【音声配信】ダイハツ ミライース(2代目)の概要
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目次
- ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)の概要
- ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)の主要諸元
- ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)の主な変更履歴
- ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)のレビュー動画
- ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)のオススメポイント
- ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)を購入する前に知っておきたい注意点・懸念点
- ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)の購入を検討している人のレビュー
- ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)の購入者レビュー
- ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)の新車購入ガイド
- ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)の中古車購入ガイド
ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)の概要
ダイハツ ミライースは、2011年に「第3のエコカー」として登場し、軽自動車の低燃費・低価格競争をリードしてきたパイオニア。徹底した軽量化とパワートレインの効率化により、ガソリン車トップレベルの経済性を追求。2代目では安全装備も進化させ、誰もが安心して乗れる、身近な「賢い足」としての価値を提供し続けています。
ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)の主要諸元
(記事作成年月:2025年5月 / 代表モデル:ミライース X “SA III” FF)
項目 | ミライース X “SA III” (FF) |
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駆動方式 | FF (前輪駆動) |
型式 | 5BA-LA350S |
全長 (mm) | 3,395 |
全幅 (mm) | 1,475 |
全高 (mm) | 1,500 |
ホイールベース (mm) | 2,455 |
車両重量 (kg) | 670 |
乗車定員 (名) | 4 |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒DOHC 12バルブ DVVT |
エンジン型式 | KF |
総排気量 (L) | 0.658 |
最高出力 (kW[PS]/rpm) | 36[49]/6,800 |
最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm) | 57[5.8]/5,200 |
使用燃料種類 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料タンク容量 (L) | 28 |
燃費 (WLTCモード km/L) | 25.0 |
トランスミッション | CVT(無段変速オートマチック) |
最小回転半径 (m) | 4.4 |
タイヤサイズ(前・後) | 155/65R14 75S |
車両本体価格 (消費税込み 円) | 1,259,500円~ |
※上記は代表的なグレード「ミライース X “SA III” (FF)」の諸元であり、2025年5月現在の情報の一例です。年式、オプション装着状況、改良などにより数値は異なる場合があります。
※車両本体価格はメーカー希望小売価格(消費税込み)の一例であり、地域や販売店、オプション選択によって異なります。リサイクル料金、保険料、税金(軽自動車税種別割・環境性能割など)、登録等に伴う費用は別途必要です。
※燃費は定められた試験条件のもとでの値です。実際の走行時には、気象、道路、車両、運転、整備などの状況により異なります。
ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)の主な変更履歴
- 2017年5月9日:「低燃費・低価格・安全・安心」という初代からのコンセプトをさらに深化させた2代目ミライース(LA350S/LA360S型)が市場に投入されました。軽量高剛性ボディ骨格「Dモノコック」の採用や内外装部品の徹底的な軽量化により、車両重量を先代モデル比で最大80kg削減。改良型KFエンジンとCVT制御の最適化、空力性能の改善などにより、ガソリン車としてトップレベルの低燃費(JC08モード35.2km/L ※2WDのL“SA III”、X“SA III”、G“SA III”)を達成しました。衝突回避支援システム「スマートアシストIII(SA III)」も一部グレードに採用され、安全性能も向上。また、軽自動車として初めて「コーナーセンサー」を全車に標準装備(Bグレード除く)しました。
