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日産 エクストレイル完全ガイド|初代から最新型までの軌跡と歴代モデル情報

投稿日:2025年6月10日| 最終更新日:2025年6月11日
カテゴリ:
メーカー:日産

【音声配信】日産 エクストレイル歴代モデルの概要

この記事の概要を音声で配信しています。

目次
  • 日産 エクストレイルの概要
  • 日産 エクストレイルの歴代モデル概要

日産 エクストレイルの概要

日産 エクストレイルは、2000年の初代モデルデビュー以来、日本のSUV市場において常に独自の存在感を放ち、時代と共にその姿を変化させてきた、日産の中核を成すクロスオーバーSUVです。初期モデルでは、防水シートなどを用いた「タフギア」としての実用性を前面に押し出し、アウトドアを愛するアクティブな層から絶大な支持を獲得。その後、世代を重ねるごとに、より洗練された都市型のグローバルモデルへと進化を遂げてきました。

歴代エクストレイルを貫くのは、日常から非日常までをカバーする優れた実用性と、どんな道でも安心して走破できる4WD技術へのこだわりです。そして最新世代では、その伝統に革新が加わりました。日産独自の電動パワートレイン「e-POWER」と、新開発の電動駆動四輪制御技術「e-4ORCE」を搭載。これにより、上質な内外装と共に、電気自動車のような滑らかで力強い走り、そして卓越した操縦安定性を手に入れ、新しい時代の電動SUVとして鮮烈な個性を放っています。

日産 エクストレイルの歴代モデル概要

初代 エクストレイル (T30型)

  • 販売期間:2000年11月 – 2007年8月
  • 型式:T30型系 (NT30, PNT30, T30)
  • 特徴:
    • 「4人が快適で楽しい、4WDの新しいカタチ」をコンセプトに、200万円を切る戦略的な価格で登場。防水加工されたシートやラゲッジスペースといった「タフギア」としての実用性を前面に押し出し、スノーボードやサーフィンなど、アウトドアスポーツを楽しむ若者層を中心に絶大な支持を獲得しました。
    • エクステリアは、直線基調でスクエアな、道具感あふれる力強いデザイン。インテリアも、機能性を重視したシンプルなレイアウトと、汚れても気兼ねなく使える素材が特徴でした。
    • パワートレインは、2.0L 直列4気筒「QR20DE」型エンジンを主力とし、トランスミッションは4速ATと5速MTを設定。後期には、280馬力を発生する2.0L 直列4気筒ターボ「SR20VET」型エンジンを搭載した高性能モデル「GT」も追加され、その走りも話題となりました。
    • 4WDシステムには、2WD/AUTO/LOCKの3モードを任意に選択できる、ダイヤル式の「オールモード4×4」を採用。オンロードでの安定性と、いざという時の悪路走破性を両立させました。

2代目 エクストレイル (T31型)

  • 販売期間:2007年8月 – 2013年12月 (ディーゼルモデルは2015年まで継続)
  • 型式:T31型系 (T31, NT31, TNT31, DNT31)
  • 特徴:
    • 「Tough Gear, Evolved.(進化する、タフギア。)」をテーマに、初代で大成功を収めたコンセプトを継承しつつ、内外装の質感、走行性能、そしてユーティリティを全面的に向上させた2代目。キープコンセプトながら、ボディサイズを拡大し、より力強く洗練されたデザインへと進化しました。
    • 初代で好評だった防水インテリアなどの「タフギア」としての機能はさらに進化。ラゲッジスペースは、引き出し式のボードを備えた2段構造となり、使い勝手が大幅に向上しました。オプションで設定された「ハイパールーフレール」も、そのタフなイメージを強調。
    • パワートレインの大きなトピックは、2008年9月に追加された2.0Lクリーンディーゼルエンジン「M9R」型搭載モデル(DNT31型)です。大排気量ガソリンエンジン並みの強力なトルクと優れた燃費性能を両立し、高い評価を得ました。ガソリンモデルは、2.0L「MR20DE」型および2.5L「QR25DE」型エンジンに、エクストロニックCVTが組み合わされました。
    • 4WDシステムは、車両の挙動を予測して最適なトルク配分を行う「オールモード4×4-i」へと進化。ヒルスタートアシストやヒルディセントコントロールといった機能も搭載し、走破性と安全性を高めました。

