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スバル / MODEL HISTORY

WRX S4

WRX S4
スバル WRX S4
メーカースバル
初登場2014年
歴代2世代
現行世代2代目
目次

WRX S4とは

WRX S4は、WRXが培ってきた高性能AWDの走りを、EyeSightや上質な乗り味、4ドアセダンの実用性と組み合わせた日本向けスポーツセダンとして2014年に登場しました。初代VAGでは「Sports performance」「Safety performance」「Smart driving」「Sophisticated feel」という4つの価値を車名のS4に込め、2.0L直噴ターボDITとスポーツリニアトロニック、シンメトリカルAWDを組み合わせています。速さだけを追うのではなく、日常で安心して扱える高性能セダンにすることがWRX S4の出発点です。

初代は300PS・400N・mの2.0L直噴ターボDITを核にしながら、WRXシリーズで初めてEyeSight(ver.3)を採用しました。2017年の大幅改良ではアイサイト・ツーリングアシスト、後退時自動ブレーキ、ステアリング連動ヘッドランプなどを全グレードに広げ、サスペンションや電動パワーステアリングも更新。さらにSTI SportやtSなど走りの仕立てを深めた仕様も加わり、「高性能を日常で使える」というS4独自の立ち位置を強めていきました。

2021年の2代目VBHは、2.4L直噴ターボDITとスバルパフォーマンストランスミッションを採用し、SGP+フルインナーフレーム構造、新世代EyeSight、EyeSight Xまで組み合わせました。排気量拡大による低速域からの力強さ、変速応答の改善、車体剛性と乗り心地の両立を同時に進めたことで、初代の「速さと安心を両立するスポーツセダン」という考え方を、より広い速度域と日常環境へ広げています。

2代目は年次改良でも走りと安全の両面を更新し、2023年には広角単眼カメラを加えた新世代EyeSightと3Dビュー対応デジタルマルチビューモニター、2024年にはドライバーモニタリングシステムとドライバー異常時対応システムの連携強化を採り入れました。さらに2026年にはSTI Sport R-Black Limited Ⅱに加え、VB系をベースとする600台限定のSTIコンプリートカーWRX「STI Sport♯」で日本仕様の現行WRXとして初の6MTも登場し、安全支援と操る楽しさの両方を世代末期まで磨く方向性が明確になっています。2026年9月時点で通常のWRX S4は生産終了・在庫対応となっており、CVT+EyeSightを軸に高性能を日常で使えるようにしたS4の役割は一つの区切りを迎えています。

WRX S4を30秒で理解

初代登場
2014年
歴代
2世代
WRX S4の基本
2.0L/2.4L直噴ターボDIT、シンメトリカルAWD、スポーツリニアトロニック/スバルパフォーマンストランスミッション、EyeSight、EyeSight X
ボディの変遷
2世代とも4ドアAWDスポーツセダンを継承。初代VAGの2.0Lターボから2代目VBHの2.4Lターボへ拡大し、車体構造・運転支援・電子制御を大幅に更新
現行世代
2代目 VBH

WRX S4らしさはどこにある?

WRXの速さを、日常で扱える4ドアAWDセダンへ

WRX S4は、モータースポーツ由来のWRXが持つ高性能イメージを、4ドアセダンの実用性とEyeSightによる安心へつなげたモデルです。初代からAT系トランスミッションとAWDを組み合わせ、渋滞や長距離移動でも扱いやすい構成を採用。単なるWRX STIの代替ではなく、高い動力性能を毎日の移動でも無理なく使えることがS4固有の役割になっています。

2.0Lから2.4Lへ、数字以上に使えるトルク域を広げた

初代は2.0L直噴ターボDITで300PS・400N・mを発生し、高回転まで伸びる力強さを持っていました。2代目は排気量を2.4Lへ拡大し、低速域からのトルクの立ち上がりと高回転域まで続く加速感を重視しています。世代交代の意味は単純な最高出力競争ではなく、街中から高速道路までアクセル操作に対する余裕を広げたことにあります。

EyeSightを高性能車の付加装備ではなく中心価値にした

初代はWRXシリーズで初めてEyeSight(ver.3)を採用し、2017年にはアイサイト・ツーリングアシストを全グレードへ標準化しました。2代目では新世代EyeSightとEyeSight Xを設定し、2023年には広角単眼カメラも追加。高性能車だから安全支援を妥協するのではなく、速さと運転負荷軽減を同じ車種の価値として育ててきたことがWRX S4の大きな特徴です。

