【音声配信】日産 ノート(3代目)の概要
この記事の概要を音声で配信しています。
日産 ノート(3代目:E13型)の概要
日産ノートは、2005年の初代登場からコンパクトカーの常識に挑み続ける革新者。2代目では画期的な「e-POWER」を搭載し市場を席巻、電動化時代の寵児に。3代目は全車e-POWERとし、デザインと質感を大幅向上。常にクラスをリードする先進性と、痛快な走りで独自の価値を提案し続けています。
日産 ノート(3代目:E13型)の主要諸元
(記事作成年月:2025年5月 / 代表モデル:ノート X (e-POWER / FF))
項目 | ノート X (e-POWER / FF) |
---|---|
駆動方式 | FF (前輪駆動) |
型式 | 6AA-E13 |
全長 (mm) | 4,045 |
全幅 (mm) | 1,695 |
全高 (mm) | 1,520 |
ホイールベース (mm) | 2,580 |
車両重量 (kg) | 1,220 |
乗車定員 (名) | 5 |
パワートレイン種類 | e-POWER (第2世代シリーズハイブリッドシステム) |
発電用エンジン型式 | HR12DE (水冷直列3気筒DOHC) |
発電用エンジン総排気量 (L) | 1.198 |
発電用エンジン最高出力 (kW[PS]/rpm) | 60[82]/6,000 |
発電用エンジン最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm) | 103[10.5]/4,800 |
駆動用モーター型式 | EM47 (交流同期電動機) |
駆動用モーター最高出力 (kW[PS]) | 85[116] |
駆動用モーター最大トルク (N・m[kgf・m]) | 280[28.6] |
使用燃料種類 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料タンク容量 (L) | 36 |
燃費 (WLTCモード km/L) | 28.4 |
トランスミッション | e-POWER (電気駆動) |
最小回転半径 (m) | 4.9 |
タイヤサイズ(前・後) | 185/60R16 |
車両本体価格 (消費税込み 円) | 2,299,000円~ |
※上記は代表的なグレード「ノート X (e-POWER / FF)」の諸元であり、2025年5月現在の情報の一例です。年式、オプション装着状況、改良などにより数値は異なる場合があります。
※車両本体価格はメーカー希望小売価格(消費税込み)の一例であり、地域や販売店、オプション選択によって異なります。リサイクル料金、保険料、税金(環境性能割・自動車重量税・自動車税種別割など)、登録等に伴う費用は別途必要です。
※燃費は定められた試験条件のもとでの値です。実際の走行時には、気象、道路、車両、運転、整備などの状況により異なります。
日産 ノート(3代目:E13型)の主な変更履歴
- 2020年11月24日発表(12月23日発売):コンパクトカーの常識を打ち破るべく、3代目となる新型ノート(E13型)が登場。最大の特徴は、国内向け登録車として初めて全車に第2世代「e-POWER」を搭載したこと。新開発CMF-Bプラットフォームを採用し、「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」をテーマとした先進的デザイン、そして日産車として国内初搭載となるナビリンク機能付き「プロパイロット」を備え、電動化時代の新たなベンチマークを目指しました。
- 2021年:ノートファミリーを拡充。6月には内外装の質感とe-POWERの出力を高めたプレミアムコンパクト「ノート オーラ」を発表・発売。8月にはリヤに50kWの高出力独立モーターを搭載した本格電動4WD車を追加設定。さらに10月には、SUVテイストのエクステリアと専用サスペンションを備えた「ノート AUTECH CROSSOVER」を追加し、多様なニーズへの対応力を強化しました。同年12月には、ノートおよびノート オーラが「2021-2022日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。