- 2018年8月:初の一部改良を実施。廉価グレードである「L “SA III”」および「B “SA III”」にキーレスエントリーやインテグレーテッドCDプレーヤー&AM/FMチューナーを標準装備化。また、上位グレードの「G “SA III”」、「X “SA III”」に標準装備されていた純正ナビ・オーディオ装着用アップグレードパックの内容が見直され、バックカメラなどが追加されました。これに伴い価格改定も行われています。
- 2020年4月:装備を充実させながら価格を抑えた特別仕様車 G“リミテッド SA III”および X“リミテッド SA III”を設定。これらには、純正ナビ装着用アップグレードパックやリバース連動リヤワイパーなどが特別装備され、お買い得感が高められました。
- 2020年12月:一部改良。道路運送車両の保安基準改正に伴い、オートライトを全車に標準装備化。さらに、「G “SA III”」および「X “SA III”」の2WD車に、従来4WD車のみに標準装備だったヒーテッドドアミラーが標準装備となり、利便性が向上しました。
- 2021年10月:一部改良が実施され、主に利便性と選択肢の向上が図られました。「G “SA III”」と「X “SA III”」に、より快適なドライビングポジションを可能にする運転席シートリフターとチルトステアリングを標準装備。また、「G “SA III”」はオーディオレス仕様を標準とし、ユーザーが自由にオーディオを選べるようになりました。ボディカラーには新色として「レイクブルーメタリック」などが追加されました。
- 2023年4月~7月:開発・生産を担当するダイハツ工業による側面衝突試験(UN-R135)に関する認証手続きの不正が発覚。ミライースも対象車種に含まれ、一時的に生産・出荷が停止される事態となりました。その後、当局による確認を経て安全性が確認され、5月以降順次生産・出荷が再開されています。
- 2023年12月:一部改良を実施。法規対応(例:後退時車両直後確認装置の標準化など、いわゆるバックソナーの義務化対応)に加え、ボディカラーに新色「セラミックグリーンメタリック」が追加されました。一部グレードで装備内容の見直しと、原材料価格の高騰などを背景としたメーカー希望小売価格の改定も行われています。
- 2024年~現在(2025年5月):上記2023年12月の一部改良以降、この期間にフルモデルチェンジに匹敵するような大規模な変更は発表されていません。現行モデルは2017年の発売から8年が経過し、軽自動車のベーシックモデルとしては非常に長いモデルライフとなっています。市場では次期モデルへの期待も高まっており、その動向が注目されると同時に、現行モデルは熟成の域に達しているとも言えます。
※上記は主な発表・発売時期と変更の概要です。具体的な改良内容、特別仕様車の詳細、最新の情報については、常にダイハツ工業株式会社の公式サイトまたは正規販売店にてご確認ください。
ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)のレビュー動画
2代目ミライース「低燃費・低価格」の真髄を徹底検証。軽量ボディと改良型エンジンの実力、日常の使い勝手をプロがレポート。
この動画レビューは、2代目ミライースの基本的な特徴や走行フィールをご理解いただくための一助となるものです。ただし、試乗環境や評価者の視点により、印象が異なる場合もございます。あくまで多角的な情報収集の一つとしてご活用いただき、最終的なご判断は、ご自身での実車確認と試乗体験に基づいて行うことをお勧めいたします。
ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)のオススメポイント
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ガソリン車トップクラスを誇る、徹底追求された低燃費性能:
ミライースの真骨頂は、何と言ってもその卓越した燃費性能です。ダイハツの「e:Sテクノロジー」により、KFエンジンの効率向上、CVTの最適化、そしてクラス最軽量レベルの車両重量(2WD車で650kg~)を実現。WLTCモード25.0km/L(X“SA III” 2WDなど)というガソリン車トップクラスの数値を叩き出し、日々の燃料費を大幅に抑制します。
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軽量ボディがもたらす軽快なフットワークと、日常での扱いやすさ:
徹底した軽量化と、新世代プラットフォームの考え方を取り入れた「Dモノコック」ボディの採用による高剛性化は、ミライースに軽快かつ安定した走りをもたらしています。最小回転半径も4.4mと小さく、市街地の狭い路地や駐車場での取り回しは抜群。運転席からの視界も広く、日常の足としての扱いやすさが際立ちます。
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クラス最廉価帯を実現する車両価格と、経済的な維持費:
ミライースは、新車でありながら非常に求めやすい価格設定が大きな魅力です(Bグレードで80万円台から※2025年5月現在の税抜価格参考)。これに加えて、軽自動車ならではの税金の安さ、優れた燃費性能による燃料費の抑制、そしてシンプルな構造ゆえのメンテナンスコストの低さが、トータルでの優れた経済性を実現。家計に優しい選択肢として、幅広い層から支持されています。