3代目 エクストレイル (T32型)

  • 販売期間:2013年12月 – 2022年7月
  • 型式:T32型系 (T32, NT32, HT32, HNT32)
  • 特徴:
    • 初代・2代目の「タフギア」路線から大きく方向転換し、グローバル市場を強く意識した、流麗でモダンな都市型クロスオーバーSUVへと生まれ変わった3代目。北米市場で販売される「ローグ」と基本設計を共有するモデルとなりました。
    • エクステリアは、日産のデザイン言語「Vモーショングリル」や、シャープなLEDヘッドランプ、そしてダイナミックなキャラクターラインが特徴。インテリアも、上質な素材と洗練されたデザインで、これまでのイメージを一新しました。
    • この世代から、初めて3列シート7人乗り仕様が設定され、ファミリー層への訴求力を強化。防水インテリアなどのタフギア要素は薄れたものの、より幅広いユーザーに受け入れられるモデルへと進化しました。
    • パワートレインは、2.0L直噴「MR20DD」型ガソリンエンジンを主力とし、後期にはアイドリングストップ機能などを備えたマイルドハイブリッド「S-HYBRID」搭載モデルも追加。トランスミッションはエクストロニックCVT。
    • 安全性能では、2017年のマイナーチェンジで、高速道路の単一車線での運転支援技術「プロパイロット」を搭載。アクセル、ブレーキ、ステアリング操作をアシストし、ドライバーの負担を大幅に軽減。この先進技術は、エクストレイルの大きな魅力となりました。

4代目 エクストレイル (T33型)

  • 販売期間:2022年7月 – 現在 (2025年6月時点)
  • 型式:T33型系 (T33, SNT33)
  • 特徴:
    • 「タフギアと、上質」をキーワードに、初代・2代目が持っていた力強さと、3代目が獲得した洗練さを高次元で融合させ、さらに日産が誇る最先端の電動化技術を搭載した、まさに革新的な4代目。CMF-CDプラットフォームを採用し、基本骨格から一新。
    • エクステリアは、より精悍で存在感のあるデザインへと進化。大型のVモーショングリルと、上下2段に分割されたLEDヘッドランプが特徴的です。インテリアは、上質なナッパレザーシート(一部グレード)や、大型の12.3インチディスプレイを2つ並べた先進的なコクピットなど、プレミアムSUVにふさわしい質感を追求しています。
    • パワートレインは、日本国内市場では全車が第2世代「e-POWER」となりました。発電専用エンジンとして、世界で初めて量産化に成功した可変圧縮比ターボエンジン「VCターボ」(1.5L 3気筒)を採用。これにより、圧倒的な静粛性と、力強く滑らかな走行性能、そして優れた燃費性能を実現しました。
    • 4WDモデルには、前後に独立した高出力モーターを搭載し、その駆動力を緻密に統合制御する電動駆動四輪制御技術「e-4ORCE(イーフォース)」を初採用。路面状況を問わず、卓越したトラクション性能と安定性、そして快適な乗り心地を提供します。
    • 運転支援技術「プロパイロット」も進化し、ナビゲーションシステムと連携したルート走行中の支援機能を強化。駐車支援技術「プロパイロット パーキング」も搭載。この4代目は、SUVとしての実用性に加え、電動化技術がもたらす新しい走りの価値を提示する、日産の技術的フラッグシップと呼べる一台です。
  • 日産 エクストレイル(4代目)のユーザー評価と詳細レビューはこちら

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