【音声配信】レクサス IS(3代目)の概要
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レクサス IS(3代目:XE30系)の概要
レクサスISは、日本では「アルテッツァ」としてデビューした初代から一貫して、FR(後輪駆動)レイアウトを基本とするスポーティセダンの本流を歩んできたモデル。歴代モデルは常に、運転する楽しさと、俊敏なハンドリング、そしてレクサスならではの上質な内外装を追求。3代目では2020年の大幅改良により、その走りの性能とデザイン性を劇的に高め、今もなお多くのドライバーを魅了しています。
レクサス IS(3代目:XE30系)の主要諸元
(記事作成年月:2025年6月 / 代表モデル:IS300h version L)
項目 | IS300h version L |
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駆動方式 | FR (後輪駆動) |
型式 | 6AA-AVE30 (代表例) |
全長 (mm) | 4,710 |
全幅 (mm) | 1,840 |
全高 (mm) | 1,435 |
ホイールベース (mm) | 2,800 |
車両重量 (kg) | 1,700 |
乗車定員 (名) | 5 |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒DOHC + レクサスハイブリッドシステム (THS II) |
エンジン型式 | 2AR-FSE |
総排気量 (L) | 2.493 |
エンジン最高出力 (kW[PS]/rpm) | 131[178]/6,000 |
エンジン最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm) | 221[22.5]/4,200-4,800 |
モーター型式 | 1KM (交流同期電動機) |
モーター最高出力 (kW[PS]) | 105[143] |
モーター最大トルク (N・m[kgf・m]) | 300[30.6] |
システム最高出力 (kW[PS]) | 162[220] |
使用燃料種類 | 無鉛プレミアムガソリン |
燃料タンク容量 (L) | 66 |
燃費 (WLTCモード km/L) | 18.0 |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
最小回転半径 (m) | 5.2 |
タイヤサイズ(前・後) | 235/45R18 |
車両本体価格 (消費税込み 円) | 6,420,000円~ |
※上記は代表的なグレード「IS300h version L」の諸元であり、2025年6月現在の情報の一例です。年式、オプション装着状況、改良などにより数値は異なる場合があります。
※車両本体価格はメーカー希望小売価格(消費税込み)の一例であり、地域や販売店、オプション選択によって異なります。リサイクル料金、保険料、税金(環境性能割・自動車重量税・自動車税種別割など)、登録等に伴う費用は別途必要です。
※燃費は定められた試験条件のもとでの値です。実際の走行時には、気象、道路、車両、運転、整備などの状況により異なります。
レクサス IS(3代目:XE30系)の主な変更履歴
- 2013年5月:3代目となるレクサスIS(XE30系)が発売。「FUN TO DRIVE」をコンセプトに、FR(後輪駆動)スポーツセダンとしての走りの楽しさを追求。パワートレインは2.5L V6「IS250」、3.5L V6「IS350」、そしてISとして初となる2.5Lハイブリッド「IS300h」をラインアップ。特徴的なスピンドルグリルを採用し、アグレッシブなスタイリングへと進化しました。
- 2015年7月:2.0L直噴ターボエンジンを搭載した「IS200t」を追加設定。ダウンサイジングターボによる力強い走りと優れた燃費性能を両立させました。
- 2016年10月:最初のマイナーチェンジを実施。エクステリアデザインをよりシャープにするとともに、インテリアの質感を向上。予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を全車に標準装備し、安全性能を大幅に高めました。
- 2017年10月:一部改良。「IS200t」の名称を「IS300」に変更。また、2WD車に特別仕様車“F SPORT Mode Black”を設定しました。