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予防安全機能「スマートアシストIII」搭載による安心感(SA III装着車):
多くのグレードに標準装備またはオプション設定される予防安全機能「スマートアシストIII」は、衝突回避支援ブレーキ(対車両・対歩行者[昼間])、誤発進抑制制御機能(前方・後方)、車線逸脱警報機能、オートハイビームなどを備え、日常運転のヒヤリとする場面を未然に防ぐサポートをします。さらに、軽自動車初のコーナーセンサー(前後、Bグレード除く全車標準)も駐車時などに役立ちます。
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シンプルイズベストを体現する、機能的で無駄のないパッケージング:
華美な装飾を排し、機能性を追求した内外装デザインは、ミライースのコンセプトを明確に表しています。コンパクトなボディながら、大人4人が日常的に乗車できる十分な室内空間と、実用的なラゲッジスペースを確保。シンプルで扱いやすい操作系も、日々の気軽な移動を支える重要な要素です。
ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)を購入する前に知っておきたい注意点・懸念点
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NAエンジンのみの設定と、非力さを感じる場面も:
ミライースのパワートレインはNA(自然吸気)エンジンのみです。市街地では必要十分な動力性能ですが、高速道路での合流や追い越し、急な登坂路、あるいは多人数乗車時には、明らかな力不足を感じる場面が少なくありません。ターボエンジンの設定がないため、動力性能を重視する方には不向きと言えるでしょう。
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軽量化・低コスト化による、乗り心地と静粛性への影響:
クラストップレベルの軽量化(Bグレードで650kg)は燃費に大きく貢献していますが、その反面、ロードノイズやエンジン音の室内への侵入は比較的大きめです。また、サスペンションもシンプルなため、路面の凹凸を拾いやすく、乗り心地に硬さを感じることも。快適性よりも経済性を優先した結果と言えます。
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内装の質感と、特に下位グレードにおける装備の割り切り:
ミライースのインテリアは、機能性を最優先したシンプルなデザインです。上位グレードでは一部加飾が施されますが、全体的には硬質な樹脂パーツが多用されており、質感の面では割り切りが必要です。特に廉価グレード「B」や「L」では、パワーウィンドウが運転席のみ(Bグレード)、エアコンがマニュアル式など、装備も非常に簡素です。
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モデルライフの長さと、最新の先進安全・快適装備の不在:
現行ミライースは2017年5月のデビューから8年が経過しており、軽自動車としては非常にモデルライフの長い一台です。予防安全機能「スマートアシストIII」は搭載されていますが、最新世代の軽自動車に搭載されるような、より高度な運転支援機能(全車速追従ACC、レーンキープアシスト、電動パーキングブレーキ等)や、大型ディスプレイオーディオ、コネクティッド機能などは基本的に備わっていません。
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後席の居住空間と、積載能力の限界:
大人4人が乗車可能なスペースは確保されていますが、後席は足元、頭上ともに余裕があるとは言えず、あくまで近距離移動が前提です。シートも簡素なため、長時間の乗車は快適とは言えません。ラゲッジスペースも日常の買い物程度なら対応できますが、大きな荷物や旅行用のスーツケースなどを積むには工夫が必要です。
ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)の購入を検討している人のレビュー
(10代後半・男性・初めての車、通学と近所のアルバイト用、とにかく安く済ませたい)
初めての車なので、ミライースのBグレードが一番安いと聞きました。とにかく初期費用と維持費を抑えたい。燃費も良いみたいだし、最低限の移動ができれば十分。スマートアシストも付いてるグレードがあるなら、そっちも少し気になるけど、まずは価格ですね。
(70代・女性・免許は持っておきたいが、たまの買い物や通院程度。複雑な機能は不要)
もうあまり運転しないけど、足は必要なのでミライースを検討中。LグレードのSA III付きなら安全面も少しは安心かな。とにかく操作が簡単で、小さくて駐車しやすいのが一番。余計な機能は要らないので、シンプルで壊れにくいと聞くミライースは良いかも。
(50代・男性・会社の営業車(近距離のルートセールスなど)、複数台導入検討)
会社の営業車として、ミライースのBかLグレードを数台考えています。圧倒的な低価格と燃費の良さは魅力。社員が使うので、スマートアシストIIIは必須ですね。耐久性とメンテナンスのしやすさも重要。とにかくランニングコストを抑えられる車を探しています。
