アバルト 695 初代
まずはここだけ。695初代を30秒で理解
日本の695初代は、2023年3月にTurismoとCompetizioneを軸として登場した1.4Lターボの高性能シリーズです。通常モデルは180PSで統一され、Turismoは右ハンドルの5速シーケンシャル、Competizioneは左ハンドル5MTまたは右ハンドル5速シーケンシャルを設定。日本向け生産は2024年5月で終了しています。
Turismo/Competizioneを同時導入
直列4気筒・1,368cc
5,500rpm
SPORTスイッチ使用時
グレードとハンドル位置で設定が異なる
75° Anniversarioが最後の限定車
695初代って、どんなクルマ?
2023年3月14日に販売が始まったのは、695 Turismo、695C Turismo、695 Competizioneの3仕様。1.4Lターボは180PS/230Nm、SPORTスイッチ使用時250Nmで、前後KONI FSD、Brembo製フロント4ポッドブレーキ、Record Monzaまで695の基本装備として組み込まれています。
595の後期型では145PS、165PS、180PSとグレードごとに出力差がありました。これに対して2023年の695はTurismoもCompetizioneも180PSです。エンジン性能より、変速機、シート、ボディ形式を見る方が両車の違いをつかめます。
Turismoは右ハンドルのATモード付5速シーケンシャル専用で、レザースポーツシートを備え、ハッチバックに加えて電動ソフトトップの695C Turismoも選べます。
Competizioneは左ハンドル5MTと右ハンドル5速シーケンシャルを用意します。シートはSabelt製で、カーボンバックシェルを採用。180PSという数字は同じでも、操作系と着座まわりの仕立てはTurismoと明確に異なります。
短い販売期間の中で、Tributo 131 Rally、Pelle、75° Anniversarioと性格の違う限定車も登場。最後の75° Anniversarioは5MT専用で、日本向け350台です。通常車だけを見るより、限定車まで含めた方が695の展開を正確に追えます。
180PSは共通。違いは5MTか5速シーケンシャルか
日本仕様の1.4Lターボは132kW(180PS)/230Nm、SPORT時250Nmで共通のため、695では出力差より、どの変速機をどのグレードとハンドル位置で選べるかがパワートレイン選びの中心です。
5-SPEED SEQUENTIAL
右ハンドルで選ぶ5速シーケンシャル
695 Turismoと695C Turismoは右ハンドルのATモード付5速シーケンシャルのみです。695 Competizioneにも同じ右ハンドル仕様があります。いずれもステアリングのパドルで変速できます。
Turismoはレザースポーツシート、CompetizioneはSabelt製スポーツシートを使うため、同じ変速機でも着座感と内装の方向性は異なります。
5速シーケンシャルで押さえたい点
- Turismo/695C Turismoは右ハンドルのみ
- Competizioneにも右ハンドル仕様を設定
- パドルスイッチを装備
- 180PS/SPORT時250Nmは5MT仕様と共通
5-SPEED MANUAL
Competizioneと最終限定車で選べる5MT
通常モデルで5MTを選べるのは695 Competizioneで、ハンドル位置は左。2024年の75° Anniversarioは5MT専用となり、右ハンドル250台、左ハンドル100台が日本向けに用意されました。
75° AnniversarioはCompetizioneの180PSパワートレインを基礎にしつつ、フロント大径フローティングディスク、専用Sabeltシート、ゴールドの外装装備を追加しています。右ハンドル5MTを選べる点も、通常Competizioneにはない特徴です。
5MTで押さえたい点
- 通常695 Competizioneは左ハンドル5MT
- 75° Anniversarioは右/左ハンドルとも5MT
- 180PS/SPORT時250Nm
- 5MTの1速比3.909、最終減速比3.353
695初代の代表モデルを、装備と操作系で分ける
