特注キャンディピンクの個性派SUV
ベントレーの特注部門マリナーは、アメリカの顧客向けに『ベンテイガ・エクステンデッド・ホイールベース(EWB)』を鮮烈なキャンディピンクで仕立てた。外装塗装は24時間の乾燥を含む132時間の工程を経ており、チェリーブロッサムレザーの内装トリムは18時間の手作業で仕上げられている。後席にはソフトクローズドア付きボトルクーラーを備え、22方向調整可能なエアラインシートとの調和が贅沢さを際立たせる。この事例は、70%の顧客がマリナー機能を指定する動きを後押しし、111色の塗料で顧客の夢を形にする高い技術力を示している。こうした個性化の流れは、今後のラグジュアリーSUV市場に影響を与えそうだ。
マリナーのこだわりが伝わる仕上がり
まず、真っ先に目を奪われるのはキャンディピンクの深みだ。日差しを受けて艶めく外装は、まるで宝石のように輝き、車両というよりアートピースの印象さえある。後席回りのソフトクローズドアやマリナーボトルクーラーにも同色をあしらい、統一感を徹底した演出が見事だ。
内装に目を移すと、チェリーブロッサムレザーのシートやピンクステッチが肌触りとビジュアルの両面で心地よく、エアラインシートの多彩なポジション調整機能と組み合わせることで、贅沢な居住空間が完成している。塗装に132時間、内装トリムに18時間を要す職人技も逸話として楽しめるポイントだ。
一般ユーザーとしては気軽に真似できる話ではないが、クルマに対する無限のカスタム可能性を示してくれる事例と言える。70%の顧客が指定するマリナー機能のひとつがこれだけ大胆なカラーリングだと考えると、今後さらにエキゾチックなオーダーが増えそうだ。マリナーの手腕が、ラグジュアリーSUVの魅力を一段と引き立て、所有欲を刺激してくれる特別な一台だ。