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リース契約満了が近づいてきた…車、どうするのが一番お得?
カーリースの契約満了が、いよいよ数ヶ月後に迫ってきた。「今の車、気に入っているけど、この後どうなるんだろう?」「新しい車に乗り換えるべき?それとも、このまま乗り続けるべき?」と、選択肢がよく分からずに悩んでいませんか?
ご安心ください。契約満了時の選択肢は、主に4つ。それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解すれば、あなたが次に取るべき、最もお得で後悔しない道が見えてきます。
この記事では、その4つの選択肢「乗り換え」「再リース」「買取」「返却」について、どんな人が、どの選択肢を選ぶべきか、初心者の方にも分かりやすく徹底解説します。あなたの数年後のカーライフを左右する大切な選択です。一つひとつの選択肢をじっくり見て、自分にとってのベストな答えを見つけましょう。
【結論】満了後の選択肢は主に4つ!ライフプランに合わせて選ぼう
カーリースの契約満了が近づいた時、あなたが選べる道は、主に以下の4つです。「どれが一番良い」という絶対的な正解はなく、あなたのその時のライフプランや、今の車に対する気持ちによって、最適な選択肢は変わります。
まずは、その4つの選択肢が、それぞれどんな内容で、どんな人に向いているのか、概要を掴んでおきましょう。
リース満了後の4つの選択肢 早わかり
- 選択肢①:新しい車に乗り換える
→ 今の車を返却し、新たに別の新車でリース契約を結び直す方法。常に新しい車に乗りたい人に最適です。 - 選択肢②:同じ車に乗り続ける(再リース)
→ 今の車が気に入っている場合に。改めてリース契約を結び直し、より安くなった月額料金で乗り続けることができます。 - 選択肢③:車を買い取って自分のものにする
→ 据え置いていた「残価」を支払って、車の所有権を自分に移す方法。長く乗り続けたい、愛着がある人向けの選択肢です。 - 選択肢④:車を返却して契約を終了する
→ シンプルに車を返し、リース契約を完了させる方法。車が不要になった人向けの最も簡単な選択肢です。
この4つの選択肢が基本となります。ただし、どの選択肢が選べるかは、契約しているリース会社のプランによっても異なります。次のセクションでは、それぞれの選択肢の詳しい手続きや、メリット・デメリットを一つずつ掘り下げていきます。
【徹底解説】カーリース契約満了後の4つの選択肢と手続き
ここからは、4つの選択肢それぞれについて、具体的な手続きの流れ、メリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。ご自身の5年後、7年後のライフスタイルを想像しながら、どの選択肢が一番しっくりくるか、考えながら読み進めてください。
選択肢①:新しい車に乗り換える
これは、今のリース車を返却し、新たに別の新車のリース契約を結ぶ、最もポピュラーな選択肢です。「常に最新の安全性能が搭載された車に乗りたい」「ライフスタイルが変わったので、次は別のタイプの車にしたい」という方に最適です。
メリット:
- 3~5年ごとに、常に最新のモデルに乗ることができる。
- メーカーの新しい保証が適用されるため、故障の心配が少ない。
- 家族が増えたらミニバンに、子供が独立したらコンパクトカーに、といった変化に柔軟に対応できる。
デメリット・注意点:
- 新しい契約を結ぶため、再度リース会社の審査が必要になります。
- 返却する車に、契約時の規定を超える傷や走行距離超過があると、「原状回復費用」として追加料金が発生する場合があります。これは、どの選択肢にも共通する注意点です。
選択肢②:同じ車に乗り続ける(再リース)
今の車が気に入っていて、まだ乗り続けたい。でも、まとまったお金は払いたくない…という場合に選ぶのが「再リース」です。返却せずに、同じ車で新たにリース契約を結び直す(期間を延長する)方法です。
メリット:
- 月々のリース料は、車の価値が下がっているため、最初の契約時よりも安くなることがほとんどです。
- 新たに車を探したり、慣れない車に乗り換えたりする手間がかかりません。
デメリット・注意点:
- 再度リース契約を結ぶため、金利や手数料が改めてかかります。
- 年式が古くなるにつれて、故障のリスクは高まります。メンテナンス付きのプランを選ぶのが安心です。
選択肢③:車を買い取って自分のものにする
契約時に設定された「残価」を支払うことで、車の所有権を自分に移し、完全に自分のものにする方法です。支払い方法は「現金一括」か「残価に対して再度ローンを組む」のが一般的です。
メリット:
- 走行距離やカスタマイズの制限から解放され、本当の意味で自由に車を使えるようになります。
- 愛着のある車に、ずっと長く乗り続けたいという気持ちに応えられます。
デメリット・注意点:
- 残価を支払うための、まとまったお金が必要になります。
- 残価をローンで支払うと、さらに金利負担が増えます。総支払額では、最初から通常のローンで買った方が安かった、というケースも多いです。
- 自分の所有物になるため、今後の車検や税金、メンテナンス費用は全て自己負担になります。
選択肢④:車を返却して契約を終了する
最もシンプルな選択肢です。車をディーラーに返却し、専門の検査員による査定を受けます。車の状態に問題がなければ、追加料金なしで、リース契約はすべて完了となります。
「もう車は必要なくなった(免許返納など)」「次は別の会社の車にしたい」「購入やリースではなく、カーシェアを利用する」など、現在のリース契約を完全にリセットしたい場合に選びます。もちろん、手元に車は残りませんが、その後の車の維持に関する一切の責任と費用から解放されます。
【シーン別】どの選択肢が一番お得?あなたへのおすすめはコレ!