(40代・主婦・家族の2台目、雨の日の子供の送り迎えや近所の買い物専用)
完全に近所の足としてのセカンドカーなので、ミライースの安さとコンパクトさは魅力的。X “SA III”なら装備も少しは良いかな?ただ、本当に割り切った車という印象。少し予算を足せばもっと快適な軽もあるので、どこまで求めるかで悩みますね。
(30代・男性・通勤用の足、とにかく安く新車が欲しいが、モデル末期なのが気になる)
新車で一番安いクラスだとミライースかアルト。ミライースは燃費も良いし、スマートアシストIIIも選べる。でも、もう8年も前のモデルですよね…。最新の軽と比べると、やっぱり乗り心地や静粛性で見劣りするのかな。価格を取るか、新しさを取るか、それが問題だ。
ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)の購入者レビュー
(40代・男性・毎日の通勤(往復40km)・ミライース X “SA III” (FF 2022年式) 購入)
X “SA III”で毎日通勤しています。とにかく燃費が良くて、ガソリン代が以前の半分以下になりました。走りも街中なら十分。スマートアシストIIIも付いていて安心です。余計なものがなく、シンプルで実用的なのが最高ですね。
(70代後半・女性・近所の買い物、通院がメイン・ミライース G “SA III” (FF 2023年式) 購入)
G “SA III”は運転が本当に楽です。ハンドルも軽くて視界も広いので、狭い道でも安心して運転できます。安全ブレーキも心強い。乗り降りも思ったより大変じゃありません。ボタンも少なくて分かりやすいのが一番。毎日の足として重宝しています。
(20代前半・男性・初めてのマイカー、主に通学とアルバイト・ミライース L “SA III” (FF 2024年式) 購入)
初めての車にL “SA III”を選びました。購入価格も維持費も安くて学生には本当に助かります。燃費も良くて、毎日乗っても気になりません。運転もしやすく、駐車も簡単。安全機能も付いているので、親も安心しているようです。
(30代・女性・家族のセカンドカー、主に近所の買い物専用・ミライース X “SA III” (FF 2021年式) 購入)
我が家のセカンドカーとしてX “SA III”が大活躍。近所のスーパーや子供の習い事の送り迎えに最適です。小回りが利くし、燃費も抜群。後席を倒さなくても意外と荷物が積めるのも良い点。気兼ねなく使える実用的な一台です。
(50代・男性・小規模事業の営業・配達用・ミライース B (FF 2020年式) 購入)
仕事の足としてBグレードを複数台導入。とにかく初期費用とランニングコストを抑えられるのが魅力です。シンプルな分、故障も少ないと期待しています。街中の細い道での配達業務には、このコンパクトさと機動性が欠かせません。必要十分な機能で満足です。
ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)の新車購入ガイド
ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)は、2017年5月のデビュー以来、「第3のエコカー」としてのコンセプトを追求し、軽自動車における経済性と実用性のベンチマークであり続けています。しかし、2025年5月現在、発売から8年が経過し、軽自動車としては非常に長寿なモデルとなっています。ここでは、現行ミライースを新車で購入する際の基本的な流れと、専門家として特に留意すべき購入時のチェックポイントを、そのモデルライフの長さを踏まえて解説します。(※購入検討時には、次期モデルに関する情報や販売終了の可能性について、必ず販売店にご確認ください。)
1. 新車購入の基本的な流れ
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情報収集とミライースの現行仕様確認、徹底的な予算策定:
- ミライースの現行グレード構成(ビジネス向けのB、基本のL、安全装備充実のX“SA III”、上級のG“SA III”など)、各グレードの標準装備と選択可能なメーカー/ディーラーオプション、パワートレイン(KF-VE型NAガソリンエンジンのみ)、駆動方式(2WD/4WD)、ボディカラー、インテリア仕様、予防安全機能「スマートアシストIII」の具体的な内容について、公式サイト、カタログ、最新のレビュー記事等で情報を確認します。特に、モデル末期の可能性があるため、選択可能な仕様や在庫状況に限りがある場合があることを念頭に置きます。
- ご自身の使用目的(日常の足、通勤、セカンドカー等)、年間走行距離、重視するポイント(絶対的な低価格、燃費、最低限の安全装備等)を明確にし、ミライースが自身のニーズに合致するかを慎重に判断します。
- 車両本体価格に加え、必要なオプションの費用、各種税金(軽自動車税種別割、環境性能割)、自賠責保険料、リサイクル料金、登録諸費用(ディーラー手数料含む)など、全ての費用を含めた総支払額を算出し、厳密な予算計画を立てます。モデル末期であれば、特別な販売条件やキャンペーンが提示される可能性も探ってみましょう。
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販売店の選定と在庫・試乗確認:
- お近くのダイハツ正規販売店を選定します。モデル末期の場合、試乗車や展示車が限られている、あるいは既に無い可能性も考慮し、事前に在庫状況や試乗車の有無を確認することが極めて重要です。