- 2022年8月:一部仕様向上を実施。ボディカラーに新色として「サーフグリーン」や「ステルスグレー」などを追加設定したほか、インテリアカラーのバリエーションも拡充。また、一部グレードでインテリジェント アラウンドビューモニター(移動物 検知機能付)のオプション設定を拡大するなど、装備の見直しが行われ、商品魅力が向上しました。
- 2023年12月発表(2024年1月発売):デビュー後初となるマイナーチェンジを実施。エクステリアデザインがリフレッシュされ、フロントグリルにはデジタルVモーションを採用し、前後バンパーやホイールのデザインも一新、よりモダンで洗練された印象へと進化しました。インテリアもインストルメントパネルの意匠やシート地のデザインが変更され、質感が向上。機能面では、LEDヘッドランプを全車標準装備としたほか、グローブボックスの容量拡大やインテリジェントキーへの降車時オートロック機能追加、USB電源ソケットにType-Cポートを採用するなど、利便性が高められました。
- 2024年6月:日産のカスタムカーブランドであるAUTECHが手掛ける「ノート AUTECH」および「ノート AUTECH CROSSOVER」がマイナーチェンジ。ベース車であるノートの2023年12月発表の改良内容に準じた内外装デザインの変更や機能向上が図られました。
- 2024年後半~現在(2025年5月):上記2023年12月発表(2024年1月発売)のマイナーチェンジ以降、この期間にフルモデルチェンジに匹敵するような大規模な変更は発表されていません。しかしながら、電動化コンパクトカー市場の競争は依然として激しく、今後も市場のニーズや最新技術のトレンドに合わせたボディカラーのラインアップ見直し、一部グレードにおける標準装備やオプションパッケージの仕様変更、新たな特別仕様車の設定といった、年次改良レベルでの細やかなアップデートは適宜行われることが予想されます。
※上記は主な発表・発売時期と変更の概要です。具体的な改良内容、特別仕様車の詳細、最新の情報については、常に日産自動車株式会社の公式サイトまたは正規販売店にてご確認ください。
日産 ノート(3代目:E13型)のレビュー動画
3代目ノートe-POWER試乗。第2世代に進化したシステムは、電動駆動の真髄を体現。その滑らかさと力強さ、そして静粛性はクラス随一か。
マイナーチェンジを経たノート。洗練された内外装と向上した質感を徹底チェック。コンパクトカーの新たな価値基準となるか。
ノートのプロパイロット(ナビリンク付)の実力を検証。長距離運転の疲労軽減効果は?日常の使い勝手、先進機能もプロが評価。
これらの動画レビューは、3代目ノートの多岐にわたる特徴やe-POWERならではの走行フィール、先進技術を具体的にお伝えすることを目的としています。ただし、試乗環境や評価者の視点、評価時期(マイナーチェンジ前後など)により印象が異なる場合もございます。多角的な情報収集の一助としてご活用いただき、最終的なご判断は、ご自身での実車確認と試乗体験に基づいて行うことを強く推奨いたします。
日産 ノート(3代目:E13型)のオススメポイント
-
第2世代「e-POWER」が生み出す、かつてない電動ドライブの快感と静粛性:
3代目ノートは全車が第2世代「e-POWER」搭載。モーター駆動ならではの力強くレスポンスの良い加速、そしてエンジン作動を感じさせにくい圧倒的な静粛性は、従来のコンパクトカーの概念を覆します。アクセルペダルだけで加減速をコントロールできる「e-Pedal Step」も、運転の楽しさと快適性を高めます。
-
「プロパイロット(ナビリンク機能付)」が実現する、長距離運転でも疲れにくい高度な運転支援:
高速道路でのアクセル、ブレーキ、ステアリング操作をアシストする「プロパイロット(ナビリンク機能付)」を設定(グレード別)。ナビゲーションと連携し、カーブやジャンクション手前で車速を調整するなど、よりスムーズで安心な運転支援を提供。長距離移動の疲労を大幅に軽減します。
-
「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」を纏う、上質でモダンな内外装デザイン:
エクステリアは、2024年1月のマイナーチェンジでデジタルVモーショングリルなどを採用し、より先進的で洗練された表情に。インテリアも、一体型デザインのメーター&センターディスプレイや、質感の高い素材(「ゼログラビティシート」など)により、クラスを超えた上質さとモダンな雰囲気を醸し出しています。
-
新開発CMF-Bプラットフォームがもたらす、卓越した操縦安定性と快適な乗り心地:
ルノー・日産・三菱アライアンスによる新開発CMF-Bプラットフォームの採用により、ボディ剛性が大幅に向上。これにより、ドライバーの意図通りに反応する正確なハンドリングと、路面からの入力をしなやかにいなす快適な乗り心地を高次元で両立。日常の運転からワインディングまで、安心感と楽しさを提供します。
-
コンパクトながら使いやすい室内空間と、先進のNissanConnectサービス:
コンパクトなボディサイズながら、効率的なパッケージングにより大人4人が快適に過ごせる室内空間と、十分なラゲッジスペースを確保。9インチワイドディスプレイを採用したNissanConnectナビゲーションシステムは、多彩なコネクテッドサービス(SOSコール、OTAアップデート等)に対応し、カーライフの利便性と安心感を高めます。
日産 ノート(3代目:E13型)を購入する前に知っておきたい注意点・懸念点
-
後席の居住空間とラゲッジスペースの絶対的な広さ:
スタイリッシュなデザインを追求した結果、後席の膝周りや頭上空間は、一部のライバルコンパクトカーと比較してややタイトに感じられるかもしれません。また、ラゲッジスペースも日常使いには十分ですが、クラストップレベルの広さを誇るわけではなく、積載性を最優先する方は実車での確認が必要です。
-
e-POWER特有のアクセルフィールと、エンジン作動音の介入:
第2世代e-POWERは洗練されましたが、アクセルオフ時の回生ブレーキの強さ(e-Pedal Step)には慣れが必要です。また、シリーズハイブリッドのため、バッテリー残量や走行状況に応じて発電用エンジンが始動・停止を繰り返します。その際のエンジン音や振動が、特に静粛なEV走行との対比で気になるという声も一部にあります。
-
標準ノートにおけるガソリンエンジンモデルの不在と、価格帯:
3代目ノートは、国内市場において全車e-POWER搭載となりました。これにより電動駆動ならではの魅力は増しましたが、先代に設定されていたような低価格なガソリンエンジンモデルは存在しません。そのため、車両価格のスタートラインはライバルのガソリン車に比べて高めになる傾向があります。
-
プロパイロットや大型ナビなど、先進装備の上位グレードへの偏り:
ナビリンク機能付きプロパイロットや9インチ大型ディスプレイオーディオ、インテリジェントアラウンドビューモニターといった魅力的な先進装備は、主に最上位の「X」グレードに標準またはオプション設定が集中しています。これらの先進機能をフルに享受するには、相応の予算が必要となる点を留意すべきです。
-
競合ハイブリッドコンパクト(ヤリスHV、フィットe:HEV等)との特性比較:
ノートe-POWERは独自の走行フィールが魅力ですが、トヨタのヤリスハイブリッドやアクアはTHS IIによる効率的な走り、ホンダのフィットe:HEVは2モーターならではの力強さと多彩なシートアレンジが特徴です。各モデルのハイブリッドシステムの特性、実燃費、価格、そして使い勝手を総合的に比較し、自身の価値観に最も合う一台を選ぶことが重要です。
日産 ノート(3代目:E13型)の購入を検討している人のレビュー
(40代・男性・通勤と週末のドライブ、燃費と静粛性を重視)
初めてのe-POWER車としてノートXを検討中。第2世代になって静かさと力強さが増したと聞くので期待しています。プロパイロットも長距離運転で役立ちそう。e-Pedal Stepの感覚も試してみたい。アクアやヤリスハイブリッドと比べて、実際の燃費や乗り心地はどうかな。
(20代後半・女性・主に街乗り、おしゃれで運転しやすい車が欲しい)
ノートの新しい顔、すごくスタイリッシュで好みです!内装もスッキリしていてお洒落。e-Pedal Stepがあればペダル操作も楽そうだし、アラウンドビューモニターも駐車が苦手なので必須かな。Xグレードのシートの色も可愛い。フィットe:HEVと迷っています。
