アウディ A8 4代目(D5 (4N))
まずはここだけ。4代目A8を30秒で理解
4代目A8(D5/4N)は2018年10月に日本発売。導入時から全車がquattro、8速ティプトロニック、48Vマイルドハイブリッドという構成で、センターコンソールには上下2画面のMMIタッチレスポンスを採用。2022年の大幅改良で外観と灯火が変わり、2023年には60 TFSI e quattroのPHEVも加わっています。
D5/4Nの国内販売開始
標準ボディとロングボディ
3.0L V6+48V MHEV
4.0L V8+48V MHEV
3.0L V6+モーターのPHEV
最大23個のセンサーも採用
4代目A8は、何が変わった?
D5世代で大きく変わったのは、A8の操作系と駆動系が同時に電動化・電子化されたことです。2018年の日本導入時から3.0L V6と4.0L V8の双方に48Vマイルドハイブリッドを組み合わせ、センターコンソールには上下2画面のMMIタッチレスポンスを配置。従来型の物理スイッチ中心の室内とは操作の考え方が大きく異なり、タッチ操作がD5の中心です。
発売時はA8 55 TFSI quattro、A8 60 TFSI quattro、A8 L 60 TFSI quattroの3仕様。55 TFSIは340PS・500Nmの3.0L V6、60 TFSIは460PS・660Nmの4.0L V8で、駆動方式はすべてquattro、変速機は8速ティプトロニックです。標準ボディとA8 Lの違いに加え、V6かV8かという選択が初期D5の軸でした。
運転支援もD5を特徴づけます。レーザースキャナー1基を含む最大23個のセンサーを使い、周辺情報を統合するコントローラーを採用。HDマトリクスLEDやレーザーライト、ダイナミックオールホイールステアリングなど、夜間視界と車体制御まで含めて刷新された世代です。
2022年の大幅改良ではシングルフレームや前後の意匠を変更し、マトリクスOLEDリヤライトを全モデルへ標準化。翌2023年には3.0L V6とモーターを組み合わせる60 TFSI e quattroがA8/A8 Lへ追加。48V MHEVだけだったD5に、外部充電を使うPHEVという別の使い方が生まれました。2026年6月には生産終了を記念したfinal editionも設定され、世代として終盤を迎えています。
V6 MHEV、V8 MHEV、PHEVで役割が分かれる
4代目A8のパワートレインは、3.0L V6の55 TFSI、4.0L V8の60 TFSI、3.0L V6にモーターを加えた60 TFSI eの3系統で考えると整理できます。すべてquattroと8速ティプトロニックを使いますが、エンジン構成と電動化の仕組みは同じではありません。
55 TFSI quattro
3.0L V6・340PSを48V MHEVで支える
55 TFSIは340PS・500Nmの3.0L V6ターボに48Vマイルドハイブリッドを組み合わせます。D5の発売時から設定され、現行ラインアップでも標準ボディのA8に残る基本パワートレイン。V8や外部充電を必要としないため、D5のデジタル装備とquattroを味わううえで最も素直な基準です。
55 TFSIを先に見る条件
- 標準ボディのA8を中心に探す
- 3.0L V6の340PS・500Nmで十分
- 外部充電を使わず48V MHEVを選ぶ
- 4.0L V8より車両構成をシンプルにしたい
60 TFSI quattro
4.0L V8・460PS/660Nmを使うMHEV
4.0L V8ツインターボは460PS・660Nm。発売時には標準A8とA8 Lの双方へ設定され、現行の通常ラインアップではA8 L 60 TFSI quattroがV8を担います。55 TFSIとの差は120PS・160Nmに及び、ロングボディとV8を組み合わせたいかどうかが現在の選択点です。
V8を選ぶ理由がある場合
- A8 Lを候補にしている
- 460PS・660Nmの4.0L V8を重視する
- 外部充電を前提にしない
- PHEVではなく48V MHEVを選びたい
60 TFSI e quattro
340kW・700Nmを発揮するA8初のPHEV
2023年に日本へ加わった60 TFSI eは、3.0L V6 TFSIとモーターを組み合わせ、システム最高出力340kW、最大トルク700Nmを発揮します。A8とA8 Lの双方に設定されるため、PHEVを選んだあとで標準ボディかロングボディかを決められる構成です。
PHEVを比較に入れる条件
- 日常的に外部充電を使える
- EV走行をA8の使い方へ取り入れたい
- 700Nmのシステムトルクを重視する
- A8/A8 Lの両方から選びたい
現行4仕様は、ボディと電動化の組み合わせで読む
2026年9月時点の通常ラインアップはA8 55 TFSI quattro、A8 60 TFSI e quattro、A8 L 60 TFSI quattro、A8 L 60 TFSI e quattroの4仕様です。同じ「60」でも、V8の60 TFSIとPHEVの60 TFSI eでは成り立ちが異なるため、数字だけでなく末尾の「e」とボディ名まで見る必要があります。
