モリゾウと豊田章男のバディ関係
トヨタ自動車の豊田章男会長は、7度目のニュルブルクリンク24時間レース参戦に際し、自身のレーシングネーム「モリゾウ」との関係性を語った。2007年の初出場では素性を隠すためにこの名義を使用したが、現在では豊田章男とモリゾウが一体となって共存しているという。会長は「モリゾウがいなければトヨタも自分も普通の存在で、新たなクルマづくりや挑戦は実現しなかった」と、その存在が自らを支えるバディであることを明かした。
モリゾウがくれた勇気と解放感
レースシーンで社長とモリゾウが共存しているという話には、なんとも親しみを覚えました。普段厳かな印象のある豊田章男会長が“モリゾウ”というふだんの自分を解放してくれるバディを持ち、自身を保っていたとは驚きです。自分自身に弱さを認め、その上で新しい刺激を受け入れる姿勢は、クルマ好きとしてもフムフムと思わず頷いてしまいます。
個人的にも、プライベートでは仕事とは違うもうひとりの自分を持つことで、ストレスをリセットしたい衝動に共感しました。趣味や特技で“モリゾウさん”のようなキャラクターを使うことで、気持ちを切り替え、新たに挑戦する勇気を得られるのではないでしょうか。
モリゾウというバディがいたからこそ、厳しいR&Dや経営判断を乗り越えられたという会長の言葉は、クルマづくりの現場で働く人たちにも勇気を与えると思います。自分自身の内なる声に耳を傾ける大切さと、クルマに乗ることで得られる解放感の力を再認識させられました。