STI Sport系で、エンジン以外の走りの質まで選べる

初代後半ではSTI Sport、tSなど専用チューニングを施した仕様が登場し、2代目でも電子制御ダンパーやドライブモードセレクトを備えるSTI Sport R系へ発展しました。さらにR-Black Limited系やSTI Sport♯ではシート、ブレーキ、足回り、操作系まで仕立てを変えています。WRX S4では出力だけでなく、応答性や乗り味まで含めてスポーツ性を選ぶ流れが世代を超えて定着しました。

歴代WRX S4比較

世代 販売期間 型式 この世代を一言で
初代 2014年8月~2021年3月 VAG 初代VAGは、2.0L直噴ターボDIT、スポーツリニアトロニック、AWD、EyeSight(ver.3)を組み合わせ、高性能と日常の安心を両立するWRX S4の基本形を作った世代です。
2代目 2021年11月~2026年9月 VBH 2代目VBHは、2.4L直噴ターボDIT、スバルパフォーマンストランスミッション、SGP+フルインナーフレーム、新世代EyeSight/EyeSight Xを採用して走りと安全を全面刷新した世代です。

WRX S4の世代別詳細

各世代の型式、ボディ、特徴、向いている人、選ぶときの確認点を同じフォーマットで比較できます。

初代WRX S4 VAG2014年8月~2021年3月
スバル WRX S4 初代
型式
VAG
主なボディ
4ドア スポーツセダン
この世代を一言で
初代VAGは、2.0L直噴ターボDIT、スポーツリニアトロニック、AWD、EyeSight(ver.3)を組み合わせ、高性能と日常の安心を両立するWRX S4の基本形を作った世代です。

POINTこの世代のポイント

  • 2014年8月に登場した初代は、WRXの高性能をより多くのドライバーが安心して楽しめる新しいスポーツセダンとして企画されました。Sports performance、Safety performance、Smart driving、Sophisticated feelという4つの価値をS4の名に込めたことが、この車種が速さだけを目的にしていない出発点です。
  • 走りの核となる2.0L水平対向直噴ターボDITは300PS・400N・mを発生し、スポーツリニアトロニックとシンメトリカルAWDを組み合わせました。MTではなくAT系トランスミッションを主軸にしながら高出力を生かしたことで、日常の扱いやすさとWRXらしい加速性能を両立するS4独自の性格を作っています。
  • WRXシリーズで初めてEyeSight(ver.3)を採用し、アクティブトルクベクタリングやマルチモードVDCなど走行制御も組み合わせました。高性能車の安全をドライバーの技量だけに委ねず、予防安全と車両制御を車種の基本価値に据えたことが、WRX STIとは異なるS4の立ち位置を明確にしています。
  • 2017年の大幅改良ではアイサイト・ツーリングアシスト、後退時自動ブレーキ、ステアリング連動ヘッドランプを全グレードへ広げ、足回りや操舵感も見直しました。その後にSTI Sportや特別仕様車も加わったことで、初代後半は単に年式が新しいだけでなく、安全支援と乗り味の両方から選ぶ意味が大きい世代になっています。

FITこんな人に向いている

300PSの2.0Lターボと、D型以降の運転支援を重視するなら。初代VAGは、2.0L直噴ターボDITの鋭い加速とコンパクトな車体、AWDの安定感を楽しめる世代です。2017年のD型以降はアイサイト・ツーリングアシストや後退時自動ブレーキなど安全支援が大きく広がり、走りの仕上がりも更新されています。前期のシンプルな構成を選ぶか、後期の安全・快適性まで求めるかで候補を分けやすい世代です。

CHECK選ぶときに見るポイント

VAGで最も分かりやすい分岐は2017年8月発売のD型です。D型ではアイサイト・ツーリングアシスト、後退時自動ブレーキ、ステアリング連動ヘッドランプが全グレードに入り、サスペンションや電動パワーステアリングも改良されました。さらに2018年にはSTI Sportが加わるため、中古車では前期/D型以降/STI Sport系を分けて見ると、安全支援と乗り味の差を整理しやすくなります。

2代目現行世代WRX S4 VBH2021年11月~2026年9月
スバル WRX S4 2代目
型式
VBH
主なボディ
4ドア スポーツセダン
この世代を一言で
2代目VBHは、2.4L直噴ターボDIT、スバルパフォーマンストランスミッション、SGP+フルインナーフレーム、新世代EyeSight/EyeSight Xを採用して走りと安全を全面刷新した世代です。

