた

2代目の途中で追加されたSPADAは、広さや乗車人数だけで選びがちだったステップワゴンに、外観の力強さや上級感という別の基準を持ち込みました。以後の世代でもSPADAは中心的なタイプとなり、現行ではAIRとの二本柱として、同じ室内基本性能を持ちながら家族の好みに合わせて雰囲気を選ぶ役割を担っています。

5代目の『わくわくゲート』は、後ろをどう使うかまで車種の個性にした

5代目は大開口テールゲートの一部を横開きできるわくわくゲートと床下格納式3列目を組み合わせ、後方から人が乗り降りしたり、狭い場所で荷物だけを出し入れしたりできました。パワートレインだけでなく『家族が車をどう使うか』を機構で変えたため、歴代の中でも5代目は使い勝手の個性が非常に明確です。

現行型は、仕掛けの新奇性より家族全員の快適さと安心を磨く

6代目は、わくわくゲートのような目立つ機構を引き継ぐのではなく、水平基調で酔いにくさへ配慮した室内、各列の居住性、渋滞追従ACCを含むHonda SENSING、Honda CONNECTへ重点を移しました。e:HEVとガソリンの選択も残しており、現在は『毎日の移動で家族全員が疲れにくく使いやすいこと』が車種の中心価値になっています。

歴代ステップワゴン比較

世代 販売期間 型式 この世代を一言で
初代 1996年5月~2001年3月 RF1 初代RF1/RF2は、FF乗用車技術を使った箱型ライトミニバンとして、5ナンバー級の大きな室内、2.0L、FF/4WDを組み合わせたステップワゴンの原点です。
2代目 2001年4月~2005年4月 RF3 2代目RF3系は、2.0L i-VTECとFF/4WDで基本性能を高め、2003年にSPADAと2.4Lを追加して、実用性だけでなく外観・走りの選択幅を広げた世代です。
3代目 2005年5月~2009年9月 RG1 3代目RG系は、新開発の低床・低重心プラットフォームで全高を抑えながら室内を確保し、2.0L/2.4LとFF/4WDを展開した世代です。
4代目 2009年10月~2015年3月 RK1 4代目RK系は、低床・低重心を継承しながら室内を拡大し、3列目床下格納シートを採用。2.0Lを軸にFF/4WDを展開した世代です。
5代目 2015年4月~2022年4月 RP1 5代目RP1~RP5は、1.5L VTEC TURBOとわくわくゲートを採用し、2017年にはi-MMDハイブリッドとHonda SENSING全タイプ標準化へ発展した世代です。
6代目 2022年5月~現行 RP6 現行6代目RP6系は、AIR/SPADAの2世界観、2.0L e:HEVと1.5L VTEC TURBO、最新Honda SENSINGとHonda CONNECTを組み合わせ、家族全員の快適性を磨いた世代です。

ステップワゴンの世代別詳細

各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。

初代ステップワゴン RF11996年5月~2001年3月
型式
RF1
主なボディ
ミニバン
この世代を一言で
初代RF1/RF2は、FF乗用車技術を使った箱型ライトミニバンとして、5ナンバー級の大きな室内、2.0L、FF/4WDを組み合わせたステップワゴンの原点です。

POINTこの世代のポイント

  • 初代が作った新しさは、ミニバンを『人数を運ぶための大きな車』ではなく、家族が毎日自然に使える乗用車として考えたことです。運転する人だけでなく、子どもが乗り降りする場面や家族で荷物を積む場面まで同じ車の価値としてまとめたことで、ステップワゴンという車種の基本的な役割がここで定まりました。
  • 初代の魅力は、広さを得るために車体をむやみに大きくしたことではありません。限られた外寸の中で人が使う場所を優先したことで、取り回しと室内の余裕を両立しました。この『外から見た大きさ以上に中を有効に使う』考え方は、その後の低床化や室内設計にも受け継がれるステップワゴンの重要な基準です。
  • 走りについても、速さそのものより『家族を乗せても普通に扱いやすいこと』を重視しました。多人数乗車で必要な余裕を確保しながら、日常の運転で大きな商用車を扱っているような感覚を減らしたことで、ミニバンを家族の生活に入りやすい存在へ変えています。初代の価値は高性能ではなく、広い車を身近にしたことにあります。
  • 初代を今選ぶ意味は、後世の便利装備が少ないことではなく、ステップワゴンがなぜ支持されたのかを最も単純な形で体験できることです。広い室内、分かりやすい箱型、家族が使いやすい設計という原点がそのまま残っており、歴代比較では『ステップワゴンらしさの出発点』として見ると価値が明確になります。