通常モデルのエンジン出力は180PSで共通なので、Turismo、Competizione、最後の75° Anniversarioは、変速機、シート、ボディ、ブレーキや専用装備の違いから選ぶモデルです。
TURISMO
695 Turismo
- 最高出力
- 180PS
- 変速機
- ATモード付5速シーケンシャル
- ハンドル
- 右
- シート
- レザースポーツシート
Turismoは右ハンドルMTA専用です。ボディはハッチバックと695Cの2種類。前後KONI FSD、Brembo製フロント4ポッド、205/40R17、Record Monzaまで標準で備えます。
Competizioneとの差は出力ではなく、レザーシートとMTAを軸にした構成です。ハッチバックは1,120kg、695Cは1,160kg。オープンボディを選ぶ場合は40kgの重量差も加わります。
右ハンドルMTAとレザー内装を組み合わせる通常仕様COMPETIZIONE
695 Competizione
- 最高出力
- 180PS
- 変速機
- 5MT / 5速シーケンシャル
- ハンドル
- 左MT / 右MTA
- シート
- Sabelt製スポーツシート
Competizioneは左ハンドル5MTと右ハンドルMTAを用意し、Sabelt製スポーツシートにカーボンバックシェルを組み合わせます。前後KONI FSD、Brembo製4ポッド、Record MonzaはTurismoと共通です。
つまり、Competizioneを選ぶ理由は出力の上積みではありません。MTを選べること、Sabeltシート、内装の仕立てがTurismoとの主な分岐になります。
左ハンドル5MTまたはSabeltシートを重視する通常仕様FINAL EDITION
695 75° Anniversario
- 日本限定台数
- 350台
- 変速機
- 5MT
- ハンドル
- 右250台 / 左100台
- ベース
- 695 Competizione
アバルト創設75周年を記念した695シリーズ最後の限定車で、世界1,368台、日本350台。Competizioneの180PSパワートレインを使いながら、変速機を5MTだけに絞っています。
専用Sabeltシートを採用し、ゴールドの14スポーク17インチホイールとサイドストライプ、ルーフのスコーピオンデカールを組み合わせます。フロントには大径フローティングディスクも追加。記念意匠だけでなく、ブレーキまで通常車と差別化されています。
695の最終仕様を5MTと専用ブレーキ・意匠で選ぶ695C TurismoはTurismoのカブリオレ仕様で、別エンジンや独立したパワートレインではなく、Tributo 131 RallyとPelleは限定車としてMODEL HISTORYとUSED CAR GUIDEで扱います。
695初代の主要スペック
通常モデルは180PSの1.4Lターボ、FF、205/40R17を共通化しているため、違いが出るボディ形式、車両重量、変速機、ハンドル位置をTurismo系とCompetizioneで並べると選択軸が見えてきます。
Turismo系とCompetizioneの違いを同じ項目で見る
機械的な中核はかなり近く、Turismoを単純な低出力仕様、Competizioneを高出力仕様とは分けられません。180PS、KONI FSD、Brembo、Record Monzaを共有し、ボディと操作系、シートで性格を変えています。
| 項目 | 695 Turismo | 695C Turismo | 695 Competizione |
|---|---|---|---|
| 型式 | 3BA-31214T | 3BA-31214T | 3BA-31214T |
| エンジン | 1.4L直列4気筒ターボ | 1.4L直列4気筒ターボ | 1.4L直列4気筒ターボ |
| 最高出力 | 180PS / 5,500rpm | 180PS / 5,500rpm | 180PS / 5,500rpm |
| 最大トルク | 230Nm / SPORT時250Nm | 230Nm / SPORT時250Nm | 230Nm / SPORT時250Nm |
| 駆動方式 | FF | FF | FF |
| 変速機 | 5速シーケンシャル | 5速シーケンシャル | 5MT / 5速シーケンシャル |
| ハンドル位置 | 右 | 右 | 左MT / 右MTA |
| 全長 | 3,660mm | 3,660mm | 3,660mm |
