製造拠点の地産地消戦略
BMWグループはドイツ・イルルバッハ=シュトラスキルヒェンの工場で高電圧バッテリーの生産設備設置を開始しました。2024年4月に着工してから約1年余で大きな節目を迎え、“ローカル・フォー・ローカル”方針のもと建設会社や設備メーカーの8割以上をドイツ企業、特にバイエルン州を中心とした企業で構成しています。今後数ヶ月で従業員と30社以上のパートナーが協働し、生産設備の組み立てと据付を進め、次世代EV「ノイエ・クラッセ」への搭載に向けた量産準備を整えます。
現地連携で進む生産体制構築の動き
BMWが地元ドイツ企業を積極的に起用し、生産設備の設置を進める姿勢には好感が持てます。特にバイエルン州企業が多く参画することで、地域経済の活性化にも寄与する点が印象的です。
また、建設開始からわずか1年余りで設備設置へ移行しているスピード感には驚かされます。これだけの大規模プロジェクトを短期間で軌道に乗せるには、高度な技術力と厳格なプロジェクト管理が必要です。BMWとしては、品質を重視しつつ、世界のEV市場で競争力を維持するための必然的な選択と言えるでしょう。
一方で、実際の稼働開始や量産体制の安定にはもう少し時間がかかるはず。これからパートナー企業との連携をさらに深め、設備の微調整やテスト運用を重ねていく過程が楽しみです。特に次世代EV「ノイエ・クラッセ」に搭載されるバッテリー性能がどれほど向上しているか、実車でのデータ公開が待たれます。
最終的にどの程度の生産能力を確保できるのか、またEV市場拡大にどのように貢献するのかにも注目したいところです。今後もBMWの最新動向に目が離せません。