(70代・夫婦・大きなセダンからの乗り換え、近所の買い物や通院)
大きな車はもう卒業なので、ノートXに注目しています。e-POWERなら静かで運転も滑らかそう。ゼログラビティシートも腰に優しそうですね。プロパイロットが付いていれば、たまの遠出も安心。視界の良さや乗り降りのしやすさを試乗で確認したいです。
(30代・男性・主に都市部での通勤、経済性と取り回しやすさ重視)
毎日の通勤用にノートSかXを検討。e-POWERの燃費は魅力だけど、車両価格が少し高め。ガソリンのコンパクトカーと比べてトータルコストはどうだろう。街中での取り回しやすさや、標準装備の安全機能は十分か。長く乗るなら、やはりe-POWERの静かさは捨てがたい。
(30代後半・男性・新しい技術が好き、コネクテッド機能や運転支援に興味)
ノートXのプロパイロット(ナビリンク機能付)とNissanConnectサービスに興味があります。e-POWERの進化も気になる。ノートオーラだとさらに上質だけど、標準ノートのXでも十分先進的かな?実際に試乗して、どこまで満足できるか確かめたいですね。
日産 ノート(3代目:E13型)の購入者レビュー
(40代・男性・毎日の通勤と週末の買い物・ノート X (FF 2024年式マイナーチェンジ後) 購入)
マイナーチェンジ後のノートX、最高です!第2世代e-POWERの滑らかさと静かさは本当に素晴らしい。街中ではほぼEV感覚で、燃費も期待以上。e-Pedal Stepも渋滞時に便利。新しいフロントデザインも気に入っています。毎日の運転が楽しくなりました。
(20代後半・女性・主に街乗り、初めてのe-POWER車・ノート S (FF 2023年式) 購入)
Sグレードでも十分おしゃれで、e-POWERの加速が気持ちいい!初めてのe-POWERですが、運転のしやすさに驚きました。コンパクトなので駐車も楽々。視界も良くて安心です。選んだボディカラーも可愛くて、毎日乗るのがウキウキします。
(70代・夫婦・近所の買い物と通院、安全と快適性重視・ノート X (FF プロパイロット付 2022年式) 購入)
ノートXにプロパイロットを付けて正解でした。高速での運転支援は本当に心強く、長距離も安心です。e-POWERは静かで乗り心地も滑らか。ゼログラビティシートも腰に優しくて快適です。乗り降りもしやすく、毎日の良い相棒になっています。
(30代・男性・新しいもの好き、コネクテッド機能活用・ノート X (FF 9インチナビ付 2024年式マイナーチェンジ後) 購入)
マイナーチェンジ後のXに9インチナビを装着。画面も大きくて見やすく、NissanConnectの機能も便利に使っています。e-POWERの先進的な走りと、モダンな内装デザインが所有感を満たしてくれます。降車時オートロックも地味に便利ですね。
(50代・男性・降雪地域在住、安定性重視・ノート X FOUR (4WD 2023年式) 購入)
雪国なのでX FOURを選びました。e-POWER 4WDの安定感は抜群で、雪道や凍結路でも安心して運転できます。モーター駆動なので発進もスムーズ。4WDでも燃費が良いのが嬉しい誤算でした。冬の運転のストレスが大幅に減りました。
日産 ノート(3代目:E13型)の新車購入ガイド
2020年12月にデビューし、全車第2世代「e-POWER」搭載という大胆な戦略でコンパクトカー市場に新たな価値を提示した3代目日産ノート(E13型)。2024年1月にはマイナーチェンジで内外装デザインや機能を刷新し、さらに魅力を高めています。この先進コンパクトカーを新車で手に入れるための購入プロセスと、専門家としての重要なチェックポイントを詳細に解説します。
1. 新車購入の基本的な流れ
-
情報収集とノートのグレード・仕様理解、予算策定:
- ノートのグレード構成(S、F[ビジネス向け]、X、そしてAUTECHシリーズや90周年記念車などの特別仕様)、全車e-POWERのパワートレイン詳細(第2世代)、駆動方式(FF/4WD[電動4WD])、先進運転支援技術「プロパイロット」(ナビリンク機能付)の搭載状況、NissanConnectナビゲーションシステム(9インチワイドディスプレイ)やサービスの機能、2024年1月マイナーチェンジでの変更点(新デザインVモーショングリル、LEDヘッドランプ全車標準化等)、ボディカラーやインテリア仕様について、公式サイト、カタログ、専門家のレビュー記事等で徹底的に情報を収集・比較します。
- ご自身のライフスタイル、主な使用用途(通勤、市街地走行、週末のドライブ等)、年間走行距離、重視するポイント(燃費、走行フィール、先進技術、デザイン、快適性等)を明確にし、最適なグレードやオプションの組み合わせを絞り込みます。
- 車両本体価格に加え、必要なメーカーオプションやディーラーオプションの費用、各種税金(環境性能割、自動車重量税、自動車税種別割)、自賠責保険料、リサイクル料金、登録諸費用(ディーラー手数料含む)など、全ての費用を含めた総支払額を算出し、現実的な予算計画を立てます。日産フィナンシャルサービスのローンや残価設定型クレジットも有効な選択肢です。
-
販売店(日産販売会社)の選定と試乗予約・実車確認:
- お近くの日産販売会社の店舗を選定します。複数の店舗で見積もりを取得し、販売条件や担当者の専門知識、提案力を比較することも賢明な手段です。
- 訪問前に、必ず試乗の予約を入れましょう。特に体感したい第2世代e-POWERの走行フィールやe-Pedal Stepの操作感、プロパイロットの動作、2024年1月マイナーチェンジ後の内外装デザインの印象などを事前に伝えておくと、当日の確認がスムーズかつ有意義に進みます。
-
試乗によるノートの実力評価と比較検討:
- CMF-Bプラットフォームがもたらす操縦安定性、乗り心地、静粛性を、市街地、郊外路、高速道路など、様々な条件下でじっくりと体感します。e-POWERならではのモーター駆動による力強く滑らかな加速、アクセルペダルだけで加減速をコントロールできるe-Pedal Stepの利便性と自然なフィーリング、そしてエンジン始動時の静粛性(第2世代e-POWERでの改善点)も重要なチェックポイントです。
- 運転席からの視界の広さ、ドライビングポジション、「ゼログラビティシート」の快適性、メーター類や9インチディスプレイの視認性と操作性、内装の質感(特にマイナーチェンジ後の向上度合い)、前後席の居住性、荷室の広さと使い勝手を実車で細かく検証します。
- 直接的な競合車となるトヨタ ヤリスハイブリッド/アクアやホンダ フィットe:HEVなどと比較試乗を行い、ノートe-POWER独自の魅力やプロパイロットの優位性、総合的な価値を客観的に評価します。
-
見積もり取得と条件交渉:
- 最終的に絞り込んだグレード、メーカーオプション、ディーラーオプション、ボディカラーを決定し、販売店に正式な見積書(諸費用込み)の作成を依頼します。
- 見積書の内容を詳細に確認し、不明点は全て質問して解消します。車両本体からの値引き額、オプション装備のサービス、下取り車がある場合はその査定額などについて、納得のいく購入条件を引き出すための交渉を行います。
-
契約手続き:
- 全ての条件(仕様、価格、支払い方法、登録予定時期、納車予定日など)に合意したら、売買契約を締結します。契約書は細部まで丁寧に読み合わせ、内容を完全に理解した上で署名・捺印(実印と印鑑証明書が必要)します。
- 契約時には、申込金(手付金)が必要となるのが一般的です。
- 登録に必要な書類(印鑑証明書、住民票、委任状等)は、事前に販売店から指示がありますので、漏れなく準備します。
-
納車までの準備:
- 自動車保険(任意保険)の新規加入または車両入替手続きを、納車日までに確実に完了させます。
- 駐車場を確保し、車庫証明(自動車保管場所証明書)の申請手続きを行います。
-
納車:
- 指定された日時に販売店にて車両の最終確認を行います。注文内容と相違ないか、内外装に傷や汚れがないかを、担当者と共に細心の注意を払ってチェックします。
- 車両の主要な機能や装備の操作方法、特に「e-POWER」の特性や「プロパイロット」、NissanConnectサービスに関する説明を十分に受け、車検証、自賠責保険証、保証書、取扱説明書、インテリジェントキー等の重要書類や付属品を確実に受け取ります。