| 全幅 | 1,625mm | 1,625mm | 1,625mm |
| 全高 | 1,490mm | 1,505mm | 1,490mm |
| ホイールベース | 2,300mm | 2,300mm | 2,300mm |
| 車両重量 | 1,120kg | 1,160kg | 1,120kg |
| タイヤ | 205/40R17 | 205/40R17 | 205/40R17 |
| ダンパー | 前後KONI FSD | 前後KONI FSD | 前後KONI FSD |
| フロントブレーキ | Brembo製4ポッド | Brembo製4ポッド | Brembo製4ポッド |
| シート | レザースポーツ | レザースポーツ | Sabelt製スポーツ |
75° Anniversarioも180PS/250Nm、FF、5MTですが、フロント大径フローティングディスクなどの専用装備があるため、通常Competizioneと同じ仕様としては扱えません。
695初代は短い期間に限定車まで一気に展開
日本の695初代は2023年3月から2024年までの短い世代です。期間中にはCompetizioneを基礎にした限定車が続きました。最後を飾ったのがブランド75周年記念車です。
- 695 Turismoと695 Competizioneを日本発売
695 Turismo、695C Turismo、695 Competizioneの3仕様で国内展開を開始。1.4Lターボは180PSで、前後KONI FSD、Brembo製フロント4ポッド、Beats製プレミアムサウンドを採用しています。
Turismo系は右ハンドルMTA、Competizioneは左ハンドル5MTと右ハンドルMTA。出力ではなく操作系と内装で役割を分ける構成です。
- 695 Tributo 131 Rallyを200台限定で追加
Competizioneを基礎に、往年の131 Rallyを意識した専用フェンダーアーチ、サイドスカート、12段階調整式リアスポイラーを採用。日本では右/左ハンドル各100台です。
専用Sabeltシート、ブラックのBremboキャリパー、上下配置の専用Record Monzaも備え、ベース車から外装と走行装備の双方に手が入っています。
- 695 Pelleを日本100台限定で設定
Competizioneをベースに、ブラウンのSabelt製レザーシートを組み合わせた日本独自の限定車です。BONAVENTURAのABARTHロゴ入りトートバッグも付属し、Tributo 131 Rallyとは異なる方向で内装の特別感を強めています。
- 695の日本向け生産が終了
Stellantisジャパンは2024年6月、695の日本向け生産が5月で終了したと公表。正規ディーラーの在庫がなくなり次第、国内販売も終了する方針です。
- 695 75° Anniversarioを最後の限定車として発売
アバルト創設75周年を記念し、世界1,368台、日本350台を設定。右ハンドル250台、左ハンドル100台で、すべて5MTです。
ゴールドの専用ホイールとストライプ、専用Sabeltシートに加え、フロント大径フローティングディスクを採用。生産終了後に用意された695シリーズ最後のモデルです。
価格だけの改定は含めず、通常モデルの導入、仕様内容を伴う限定車、日本向け生産終了という695固有の節目に絞っています。
695初代を動画で見るべきところ
695はTurismoとCompetizioneで最高出力が同じなので、映像でも加速の数字だけでは差が見えにくいモデルです。変速操作、シート、ソフトトップ、Record Monzaの音まで分けて見ると、それぞれの仕様がはっきりします。
- Turismo:右ハンドルMTAとレザースポーツシート、前後KONI FSDの動き
- 695C Turismo:電動ソフトトップと1,160kgのボディで、ハッチバックとの差を見る
- Competizione/75° Anniversario:5MT操作、Sabeltシート、BremboとRecord Monzaの構成を見る
695という名称は過去の限定車にも使われています。動画では2023年以降のTurismo/Competizioneか、限定車名まで含めて対象車両を合わせます。
695初代を選ぶ4つの理由
TurismoもCompetizioneも180PS
