BMW M2 2代目(G87)
まずはここだけ。2代目M2(G87)を30秒で理解
2代目M2は、3.0L直列6気筒ターボを後輪へ伝える2ドアのMハイ・パフォーマンス・モデルです。車体は先代より拡大。6速MTを残したまま、通常モデルは2024年の改良で460PSから480PSへ出力を高めています。
2月27日受注開始、4月から納車予定と発表
4座の2ドア スポーツ・クーペ
現行通常M2は最高出力480PS
通常M2は両方を継続設定
通常M2の基準。M xDriveは日本導入予定
460PS車と480PS車を分けて比較
2代目M2(G87)は、どんなクルマ?
G87の軸は、M3/M4にも通じる3.0L直列6気筒ターボとシャシー技術を、M2の2ドアボディへ組み合わせたことです。全長と全幅、ホイールベースは先代F87より拡大しています。それでも発売時から後輪駆動と6速MTを残し、8速Mステップトロニックも並行して選べる構成です。
発売時の最高出力は460PS。2024年10月の一部改良では480PSへ上がり、8速AT車の最大トルクも550Nmから600Nmへ拡大しています。外観が近い中古車同士でも、この改良をまたぐとエンジン仕様は同一ではありません。
Mアダプティブ・サスペンションやMコンパウンド・ブレーキ、M Driveを標準装備し、カーブド・ディスプレイやドライビング・アシストも採用。サーキット対応の装備を持ちながら、街中では足まわりの設定を切り替えられるため、G87は「高出力な小型クーペ」だけで説明しきれない世代です。
2025年には530PSのM2 CSが加わり、2026年にはCS Edition EDGEを限定導入。さらにBMWはM2 M xDriveを2026年秋以降に日本へ導入する予定と案内しています。もっとも、日本仕様の最終諸元はまだ確定していません。現時点の比較基準は480PS・FR・6MT/8ATの通常M2で、CS系と今後の4WD仕様は別枠です。
6速MTと8速AT、G87では何が違う?
通常M2は同じ3.0L直列6気筒ターボを使いながら、トランスミッションで性格が分かれます。2024年改良後は最高出力480PSで共通ですが、最大トルクと運転支援の一部に差があります。
6-SPEED MT / FR
操作そのものを選ぶなら6速MT
改良後の6速MTは480PS・550Nm。クラッチとシフト操作を含めて後輪駆動のM2を自分で組み立てて走らせる仕様です。AT車に装備されるストップ&ゴー機能付きアクティブ・クルーズ・コントロールやペダル踏み間違い急発進抑制機能はMT車では条件が異なるため、日常装備まで含めて比較する必要があります。
選ぶ軸
- 6速MTを必須条件にしたい
- 550Nmでも操作感を優先する
- 後輪駆動の構成を変えたくない
- 運転支援のAT/MT差を許容できる
8-SPEED M STEPTRONIC / FR
600Nmと変速の速さを使うなら8速AT
2024年改良後の8速ATは480PS・600Nmで、MTより最大トルクが50Nm大きい設定です。0-100km/h加速の欧州仕様値もATが4.0秒、MTが4.2秒。街中ではストップ&ゴー機能付きACCを使える点も、単なる変速方式の違いでは済まない比較材料です。
選ぶ軸
- 600Nmの現行仕様を使いたい
- 変速速度と加速性能を重視する
- 渋滞時の運転支援も使いたい
- MT操作を購入条件にしない
通常M2とCS系は、同じG87でも役割が違う
G87の中心は通常M2です。そこからM2 CS、CS Edition EDGEへ限定仕様が派生しています。名称の上下ではなく、トランスミッション、出力、軽量化の有無で分けると役割の違いが見えてきます。
M2 6MT
- 最高出力
- 480PS(現行通常仕様)
- 最大トルク
- 550Nm
- 車両重量
- 1,710kg
- 主な装備差
- 6速MT/ブレーキ機能付クルーズ・コントロール