FITこんな人に向いている

ステップワゴンが生まれた『シンプルで広い家族車』の原点を重視するなら。初代は、後の床下格納やハイブリッドのような複雑な機構より、四角い車体を素直に室内へ使うことが魅力です。5ナンバー級で大人数と荷物を受け持つというステップワゴンの基本が最も分かりやすく、クラシックなHondaミニバンとして原点を味わいたい人に向きます。

CHECK選ぶときに見るポイント

初代は現在では年式が古く、W/G/Nなどの装備差より、ボディ、スライドドア、空調、冷却系、4AT、4WD機構を含めて継続維持できる状態かが重要です。1997年、1999年に改良も行われているため、見た目だけでなく年式と駆動方式を特定し、部品供給や補修歴まで含めて判断したい世代です。

2代目ステップワゴン RF32001年4月~2005年4月
型式
RF3
主なボディ
ミニバン
この世代を一言で
2代目RF3系は、2.0L i-VTECとFF/4WDで基本性能を高め、2003年にSPADAと2.4Lを追加して、実用性だけでなく外観・走りの選択幅を広げた世代です。

POINTこの世代のポイント

  • 2代目は、初代で評価された広い箱型パッケージを捨てず、家族が車内でどう過ごすかをさらに重視しました。大きな方向転換ではなく、室内の使い方や快適性を積み上げたことで、ステップワゴンを一過性のアイデアではなく定番のファミリーミニバンへ育てた世代です。
  • 新世代2.0L i-VTECを全タイプへ採用し、FF/4WDを継続したことで、初代の実用性に走りと燃費のバランスを加えました。エンジンを強く見せるのではなく、多人数で移動するときにも扱いやすいことを狙っており、家族車としての基本性能を一段底上げしています。
  • 2003年にSPADAと2.4Lを加えたことは、ステップワゴンの選ばれ方を広げました。広さだけなら標準系で十分でも、見た目の力強さや余裕のある走りを求める人には別の選択肢が生まれています。後の歴代でSPADAが重要な柱になる流れは、この世代から始まりました。
  • 2代目を中古で見るときは、前期と後期を『古い/新しい』だけで分けないことが重要です。前期は初代の延長にある素直な家族車、後期はSPADAや2.4Lで選択幅を広げたモデルという違いがあります。どちらのステップワゴン像を求めるかで候補を分けると、世代内の違いが選ぶ理由になります。

FITこんな人に向いている

初代の広さを残しながら、SPADAや2.4Lまで選べる幅を求めるなら。2代目は、初代の四角く広いミニバン像を大きく変えず、エンジンやシートアレンジを成熟させた世代です。2003年以降はSPADAと2.4Lが加わるため、シンプルな標準系か、外観と余裕を強めた後期系かで性格を選べます。初期ステップワゴンらしさを残しつつ、選択肢の多さを重視する人に向きます。

CHECK選ぶときに見るポイント

2代目では2003年のマイナーチェンジが大きな分岐です。前半は2.0L中心、後半はSPADAと2.4Lが加わるため、中古車では単に年式の新旧を見るより『初期のシンプルな標準系』か『後期のSPADA/2.4L』かを先に決めると比較しやすくなります。駆動方式とシート仕様も合わせて確認すると用途とのずれを防げます。

3代目ステップワゴン RG12005年5月~2009年9月
型式
RG1
主なボディ
ミニバン
この世代を一言で
3代目RG系は、新開発の低床・低重心プラットフォームで全高を抑えながら室内を確保し、2.0L/2.4LとFF/4WDを展開した世代です。