- 複数の販売店で在庫状況や販売条件(値引き、オプションサービス等)を比較検討することをおすすめします。
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試乗による実力評価と、最新競合軽自動車との比較:
- 試乗が可能であれば、ミライースの強みである軽量ボディによる軽快な走り、最小回転半径4.4mの取り回しの良さ、シンプルな操作性を再確認します。CVTのフィーリング、乗り心地や静粛性もチェックします。
- 同時に、スズキ アルト(9代目)など、より新しい設計思想やプラットフォーム、最新の安全装備やマイルドハイブリッドシステムを搭載する最新世代の競合軽自動車とも比較し、ミライースが現在の基準で見て、自身のニーズや価値観に本当に合致するのかを冷静に評価します。
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見積もり取得と条件交渉(モデル末期としての視点):
- 希望する仕様(在庫があれば)を伝え、正式な見積書を作成してもらいます。
- モデル末期であることを踏まえ、価格交渉やオプションサービス、あるいは早期納車が可能かといった点で、積極的な交渉を行う余地があるかもしれません。ただし、元々の価格設定が低いため、大幅な値引きは期待しにくい側面もあります。
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契約手続き:
- 全ての条件に合意したら、売買契約を締結します。契約書の内容をしっかり確認しましょう。
- 登録に必要な書類(住民票、認印など)を準備します。
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納車までの準備:
- 自動車保険(任意保険)の手続きを行います。
- 軽自動車の場合、車庫証明(自動車保管場所届出)が必要な地域と不要な地域があります。確認し、必要な場合は手続きを進めます。
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納車:
- 車両の最終確認を行い、操作説明を受け、書類や付属品を確実に受け取ります。
2. ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)購入時の主なチェックポイント
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最重要:モデルライフの長さと、次期モデル・代替車種の検討:
- 現行ミライースは2017年5月デビューであり、8年という長いモデルライフを経ています(2025年5月現在)。フルモデルチェンジが間近である可能性、あるいは既に後継モデルやコンセプトの近い新型車が登場している可能性を十分に考慮し、購入前に販売店に最新情報を必ず確認してください。最新技術や安全性能、リセールバリューを重視する場合、慎重な判断が求められます。
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グレード選択(B/L/X“SA III”/G“SA III”)と、割り切れる装備レベルの判断:
- 「B」はビジネス用途も想定した最廉価グレード、「L」は基本装備、「X“SA III”」は安全装備と一部快適装備をプラス、「G“SA III”」が最上位。自身の使い方で本当に必要な装備を見極め、価格とのバランスで割り切れるかどうかが重要です。
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予防安全機能「スマートアシストIII」の限界と、最新システムとの比較:
- 「スマートアシストIII」は衝突回避支援ブレーキ(対歩行者[昼間]対応)などを備えますが、最新の予防安全システムと比較すると、検知範囲や対応できる状況、運転支援機能(ACC非搭載など)の面で限界があります。安全性を最重視するなら、より新しいモデルの安全装備と比較検討を。
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NAエンジン一本のパワートレインと、実際の走行シーンでの動力性能:
- ミライースはNAエンジンのみ。燃費は優れていますが、高速道路や登坂路、多人数乗車時の動力性能は限られます。ターボやマイルドハイブリッドを求めるなら、アルトや他の選択肢も視野に入れる必要があります。
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メーカーオプション・ディーラーオプションの選択肢と在庫:
- オーディオレス仕様が基本のグレードもあるため、ナビやオーディオが必要な場合はオプション選択が必須。モデル末期では、選択できるオプションやボディカラーが在庫状況に大きく左右される可能性があります。
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納期と在庫車の有無(生産終了の可能性も):
- もし新車としてまだ販売されている場合でも、生産調整や生産終了が近い可能性があります。在庫車であれば早期納車が期待できますが、仕様の選択肢は極めて限られます。
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ミライース試乗時の特有チェックポイント(モデル末期としての評価):
