アストンマーティン / MODEL HISTORY

Vantage

Vantage
IMAGE
メーカーアストンマーティン
初登場2005年
歴代2世代
現行世代2代目

目次

Vantageとは

Vantageは、アストンマーティンの中で最も明確にドライバーを主役に置く2シータースポーツカーです。2005年の初代はDB系より短く低いボディにV8を載せ、ブランドのスポーツカーを『大排気量GT』とは違う方向へ広げる役目を担います。

初代の面白さは、同じ基本骨格から性格の違う派生を何度も生み出したことにあります。V8を軸にV12まで受け入れ、GT8やAMRでは軽量化と空力を強めることで、日常性と刺激の配分そのものを選べる世代になりました。

2代目は2017年の発表時から、4.0LツインターボV8と電子制御リアデフを中核に据えます。2024年の大幅改良では出力に加え、ボディ剛性、ダンパー、タイヤ、制御、内装を一括更新。同じ世代のまま見た目を変えただけではなく、シャシーと操作環境を作り直した節目として見る方が実態に合います。

現在のVantageはCoupe、Roadster、Sで楽しみ方を分けています。Roadsterは開放感、標準車はバランス、Sはレスポンスとシャシーの密度を重視する関係で、グレード順より『どの距離感で運転を楽しみたいか』が選び方の中心です。

Vantageを30秒で理解

初代登場
2005年
歴代
2世代
Vantageの基本
フロントミッドシップ+後輪駆動を基礎に、V8/V12、電子制御リアデフ、アダプティブダンパーへ発展
ボディの変遷
2ドア2シーターのクーペを基本に、初代からRoadsterを展開。2代目は2024年に内外装とシャシーを大幅刷新
現行世代
2代目

Vantageらしさはどこにある?

VantageはDB系より、運転席に近いところで性格を作る

Vantageは長距離GTの快適さを最優先するより、車体の反応とドライバーの操作を近づけることを重視してきたモデルです。短い2シーターのパッケージと後輪駆動が、その距離感を支える基本になります。同じアストンマーティンでも、DB12やVanquishとは役割がはっきり異なります。

初代はV8からV12まで、一つの車体でキャラクターを広げた

初代はV8を基本にしつつ、V12まで受け入れてもVantageらしいコンパクトな車体を維持します。GT8やAMRでは軽量化と空力をさらに強め、エンジンの違いに加えて、日常性をどこまで残すかまで選択肢を広げました。

2代目は電子制御を使って、後輪駆動の扱いやすさを広げた

電子制御リアデフとトラクション制御を使う2代目では、後輪駆動の反応を保ちながら、路面や走行モードに応じて駆動力の使い方を細かく変えられます。2024年改良後はダンパーやタイヤ、ボディ側の剛性まで見直され、電子制御だけに頼らず土台から反応を作り直しています。

RoadsterとSは、同じV8でも楽しみ方を別方向へ伸ばす

Roadsterはオープン化してもCoupeのシャシー特性を崩さないよう構造とサスペンションを専用調整します。Sは出力の上積みより、スロットル、変速、シャシーのつながりを磨く方向です。同じV8でも、開放感を求めるか、反応の密度を求めるかで役割が分かれます。

歴代Vantage比較

世代販売期間型式この世代を一言で
初代2005年(月確認中)~2017年(月確認中)確認中初代Vantageは2005年に独立モデルとして登場し、V8を中心にV12、Roadster、GT8、AMRまで展開しながら、アストンマーティンの小型2シータースポーツカーという立ち位置を確立した世代です。
2代目2018年(月確認中)~現行確認中2代目Vantageは4.0LツインターボV8と電子制御リアデフを採用し、2024年の大幅改良で出力・シャシー・内装をまとめて再設計した現行世代です。

Vantageの世代別詳細

各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。

初代Vantage2005年(月確認中)~2017年(月確認中)
型式
確認中
主なボディ
2ドアクーペ/Roadster/FR
この世代を一言で
初代Vantageは2005年に独立モデルとして登場し、V8を中心にV12、Roadster、GT8、AMRまで展開しながら、アストンマーティンの小型2シータースポーツカーという立ち位置を確立した世代です。