POINTこの世代のポイント

  • 3代目が大きく変えたのは、ミニバンの広さを『高さや大きさ』だけで作らない考え方です。床を下げることで、家族が使える室内を確保しながら車体全体の扱いやすさも高めました。これにより、広いから仕方なく大きな車に乗るのではなく、家族向けの空間と運転のしやすさを両方求められるようになりました。
  • 低床化の意味は、乗り降りのしやすさだけではありません。人が座る位置や車体の重心が下がることで、ミニバン特有の大きな揺れを抑えやすくなり、運転する側にも自然な感覚が生まれました。家族の快適さとドライバーの扱いやすさを別々に改善するのではなく、一つの設計変更で両方を良くしたことが3代目の重要な進化です。
  • 3代目では、使い方に応じて『必要十分な扱いやすさ』と『多人数や高速移動での余裕』を選べるようになりました。重要なのは仕様の上下ではなく、家族構成や走る場所に合わせて性格を選び分けられたことです。ステップワゴンが一種類の家族車ではなく、生活スタイルに合わせて選べるミニバンへ広がった世代です。
  • 3代目を歴代の中で見ると、初期の箱型ミニバンから、後の大空間・高機能ミニバンへ移る途中で『扱いやすさ』を強く意識した世代だと分かります。広さだけを優先せず、日常の取り回しや運転感覚まで整えたため、ミニバンらしい実用性は必要でも大きな車を運転している感覚を減らしたい人に向く個性があります。

FITこんな人に向いている

大きく見えすぎない車体と、低床による乗り降り・走りの自然さを重視するなら。3代目は、室内を広くするために車体を高くするのではなく、床を下げることで室内と扱いやすさを両立した世代です。2.0Lと2.4L、FFと4WDがあり、家族利用の中でも走りの余裕を選べます。箱型の大きさより、乗用車に近い感覚で使えるミニバンを求める人に向きます。

CHECK選ぶときに見るポイント

3代目は2.0Lと2.4Lで変速機も異なり、2.4L FFにはCVT+7スピードモード、4WDには5ATが組み合わされました。中古車では排気量だけで上下を決めず、普段の乗車人数、山道や高速利用、変速感の好みから選ぶと違いが生きます。低床の利点を重視するなら、スライドドアや床まわりの状態も実車で確認したいところです。

4代目ステップワゴン RK12009年10月~2015年3月
型式
RK1
主なボディ
ミニバン
この世代を一言で
4代目RK系は、低床・低重心を継承しながら室内を拡大し、3列目床下格納シートを採用。2.0Lを軸にFF/4WDを展開した世代です。

POINTこの世代のポイント

  • 4代目は、3代目の低床思想を維持したまま、家族全員が過ごす室内をさらに広げました。外からの大きさだけを競うのではなく、車内で頭上や足元に余裕を感じられることへ寸法を使ったため、ステップワゴンの『家族の部屋』としての性格がより明確になっています。
  • 3列目を床下へ格納できるようにしたことは、荷室の使い方を大きく変えました。シートを取り外したり大きく跳ね上げたりせず、必要なときだけ床下へ収められるため、人を乗せる車と荷物を積む車を切り替えやすくなっています。この仕組みは以後のステップワゴンにも続く重要な実用価値です。
  • パワートレインを2.0L中心へ整理したことで、3代目の2.4Lという選択肢より、日常の燃費と扱いやすさを重視する方向へ移りました。FFと4WDは残し、家族の生活環境に合わせた駆動方式を選べるため、性能の幅より実用のバランスを優先した世代と捉えられます。
  • 2012年改良ではCVTやアイドリングストップ、安全装備を強化し、同じ4代目でも後半ほど効率と使いやすさが高まりました。中古で選ぶときは単に後期が新しいからではなく、毎日の燃費や変速の滑らかさを重視するなら改良後を比較する、という具体的な意味があります。

FITこんな人に向いている

広い3列室内と、3列目を床下へ消せる荷室の使いやすさを重視するなら。4代目は、低床の乗りやすさを残しながら室内を拡大し、3列目を床下へ格納できるようにしたことで、乗車と荷物の切り替えがしやすくなりました。5代目のわくわくゲートほど特殊な機構は不要でも、家族旅行や大きな荷物で荷室を頻繁に使う人には分かりやすいメリットがあります。