A8 55 TFSI quattro
- エンジン
- 3.0L V6 TFSI
- 出力・トルク
- 340PS・500Nm
- 電動化
- 48V MHEV
標準ボディのA8にV6 MHEVを組み合わせる現行の基本仕様です。PHEVの60 TFSI eと比べると外部充電を使わず、A8 L 60 TFSIのV8ほど大排気量でもありません。自分で運転する時間が長く、標準ボディと3.0L V6の組み合わせを基準にしたい場合は、ここから比較を始めると差が整理できます。
標準ボディ+V6 MHEVを基準にする仕様A8 60 TFSI e quattro
- システム出力
- 340kW
- 最大トルク
- 700Nm
- 電動化
- PHEV
標準ボディのまま外部充電を使う60 TFSI eです。55 TFSIとは3.0L V6を使う点が共通する一方、モーターを加えたシステムは340kW・700Nm。A8 Lほど後席側へ軸足を置かず、PHEVのEV走行と標準ボディを組み合わせたい場合に位置づけが明確です。
標準ボディでPHEVを選ぶ組み合わせA8 L 60 TFSI quattro
- エンジン
- 4.0L V8 TFSI
- 出力・トルク
- 460PS・660Nm
- 電動化
- 48V MHEV
A8 Lのロングボディに4.0L V8を組み合わせる仕様で、現行通常モデルの中では唯一のV8 MHEVです。55 TFSIより120PS・160Nm大きく、60 TFSI eとは外部充電の有無が異なります。後席空間を優先しつつ、V8の460PS・660Nmを選ぶ理由があるなら、この仕様に候補が絞られます。
A8 Lと4.0L V8を同時に求める仕様A8 L 60 TFSI e quattro
- システム出力
- 340kW
- 最大トルク
- 700Nm
- 電動化
- PHEV
ロングボディとPHEVを組み合わせる現行仕様です。動力系はA8 60 TFSI eと同じ340kW・700Nmですが、選ぶ理由は後席側にあります。A8 Lのボディを必要とし、なおかつ充電環境を使ってPHEVを運用するなら、V8 MHEVのA8 L 60 TFSIとは選択条件がはっきり分かれます。
後席重視とPHEVを両立する仕様4代目A8を理解する主要スペック
D5では、55 TFSIと60 TFSIが48V MHEV、60 TFSI eがPHEVです。数字の大きさだけで並べず、V6/V8、MHEV/PHEV、A8/A8 Lの組み合わせまで一緒に見ると仕様差が読み取りやすくなります。
パワートレインと世代装備の代表仕様
| 項目 | 4代目A8の確認済み内容 |
|---|---|
| 世代コード | D5(4N) |
| 日本販売開始 | 2018年10月15日 |
| ボディ | A8/A8 L |
| 駆動方式 | quattro(4WD) |
| トランスミッション | 8速ティプトロニック |
| 55 TFSI | 3.0L V6 TFSI・340PS・500Nm・48V MHEV |
| 60 TFSI | 4.0L V8 TFSI・460PS・660Nm・48V MHEV |
| 60 TFSI e | 3.0L V6 TFSI+モーター・340kW・700Nm・PHEV |
| MMI | 上下2画面のMMIタッチレスポンス |
| 運転支援センサー | レーザースキャナー1基を含む最大23個 |
| 2018年の灯火 | HDマトリクスLED/アウディレーザーライト |
| 2022年改良 | 外観刷新、マトリクスOLEDリヤライトを全モデルに標準装備 |
発売時には標準ボディにもA8 60 TFSI quattroが存在しました。現行通常ラインアップでは4.0L V8の60 TFSIはA8 Lに移り、標準A8の「60」はPHEVの60 TFSI eです。
D5はMHEVで始まり、改良とPHEV追加を重ねた
4代目A8は2018年に48V MHEVと新しいMMIを持って登場。2022年には外観と灯火を中心とする大幅改良が入り、その後は60 TFSI eの追加、限定車の設定へと展開します。初期型と後期型では、見た目だけでなく選べる電動化方式まで異なります。
- 4代目A8を日本発売
A8 55 TFSI quattro、A8 60 TFSI quattro、A8 L 60 TFSI quattroで国内販売を開始。V6とV8の双方へ48V MHEVを組み合わせ、駆動方式は全車quattro、変速機は8速ティプトロニックです。
- 3年半ぶりの大幅アップデートを発表
シングルフレームや前後のデザインを刷新し、マトリクスOLEDリヤライトを全モデルへ標準装備。A8では初となるS lineエクステリア/インテリアのオプションパッケージも設定され、同年7月の発売予定として案内されています。
- 60 TFSI e quattroをA8/A8 Lへ追加
3.0L V6 TFSIとモーターを組み合わせるPHEVが日本導入。システム最高出力340kW、最大トルク700Nm。ここでD5に外部充電を使う選択肢が初めて加わります。
- Grand Touring limitedを設定
