ベントレー / MODEL HISTORY
Supersports
Supersports
目次
Supersportsとは
Supersportsは、Continental GTを単純に高出力化するための名前ではありません。2009年の初代では、W12と四輪駆動というContinental GTの基本構成を残しながら、軽量化とブレーキ、シートまで手を入れています。豪華なグランドツアラーから余分なものを削り、車重の減少そのものを走りの反応へ結び付けたことが、このモデルの出発点です。
2017年の2代目は、四座とW12、四輪駆動を維持したまま性能をさらに引き上げます。初代のように2シーター化するのではなく、Continental GTとしての実用性を残しつつ、トルクベクタリングや軽量部品で限界域の扱いやすさを高めています。Supersportsはここで、軽量化を主役にした派生から、シャシー制御まで使って速さを作るモデルへ役割を広げます。
現行の3代目は、その流れを一度リセットするほど方向が変わっています。W12と四輪駆動を離れ、非ハイブリッドV8、後輪駆動、2シーターを採用。車重を2トン未満に抑え、eLSDと専用空力を組み合わせることで、従来の『非常に速いContinental GT』よりも、ドライバーが車の向きを積極的に作ることを優先したモデルです。
3世代を並べると、Supersportsの本質は最高出力の数字ではなく、その時代のContinental GTからどこまで快適装備や駆動安定性を削り、運転する側へ重心を移すかにあります。初代は軽量化、2代目は四座GTのまま性能を極める方向、3代目は後輪駆動と2シーターへの転換が決定的な違いです。中古車と現行型を比べる場合も、年式より先に『どの程度GTらしさを残したSupersportsが欲しいか』を決めると世代差を理解しやすくなります。
Supersportsを30秒で理解
- 初代登場
- 2009年
- 歴代
- 3世代
- Supersportsの基本
- 初代・2代目はW12+AWD、3代目は非ハイブリッドV8+RWDへ転換。軽量化、カーボンセラミックブレーキ、専用空力、eLSDを世代ごとに強化
- ボディの変遷
- 初代は2シーター、2代目は四座、3代目は再び2シーター。Continental GTの実用性をどこまで残すかが世代ごとに異なる
- 現行世代
- 3代目
Supersportsらしさはどこにある?
Supersportsは出力より先に、重量と使い方を削ってきた
初代の開発は、Continental GTから重量を減らしたら走りがどう変わるかという発想から始まっています。リアシートを外し、カーボン系シートや軽量ホイール、カーボンセラミックブレーキまで採用するため、通常のGTとは乗車人数から役割が異なります。Supersportsでは、豪華装備を増やすことより、何を残し何を削るかが性能づくりの一部です。
2代目は四座を残し、GTとしての実用性を捨てなかった
2017年型は初代とは違い、後席を残したまま最上位性能を狙っています。W12と四輪駆動を使いながら、軽量ホイールやカーボンセラミックブレーキ、専用のトルクベクタリングで旋回時の反応を調整。家族や同乗者を乗せられるContinental GTの枠内で、どこまで高性能化できるかを追った世代です。
3代目はBentleyとして異例の後輪駆動へ踏み込んだ
現行Supersportsの大きな違いは、四輪駆動による安定性を手放して後輪駆動を選んだことです。eLSDによるトルクベクタリングと広いリアトレッドを使い、アクセルでリア側の挙動を作りやすい設計へ変わっています。歴代で最もドライバー操作を前面に出したSupersportsという位置付けです。
ハイブリッド全盛の現行Continental GTから、あえて非ハイブリッドV8を選んだ
現在のContinental GTはV8プラグインハイブリッドが中心ですが、Supersportsはモーターを使わないV8ツインターボを採用します。電動アシストの出力ではなく、重量を抑えた車体とエンジンのレスポンス、専用排気系を組み合わせる狙いです。現行ラインの中でもSupersportsだけが、別の方法で高性能を作っています。
歴代Supersports比較
| 世代 | 販売期間 | 型式 | この世代を一言で |
|---|---|---|---|
| 初代 | 2009年(月確認中)~現行 | 確認中 | 初代Continental Supersportsは、W12と四輪駆動を残しながら約110kgを軽量化し、2シーター化まで踏み込んでContinental GTの走りを作り直した世代です。 |
| 2代目 | 2017年(月確認中)~現行 | 確認中 | 2代目Continental Supersportsは710PSのW12と四輪駆動を使い、四座を維持しながら軽量部品とトルクベクタリングで最上位性能を狙った世代です。 |
| 3代目 | 2026年3月~現行 | 確認中 | 3代目Supersportsは非ハイブリッドV8、後輪駆動、2シーター、2トン未満の車重へ転換し、歴代で最もドライバー操作を重視した現行世代です。 |
Supersportsの世代別詳細
各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。