CHECK選ぶときに見るポイント

4代目では2012年改良前後が比較ポイントです。改良後はFF/4WDとも新開発CVTとアイドリングストップへ移り、燃費と変速感が変わりました。中古車では前期の仕様を価格で選ぶのか、後期のCVT・安全装備・Cool Spiritなどを重視するのかを先に決めると、年式差を実際の使い方へ結び付けられます。

5代目ステップワゴン RP12015年4月~2022年4月
型式
RP1
主なボディ
ミニバン
この世代を一言で
5代目RP1~RP5は、1.5L VTEC TURBOとわくわくゲートを採用し、2017年にはi-MMDハイブリッドとHonda SENSING全タイプ標準化へ発展した世代です。

POINTこの世代のポイント

  • 5代目は、ミニバンの使いやすさをシートだけでなくテールゲートから考え直した世代です。わくわくゲートにより、大きな後扉を全部開けなくても荷物を出し入れでき、3列目への乗降にも使えました。狭い場所や日常の短時間利用で便利さを感じやすく、『後方アクセス』そのものを車種の個性にしています。
  • 新開発1.5L VTEC TURBOは、小排気量化しながら多人数乗車に必要なトルクを確保する考え方でした。従来の2.0L自然吸気から方式を変えたことで、エンジンを大きくせず走りと燃費を両立する方向へ進んでいます。5代目前半を選ぶなら、このターボの扱いやすさが世代固有のポイントです。
  • 2017年にi-MMDハイブリッドが加わったことで、5代目は静かで滑らかなモーター主体の走りも選べるようになりました。単なる低燃費仕様の追加ではなく、家族が乗るミニバンで加減速の滑らかさを高めたため、ガソリンターボとは運転感覚そのものが異なる二本立てになっています。
  • 同じ2017年改良でHonda SENSINGを全タイプ標準へ広げたことも、5代目後半を選ぶ意味につながります。中古では前期が安いから、後期が新しいからという比較ではなく、ハイブリッドと安全支援まで必要なら後半、ターボと独自ゲートをシンプルに楽しむなら前半という分け方ができます。

FITこんな人に向いている

わくわくゲートの独自性と、ガソリンターボ/ハイブリッドの選択幅を重視するなら。5代目は、歴代で最も『後ろをどう使うか』に個性がある世代です。狭い駐車場で荷物だけ出したい、3列目へ後方から乗りたいという使い方なら、わくわくゲートは現行6代目にもない明確な違いになります。2017年以降はハイブリッドも選べるため、機構の便利さとパワートレインの好みを組み合わせて選べます。

CHECK選ぶときに見るポイント

5代目では2017年9月改良が大きな分岐です。発売初期は1.5L VTEC TURBOを中心に、2017年以降はSPADAへi-MMDハイブリッドが加わり、Honda SENSINGも全タイプ標準化されました。中古車では『わくわくゲートがある5代目』だけで一括りにせず、ガソリンかハイブリッドか、安全支援をどこまで重視するかで前後期を分けると選びやすくなります。

6代目現行世代ステップワゴン RP62022年5月~現行
ホンダ ステップワゴン 6代目
型式
RP6
主なボディ
ミニバン
この世代を一言で
現行6代目RP6系は、AIR/SPADAの2世界観、2.0L e:HEVと1.5L VTEC TURBO、最新Honda SENSINGとHonda CONNECTを組み合わせ、家族全員の快適性を磨いた世代です。