POINTこの世代のポイント

  • 2005年に登場したV8 Vantageは、Gaydonで生産される独立モデルとしてVantageの名を再定義します。2シーターの短いボディと自然吸気V8、後輪駆動を組み合わせ、DB系よりドライバー寄りのスポーツカーとして位置付けられます。
  • 2009年にはV12 Vantageを追加。大排気量エンジンに合わせ、サスペンション、ブレーキ、空力、冷却、カーボン部品まで一体で見直し、同じ車体の性格を大きく変えます。
  • 世代後半にはGT8やGT12、AMRなどモータースポーツとの距離が近い派生を展開します。軽量化と専用空力を使うGT8は、標準車の豪華さを増やすのではなく、サーキット由来の考え方を公道車へ戻した仕様です。
  • Roadsterも初代から用意され、クーペと同じ小型スポーツカーの性格をオープンボディへ広げます。初代全体を見ると、Vantageはエンジンとボディ形式、高性能派生の組み合わせで幅を広げた世代です。

FITこんな人に向いている

初代なら、自然吸気エンジンと機械的な操作感をどこまで求めるかで選ぶ。初代は自然吸気V8の標準系、V12、GT8やAMRのような高性能派生で性格が大きく変わります。現行型より操作感が機械的で、エンジンの存在感も強い世代です。普段使いを残すなら標準系、エンジンや軽量化の個性を優先するならV12や限定派生へ候補が分かれます。

CHECK選ぶときに見るポイント

初代ではV8とV12を同じ『旧型Vantage』として扱わない方が実態に合います。エンジン重量、ブレーキ、冷却、足まわりまで構成が変わり、GT8やAMRではさらに専用部品が増えます。中古車では正式グレードと当初仕様を先に特定し、そのうえで整備履歴と専用部品の状態を見る必要があります。

2代目現行世代Vantage2018年(月確認中)~現行
型式
確認中
主なボディ
2ドアクーペ/Roadster/FR
この世代を一言で
2代目Vantageは4.0LツインターボV8と電子制御リアデフを採用し、2024年の大幅改良で出力・シャシー・内装をまとめて再設計した現行世代です。

POINTこの世代のポイント

  • 2017年に発表された2代目は、4.0LツインターボV8、8速AT、電子制御リアデフを採用します。フロントエンジン・後輪駆動という基本を保ちながら、駆動制御を電子化して走行モードごとの性格を細かく作れる構成です。
  • 2022年には5.2LツインターボV12を載せるV12 Vantageを設定。通常V8とは空力、ブレーキ、シャシーまで別物で、初代から続いた『小さなVantageに大きなV12を載せる』系譜の締めくくりに当たります。
  • 2024年の大幅改良では4.0L V8を665PS/800Nmへ高め、ボディ剛性、Bilstein DTXダンパー、E-diff制御、専用タイヤ、内装とインフォテインメントまで一括して更新します。同じ2代目の途中でも、車の反応と操作環境を大きく作り直した節目です。
  • 2025年にRoadsterとVantage Sを追加します。RoadsterはCoupeとの重量差を抑えながらシャシーを専用調整し、Sは680PS化に加えてスロットルや変速、シャシーを再調整。現行型ではボディ形式とドライバー志向の深さで選択肢が分かれています。

FITこんな人に向いている

現代的なシャシー制御と日常性を両立したVantageを選ぶなら。2代目は電子制御リアデフやアダプティブダンパーを使い、後輪駆動の楽しさを残しながら日常で扱える範囲を広げています。2024年改良後はエンジン出力に加え、剛性、ダンパー、タイヤ、内装の操作系まで大きく変更。前期と改良後では、同じ世代でも車との距離感がかなり違います。

CHECK選ぶときに見るポイント

2代目の中古車では、まず2017年発表時の前期型と2024年改良後を分けると比較しやすくなります。前期は510PS級V8と初期インフォテインメント、改良後は665PS化に加えて新しい内装と制御系を採用。さらにRoadster、V12 Vantage、Vantage Sまで派生があるため、年式と正式仕様をセットで見る必要があります。