POINTこの世代のポイント

  • 2021年11月に登場した2代目は、WRX S4をSUBARUのAWDパフォーマンスを象徴する4ドアセダンとして再構築しました。アグレッシブな外観だけでなく、日常の居住性やトランク容量も確保しており、高性能と実用性を同じ車体で成立させる初代の役割をより明確に受け継いでいます。
  • エンジンは2.4L直噴ターボDITへ拡大し、スバルパフォーマンストランスミッションを新採用しました。低速域からの力強いトルクと素早い変速応答を組み合わせたことで、初代の2.0Lターボよりも幅広い速度域でアクセル操作に応えることを重視したパワートレインへ変わっています。
  • SGPとフルインナーフレーム構造を採用し、STI Sport R系には電子制御ダンパーとドライブモードセレクトを設定しました。パワーユニットだけでなくAWD、ダンパー、ステアリングなど複数のデバイスを連動して乗り味を変えられるため、2代目は一台の中で快適性とスポーツ性を切り替える方向へ走りの幅を広げています。
  • 新世代EyeSightとEyeSight Xで始まり、2023年には広角単眼カメラ、2024年にはドライバー異常時対応システムの連携強化まで進みました。2026年にはVB系をベースに日本仕様現行WRX初の6MTを採用したSTI Sport♯も登場しており、世代末期まで安全支援と操る楽しさの両方を深めたことが2代目の特徴です。

FITこんな人に向いている

2.4Lの余裕とEyeSight X、電子制御シャシーまで求めるなら。2代目VBHは、初代のAWDスポーツセダンという役割を保ちながら、2.4Lターボと新しい変速制御、SGP+フルインナーフレームで走りの質を作り直した世代です。EX系ではEyeSight Xが使え、STI Sport R系では電子制御ダンパーやドライブモードセレクトも備えます。動力性能だけでなく、長距離支援や乗り味の切り替えまで含めて選びたい人に比較しやすい世代です。

CHECK選ぶときに見るポイント

VBHでは2023年10月のD型改良が安全装備の大きな分岐です。広角単眼カメラを加えた新世代EyeSightと3Dビュー対応デジタルマルチビューモニターが全グレードに入り、2024年改良ではドライバー異常時対応システムとの連携も強化されました。さらにSTI Sport R-Black Limited系や600台限定のSTI Sport♯も存在するため、高年式車では通常グレードと特別仕様/STIコンプリートカーを混同せず、トランスミッションと足回りまで確認することが重要です。

WRX S4はどう進化してきたか

WRXの高性能を、日常で使えるS4という役割へ整理

初代はWRXの高性能をEyeSightや上質な乗り味と結び付け、4ドアAT系AWDスポーツセダンというS4独自の役割を作りました。2代目もその方向を変えず、居住性やトランクの使いやすさまで含めて性能を磨いています。速さだけでなく通勤や長距離移動にも使えることが、2世代を通じたWRX S4の基本的な位置付けです。

2.0Lから2.4Lへ、パワートレインは応答と扱いやすさを拡大

初代は300PSの2.0L直噴ターボDITとスポーツリニアトロニックを組み合わせました。2代目は2.4L化し、スバルパフォーマンストランスミッションへ変更。排気量を増やすだけでなく低速から高回転までのトルク特性と変速応答を見直したことで、街中から高速道路まで使える力の幅を広げています。

シャシーは個別チューニングから統合制御へ

初代ではボディ剛性、サスペンション、電動パワーステアリング、アクティブトルクベクタリングなどを磨き、2017年改良で乗り味をさらに洗練しました。2代目はSGP+フルインナーフレームへ進み、STI Sport R系で電子制御ダンパーとドライブモードセレクトを採用。走りの質を固定した一つのセットアップではなく、複数の制御を連携させて選べる方向へ発展しています。

EyeSight ver.3からEyeSight X、広角単眼カメラへ

初代でWRXシリーズ初のEyeSight(ver.3)を採用し、D型以降はアイサイト・ツーリングアシストまで標準化しました。2代目は新世代EyeSightとEyeSight Xを導入し、2023年には広角単眼カメラ、2024年にはドライバー異常時対応システムとの連携も強化。S4では安全支援の進化がそのまま長距離を速く、楽に移動する価値へ結び付いています。

WRX S4はどの世代を選ぶ?

