BEVハイパーカーの新境地
メルセデスAMGが生み出した「GT XX」は、完全電動ハイパーカーとして未来を先取りするコンセプトモデル。4ドアクーペ風の流麗なファストバックデザインに、フロントグリルや6連円形リアライトといった独創的な意匠をまとい、見る者に強烈な印象を与える。3基の電動モーターを前後に配置し、合計出力1341psを発揮。最高速355km/h(推定)を目指す。同時に、850kW対応の急速充電技術により、5分で約400kmの航続距離を回復する驚異的な実用性も併せ持つ。インテリアは大型2画面ディスプレイを中央に据え、レーシングタイヤ再生ゴムを用いた合成皮革で質感と環境配慮を両立。AMGのパフォーマンスと先進BEV技術が絶妙に融合した一台と言える。
圧倒的なスペックとデザインが呼び覚ます興奮
GT XXの最大の驚きは、1341psのパワーを生む3モーター構成です。これまで電動車では味わえなかった圧倒的な加速感やダイレクトなレスポンスが、ドライバーの期待を超える瞬発力を提供してくれそうです。しかも最高速は355km/hと、ハイパーカーらしいハードな走りにも対応。
外観は流麗なファストバックフォルムに、メルセデスらしいシルバースターを中央に配したグリルが象徴的。リアの6連円形ライトはSF映画の一幕のようで、夜間の存在感も抜群でしょう。ガラスレスのテールゲートは斬新そのものです。
インテリアは大型2画面ディスプレイを中心に、レーシングタイヤの再生ゴムを使った合成皮革を採用。環境配慮を感じさせながらも、高級感やスポーティさを損なわない質感作りが見事です。ステアリングの形状はレーシングカー風で、コクピット感覚を高めています。
そして850kW充電対応による5分400km回復という急速充電性能は、実用性という観点でも画期的と言えます。BEVでありながら長距離移動にも不安を感じさせないインフラ対応力は、GT XXの価値を一層高めていると感じました。
AMGが「本気のBEV」を作るとこうなるのか――そんな驚きと期待を同時に抱かせるGT XXは、ハイパーカーの未来を示す確かな一歩と言えるでしょう。