4つの選択肢のメリット・デメリットが分かったところで、いよいよあなたに最適なプランを選んでいきましょう。「どんな人」が「どの選択肢」を選ぶと、最も満足度が高くなるのか、具体的な利用シーンに沿って解説します。
「常に新しい車に乗りたい」「ライフスタイルが変わった」人には → ①乗り換え
この選択肢は、車を「所有」することにこだわらず、常に最新の便利な「ツール」として利用したい、という合理的な考え方の方に最適です。
例えば、「常に最新の安全性能やデザインの車に乗りたい」という方や、「今は独身だけど、数年後には家族が増えるかも」と考えている方です。リースなら、その時々の自分に最適な新車(コンパクトカーからミニバンへ、など)を手軽に選び直せます。Tシャツを着替えるように、もっと気軽に車と付き合いたい方にぴったりの選択肢です。
「今の車が気に入っている」「長く乗りたい」人には → ②再リース or ③買取
「この車、運転しやすいし、色も形も全部お気に入り!」という、今の車に愛着がある方向けの選択肢です。ここで、どちらを選ぶかの分かれ道は、今後のプランと経済状況になります。
- 再リースがおすすめな人:「まだ乗りたいけど、2年後にはまた乗り換えるかも」「まとまったお金をかけたくない」という方。より安くなった月額料金で、引き続きカーライフを楽しめます。
- 買取がおすすめな人:「走行距離や改造の制限なく、本当の愛車にしたい」「この車を10年以上乗り潰すつもり」という方。残価を支払って、名実ともに自分のものにしましょう。
特に、契約終了時の査定額が、市場の中고車価格よりも安い「お買い得」な状態になっている場合、買い取って長く乗る、あるいはすぐに売却して差益を得る、という賢い選択も可能です。
「車が不要になった」「他の乗り方を試したい」人には → ④返却
この選択肢は、カーライフそのものを見直したい、または一度リセットしたいと考えている方に最適です。
例えば、「免許を返納する」「海外転勤になった」「駅近に引っ越して、車がなくても不便じゃなくなった」という方です。車を返却するだけで、その後の維持費や駐車場代、保険料といった、車に関する一切の責任と費用から解放されます。最も手続きが簡単で、すっきりと次のライフステージに進むことができる、非常に合理的な選択です。
【初心者さんのギモン】カーリース契約満了時によくある質問
- Q1. 車を返却する時、追加料金(追い金)を請求されるのが不安です。どんな場合に請求されますか?
- A. 追加料金が発生する主な原因は、①走行距離の超過、②契約者が付けた傷やヘコミ、③車内のひどい汚れやニオイ、④事故歴(修復歴)の4つです。契約時に定められた基準を超えた場合に、車の価値が下がった分を「原状回復費用」として請求されます。逆に言えば、契約内容を守ってきれいに乗っていれば、追加料金を請求されることはありませんのでご安心ください。
- Q2. リース車を買い取って、すぐに中古車として他社に売ることはできますか?
- A. はい、可能です。これは、残価より中古車市場での買取価格のほうが高くなっている場合に有効な裏ワザです。まず自分でリース会社から車を買い取り、所有者名義を自分に変更します。その後、最も高く買い取ってくれる中古車買取業者に売却すれば、差額が利益になります。ただし、買取や名義変更の手続きには手間と時間がかかりますので、その点を考慮した上で検討しましょう。
- Q3. 契約満了後の選択肢は、いつまでに決めればいいですか?
- A. 一般的に、契約満了の半年~3ヶ月前頃に、リース会社から今後の意向を確認する案内が郵送やメールで届きます。そこに、各選択肢を選んだ場合の手続きや、再リース・買取の場合の見積もりなどが記載されています。すぐに決める必要はありませんが、新しい車に乗り換える場合は、納車までの時間も考慮し、遅くとも満了の2ヶ月前までには意思を伝えるのがスムーズです。
- Q4. 車を買い取りたいけど、残価を一括で支払うお金がありません。どうすればいいですか?
- A. その場合は、据え置いた残価に対して、再度ローンを組む(再ローン)という方法があります。多くのディーラーやリース会社が、買取を希望する方向けに、この残価の支払い専用のローンを用意しています。ただし、このローンにも当然、新たな金利がかかります。月々の支払額や総支払額をよくシミュレーションして、無理のない返済計画かどうかを慎重に判断しましょう。
- Q5. そもそも契約時に設定される「残価」は、誰がどうやって決めているのですか?
- A. 「残価」は、リース会社が、数年後のその車種の人気や中古車市場の動向を予測して設定します。リセールバリュー(再販価値)が高いと予想される人気の車種ほど、残価は高く設定され、その分、月々のリース料は安くなります。つまり、リースで乗るなら、数年後も価値が落ちにくい、人気の高い車種を選ぶのがお得、ということになります。
【まとめ】満了後の選択肢を理解して、最適なカーライフを
今回は、カーリース契約満了後に選べる4つの選択肢について、それぞれの特徴やメリット・デメリットを解説しました。結論は、「契約満了時のライフプラン」を考えることで、あなたに最適な選択肢が見つかるということでしたね。
あなたの希望に合わせて、選ぶべき道は以下のようになります。
- 新しい車に乗りたいなら → ①乗り換え
- 今の車に乗り続けたいなら → ②再リース or ③買取
- 車が不要になるなら → ④返却
契約満了は、まだ先の話…と思っていると、あっという間にやってきます。あなたの3年後、5年後はどうなっていたいですか?次のカーライフを最高の形でスタートするためにも、ご自身の契約内容を確認し、早めに検討を始めてみてはいかがでしょうか。