- 2020年11月5日:ビッグマイナーチェンジと呼ぶべき大幅な改良を実施。ボディ剛性の向上や、サスペンションの徹底的な再チューニング(ハブボルト締結の採用など)により、操縦安定性と乗り心地を劇的に向上させ、「Lexus Driving Signature」を追求。エクステリアも、より低くワイドなスタンスを強調したデザインへと刷新されました。インテリアでは、マルチメディアシステムにタッチパネル式の10.3インチワイドディスプレイを新採用し、Apple CarPlay/Android Autoに対応しました。Lexus Safety System +も機能が向上。
- 2022年8月:一部改良と共に、5.0L V8エンジンを搭載したハイパフォーマンスモデル「IS500 “F SPORT Performance”」を国内導入(抽選販売でスタート)。また、通常モデルには特別仕様車“F SPORT Mode Black III”が設定されました。
- 2024年~現在(2025年6月):上記以降、この期間にフルモデルチェンジに匹敵するような大規模な変更は発表されていません。現行モデルは2013年のデビューから10年を超える長寿モデルとなっていますが、2020年の大幅改良により極めて高い商品力を維持。年次改良として、内外装カラーの追加や一部装備の仕様変更、コネクティッド機能のアップデートなどが適宜行われています。
※上記は主な発表・発売時期と変更の概要です。具体的な改良内容、特別仕様車の詳細、最新の情報については、常にレクサス公式サイトまたは正規販売店にてご確認ください。
レクサス IS(3代目:XE30系)のレビュー動画
2020年大幅改良後のIS。その核心はボディ剛性の向上と足回りの徹底的な再チューニング。意のままの操縦性と上質な乗り心地を両立。
FRセダンならではのドライビングプレジャーをワインディングで試す。2.5Lハイブリッド(IS300h)の熟成された走りをジャーナリストが評価。
5.0L V8搭載のIS500 “F SPORT Performance”。その圧倒的なパワーと官能的なサウンドは、今や希少な存在。究極のISを徹底解説。
これらの動画レビューは、3代目ISの多岐にわたる魅力や走行フィール、そして各パワートレインやグレードの特性を具体的にお伝えすることを目的としています。ただし、試乗環境や評価者の視点、評価時期(改良前後など)により印象が異なる場合もございます。多角的な情報収集の一助としてご活用いただき、最終的なご判断は、ご自身での実車確認と試乗体験に基づいて行うことを強く推奨いたします。
レクサス IS(3代目:XE30系)のオススメポイント
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2020年大幅改良で実現した、FRスポーツセダンならではの卓越した走行性能:
3代目ISは、特に2020年11月のビッグマイナーチェンジで走行性能が劇的に進化。ボディ剛性の向上やサスペンションの徹底的な再チューニングにより、ドライバーの意のままに応答するリニアな操舵性と、優れた路面追従性を実現。「Lexus Driving Signature」を追求した、FRレイアウトならではの「運転する楽しさ」は最大の魅力です。
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時代を経ても色褪せない、アグレッシブかつ洗練されたエクステリアデザイン:
低く構えたワイド&ローなスタンスと、シャープなキャラクターライン、そして大型のスピンドルグリルが織りなすエクステリアは、非常にアグレッシブかつスポーティ。2020年の改良でさらに磨きがかかったデザインは、デビューから時間が経過した今なお、多くの輸入プレミアムセダンにも引けを取らない強い存在感を放ちます。
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多彩なパワートレインの選択肢(ハイブリッド、ターボ、V8):
滑らかさと経済性を両立した2.5Lハイブリッド「IS300h」、軽快な2.0Lターボ「IS300」、そして大排気量NAならではの伸びやかな加速が魅力の3.5L V6「IS350」に加え、国内導入された5.0L V8自然吸気エンジンを搭載する「IS500」と、多様なパワートレインをラインアップ。幅広いニーズに応える選択肢の豊富さは大きな強みです。
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ドライバーオリエンテッドなコクピットと、レクサスならではの上質なインテリア:
水平基調で構成されたインパネと、ドライバーを包み込むようなセンターコンソールが、運転に集中できるスポーティなコクピットを形成。触感の良い素材や、緻密なステッチ、そして「F SPORT」や「version L」などグレードごとに異なる上質な加飾が、レクサスならではの高いクラフトマンシップを感じさせます。
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度重なる改良による熟成と、信頼性の高さ:
2013年のデビュー以来、10年以上にわたり商品改良を重ねてきたことで、モデルとしての熟成度は非常に高いレベルにあります。初期のネガティブな要素は解消され、信頼性も確立されています。2020年の改良ではマルチメディアシステムがタッチパネルに対応するなど、利便性も向上。安心して長く乗れるFRスポーツセダンとして、独自の価値を持っています。
レクサス IS(3代目:XE30系)を購入する前に知っておきたい注意点・懸念点
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モデルライフの長期化と、プラットフォームの世代:
現行ISは2013年のデビューから10年以上が経過しており、2020年に大規模な改良が施されたとはいえ、プラットフォームの基本設計はデビュー時のものです。最新世代のGA-Lプラットフォーム(クラウンセダン等)やGA-Kプラットフォーム(ES等)を採用するレクサス車や競合車と比較すると、設計思想の古さは否めません。
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後席の居住空間と、FRセダンゆえのスペースの制約:
FR(後輪駆動)レイアウトと、ドライバーズカーとしてのパッケージングを優先しているため、後席の足元スペースは、同クラスのFFセダン(例:レクサスES)や最新のSUVと比較すると、明らかに手狭です。特に大人が4人で長距離を移動するような用途には、やや窮屈さを感じるでしょう。
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ハイブリッドモデル(IS300h)の動力性能と、燃費性能:
IS300hに搭載される2.5Lハイブリッドシステムは、熟成され信頼性も高いですが、最新世代のハイブリッドシステムと比較すると、動力性能や燃費性能の面で見劣りする部分があります。特に燃費(WLTCモード18.0km/L)は、最新のセダンやSUVのハイブリッドモデルに比べて優れた数値とは言えなくなっています。
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マルチメディアシステムの世代と、インターフェースの使い勝手:
2020年の改良で10.3インチのタッチディスプレイが採用されましたが、最新のレクサス車が搭載する14インチの大型ディスプレイや、新世代のインターフェース「Tazuna Concept」と比較すると、世代の差を感じさせます。また、依然としてリモートタッチ(タッチパッド式)も併設されており、操作の直感性で好みが分かれます。
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先進安全装備「Lexus Safety System +」の機能範囲:
2020年の改良で機能は向上しましたが、最新世代のLexus Safety System +(例:NXやRXに搭載)と比較すると、プリクラッシュセーフティの検知範囲や、レーダークルーズコントロール、レーントレーシングアシストの制御の緻密さなどで差があります。より高度な運転支援を求める場合は、物足りなさを感じるかもしれません。
レクサス IS(3代目:XE30系)の購入を検討している人のレビュー
(30代後半・男性・輸入FRセダンからの乗り換え検討、走りの質を重視)
今のドイツ車からの乗り換えで、IS350 “F SPORT”を検討中です。FRのスポーツセダンに乗り続けたいけど、信頼性も欲しい。2020年の改良で走りが劇的に良くなったと聞くので期待しています。ただ、基本設計の古さがどう影響するか。内外装デザインは今見てもカッコいいですね。
(40代・男性・初めてのレクサス、スポーティなセダンを探している)
IS300h “F SPORT”のデザインに惹かれています。レクサスならではの上質さと、スポーティな走りを両立しているのが魅力。ハイブリッドの燃費も気になりますが、それ以上に運転が楽しいかどうかが重要。後席の狭さは、主に一人で乗るので問題ないかなと思っています。
(50代・男性・V8エンジンへの憧れ、IS500を検討)
今や絶滅危惧種の5.0L V8自然吸気エンジンを積んだIS500、一度は所有してみたい。コンパクトなFRセダンに大排気量エンジンという組み合わせが最高です。中古市場でも価格が高いですが、それだけの価値があるか。リセールバリューも含めて慎重に検討したいです。
(20代後半・女性・スタイリッシュなセダンに乗りたい)
SUVも良いけど、やっぱりセダンのデザインが好き。IS300 “version L”の流麗なスタイリングと、上品な内装に憧れます。ハイブリッドなら燃費も良さそう。ただ、マルチメディアシステムが少し古く見えるのが残念。最新のUXやNXと比べて迷います。