2023年の695では、通常モデルの出力差で上下関係を作っていません。TurismoもCompetizioneも180PS/SPORT時250Nm。変速機とシート、ボディ形式から選べる構成です。
TurismoにもBremboと前後KONI FSDを標準化
Turismoはレザー内装とMTAを軸にした仕様ですが、足まわりを簡素化したモデルではありません。Brembo製フロント4ポッド、前後KONI FSD、205/40R17、Record Monzaを備え、695の機械的な核はCompetizioneと近い内容です。
CompetizioneはMTとSabeltで役割が明確
左ハンドル5MTを選べることに加え、Sabelt製スポーツシートとカーボンバックシェルを採用。180PSという同じ出力でも、ドライバーが触れる部分をTurismoとは別方向へ仕立てています。
短い販売期間に個性の違う限定車が揃う
Tributo 131 Rallyはラリー由来の空力と外装、Pelleはブラウンレザー、75° Anniversarioは5MTと専用ブレーキ・ゴールド意匠が軸です。同じCompetizione系でも、限定車ごとに変更点が重なっていません。
695初代は、こんな選び方で候補が分かれる
695初代を選ぶ前に分けておきたい4点
695は通常モデルの最高出力が共通なので、180PSだけでは仕様を判別できません。変速機、ハンドル位置、シート、ボディ形式、限定車固有の装備まで見て初めて候補が分かれます。
695初代を中古車で探すなら
中古車では「695」という名前だけで検索すると、2023年以前の限定車も混在します。ここで扱う初代695は、2023年3月に始まったTurismo/Competizioneを中心とする日本向けシリーズです。初度登録年と正式名称を最初にそろえれば、別時期の695との混同を避けられます。
2023年以降の695シリーズかを先に分ける
695という名称は過去にもRivaleなどの限定車で使われていますが、この世代は2023年のTurismo/Competizioneから始まるシリーズです。中古車情報では「695」の文字だけを基準にせず、初度登録年と正式モデル名を対応させます。
TurismoとCompetizioneはシートと変速機で見分ける
Turismoは右ハンドルMTAとレザースポーツシート。CompetizioneはSabelt製スポーツシートで、左ハンドル5MTまたは右ハンドルMTAです。どちらも180PSなので、出力欄だけではグレード差を判別できません。
695Cは1,160kgと電動ソフトトップが目印
695C Turismoは右ハンドルMTAで、ハッチバックより40kg重い1,160kg。全高は1,505mmとなり、電動開閉式ソフトトップとガラス製リアウインドーを備えます。
ハッチバックTurismoと機械的な基本は共通なので、ボディ形式と重量差をセットで見ると仕様の位置づけが明確です。
131 Rally、Pelle、75°を混同しない
Tributo 131 Rallyは日本200台、Pelleは日本100台です。75° Anniversarioは日本350台。いずれも通常車とは専用装備が異なります。
特に75° Anniversarioは695シリーズ最後のモデルで、5MT専用です。右ハンドル車が存在するため、通常Competizioneの5MTとはハンドル位置からも区別できます。
695初代は、この順番で仕様を分ける
- 2023年以降の695シリーズかを年式と正式名称で合わせる
- Turismo/Competizione/限定車を分ける
- 5MT/5速シーケンシャルとハンドル位置を合わせる
- ハッチバック/695Cと専用装備を確認する
日本向け695の生産は2024年5月で終了しています。販売期間が短いぶん、通常モデルと複数の限定車が近い年式に集中している点がこの世代の特徴です。
NEXT STEP
気になる1台を見つけて、カーライフをもっと楽しもう。
この世代が自分に合いそうだと感じたら、実際の車両や今のクルマの査定額も見てみましょう。
公式情報で最終確認
695初代は2023年の通常モデル導入から2024年の生産終了までが短く、限定車も複数あります。通常モデルの諸元と装備、限定車の専用内容、生産終了時期をStellantisジャパンとABARTH日本公式で分けて確認しています。