初代VAG|300PSの2.0Lターボと比較的コンパクトな車体を選ぶ

初代は2.0L直噴ターボDITの300PSとスポーツリニアトロニック、AWDを組み合わせたS4の原点です。2代目より古い分、安全・デジタル装備はシンプルですが、2.0Lターボの性格とVAG世代のサイズ感を重視する人には明確な魅力があります。特にD型以降なら運転支援も大きく充実するため、年式を分けて比較する意味があります。

2代目VBH|2.4Lの余裕とEyeSight Xを重視する

2代目は2.4Lターボとスバルパフォーマンストランスミッション、SGP+フルインナーフレーム、新世代EyeSightを組み合わせています。加速の余裕だけでなく高速道路の運転支援や車体の質まで新しくなっているため、日常・長距離の快適さを含めた総合性能を優先するなら比較しやすい世代です。

初代後期か2代目前期かは、安全支援の中身で比べる

初代D型以降にはアイサイト・ツーリングアシスト、後退時自動ブレーキなどが入り、2代目では新世代EyeSightとEyeSight Xへ進みます。年式だけで新しい方を選ぶのではなく、高速道路でどこまで支援を求めるか、広角単眼カメラやEyeSight Xが必要かを決めると、価格差の意味を判断しやすくなります。

STI Sport系は出力より、足回りと制御の違いで選ぶ

初代STI Sport、2代目STI Sport R系はいずれも、エンジン出力だけで通常グレードとの差を作った仕様ではありません。ダンパー、内外装、ブレーキ、ドライブモードなど走りの仕立てまで変えているため、日常での乗り味やスポーツ走行時の応答をどこまで求めるかが選択の軸になります。

同じ世代でも年式、グレード、駆動方式、改良時期によって仕様は異なります。購入時は実車の状態や装備、整備履歴も含めて確認してください。

WRX S4を選ぶときに確認したいポイント

VAGは2017年D型前後を最初に分ける

初代の中古車では2017年8月発売のD型が大きな境目です。アイサイト・ツーリングアシスト、後退時自動ブレーキ、ステアリング連動ヘッドランプに加え、サスペンションや操舵系も改良されました。前期との価格差を見るときは外観の新しさではなく、安全支援と走りの更新内容に価値を感じるかで判断すると選びやすくなります。

VAGのSTI Sport/tSは通常GT系と別枠で考える

初代後半にはSTI SportやtSなど、足回りや内外装を専用に仕立てた仕様があります。同じ2.0Lターボでも通常の2.0GT/2.0GT-Sとは狙いが異なるため、単純な年式や価格だけで比較すると価値を見誤りやすい部分です。専用ダンパーやブレーキ、シートなど、自分が求める装備を確認してから候補を絞ると判断が明確になります。

VBHは2023年D型以降でカメラと周辺視界支援が変わる

2代目は2023年10月改良で、広角単眼カメラを加えた新世代EyeSightと3Dビュー対応デジタルマルチビューモニターを全グレードへ採用しました。高年式車の価格差は外装変更だけではなく、交差点などでの認識範囲や駐車時の視界支援にも関係します。安全装備を重視するならD型以降を一つの基準にすると比較しやすくなります。

VBH後期はR-Black LimitedとSTI Sport♯を混同しない

R-Black Limited/ⅡはSTI Sport R EXをベースに内外装やシートを専用化したWRX S4の特別仕様車です。一方、2026年のSTI Sport♯はVB系をベースとしながら6MT、専用電子制御ダンパー、bremboブレーキなどを備えるSTIコンプリートカーで、通常のS4とは成り立ちが異なります。中古車や限定車を探す際は、名称だけでなくトランスミッションと車両区分まで確認することが重要です。

現行モデル情報

2代目 WRX S4 VBH

情報確認:2026年9月

スバル WRX S4 2代目

通常のWRX S4は生産終了し、販売店在庫対応へ

2026年9月22日時点のSUBARU公式商品サイトでは、WRX S4の現行モデルは生産終了に伴い販売店での在庫対応のみと案内されています。同時に、現行モデルをもってWRX S4 STI Sportグレードの展開を終了したことも明記。新車で選ぶ場合は通常のカタログ在庫が限られる段階に入っています。

VB系をベースに6MTのSTIコンプリートカー「STI Sport♯」を設定

STIコンプリートカーWRX「STI Sport♯」は600台限定で、現行WRXの日本仕様として初めて6速MTを採用しました。2.4LターボとAWDに、バランスドエンジン、専用電子制御ダンパー、bremboブレーキなどを組み合わせ、S4で培ったVB系の性能をより直接的な操作感へ振った特別な派生です。

最新の販売状況、受注状況、グレード構成、価格については、メーカー公式サイトまたは正規販売店で確認してください。