(40代・夫婦・夫婦でのドライブ、快適性と信頼性で選択)
夫婦二人で旅行に行くのに、IS300h version Lを考えています。レクサスなら故障の心配も少ないし、乗り心地も良さそう。2020年以降のモデルなら安全装備も十分かなと。後席はたまにしか使わないので、広さより前席の快適性を重視したいです。
レクサス IS(3代目:XE30系)の購入者レビュー
(40代・男性・走りの楽しさを求め、F SPORTを選択・IS350 “F SPORT” (2022年式) 購入)
3.5L V6とFRレイアウトがもたらす走りは、やはり最高です。2020年の改良で足回りが熟成され、ワインディングを走るのが本当に楽しい。F SPORT専用のメーターやシートも気分を高めてくれます。最新の車にはない、アナログな魅力と操る喜びがある一台です。
(30代後半・男性・デザインと質感、経済性を両立・IS300h “F SPORT Mode Black” (2021年式) 購入)
Mode Blackのマットブラックのホイールと、内外装のブラックのアクセントがとにかく格好良い。ハイブリッドなので燃費も街乗りで15km/L近く走り、経済的です。2020年改良後なので、乗り心地も良く、タッチパネル対応のナビも便利。デザインと実用性のバランスに満足しています。
(50代・男性・V8のサウンドとパワーに魅了され購入・IS500 “F SPORT Performance First Edition” (2022年式) 購入)
抽選に当たってFirst Editionを手に入れました。5.0L V8エンジンの始動音と、高回転まで回した時のサウンドはまさに官能的。パワーも圧倒的で、乗るたびに特別な高揚感を味わえます。もう二度と現れないであろう、日本のスポーツセダンの傑作だと思います。
(40代・女性・スタイリングと乗り心地の良さで選択・IS300h “version L” (2023年式) 購入)
ISの流麗なデザインと、version Lの上質な内装に惹かれました。特にオーカーの内装色がお気に入りです。乗り心地も非常に滑らかで、長距離を運転しても疲れません。デジタルアウターミラーも慣れると視線移動が少なく、夜間でもクリアに見えて安心です。
(30代・男性・輸入車からの乗り換え、信頼性とFRセダンにこだわり・IS300 (2.0Lターボ / 2021年式) 購入)
輸入車の故障と維持費に悩み、信頼性の高いFRセダンとしてIS300を選びました。2.0Lターボは十分スポーティで、走りの質感も高い。何よりレクサスのディーラー対応と安心感は素晴らしい。後席は狭いですが、それを承知で選んだので全く不満はありません。
レクサス IS(3代目:XE30系)の新車購入ガイド
2013年のデビュー以来、10年以上にわたり熟成を重ねてきたレクサスのFRスポーツセダン、IS(3代目 XE30系)。特に2020年のビッグマイナーチェンジで走行性能を劇的に向上させ、今なお根強い人気を誇ります。この熟成されたFRセダンを新車で手に入れるための購入プロセスと、専門家として特に留意すべきチェックポイントを解説します。(※2025年6月現在、モデルライフが非常に長いため、次期モデルに関する情報や販売終了の可能性について、必ず販売店にご確認ください。)
1. 新車購入の基本的な流れ
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情報収集とISのグレード・仕様理解、詳細な予算計画:
- ISのグレード構成(標準、version L、F SPORT、特別仕様車“Mode Black III”等)、パワートレイン(IS300[2.0Lターボ]、IS300h[2.5Lハイブリッド]、IS350[3.5L V6]、IS500[5.0L V8])、各グレードの標準装備と選択可能なメーカー/ディーラーオプション、安全装備「Lexus Safety System +」の詳細、マルチメディアシステムの仕様について、公式サイト、カタログ、専門家のレビュー記事等で最新情報を収集・比較します。特に2020年11月の大規模改良が大きな判断基準となります。
- ご自身のライフスタイル、主な使用用途(日常の足、通勤、ワインディング走行、サーキット走行[IS500]等)、年間走行距離、そしてクルマに求める価値(走りの楽しさ、燃費、デザイン、ステータス性等)を明確にし、最適なパワートレイン、グレード、オプションの組み合わせを慎重に絞り込みます。
- 車両本体価格に加え、必要なオプションの費用、各種税金(環境性能割、自動車重量税、自動車税種別割)、保険料(特に車両保険)、リサイクル料金、登録諸費用など、全ての費用を含めた総支払額を算出し、予算計画を立てます。レクサスファイナンシャルサービスのローンや残価設定型プランも検討材料です。