8ATと同じ480PSを持ちながら最大トルクは550Nmで、車両重量は8ATより20kg軽い1,710kgです。クラッチと6速MTで駆動力を自分でつなぐことが最大の特徴ですが、装備面では8ATのACC(ストップ&ゴー機能付)、誤発進抑制制御、BMWデジタル・キーは設定されず、電動パーキングブレーキのオートマチック・ホールドも付きません。パーキング・アシストも6MTでは縦列機能が省かれます。したがって、渋滞や日常の支援機能よりも、FRのM2を自分で変速して走らせる感覚を購入理由にできるかが選択の分かれ目です。
支援装備の差を受け入れても6MTを選びたい人向けM2 8AT
- 最高出力
- 480PS(現行通常仕様)
- 最大トルク
- 600Nm
- 車両重量
- 1,730kg
- 主な装備差
- ACC/誤発進抑制/BMWデジタル・キー/オートホールド
8速Mステップトロニックは480PS・600Nmで、6MTより最大トルクが50Nm大きく、0-100km/h加速も4.0秒と6MTの4.2秒を上回ります。20kg重い一方、パドル操作とDrivelogicに加え、ストップ&ゴー機能付きACC、誤発進抑制制御、BMWデジタル・キー、オートマチック・ホールドを備えるため、渋滞や街中では操作負担を抑えられます。速さだけでなく日常の扱いやすさまで含めるなら8ATの差は大きく、MT操作そのものを求めない場合はこちらが通常M2の基準になります。
加速性能と日常の支援装備を両方重視する人向けM2 CS
- 最高出力
- 530PS
- 最大トルク
- 650Nm
- 車両重量
- 1,700kg
- 専用装備
- CFRPルーフ/トランク・リッド、カーボン・セラミック・ブレーキ、Mカーボン・バケット・シート
CSは8速AT専用で、通常M2 8ATに対して出力を約50PS、トルクを約50Nm引き上げながら約30kg軽量化し、0-100km/h加速は3.8秒です。CFRP製ルーフとトランク・リッド、ドアミラー・キャップやディフューザーに加え、カーボン・セラミック・ブレーキ、Mカーボン・バケット・シート、専用エンジン・マウント、DSC/MDM専用設定、ローダウンしたサスペンションまで含めて再構成されています。つまり通常M2の装備追加版ではなく、軽量化・制動・シャシー応答をサーキット側へ寄せた87台限定仕様です。6MTは選べないため、手動変速よりもCS専用の走行性能と希少性を優先するかどうかが購入判断になります。
MTより軽量化・制動力・専用シャシーを優先する人向けM2 CS Edition EDGEはM2 CSを基礎にMパフォーマンス・パーツを加えた40台限定車です。一方、M2 M xDriveは日本導入予定の段階。最終的な日本仕様が確定していないため、既発売の通常M2やCSとは分けて扱います。
2代目M2(G87)の主要スペック
先代より拡大したボディ寸法と、現行通常M2の480PS、MT/ATで異なる最大トルクを購入比較に使いやすい代表値としてまとめます。
現行通常M2の代表仕様
下表は2024年10月改良後の通常M2が基準で、発売初期の460PS車、限定のM2 CS、今後導入予定のM2 M xDriveは別仕様です。
| 項目 | BMW M2(G87・現行通常仕様) |
|---|---|
| ボディ | 2ドア スポーツ・クーペ |
| エンジン | 2,992cc 直列6気筒 Mツインパワー・ターボ |
| 最高出力 | 353kW(480PS)/ 6,250rpm |
| 最大トルク(6MT) | 550Nm / 2,650-6,130rpm |
| 最大トルク(8AT) | 600Nm / 2,700-5,620rpm |
| トランスミッション | 6速MT / 8速Mステップトロニック |
| 駆動方式 | 後輪駆動(FR) |
| 前後重量配分 | 約50:50 |
| 全長 | 4,580mm |
| 全幅 | 1,885mm |
| ホイールベース | 2,745mm |
| 0-100km/h加速 | MT 4.2秒 / AT 4.0秒(欧州仕様・自社データ) |
| サスペンション | Mアダプティブ・サスペンション |
| ブレーキ | Mコンパウンド・ブレーキ |
数値は通常M2の代表値なので、登録時期や限定仕様、オプション装備が異なる個体は対象車の仕様資料と実車で照合してください。
2代目M2は、どこで仕様が変わった?