- 契約に基づいた残金の支払いが完了していることを確認し、新しいノートとのカーライフが始まります。
2. 日産 ノート(3代目:E13型)購入時の主なチェックポイント
-
パワートレインは第2世代「e-POWER」のみ、その特性の理解:
- 3代目ノートは全車e-POWER。ガソリンエンジンモデルは存在しません。100%モーター駆動によるEVのような滑らかで力強い走りが最大の魅力ですが、エンジンは発電専用であるというシリーズハイブリッドの特性を理解しておくことが重要です。
-
グレード選択(S/X/AUTECH等)と、プロパイロット搭載状況:
- ベーシックな「S」、充実装備の「X」、そして上質感を高めた「AUTECH」やSUVテイストの「AUTECH CROSSOVER」など。ナビリンク機能付きプロパイロットは「X」以上に標準またはオプション設定。「S」には設定がない(または限定的)場合があるので注意。
-
駆動方式の選択(FF vs 4WD[電動4WD]):
- e-POWER 4WDはリヤに独立した駆動モーターを搭載し、雪道や滑りやすい路面での安定した発進・走行性能を発揮します。降雪地域にお住まいの方や、より高い走行安定性を求める場合に検討。FF車に比べて車両価格と燃費は若干不利になります。
-
2024年1月発売のマイナーチェンジモデルかどうかの確認:
- 内外装デザインの変更(特にフロントグリル)、LEDヘッドランプの全車標準化、グローブボックス容量拡大、インテリジェントキー機能向上など、商品力が向上しています。新車購入時は基本的にマイナーチェンジ後モデルとなりますが、在庫車などの場合は年式と仕様をしっかり確認。
-
メーカーオプション・ディーラーオプションの戦略的選択:
- NissanConnectナビゲーションシステム(9インチワイドディスプレイ)、プロパイロットパーキング(Xに設定)、インテリジェント アラウンドビューモニター、ワイヤレス充電器など、後付けできないメーカーオプションは慎重に。ディーラーオプションのフロアカーペットやドライブレコーダー、スタイリッシュなエアロパーツなども検討。
-
ボディカラーとインテリアカラーの選定(特に2トーンカラーや新内装色):
- ノートは多彩なモノトーンカラーに加え、魅力的な2トーンカラーも設定。マイナーチェンジで内装デザインやシート地も変更されているため、実車やカラーサンプルで全体の調和と質感を確かめましょう。
-
納期(2025年5月31日現在)の確認:
- ノートは人気コンパクトカーであり、特に特定のグレードやボディカラー、メーカーオプションの組み合わせによっては納期が変動する可能性があります。最新の納期情報を契約前に必ず販売店に確認し、ご自身の計画と照らし合わせてください。
-
ノート試乗時の深掘りチェックポイント:
- 第2世代e-POWERの走行フィール:アクセルレスポンス、モーター駆動の力強さと滑らかさ、エンジン始動頻度と作動音の静粛性(特にロードノイズとのバランス)。e-Pedal Stepの操作感と回生ブレーキの自然さ。
- CMF-Bプラットフォームの乗り心地と操縦安定性:コンパクトカーとしての軽快さと、しっかりとした剛性感、段差乗り越え時のいなし方。
- プロパイロット(ナビリンク機能付)の作動体験:(可能であれば)高速道路での追従走行や車線維持支援のスムーズさ。
- インテリアの質感と先進性:メーターと一体型デザインのセンターディスプレイの視認性・操作性、「ゼログラビティシート」の座り心地。
-
支払いプランと長期的な維持費(e-POWERの経済性と将来性):
- 現金一括、各種ローン、日産の残価設定型クレジットなど。e-POWERによる燃料費の節約効果や、税金の優遇(購入時期による)、そして将来的な電動車の普及を見据えた選択肢としての価値も考慮。バッテリーの保証期間なども確認しておくと良いでしょう。
日産 ノート(3代目:E13型)の中古車購入ガイド