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販売店(レクサスディーラー)の選定とコンサルテーション予約・試乗:
- お近くのレクサス正規ディーラーを選定します。担当セールスコンサルタントとの良好な関係構築が、満足度の高い購入と長期的なカーライフサポートに繋がります。
- 訪問前に、必ずコンサルテーションと試乗の予約を入れましょう。特に比較検討したいパワートレイン(例:ハイブリッドとV6、ターボの違い)や、体感したい「F SPORT」のAVS付きサスペンションの乗り味、デジタルアウターミラーの見え方などがあれば、事前に伝えておくことで、質の高い情報提供と体験が可能になります。
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試乗によるISの「Lexus Driving Signature」と熟成の走り体感:
- 2020年11月以降のモデルであれば、GA-Lプラットフォームではないものの、サーキットで鍛え上げられた「Lexus Driving Signature」の片鱗を体感できます。FRレイアウトならではの素直なハンドリング、サスペンションの動き、そしてボディ剛性の高さを、市街地、高速道路、可能であればワインディングロードで確かめます。各パワートレインのキャラクターの違いも重要なチェックポイントです。
- ドライバー中心に設計されたコクピットのフィット感、メーター類や10.3インチタッチディスプレイの視認性と操作性、内装の質感、そしてスポーツセダンとしての前席の快適性とホールド性を実車で細かく検証します。後席の広さは割り切りが必要です。
- 競合となる輸入FRスポーツセダン(BMW 3シリーズ、メルセデス・ベンツCクラスなど)とも比較し、ISならではの信頼性、品質、そして熟成された走りの価値を客観的に評価します。
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見積もり取得と条件交渉:
- 最終的に絞り込んだグレード、パワートレイン、メーカーオプション、ディーラーオプション、内外装カラーを決定し、販売店に正式な見積書(諸費用込み)の作成を依頼します。
- 見積書の内容を詳細に確認し、不明点は全て質問して解消します。レクサスブランドの特性上、大幅な値引きは期待しにくいですが、オプション装備の組み合わせ提案や下取り車の査定額、納車までのフォロー体制などについて、納得のいく説明と条件提示を求めましょう。
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契約手続き:
- 全ての条件に合意したら、売買契約を締結します。契約書は細部まで丁寧に読み合わせ、内容を完全に理解した上で署名・捺印(実印と印鑑証明書が必要)します。
- 契約時には、申込金(手付金)が必要となるのが一般的です。
- 登録に必要な書類(印鑑証明書、住民票、委任状等)は、事前に販売店から指示がありますので、漏れなく準備します。
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納車までの準備:
- 自動車保険(任意保険)のプランニング。車両価値に応じた適切な車両保険を選択。
- 駐車場を確保し、車庫証明(自動車保管場所証明書)の申請手続き。
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納車:
- 指定された日時に販売店にて車両の最終確認を行います。注文内容と相違ないか、内外装に傷や汚れがないかを、担当者と共に細心の注意を払ってチェックします。
- 車両の主要な機能や装備の操作方法、特に「Lexus Safety System +」やマルチメディアシステムに関する説明を十分に受け、車検証、自賠責保険証、保証書、取扱説明書、カードキー等の重要書類や付属品を確実に受け取ります。
- 契約に基づいた残金の支払いが完了していることを確認し、新しいISとのカーライフが始まります。
2. レクサス IS(3代目:XE30系)購入時の主なチェックポイント
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最重要:モデルライフの最終段階であることの認識と、次期モデル情報の確認:
- 現行ISは2013年デビューであり、2025年6月現在、10年を超える長寿モデルです。フルモデルチェンジが近い、あるいは既に発表されている可能性も否定できません。購入前に、販売店に次期モデルの情報を必ず確認し、現行モデルを今あえて新車で購入するメリット・デメリット(熟成された信頼性 vs 最新技術の不在、リセールバリューなど)を十分に比較検討してください。