- 型式
- 確認中
- 主なボディ
- 2ドアクーペ/2シーター/AWD
- この世代を一言で
- 初代Continental Supersportsは、W12と四輪駆動を残しながら約110kgを軽量化し、2シーター化まで踏み込んでContinental GTの走りを作り直した世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2009年に登場した初代は、6.0L W12とリア寄りの常時四輪駆動を基礎にしながら、Continental GTから大幅な軽量化を実施します。開発の出発点そのものが『重量を減らすと走りがどう変わるか』という試みでした。
- リアシートを外し、カーボンファイバー製フレームのシート、軽量ホイール、カーボンセラミックブレーキなどを採用。約110kgの軽量化によって、豪華装備を増やす通常のBentleyとは逆のアプローチを取っています。
- W12は621bhp、800Nmへ強化され、Quickshift付き6速ATと組み合わされます。出力向上だけを狙うのではなく、軽量化と駆動系の反応を合わせて加速と旋回感を変えたことが重要です。
- 生産は2009年から2011年で、クーペとコンバーチブルを展開します。現代BentleyでSupersportsの名を復活させた最初の世代であり、後の高性能派生が『軽量化まで含む特別仕様』になる基準を作っています。
FITこんな人に向いている
GTらしさより、初代ならではの軽量化と2シーターを重視するなら。初代は後席を外してまで軽量化したため、通常のContinental GTと同じ使い方はできません。その代わり、W12と四輪駆動の安心感を残しつつ、車重とブレーキ、シートまで変えたSupersportsらしい割り切りがあります。4人乗車を必要とせず、初期Continental GTの重厚さと専用チューニングを同時に味わいたい場合に位置付けが明確です。
CHECK選ぶときに見るポイント
初代ではSupersports本来の2シーター仕様か、後に展開された派生仕様かをまず確認したい世代です。標準Continental GTと外観が近くても、軽量シート、カーボンセラミックブレーキ、後席の有無で使い方が大きく変わります。日常で何人乗るかを先に決めると、初代Supersportsを選ぶ意味がぶれません。
- 型式
- 確認中
- 主なボディ
- 2ドアクーペ/4シーター/AWD
- この世代を一言で
- 2代目Continental Supersportsは710PSのW12と四輪駆動を使い、四座を維持しながら軽量部品とトルクベクタリングで最上位性能を狙った世代です。
POINTこの世代のポイント
- 2017年の2代目は6.0L W12を710PS、1,017Nmまで高め、Bentleyが当時の四座車として最高速性能を前面に出した仕様です。初代とは異なり、後席を残した4シーターとして成立させています。
- 軽量21インチ鍛造ホイールとカーボンセラミックブレーキによってばね下重量を減らし、チタン排気系も選択可能でした。軽量化の対象を乗員スペースより足まわりへ移したことで、初代とは違う方法で反応を改善しています。
- 駆動はリア寄りの四輪駆動を維持し、GT3-R由来のトルクベクタリングをSupersports向けに調整。四輪の安定性を残しつつ、ターンインやコーナー脱出時の姿勢を積極的に制御する方向へ進みます。
- 710PSにちなんで710台を生産し、2代目Continental GTの高性能系を締めくくるモデルとして設定します。Supersportsが単なる軽量版ではなく、W12とシャシー制御を組み合わせる最上位GTへ発展した世代です。
FITこんな人に向いている
後席を残したまま、W12 Supersportsの完成形を求めるなら。2代目は初代のように後席を捨てず、4人乗車できるContinental GTとしての実用性を残しています。W12と四輪駆動の安定感を保ちつつ、軽量ホイール、カーボンセラミックブレーキ、専用トルクベクタリングで走りを高性能側へ寄せています。家族利用や長距離移動を残したまま、W12時代の最上位仕様を選びたい人に向く世代です。
CHECK選ぶときに見るポイント
2017年型は通常のContinental GT W12やSpeedと同じ四座ですが、ブレーキ、ホイール、排気系、トルクベクタリングの設定が異なります。Supersportsという名称だけで初代と同じ2シーターだと考えると用途を誤ります。後席が必要かどうかでは初代より選びやすく、W12時代の最終的な高性能仕様として比較する方が実態に合います。
- 型式
- 確認中
- 主なボディ
- 2ドアクーペ/2シーター/RWD
- この世代を一言で
- 3代目Supersportsは非ハイブリッドV8、後輪駆動、2シーター、2トン未満の車重へ転換し、歴代で最もドライバー操作を重視した現行世代です。
POINTこの世代のポイント
- 新しいSupersportsは4.0L V8ツインターボを採用し、666PSと800Nmを発生します。現行Continental GTのPHEVとは異なり、モーターを使わない構成を選んでいます。