POINTこの世代のポイント

  • 6代目は、5代目の個性的な仕掛けをさらに増やすのではなく、家族全員が自然に過ごせることへ設計の重心を戻しました。シンプルなボックス形状と水平基調の室内によって車両感覚をつかみやすくし、各列の視界や居住性にも配慮しています。『毎日使って疲れにくいミニバン』という価値を前面に出した世代です。
  • e:HEVはモーター走行を中心に滑らかな加速を作り、ガソリンは1.5L VTEC TURBOを改良して応答性を高めました。2種類を性能の上下としてではなく、静かで滑らかなFFを求めるか、FF/4WDまで含めて使い方の幅を求めるかという用途の違いで選べるようにしています。
  • Honda SENSINGは渋滞追従ACCやトラフィックジャムアシストなどへ機能を広げ、Honda CONNECTも採用しました。家族ミニバンでは長距離や渋滞で運転時間が長くなりやすいため、6代目の新しさは馬力よりも、日常の運転負担を減らす支援が車種全体へ組み込まれたことにあります。
  • 2025年以降はAIR EX、BLACK EDITION、30周年特別仕様車など選択肢が増えましたが、走行機構だけで上下を決める車ではありません。2列目快適装備やカメラ、安全装備、内外装の雰囲気をどこまで必要とするかで選ぶと、現行型のグレード差を実際の家族利用へ結び付けやすくなります。

FITこんな人に向いている

最新の安全・コネクテッドと、e:HEV/ガソリンから使い方に合う走りを選びたいなら。6代目は、5代目のわくわくゲートのような特殊機構より、シンプルなボックス形状、見通しのよい室内、各列の快適性を重視しています。e:HEVはFF、ガソリンはFF/4WDがあり、雪道対応まで含めて用途からパワートレインを選べます。最新のHonda SENSINGやHonda CONNECTまで含めて長く家族で使いたい人に向きます。

CHECK選ぶときに見るポイント

現行6代目は発売時のAIR/SPADA/PREMIUM LINEから、2025年にAIR EXとPREMIUM LINE BLACK EDITION、さらに30周年特別仕様車が加わっています。まずe:HEVの滑らかさを求めるか、4WDも選べるガソリンを必要とするかを決め、その後にAIR系の明るい雰囲気、SPADA系の力強さ、上級・特別仕様の快適装備という順で絞ると、グレード名の多さに迷いにくくなります。

ステップワゴンはどう進化してきたか

空間|箱型の広さから、低床・床下収納・各列の快適性へ

初代は5ナンバー級の箱型ボディで室内を確保し、3代目は床を下げて扱いやすさと広さを両立。4代目では3列目床下収納で荷室を作りやすくし、6代目ではHonda史上最大級の室内空間と各列の居住性へ重点を移しました。広さの数値より『家族がどう使えるか』へ設計が進化しています。

パワートレイン|2.0L自然吸気から小排気量ターボ、2モーターe:HEVへ

初期は2.0L自然吸気が中心で、2・3代目では2.4Lも選べました。4代目で2.0Lへ整理した後、5代目は1.5L VTEC TURBOへダウンサイジングし、2017年にi-MMDを追加。6代目では2.0L e:HEVと1.5Lターボを並べ、燃費方式ではなく走り方と駆動方式の違いから選べる構成になっています。

使い勝手|シートアレンジから、床下格納とわくわくゲートへ

2代目までは多彩なシートアレンジが空間活用の中心でしたが、4代目の3列目床下格納により、荷室への切り替えが簡単になりました。5代目では横開きできるわくわくゲートまで加え、後方アクセスそのものを再設計。6代目は特殊機構を整理し、パワーテールゲートや室内快適性へ重点を移しています。

安全・デジタル|装備追加から、全タイプの運転支援・コネクテッドへ

初期はABSやエアバッグがオプション中心でしたが、世代を追うごとに安全装備を拡充。5代目後半ではHonda SENSINGを全タイプへ広げ、6代目では渋滞追従ACC、トラフィックジャムアシスト、周辺カメラなどへ進化しました。Honda CONNECTも加わり、安全・便利機能が上級グレードだけの付加価値ではなく車種の基本性能になっています。

ステップワゴンはどの世代を選ぶ?