2020年12月に全車第2世代e-POWER搭載という革新的な戦略でデビューした3代目日産ノート(E13型)。その先進的な走りとデザインは中古車市場でも人気が高く、2024年1月にはマイナーチェンジで内外装もリフレッシュされました。2025年5月31日現在、多様な年式とグレードが流通しており、賢い選択が求められます。ここでは、3代目ノートの中古車選びで失敗しないための、専門的視点からの購入ガイドをお届けします。
1. 中古車購入の基本的な流れ
-
情報収集と予算・希望条件の明確化(特に年式とe-POWERの進化):
- ノートのグレード(S、F[ビジネス向け]、X、AUTECHシリーズ等)、駆動方式(FF/4WD[電動4WD])、年式による改良点(特に2022年8月の仕様向上、2024年1月のマイナーチェンジ内容)を詳細に把握します。希望する走行距離、ボディカラー、必須装備(プロパイロットのバージョン、NissanConnectナビのサイズ等)をリストアップ。
- 中古車情報サイト(カーセンサー、グーネットなど)や日産の認定中古車検索サイト(「Nissan Intelligent Choice」)を活用し、希望条件に合致するノートの中古車流通状況、価格相場を徹底的に調査します。マイナーチェンジ前後のモデルではデザインや装備に差があるため注意。
- 車両本体価格に加え、各種税金(自動車税種別割の未経過相当額、環境性能割等)、自賠責保険料未経過相当額、登録諸費用、納車費用、販売店手数料など、総支払額を念頭に予算を設定します。
-
車両検索と信頼できる販売店の選定:
- 条件に合うノートが見つかったら、その車両を取り扱う販売店を選びます。日産正規ディーラーが運営する認定中古車(「Nissan Intelligent Choice」)は、車両の品質検査基準、充実した保証、専門的なアフターサービスの面で高い安心感が期待できます。
- その他、実績のある大手中古車販売チェーンやコンパクトカー専門店も選択肢となりますが、その場合は販売店の評判、第三者機関による車両鑑定の有無、保証制度の詳細、整備工場の併設状況などを総合的に比較検討することが重要です。
-
実車確認(内外装、機関、装備)と試乗:
- 候補車両を絞り込んだら、販売店に連絡を取り、実車確認と試乗のアポイントを入れます。ノートe-POWER特有の機能(e-Pedal Stepなど)や先進装備の動作確認は必須です。
- 車両状態のチェック:内外装の傷、凹み、塗装の状態、タイヤの製造年と残り溝、灯火類(LEDの状態)、各スイッチの動作、シートの汚れやへたり(特にゼログラビティシートの状態)、装備品(ナビ、エアコン、安全装備のカメラ・センサー類)の動作を徹底的に確認します。
- 修復歴の有無、冠水歴の有無は中古車選びの最重要確認項目です。車両状態評価書(鑑定書)の提示を求め、詳細な説明を受けましょう。
- 試乗:第2世代e-POWERの始動性、モーター駆動のスムーズな加速と力強さ、発電用エンジンの作動頻度と静粛性、e-Pedal Stepの操作感と回生ブレーキの効き具合、ブレーキのタッチ、ステアリングの応答性、CMF-Bプラットフォームによる乗り心地と安定性を確認。
-
見積もり取得と条件交渉:
- 車両本体価格、諸費用(各項目の内訳を明確に)、保証内容と期間、納車前整備の内容などを明記した見積書を取得します。
- 車両価格の妥当性(特にマイナーチェンジ前後での比較)、諸費用の内容、保証の延長や内容拡充、納車前に行われる整備の範囲などについて、担当者と具体的に交渉します。
-
契約手続き:
- 全ての条件に納得したら契約を締結します。契約書は細部まで熟読し、特に保証範囲、免責事項、キャンセルポリシーなどの重要項目は完全に理解した上で署名・捺印(実印)します。
- 手付金の額や支払い時期、残金の支払い方法を確認します。
- 必要書類(実印、印鑑証明書、住民票、委任状など)を事前に確認し、準備します。
-
納車までの準備:
- 自動車保険(任意保険)への加入または車両入替手続きを、納車日までに完了させます。
- 名義変更やナンバープレート取得、車庫証明の取得は、通常販売店が代行しますが、手順と費用を確認します。
-
納車:
- 車両受け取り時は、契約時の車両状態や約束された整備内容と相違ないか、再度確認します。操作説明を受け、車検証、保証書、整備手帳(メンテナンスノート)、取扱説明書、インテリジェントキー等を受け取ります。メーカー保証の継承手続きも確認。