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パワートレインの選択(IS300h/IS300/IS350/IS500):
- IS300h(2.5L HV):滑らかさと経済性のバランス。街乗りから高速まで快適。
- IS300(2.0Lターボ):軽快で扱いやすい動力性能。
- IS350(3.5L V6):大排気量NAならではの伸びやかで官能的なフィーリング。
- IS500(5.0L V8):圧倒的なパワーとサウンドを誇る特別なモデル。
- 自身の求める「走りの楽しさ」の質によって選択が大きく変わります。
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グレード選択(標準 vs version L vs F SPORT):
- 「version L」は豪華で快適な装備、「F SPORT」は専用内外装とAVS(アダプティブバリアブルサスペンションシステム)によるスポーティな走りが特徴。キャラクターが明確なため、自身の好みに合わせて選択。特別仕様車“Mode Black III”なども要チェック。
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先進安全装備「Lexus Safety System +」の世代と機能:
- 2020年11月の改良で機能は向上しましたが、最新のNXやRXが搭載するシステムと比較すると、検知範囲や運転支援の制御の緻密さなどで差があります。最新の安全性能を最優先するなら、他モデルとの比較も必要です。
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マルチメディアシステムの世代と操作性:
- 2020年改良でタッチパネルに対応した10.3インチディスプレイを搭載。しかし、最新の14インチディスプレイや「Tazuna Concept」とは世代が異なります。リモートタッチも併設されており、操作性は好みが分かれる部分です。
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後席とトランクスペースの実用性:
- FRスポーツセダンとして、後席の足元空間やトランク容量は、同クラスの実用セダンやSUVと比較すると限定的です。後席の利用頻度や積載する荷物の量を考慮して判断しましょう。
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納期(2025年6月19日現在)の確認:
- モデル末期であっても、特定のパワートレイン(特にV8のIS500など)やグレードは生産状況により納期がかかる場合があります。最新の納期情報を販売店に確認することが大切です。
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IS試乗時の深掘りチェックポイント:
- 「Lexus Driving Signature」の体感:2020年改良後のモデルで、ステアリングを切った際の応答性、乗り心地としなやかさ。
- パワートレイン別のキャラクター:ハイブリッドの静かさ、V6の伸びやかさ、ターボの加速感、V8の圧倒的な存在感。
- FRレイアウトならではの挙動:コーナリング時の回頭性の良さや、安定感。
- コクピットのフィット感:ドライバーズカーとしての最適なポジションが取れるか。
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支払いプランとリセールバリューの考慮:
- ISは根強い人気があり、特に「F SPORT」や「IS500」は高いリセールバリューが期待できます。残価設定型プランなどを利用する際にはその点も考慮。車両価格だけでなく、長期的な視点での資産価値も含めて総合的に判断しましょう。
レクサス IS(3代目:XE30系)の中古車購入ガイド
2013年にデビューし、特に2020年11月にビッグマイナーチェンジと呼べるほどの大幅な改良を受けたレクサスIS(3代目 XE30系)。その熟成されたFRスポーツセダンとしての魅力は、中古車市場でも根強い人気を誇ります。2025年6月19日現在、長いモデルライフにより、多様な年式、パワートレイン、そして価格帯の個体が流通しています。ここでは、中古のIS選びで後悔しないための、専門的視点からの購入ガイドを徹底解説します。
1. 中古車購入の基本的な流れ
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情報収集と予算・希望条件の明確化(2020年11月改良が大きな分岐点):