55 TFSI quattroと60 TFSI e quattroをベースに、ブラックスタイリングやAudi Sport製ホイールなどを採用。標準A8の中でもドライバーズカーとしての見せ方を強めた限定仕様です。
- 生産終了記念のfinal editionを88台限定で発売
A8 55 TFSI quattro S lineをベースに、S8由来の意匠、リヤスポーツディファレンシャル、専用アダプティブエアサスペンションスポーツなどを装備。D5の最終段階を示す限定モデルです。
4代目A8を動画で見るなら、仕様と年式をそろえる
D5は初期型と2022年改良後で外観・灯火が異なり、2023年以降はPHEVも加わります。動画を見るときは「A8かA8 Lか」「55 TFSI/60 TFSI/60 TFSI eのどれか」を先に合わせると、車内操作や走行音を別仕様と混同しません。
- 上下2画面のMMIタッチレスポンスで、空調と車両操作がどのように分かれているかを見る
- 2022年改良後は、拡大されたシングルフレームとマトリクスOLEDリヤライトの見え方を初期型と比べる
- A8 Lでは後席側のドア長や室内の見え方まで確認し、標準A8とのボディ差を把握する
- 60 TFSI eの動画はPHEVであることを前提に、MHEVの55/60 TFSIと走行シーンを分けて見る
4代目A8で押さえたい4つの特徴
発売時からV6とV8の双方を48V化
2018年の国内導入時、55 TFSIと60 TFSIはいずれも48V MHEVを採用。V6だけを電動化したのではなく、460PS・660Nmの4.0L V8まで同じ世代思想で構成した点がD5の特徴です。
操作系を上下2画面のタッチ式へ切り替えた
MMIタッチレスポンスは、上側をインフォテインメント、下側を空調や車両機能の操作に使う構成。D4までの物理コントローラー中心のA8とは、日常的に触れるインターフェイスそのものが変わっています。
2022年改良で後ろ姿まで識別点が増えた
大型化したシングルフレームだけでなく、全モデル標準のマトリクスOLEDリヤライトも改良後の重要な差です。中古車で前期と後期を比べる際、前期と後期を見分ける際は、フロントだけでなくリヤの灯火も有効な識別点です。
PHEV追加後もV6 MHEVとV8 MHEVが残る
2023年に60 TFSI eが加わった後も、55 TFSIのV6 MHEVとA8 L 60 TFSIのV8 MHEVを選べます。D5後期は「新しい方がPHEV」という単純な並びではなく、充電方式とエンジン構成を別々に選ぶラインアップです。
4代目A8は、こんな条件で候補が分かれる
購入前に分けて考えたい4つの境目
D5は同じ4代目でも、2018年の初期仕様、2022年改良後、2023年以降のPHEV追加車で選択肢が変わります。グレード名だけを追うより、ボディ、年式、エンジン、電動化を順番に切り分ける方がA8固有の差を見落としません。
4代目A8の中古車は、年式より仕様の境目を見る
D5は販売期間が長く、途中で大幅改良とPHEV追加が入っています。中古車では登録年だけで区切らず、前期/改良後、MHEV/PHEV、A8/A8 Lを重ねて見ると、同じ4代目の中で何が違う車なのかが見えてきます。
2018年初期型と2022年改良後を外装で分ける
2022年改良後はシングルフレームや前後意匠が変わり、マトリクスOLEDリヤライトが標準化されています。掲載年式だけで前期/後期を決めず、フロントとリヤの両方を写真や現車で照合すると、改良境界を取り違えにくくなります。
60 TFSIと60 TFSI eは別の動力系として扱う
初期からある60 TFSIは4.0L V8のMHEVで、2023年追加の60 TFSI eは3.0L V6+モーターのPHEV。名称が近くても、460PS・660NmのV8と340kW・700NmのPHEVでは構成がまったく違います。中古車情報では「e」の有無を最初に見るべき世代です。
A8 Lはパワートレイン名と合わせて見る
A8 LにはV8の60 TFSIとPHEVの60 TFSI eがあり、同じロングボディでも電動化方式が分かれます。後席空間だけを理由にA8 Lへ絞ったあとも、外部充電を使うのか、4.0L V8を選ぶのかで候補は別です。
final editionは通常の55 TFSI S lineと装備を分ける
2026年のfinal editionはA8 55 TFSI quattro S lineをベースに、S8由来の意匠、リヤスポーツディファレンシャル、専用アダプティブエアサスペンションスポーツなどを加えた88台限定車です。外観だけが似たS lineとは装備内容が異なります。
D5の中古車は、この4点を重ねて比較
- 2018年初期型か、2022年大幅改良後か
- 55 TFSI/60 TFSI/60 TFSI eの動力系
- 標準A8か、ロングボディのA8 Lか
- 2026年final editionか、通常のS lineか
NEXT STEP
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公式情報で確認した資料
A8 4代目(D5/4N)の日本発売、2022年の大幅改良、PHEV追加、限定モデル、現行仕様はAudiの公式資料を基準にしています。