G87の履歴で最初に押さえたい分岐は、通常M2が480PSになった2024年10月の改良です。
- 460PSで2代目G87の受注を開始
3.0L直列6気筒ターボ、後輪駆動、6速MT/8速ATを同時設定して日本導入。ボディは先代より大きくなっています。FRとMTを通常ラインアップに残したことで、G87の基本的な選び方はこの時点から明確でした。
- 通常M2を480PSへ強化
最高出力は20PS上がり、8速ATの最大トルクは600Nmへ拡大。MTは550Nmを維持しています。同じG87でも460PS車と480PS車では動力仕様が違うため、中古車比較では年式より先にこの改良前後を切り分ける方が実態に合います。
- 530PSのM2 CSを87台限定で導入
通常M2から約30kg軽量化し、530PS・650Nmへ強化。8速ATのみとし、CFRPや専用シャシー設定を加えています。MTを選べる通常M2とは別の方向で、サーキット性能と軽量化を優先した派生仕様です。
- CS Edition EDGEを40台限定で追加
M2 CSをベースにMパフォーマンス・パーツを組み合わせた40台限定車で、480PSの通常M2の改良ではなくCS系の追加展開です。
BMW公式ページはM2 M xDriveを2026年秋以降の日本導入予定として掲載しています。日本仕様の最高出力・最大トルクは型式認定取得後に公表する予定です。そのため、上の確定済み4件とは分けています。
2代目M2を動画で見るときのポイント
G87はMT/AT、460PS/480PS、通常M2/CSで条件が変わります。まず動画内の車両仕様を特定。年式と仕様が分かれば、走行音や加速感の印象を別仕様へ取り違える可能性を減らせます。
- 試乗:6速MTか8速ATか、2024年改良前後のどちらかを確認
- 内外装:Mスポーツ・シートかMカーボン・バケット・シートかを見る
- 比較:通常M2とM2 CSを同じ仕様として扱っていないか確認
走行音、乗り心地、加速感は路面・タイヤ・撮影条件で変わるため、動画は仕様確認と試乗を補う材料として扱います。
2代目M2(G87)で注目したい4つの特徴
480PSの直6ターボに6速MTを残す
現行通常M2は480PSまで出力を高めても8速ATだけに一本化せず、FRと6速MTの組み合わせを残しています。
M3/M4系の技術を2ドアのM2へ移した
3.0L直列6気筒ターボに加え、Mアダプティブ・サスペンションを標準装備。大径Mコンパウンド・ブレーキと車体補強も組み合わせています。先代より拡大した車体に対し、出力だけではなく足まわりと剛性も引き上げた構成です。
2024年改良が中古車比較の明確な境界になる
460PSから480PSへ変わり、8速ATは最大トルクも600Nmへ増加。外観だけで区別しにくい個体でも、2024年10月改良の前後を分ければ動力性能の条件をそろえられます。
走行性能と日常装備を同じ車内で扱える
M Driveでエンジン、サスペンション、ステアリング、ブレーキなどの設定を記憶でき、カーブド・ディスプレイやドライビング・アシストも装備。サーキット向け機能と普段の操作系が別々の車に分かれていない点がG87の特徴です。
2代目M2(G87)は、こんな条件で探す人と相性がいい
買う前に、G87で確認したい4つの分岐
「2代目M2」という名前だけでは仕様を絞れません。最初に460PS/480PSを分けます。次にMT/AT、車体サイズ、通常車と限定仕様の違いへ進むと、比較条件を保ちやすくなります。
2代目M2(G87)を中古車で探すなら
G87の中古車は、まず仕様の特定から始めます。2024年改良前後で出力が変化。MT/ATの違いも重なるため、同じ「M2」表記でも数値と装備条件は一致しません。
2024年10月改良前後を最初に分ける
発売初期は460PS・550Nm。改良後は480PSとなり、ATのみ600Nmです。初度登録年月だけで推測せず、個体の仕様資料で460PS/480PSを確定してから候補を並べます。
6MTと8ATで運転支援の条件も照合する
トランスミッションは走りの好みだけで決まりません。アクティブ・クルーズ・コントロールなどの装備条件にも関係します。広告欄の「M2」表記ではなく、MT/ATと実車装備を一組で照合します。
カーボン装備は標準とオプションを混同しない
通常M2ではMカーボン・ルーフやMカーボン・バケット・シートにオプション条件があります。写真だけでは新車時の構成を判断できません。カーボン装備を重視する場合は、仕様資料と装着内容を照合して個体差を切り分けます。
CS系は通常M2とは別枠で比較する
M2 CSは530PS・650Nmで約30kg軽量化され、8速ATのみ。CS Edition EDGEもCSを基礎にした40台限定車です。通常M2と同じ条件表へ混ぜず、限定仕様として分ける方が装備や性能差を正しく読めます。
G87中古車は、この4点を先にそろえる
- 460PS車 / 480PS車
- 6速MT / 8速AT
- カーボン系オプションの有無
- 通常M2 / M2 CS / CS Edition EDGE
修復歴、整備記録、保証など中古車全般に共通する確認事項は別ガイドで扱い、ここではG87固有の仕様差を優先しています。
NEXT STEP
気になる1台を見つけて、カーライフをもっと楽しもう。
この世代が自分に合いそうだと感じたら、実際の車両や今のクルマの査定額も見てみましょう。
BMW公式情報で最終確認
通常M2、限定のCS系、導入予定のM2 M xDriveでは仕様の確定度が異なるため、対象車の年式と仕様をBMW公式ページ・PressClub Japanの発表で照合してください。