- ISのグレード構成(標準、version L、F SPORT、特別仕様車)、パワートレイン(IS300h[2.5L HV]、IS300[2.0Lターボ]、IS350[3.5L V6]、IS500[5.0L V8])、年式による改良点(特に2016年のLSS+初搭載、そして2020年11月の大幅改良)を詳細に把握します。希望する走行距離、ボディカラー、必須装備(安全装備のレベル、タッチパネル対応ナビ等)をリストアップ。
- 中古車情報サイト(カーセンサー、グーネットなど)やレクサスの認定中古車検索サイト(「Lexus CPO」)を活用し、希望条件に合致するISの中古車流通状況、価格相場を徹底的に調査します。2020年11月を境に内外装デザインや走行性能、装備が大きく異なるため、そこを基準に価格と仕様を比較検討するのが賢明です。
- 車両本体価格に加え、各種税金(自動車税種別割の未経過相当額、環境性能割等)、自賠責保険料未経過相当額、登録諸費用、納車費用、販売店手数料など、総支払額を念頭に予算を設定します。
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車両検索と信頼できる販売店の選定(特にレクサスCPOを推奨):
- 条件に合うISが見つかったら、その車両を取り扱う販売店を選びます。レクサス正規ディーラーが運営する認定中古車(「Lexus CPO」)は、車両の品質(厳しい点検基準)、充実した保証(2年間走行距離無制限、ハイブリッド機構も含む)、専門的なアフターサービスの面で最も安心感が高い選択肢です。
- その他、実績のある大手中古車販売チェーンのプレミアムカー専門店なども候補となりますが、その場合は販売店の評判、第三者機関による車両鑑定の有無、保証制度の詳細、整備体制などをより入念に確認する必要があります。
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実車確認(内外装、機関、装備)と試乗:
- 候補車両を絞り込んだら、販売店に連絡を取り、実車確認と試乗のアポイントを入れます。ISならではのスポーティな内外装のコンディションや、各パワートレインのフィーリングを実際に確かめましょう。
- 車両状態のチェック:内外装の傷、凹み、塗装の状態、タイヤの製造年と残り溝(特に18/19インチ)、灯火類(LEDの状態)、各スイッチの動作、シート(特にF SPORT専用シートやversion Lのレザー)の状態や電動機能、装備品(ナビ、エアコン、安全装備のカメラ・センサー類、デジタルアウターミラーの有無)の動作を徹底的に確認します。
- 修復歴の有無、冠水歴の有無は中古車選びの最重要確認項目です。車両状態評価書(鑑定書)の提示を求め、詳細な説明を受けましょう。
- 試乗:各パワートレインの始動性、アイドリング時の安定性、加速・減速のスムーズさ、異音・異常振動の有無、トランスミッション(AT)の動作、ブレーキの効き具合、ステアリングの応答性、足回りからの異音などを確認。「人馬一体」感を体感。特に2020年11月改良前後のモデルで乗り心地とハンドリングの違いを比較できると理想的です。
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見積もり取得と条件交渉:
- 車両本体価格、諸費用(各項目の内訳を明確に)、保証内容と期間、納車前整備の内容などを明記した見積書を取得します。
- 車両価格の妥当性(年式、走行距離、グレード、装備、改良内容を考慮)、諸費用の内容、保証の延長や内容拡充、納車前に行われる整備の範囲などについて、担当者と具体的に交渉します。
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契約手続き:
- 全ての条件に納得したら契約を締結します。契約書は細部まで熟読し、特に保証範囲、免責事項、キャンセルポリシーなどの重要項目は完全に理解した上で署名・捺印(実印)します。
- 手付金の額や支払い時期、残金の支払い方法を確認します。
- 必要書類(実印、印鑑証明書、住民票、委任状など)を事前に確認し、準備します。
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納車までの準備:
- 自動車保険(任意保険)への加入または車両入替手続き。車両価値に応じた適切な車両保険を選択。
- 名義変更やナンバープレート取得、車庫証明の取得は、通常販売店が代行しますが、手順と費用を確認します。
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納車:
- 車両受け取り時は、契約時の車両状態や約束された整備内容と相違ないか、再度確認します。操作説明を受け、車検証、保証書、整備手帳、取扱説明書、カードキー等の重要書類や付属品を確実に受け取ります。メーカー保証が残っていれば、その継承手続きも確認。
2. レクサス IS(3代目:XE30系)中古車購入時の主なチェックポイント
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最重要:2020年11月ビッグマイナーチェンジ前後の違いの把握:
- この改良を境に、ISは「別のクルマ」と言えるほど走行性能、内外装デザイン、そして一部の先進装備が大きく進化しました。ボディ剛性向上やサスペンションの全面的な見直しによる走りの質、ワイド&ローを強調したエクステリア、タッチパネル対応の10.3インチナビなどが主な変更点。中古車選びでは、この改良前後が最大の判断基準となり、価格にも大きく反映されます。
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パワートレイン(IS300h/300/350/500)の選定と状態確認:
- IS300h(2.5L HV):経済性と滑らかさ。ハイブリッドバッテリーの状態(ディーラーでの診断が望ましい)と保証期間を確認。
- IS300(2.0Lターボ):軽快な走り。ターボの状態やオイル管理状況を整備記録簿で確認。
- IS350(3.5L V6):NAならではの官能的なフィーリング。基本的なメンテナンス履歴が重要。
- IS500(5.0L V8):希少なハイパフォーマンスモデル。専門知識のある販売店での購入が望ましい。エンジン、デフなどのオイル管理状況は必須確認。
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グレード(標準/version L/F SPORT)と多数の特別仕様車の確認:
- 各グレードのキャラクター(快適性のversion L、走りのF SPORT)を理解。また、”Mode Black”シリーズなど、内外装にこだわった魅力的な特別仕様車も多数存在します。専用装備の状態や有無を確認しましょう。
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先進安全装備「Lexus Safety System +」の世代と搭載機能:
- 2016年10月に初搭載され、2020年11月の改良でさらに機能が向上しました。年式によって、衝突被害軽減ブレーキの対応範囲や、レーダークルーズコントロールの機能(全車速追従か否か)、レーンキーピングアシストの性能などが異なります。期待する安全機能が装備されているか確認。
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マルチメディアシステムの世代とスマホ連携機能:
- 2020年11月以降のモデルはタッチパネル対応の10.3インチディスプレイを搭載し、Apple CarPlay/Android Autoにも対応。それ以前のモデルはリモートタッチによる操作が主体で、スマホ連携機能も限定的です。利便性を重視するなら2020年11月以降のモデルが推奨されます。
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保証制度(レクサスCPO認定中古車など)とメンテナンス履歴:
- 年式によってはメーカー新車保証が残存している可能性があります。保証継承が可能か確認。「レクサスCPO認定中古車」であれば、レクサス独自の充実した保証と、徹底した点検整備、納車後のメンテナンスプログラムが付帯し、最高の安心感が得られます。
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リコール・サービスキャンペーンの対応状況:
- 対象車両にリコールやサービスキャンペーンが発令されていないか、発令されていた場合は確実に対策済みであるかを確認します。
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タイヤ・ホイールの状態(特にF SPORTの19インチ):
- F SPORTは19インチアルミホイールを装着。タイヤの残り溝、製造年、ひび割れ、ホイールの傷などを確認。19インチタイヤは交換費用が高めです。
中古の3代目レクサス ISは、特に2020年11月のビッグマイナーチェンジ後のモデルであれば、最新モデルにも引けを取らない走行性能とデザイン性を、よりリーズナブルに手に入れることができる魅力的な選択肢です。年式による改良点やパワートレインごとの特性、そして個々の車両状態を丁寧に見極めることが、満足度の高いFRスポーツセダン選びの鍵となります。「レクサスCPO認定中古車」を中心に検討することをおすすめします。