価格改定と装備見直しでコストパフォーマンス向上
メルセデス・ベンツ日本は、ミドルサイズSUV「GLE」のエントリーモデル「GLE 300 d 4MATIC(ISG)」を従来の1268万円から1147万円に価格改定。乗車定員を標準5名に絞り3列目シートやパノラミックスライディングルーフ、2列目パワーシートをオプション設定とすることで装備を見直し、コストパフォーマンスを向上させた。また、新ラインアップとして「GLE 450 d 4MATIC Sports Core(ISG)」と「GLE 450 d 4MATIC Coupé Sports Core(ISG)」を追加。高性能ディーゼルターボエンジン「OM656M」+ISGやAIRMATICサスペンションを踏襲しつつ、外装色や内装トリム、本革シートを絞り込み、戦略的価格を実現している。
戦略価格に込められた狙い
今回の価格改定は、装備内容を再構築することで「GLE 300 d 4MATIC(ISG)」の購入ハードルを下げ、エントリーユーザーにも届けやすい価格帯を実現した点が素晴らしいと思います。標準仕様を5名乗車にする大胆な切り捨てと、3列目シートをオプション化する手法は、必要な人だけに機能を選ばせる合理性が感じられます。
一方、新設の「Sports Core」グレードは、主力モデルの走行性能や乗り心地、7名乗車機能をそのままに装備を絞り込み、価格を抑えたモデルです。外装カラーを限定し、AMGライン内装やドアクロージングサポーターを省く一方、直列6気筒ディーゼルターボ+ISGの力強さはそのまま楽しめる点が魅力的です。
個人的には、レザーARTICOシートやブラウンウォールナット木目トリムといった高級感を上手に残しながら、ナッパレザーのステアリングや本革シートがしっかり味わえるバランス感覚に好感が持てます。無駄を省いたことで生まれるお得感は、ユーザーの満足度を高めるでしょう。
これまで手が届きにくかった「GLE 300 d」が1147万円になったことで、輸入SUV市場での存在感はさらに増すはず。今後も、必要な装備だけを合理的にパッケージしながら、メルセデスらしい高い走行性能と快適性を保つ手法には注目していきたいですね。
引用:メルセデス・ベンツ、1147万円に価格改定した「GLE 300 d 4MATIC(ISG)」や新グレード「GLE Core」追加
タグ:メルセデス・ベンツ, GLE 300 d 4MATIC(ISG)