- 基本に忠実な走り:軽量ボディによる軽快感、小回りの良さ。
- 乗り心地と静粛性:現代の軽自動車の平均的なレベルと比較してどうか。特にロードノイズやエンジン音の透過。
- インテリアのシンプルさ:機能的ではあるが、質感やデザインが現在の基準で許容できるか。
- コストパフォーマンス:この価格で得られる価値(燃費、基本的な安全性、信頼性)が、最新モデルと比較して納得できるか。
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価格と維持費の徹底的な経済性:
- ミライース最大の強みは、車両本体価格の安さと、軽自動車としての維持費の低さです。この点を最優先するならば、多少の設計の古さや装備のシンプルさは許容できるかもしれません。購入後のトータルコストをシミュレーションし、他の選択肢(例えば状態の良い中古車や、最新のエントリー軽自動車)と比較することが重要です。
ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)の中古車購入ガイド
「第3のエコカー」として2017年5月に登場した2代目ダイハツ ミライース(LA350S/LA360S型)は、その徹底した低燃費・低価格戦略で、軽自動車のベーシッククラスを代表する存在です。発売から8年が経過した2025年5月27日現在、中古車市場には非常に多くの個体が流通しており、驚くほど手頃な価格で見つけることも可能です。ここでは、ミライースの中古車選びで後悔しないための、専門的視点からの購入ガイドをお届けします。
1. 中古車購入の基本的な流れ
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情報収集と予算・希望条件の明確化(特に安全装備と価格):
- ミライースのグレード(ビジネス向けのB、基本のL、安全装備付きのX“SA III”、上級のG“SA III”など)、年式による改良点(特にスマートアシストIIIの搭載状況や機能、2020年以降のオートライト標準化など)を詳細に把握します。希望する走行距離、ボディカラー、必須装備(特にスマートアシストIIIの有無、エアコンの種類など)をリストアップ。
- 中古車情報サイト(カーセンサー、グーネットなど)やダイハツの認定中古車検索サイト(「U-CATCH」などスズキ中古車取扱店情報)を活用し、希望条件に合致するミライースの中古車流通状況、極めて手頃な価格帯からやや高年式のものまでの価格相場を徹底的に調査します。
- 車両本体価格に加え、各種税金(軽自動車税種別割の未経過相当額、環境性能割等)、自賠責保険料未経過相当額、登録諸費用、納車費用、販売店手数料など、総支払額を念頭に予算を設定します。低価格帯の車両でも諸費用は別途かかることを忘れずに。
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車両検索と信頼できる販売店の選定:
- 条件に合うミライースが見つかったら、その車両を取り扱う販売店を選びます。ダイハツ正規ディーラーが運営する認定中古車(「U-CATCH」ブランドで「まごころ保証」が付帯)は、比較的新しい年式の車両であれば、品質検査基準や保証内容の面で安心感があります。
- 価格帯が低いモデルも多いため、地域密着型の小規模な中古車店や、格安軽自動車専門店でも多くの在庫が見つかります。その場合は、販売店の評判、整備記録の有無、保証の有無と内容をより慎重に確認する必要があります。
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実車確認(内外装、機関、装備)と試乗:
- 候補車両を絞り込んだら、販売店に連絡を取り、実車確認と試乗のアポイントを入れます。ミライースはシンプルな構造ですが、細部までしっかりチェックしましょう。
- 車両状態のチェック:内外装の傷、凹み、塗装の状態、タイヤの製造年と残り溝、灯火類、各スイッチの動作、シートの汚れやへたり(特に運転席)、装備品(エアコン、オーディオ、安全装備のカメラ・センサー類)の動作を徹底的に確認します。
- 修復歴の有無、冠水歴の有無は中古車選びの最重要確認項目です。車両状態評価書(鑑定書)があれば提示を求め、詳細な説明を受けましょう。
- 試乗:KF型エンジンの始動性、アイドリング時の安定性、加速・減速のスムーズさ、異音・異常振動の有無、CVTの動作、ブレーキの効き具合、ステアリングの応答性、足回りからの異音などを確認します。軽量ボディゆえの乗り味も体感しましょう。
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見積もり取得と条件交渉:
- 車両本体価格、諸費用(各項目の内訳を明確に)、保証内容と期間、納車前整備の内容などを明記した見積書を取得します。
- 車両価格の妥当性、諸費用の内容、保証の有無や内容、納車前に行われる整備の範囲(オイル交換、基本的な消耗品の状態など)について、担当者と具体的に交渉します。
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契約手続き:
- 全ての条件に納得したら契約を締結します。契約書は細部まで熟読し、特に保証範囲、免責事項、キャンセルポリシーなどの重要項目は完全に理解した上で署名・捺印します。軽自動車の場合は認印で可能な場合が多いです。