原点のシンプルな箱型ミニバンを求めるなら初代・2代目

初代は広い室内をシンプルな構成で実現した原点、2代目はその考え方を成熟させてSPADAと2.4Lまで広げた世代です。最新安全装備より、四角いボディと初期Hondaミニバンの素直な使いやすさを重視するならこの2世代ですが、年式から状態と維持環境を最優先する必要があります。

低床で扱いやすいミニバンを重視するなら3代目

3代目は外寸をむやみに大きくせず、低床・低重心化によって乗降性、室内、運転感覚をまとめた点が特徴です。2.0L/2.4Lも選べるため、箱型の大きさより乗用車感覚を重視したい人に向きます。4代目以降の広大な室内とは違うバランスを持つ世代です。

荷室の作りやすさなら4代目、独自の後方アクセスなら5代目

4代目は3列目床下格納で、人を乗せる状態から荷物を積む状態へ切り替えやすくなりました。5代目はさらにわくわくゲートを加え、狭い駐車場で後ろを使う方法まで変えています。特別なテールゲート機構が必要なら5代目、よりシンプルに床下収納を使いたいなら4代目という違いがあります。

e:HEV・安全支援・最新装備をまとめて求めるなら6代目

現行6代目はe:HEVと1.5Lターボ、最新Honda SENSING、Honda CONNECT、AIR/SPADAのデザイン選択を一台のシリーズで揃えています。わくわくゲートはありませんが、日常の快適性と運転支援を重視するなら最も比較しやすい世代です。4WDが必要ならガソリンを中心に見るという明確な分岐もあります。

同じ世代でも年式、グレード、駆動方式、改良時期によって仕様は異なります。購入時は実車の状態や装備、整備履歴も含めて確認してください。

ステップワゴンを選ぶときに確認したいポイント

初代・2代目は、グレードより『維持できる車体か』を先に見る

初期2世代は年式が古く、WやSPADA、2.4Lといった仕様より、錆、スライドドア、空調、冷却、AT、4WDの状態が所有しやすさを左右します。希少仕様を先に決めるより、補修部品や整備先まで含めて維持できる個体を選ぶ方が、ステップワゴン本来の家族車として使い続けやすくなります。

3・4代目は『低床の使いやすさ』を、普段の乗降と荷物で確かめる

3代目は低床・低重心、4代目はそれに3列目床下収納が加わります。中古車選びではカタログの室内寸法だけでなく、家族が2・3列目へ乗り降りする動線や、普段載せる荷物でシートを格納したときの使い勝手を実車で確認すると、世代差が生活上のメリットとして判断しやすくなります。

5代目は、わくわくゲートを使う生活かどうかで価値が大きく変わる

わくわくゲートは狭い駐車場で荷物を出したり3列目へアクセスしたりする人には大きな利点ですが、通常のテールゲートしか使わない人には複雑な機構でもあります。まず自宅駐車場や買い物時に横開きを使う場面があるかを考え、そのうえで前期ターボか2017年以降のハイブリッド・Honda SENSING付きかを絞ると選びやすくなります。

6代目は、e:HEVと4WDを同時に求めないことを最初に整理する

現行型はe:HEVがFF、4WDはガソリン車に設定されるため、雪道などで4WDが必須ならパワートレイン選びは早い段階で絞られます。FFでよければ、e:HEVの滑らかさとガソリンの価格・使い方を比較し、その後にAIR EX、SPADA、PREMIUM LINE BLACK EDITION、30周年仕様の快適装備や内外装を比べる方が合理的です。

現行モデル情報

6代目 ステップワゴン RP6

情報確認:2025年12月

ホンダ ステップワゴン 6代目

30周年特別仕様車を発売

2026年5月の初代誕生30周年に向け、e:HEV AIR EXとe:HEV SPADAをベースにした30周年特別仕様車を発売しました。2列目シートヒーター、マルチビューカメラ、アダプティブドライビングビームなど家族向けの快適・安全装備を加え、初代ロゴをモチーフにした専用エンブレムも採用しています。

AIR EXとe:HEV SPADA PREMIUM LINE BLACK EDITIONを追加

AIRの親しみやすいデザインに上級快適装備を組み合わせたAIR EXと、SPADA PREMIUM LINEを黒基調で仕立てたBLACK EDITIONを追加しました。現行6代目は走行性能の上下だけでなく、家族の快適装備と内外装の世界観でタイプを選べる方向へラインアップを広げています。

最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。