2. 日産 ノート(3代目:E13型)中古車購入時の主なチェックポイント
-
年式とマイナーチェンジ遍歴の確認(特に2024年1月発売の改良モデル):
- 3代目ノートは2020年12月デビュー。2024年1月発売のマイナーチェンジでは、内外装デザインの変更、LEDヘッドランプ全車標準化、グローブボックス容量拡大など商品力が向上。この改良前後で中古車価格や装備内容が異なるため、年式と仕様をしっかり確認しましょう。
-
グレード(S/F/X/AUTECH等)と装備の照合、特にプロパイロットの有無と機能:
- グレードにより、内装の質感、シート素材、ホイールデザイン、標準装備される快適・安全機能が異なります。ナビリンク機能付きプロパイロットは「X」以上に標準またはオプション。必要な機能が備わっているか、車両情報と現車を照合。
-
車両状態の徹底チェック(内外装、特にe-POWER関連部品):
- 修復歴・冠水歴の有無: 第三者機関の鑑定書がある車両や、日産認定中古車が安心です。
- 内外装のコンディション: コンパクトカーとして日常的に使われるため、内外装の小傷や使用感をチェック。特にシート(ゼログラビティシートのへたり具合など)や内装パネルの状態。
-
第2世代e-POWERシステムの状態確認:
- 駆動用バッテリーの健康状態は、日産ディーラーであれば専用診断機でチェック可能な場合があります。保証期間(駆動用バッテリーは新車から5年または10万km特別保証など)の確認も。試乗時には、スムーズなモーター走行、発電用エンジンの始動頻度や作動音のレベル、e-Pedal Stepの効き具合などを入念に確認。
-
先進安全装備「プロパイロット」等の動作確認:
- 搭載されているプロパイロット(ナビリンク機能付)が正常に作動するか、可能な範囲で販売店にデモンストレーションを依頼。衝突被害軽減ブレーキなどの基本的な安全機能も含め、警告灯の非点灯などを確認。
-
保証制度の確認(日産認定中古車「Nissan Intelligent Choice」など):
- 高年式車であればメーカー新車保証が残存している可能性が高いです。保証継承手続きが可能か確認。日産認定中古車「Nissan Intelligent Choice」であれば、日産独自の充実した保証(例:「ワイド保証」「ワイド保証プレミアム」)が付帯し、e-POWERシステムもカバーされるため安心です。
-
メンテナンス履歴(整備記録簿)の精査:
- 過去の点検整備記録簿で、定期的なメンテナンス(特にエンジンオイル交換、ブレーキフルード交換、e-POWERシステムの点検など)が適切に行われていたかを確認。正規ディーラーでの整備記録が豊富であれば、車両状態の信頼性が高まります。
-
リコール・サービスキャンペーンの実施状況:
- 対象車両にリコールやサービスキャンペーンが発令されていないか、発令されていた場合は確実に対策済みであるかを確認します。車台番号をもとに日産自動車の公式サイトなどで確認可能です。
-
NissanConnectナビゲーションシステムと関連機能の状態:
- 9インチワイドディスプレイ(メーカーオプション)の動作、タッチパネルの反応、ナビ機能、SOSコールやオペレーターサービスなどのNissanConnectサービスの利用状況や引継ぎ可否も確認ポイントです。
-
価格の妥当性と、新車価格や競合ハイブリッド車との比較:
- e-POWER搭載のノートは、中古車でも一定の人気があります。同程度の年式・走行距離の競合ハイブリッド車(トヨタ ヤリスハイブリッド/アクア、ホンダ フィットe:HEVなど)との価格や装備、走行特性を比較検討し、総合的な価値を見極めましょう。マイナーチェンジ後の新車価格も参考に。
中古の3代目ノートは、日産独自のe-POWERによる先進的な電動ドライブフィールを、新車よりリーズナブルに体験できる大きな魅力があります。特に2024年1月以降のマイナーチェンジモデルは内外装の魅力も向上。年式によるe-POWERの熟成度やプロパイロットの機能、そして個々の車両状態を丁寧に見極めることが、満足のいく一台との出会いを実現する鍵です。信頼できる販売店で、じっくりと比較検討しましょう。