- 手付金の額や支払い時期、残金の支払い方法を確認します。
- 必要書類(住民票、認印など)を事前に確認し、準備します。
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納車までの準備:
- 自動車保険(任意保険)への加入または車両入替手続きを、納車日までに完了させます。
- 名義変更やナンバープレート取得、必要な場合は軽自動車の車庫証明(地域による)の手続きは、通常販売店が代行しますが、手順と費用を確認します。
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納車:
- 車両受け取り時は、契約時の車両状態や約束された整備内容と相違ないか、再度確認します。操作説明を受け、車検証、保証書、整備手帳(メンテナンスノート)、取扱説明書、スペアキー等を受け取ります。
2. ダイハツ ミライース(2代目:LA350S/LA360S型)中古車購入時の主なチェックポイント
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年式と「スマートアシストIII」の搭載有無・機能内容:
- 2代目ミライースは2017年5月デビュー。「スマートアシストIII」は当初一部グレードにオプションまたは標準装備でしたが、年次改良で搭載グレードが拡大しました。衝突回避支援ブレーキ(対歩行者[昼間]対応)などの基本的な安全機能が含まれているか、年式とグレードから必ず確認しましょう。
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グレード(B/L/X/G)による装備差の徹底比較:
- 特にベーシックな「B」グレードはビジネス用途も想定し、パワーウィンドウが運転席のみ、エアコンがマニュアル式など、装備が大幅に簡略化されています。「L」グレード以上で一般的な快適装備が備わり始めますが、キーレスエントリーや電動格納ミラーなども年式・グレードで異なるため、必要な装備が付いているか細かく確認が必要です。
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内外装のコンディションと、低価格車ゆえの使用状況:
- 修復歴・冠水歴の有無: これは価格帯に関わらず必須確認です。
- 内外装の状態: 低価格で実用的な足として使われることが多いため、内外装に年式相応以上の使用感(シートの汚れ、内装パネルの傷、外装の小傷など)が見られる場合があります。特に禁煙車であるかどうかも快適性に影響します。
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KF型エンジンの状態とメンテナンス履歴:
- シンプルで実績のあるKF型エンジンですが、定期的なオイル交換などの基本的なメンテナンスが適切に行われてきたかは重要です。整備記録簿で確認し、試乗時には異音や白煙、オイル漏れの兆候がないかチェックしましょう。
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CVTの動作フィーリング:
- 発進時や加速時に不自然なショックや滑り、異音がないか確認。CVTフルードの交換履歴も、走行距離が多い車両では確認しておきたいポイントです。
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タイヤの残り溝と製造年:
- 低価格帯の車両では、タイヤ交換が先延ばしにされているケースも。残り溝だけでなく、タイヤ側面に記載されている製造年も確認し、極端に古い場合は交換費用も考慮に入れましょう。
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保証の有無と内容(特に低価格車両の場合):
- メーカー保証が切れている年式の車両が多いです。販売店独自の保証が付く場合でも、保証範囲(エンジン・ミッションなど主要部分のみか、電装品も含むか等)や期間、免責金額などをしっかり確認することが不可欠です。ダイハツ認定中古車「U-CATCH」であれば、ある程度の保証が期待できます。
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リコール・サービスキャンペーン、認証問題関連の対応状況:
- 対象車両にリコールやサービスキャンペーン、あるいは2023年の認証不正問題に関連する市場措置などが出ていないか、出ていた場合は確実に対策済みであるかを確認します。
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価格の妥当性と、他の選択肢との比較:
- ミライースの中古車は非常に手頃な価格で見つかりますが、同じ予算であれば、より年式の新しいスズキ アルトや、他の軽自動車、あるいはコンパクトカーの初期型中古なども視野に入る場合があります。燃費、安全性、装備、そして車両の状態を総合的に比較検討しましょう。
中古の2代目ミライースは、圧倒的な経済性を求める方や、シンプルな移動手段を必要とする方にとって、非常に魅力的な選択肢です。ただし、年式やグレードによる装備差、そして個々の車両状態は多岐にわたります。「スマートアシストIII」の有無やメンテナンス履歴をしっかりと確認し、信頼できる販売店で納得のいく一台を見つけ出すことが、賢い中古車選びの鉄則と言えるでしょう。