- 歴代Continental GT系として初めて後輪駆動を採用し、eLSDによるトルクベクタリングと拡大したリアトレッドを組み合わせます。四輪駆動の安定性より、リア側の駆動力を使って車の向きを変えることを重視した設計です。
- 2シーター化とカーボン部品の採用で車重を2,000kg未満に抑え、専用のカーボンボディキットと固定式リアウイングで空力も大きく変更しています。初代の軽量化思想を、現行Continental GTの技術で再構成した世代です。
- 生産台数は500台限定で、日本も対象市場に含まれます。大量販売を狙うグレードではなく、Continental GTの中でドライバー志向を最も強く振った特別モデルとして位置付けられています。
FITこんな人に向いている
GTの実用性より、後輪駆動と軽量化を優先する現行Supersportsを選ぶなら。3代目は、現行Continental GT Speedの延長として考えるより、別の狙いを持つ限定モデルとして見る方が分かりやすい車です。後輪駆動、2シーター、非ハイブリッドV8へ切り替え、車重も2トン未満に抑えています。4人乗車やPHEVの静かな移動を必要とせず、アクセルとステアリングで車の姿勢を作ることを優先する人向けの世代です。
CHECK選ぶときに見るポイント
現行型は2026年3月に受注開始、同年第4四半期に生産開始、初回納車は2027年初頭の予定です。500台限定で、すでに全枠が予約済みとBentleyが発表しています。一般的なContinental GTの中古車比較というより、後輪駆動・2シーター・限定生産という条件を受け入れられるかが最初の判断軸です。
Supersportsはどう進化してきたか
初代はContinental GTから重量を削ることで走りを変えた
リアシート、シート構造、ホイール、ブレーキまで見直し、約110kgを削ったことが初代の核です。W12と四輪駆動は残したため、GTらしい安定性を維持しながら、重量の削減で反応を変えるというSupersports独自の方法がここで確立します。
2代目は四座を残し、シャシー制御で限界性能を伸ばした
2017年型は後席を残し、日常のContinental GTらしさを大きく削りません。その代わり、軽量な足まわりとトルクベクタリングを使い、四輪駆動の安定感と高い旋回性能を両立する方向へ進みます。
3代目は四輪駆動とW12を捨て、ドライバー優先へ振り切った
現行型は非ハイブリッドV8と後輪駆動を採用し、2シーターと2トン未満の車重へ戻ります。初代の軽量化思想を復活させながら、eLSDと専用空力によってアクセル操作で姿勢を変えやすい車へ再構成したことが最大の転換点です。
Supersportsはどの世代を選ぶ?
W12と四輪駆動を残したSupersportsなら初代か2代目
初代と2代目はどちらもW12と四輪駆動を使いますが、実用性の残し方が違います。初代は2シーター化まで踏み込む軽量仕様、2代目は4人乗車を維持する高性能GTです。後席を必要とするかどうかで、この二世代ははっきり分かれます。
軽量化そのものを重視するなら初代と3代目を比べる
初代と3代目は世代が大きく離れていますが、後席を外して重量を削るという考え方が共通します。初代はW12+AWD、3代目はV8+RWDなので、同じ軽量化でも運転感覚は別物です。重厚なトラクションを残すか、リア駆動の動きを優先するかが選択の分岐です。
現行SupersportsはContinental GT Speedの上位版とは考えない
現行SpeedはPHEVと四輪駆動を使う高速GTですが、Supersportsは非ハイブリッドV8と後輪駆動、2シーターです。出力順の上下ではなく、快適な長距離GTを残すSpeedと、ドライバー操作を優先して実用性を削ったSupersportsという役割の違いで見る必要があります。
Supersportsを選ぶときに確認したいポイント
初代は2シーター構成と専用軽量部品が残っているかを見る
初代Supersportsでは、リアシートを外した構成やカーボンフレームのシート、カーボンセラミックブレーキが車の性格を決めています。中古車では通常Continental GTからの流用部品や後付け変更があると、Supersports本来の軽量化思想が薄れるため、専用装備の残存状況を車両履歴と合わせて確認する意味があります。
2代目は通常Speedとの差をシャシー装備まで追う
2代目SupersportsはW12という点では通常のSpeedと近く見えますが、トルクベクタリング、ブレーキ、軽量ホイールなどの構成が異なります。エンジン出力だけでは専用性を判断できないため、Supersports固有の足まわりと制御が残っているかが比較の中心です。
現行型は後席なし・RWD・限定生産という前提を先に受け入れる
3代目は4人乗りContinental GTの代わりとして使う車ではありません。2シーター、後輪駆動、500台限定という条件が用途を強く限定します。普段の乗車人数と保管・使用目的が合わない場合は、同じ現行世代でもContinental GT Speedの方が役割に合う可能性があります。
3代目 Supersports
情報確認:2026年9月
最新の販売状況・受注状況は、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。