Vantageはどう進化してきたか

初代でVantageを独立した2シータースポーツカーにした

2005年のV8 Vantageは、Vantageを既存モデルの高性能グレードから独立車種へ変えます。短いボディ、自然吸気V8、後輪駆動という構成により、DB系とは違うドライバー中心のポジションが明確です。

V12追加で、コンパクトな車体の限界を意図的に広げた

2009年のV12 Vantageでは、強いエンジンを載せるだけで済ませず、冷却、ブレーキ、サスペンション、空力をまとめて変更します。標準V8の軽快さとは別に、大きなV12を小さな車体で扱うというVantage独自の高性能路線が生まれます。

2代目で電子制御リアデフを採用し、駆動の作り方を変えた

新世代ではE-diffと走行モードを連携させ、後輪駆動の反応を機械式デフだけに任せない構成へ移ります。日常での扱いやすさを確保しつつ、Trackまで一台でカバーすることが2代目の基本設計です。

2024年改良は同じ世代の中でシャシーと操作環境を作り直した

エンジン出力の増加より重要なのは、剛性、ダンパー、タイヤ、制御、インテリアをまとめて更新したことです。前期型の延長というより、2代目の基本骨格を使いながら、ドライバーが触れる部分をほぼ一巡させた改良と捉える方が実態に合います。

Vantageはどの世代を選ぶ?

自然吸気と機械的な感触を重視するなら初代

初代は自然吸気V8とV12を選べ、現行型よりパワートレインの反応や操作感に機械的な要素が残ります。快適装備や最新制御より、エンジンとシャシーの距離感を重視するなら比較する意味がある世代です。

日常性と現代的な制御を求めるなら2代目

2代目はツインターボV8とE-diff、アダプティブダンパーを組み合わせ、路面やモードに応じて車の反応を細かく変えられます。とくに2024年改良後は内装操作系も刷新され、毎日使うスポーツカーとしての利便性が大きく上がっています。

現行型はCoupe、Roadster、Sで楽しみ方を分ける

Coupeは標準的なバランス、Roadsterはオープンでの体験、Sはレスポンスとシャシーの密度を高めた仕様です。性能表の上下だけで選ぶより、屋根の有無と、どこまで刺激を求めるかを先に決めると候補が整理できます。

Vantageを選ぶときに確認したいポイント

初代はV8とV12で車両構成が大きく違う

V12 Vantageはエンジンだけを置き換えた仕様ではありません。冷却、ブレーキ、サスペンション、空力まで専用化されているため、V8/V12の正式仕様を起点に見る必要があります。対応する専用部品と整備履歴が揃っているかを確認すると、車両の素性を追いやすくなります。

GT8・GT12・AMRは標準車と同じ基準で比較しない

初代後半の限定派生は軽量部品や空力、専用シャシーを持ち、標準Vantageとは狙いが違います。限定車という希少性より、当初の専用装備が残っているか、交換部品が正しい仕様かを確認する方が車両の中身を把握しやすくなります。

2代目は2024年改良前後を最初の分岐にする

2024年改良後は出力、ボディ剛性、ダンパー、タイヤ、制御、内装まで一度に変わっています。前期型と改良後で何が違うかを理解してから車両状態を見る方が、年式だけで比べるより実態をつかみやすくなります。

Roadsterは屋根機構だけでなく、シャシー調整も見る

Roadsterはオープン化による重量配分の変化に合わせ、構造とサスペンションを専用調整しています。ルーフの作動状態とRoadster固有の足まわりをセットで見ることで、クーペとの差を正しく把握できます。

現行モデル情報

2代目 Vantage

情報確認:2026年9月

Vantage Sを追加

4.0LツインターボV8を680PSへ高め、スロットル、8速AT、シャシーを専用調整したVantage Sを追加。標準Vantageよりドライバーとのつながりを強める高性能派生として設定されています。

Vantage Roadsterを追加

2024年改良型Coupeの技術を引き継ぐRoadsterを発表し、構造とサスペンションをオープンボディ向けに専用調整。Coupeとの重量差を抑えながら、開閉6.8秒の電動ルーフを採用しています。

最新の販売状況・受注状況は、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。