日産 エルグランド 4代目・現行世代(E53)
まずはここだけ。4代目エルグランドを30秒で理解
4代目エルグランド(E53)は、2026年7月に16年ぶりのフルモデルチェンジで登場したプレミアムミニバンです。第3世代e-POWER、進化したe-4ORCE、インテリジェント ダイナミックサスペンションを全車の核とし、後席の快適性だけでなく、運転する人も長距離を楽しめる「グランドツーリング」を目指しています。
7月16日に4代目へ全面改良
車両型式は6AA-NE53
全車4WDの電動駆動
ZR15DDTe+YM52+MM45
WLTCモード代表値
3列プレミアムミニバン
4代目エルグランドって、どんなクルマ?
2026年7月16日に発売された4代目エルグランドは、E52から16年ぶりに世代交代したE53型です。日産が掲げた中心テーマは「グランドツーリング」。豪華な後席を持つ送迎車としてだけでなく、長距離を自分で運転しても疲れにくく、走ること自体を楽しめるプレミアムミニバンへ作り直しています。組子をモチーフにしたフロント意匠や、プライベートラウンジを意識した室内も含め、E52の延長ではなく電動駆動・車体制御・デザインを一度まとめ直した世代です。
最大の転換は第3世代e-POWERです。発電専用に設計された1.5LのZR15DDTeエンジンと、モーター・発電機・インバーター・減速機・増速機を一体化した5-in-1電動ユニットを使い、タイヤはモーターで駆動します。エンジンで直接タイヤを回していた従来型とは加速の成り立ちが異なり、発進から滑らかにトルクを出せること、発電用エンジンの作動を静粛性と効率に合わせて制御できることが、プレミアムミニバンの乗り味へ直結しています。
さらに全車4WDのe-4ORCEと、4輪の減衰力を可変するインテリジェント ダイナミックサスペンションを組み合わせます。e-4ORCEは前後モーターとブレーキを統合し、発進・加減速・旋回での車体姿勢を制御。サスペンション側でも揺れを抑えるため、運転席の操縦性と2・3列目の乗り心地を別々に考えるのではなく、車体全体の動きを整えて快適性を作るのがE53の特徴です。ECO/STANDARD/SPORT/COMFORT/SNOW/PERSONALの6モードで、その特性を場面に応じて変えられます。
室内も大幅に拡大され、全席にゼログラビティシートを採用。2列目は幅を広げ、助手席と2列目左右席でオットマンを同時に使えます。3列目は跳ね上げ位置を前後2カ所から選べ、7人乗車でも機内持ち込みサイズのスーツケースを7個積載できる設計です。14.3インチの統合型ディスプレイ、最大64色の間接照明、最大22スピーカーのBOSEシステム、1500WのAC電源なども用意され、移動中の「過ごし方」までプレミアム性の一部として設計されています。
第3世代e-POWER+e-4ORCEは、何が変わった?
E53は全車が同じ基本構成で、発電専用ZR15DDTeエンジン、第3世代e-POWER、前後モーターのe-4ORCE、インテリジェント ダイナミックサスペンションを組み合わせます。グレードでエンジンを選ぶ車ではなく、この電動制御をどの装備・室内仕様で使うかが選択の中心です。
3rd e-POWER + e-4ORCE
静かなモーター駆動と、車体全体の姿勢制御を一体で使う
第3世代e-POWERは、1.498LのZR15DDTeを発電に使い、フロントYM52・リヤMM45モーターで4輪を駆動します。発電用エンジンは103kW(140PS)・228N・mで、現行E53のWLTCモード燃費は16.8km/L。タイヤへの駆動はモーターが担うため、アクセル操作に対する応答を滑らかにしながら、エンジンは効率と静粛性を優先して作動できます。e-4ORCEは前後の駆動力とブレーキを制御し、さらにインテリジェント ダイナミックサスペンションが4輪の減衰力を調整。加速の力強さだけでなく、停止時の揺れ、コーナリング、後席の乗り心地まで一つの「グランドツーリング」性能としてまとめています。
6つのドライブモードも重要です。ECOは燃費、STANDARDは総合バランス、SPORTは加速と旋回、COMFORTは乗員の快適性、SNOWは滑りやすい路面、PERSONALは好みの設定を重視します。家族を乗せた長距離ではCOMFORT、ワインディングではSPORT、雪道ではSNOWというように、同じパワートレインでも車の反応と足の動きを使い分けられることがE53らしい進化です。
こんな人に合いそう
- モーター駆動の滑らかさを重視する
- 後席の揺れまで少なくしたい
- 長距離を自分で運転する機会が多い
- 雪道からワインディングまで一台で使いたい
X・G・VIP・AUTECH・AUTECH LINE、どう選ぶ?
E53は全車が第3世代e-POWER+e-4ORCE+4WDで、基本の走行システムを共有します。違いは、運転支援、室内素材、後席装備、専用内外装の方向性です。走りの核は共通なので、誰がどこに座り、どの装備を日常で使うかから選びます。
STANDARD
X e-4ORCE
- 駆動
- e-4ORCE 4WD
- 乗車定員
- 7名
- 運転支援
- プロパイロット
4代目の基本性能を最もシンプルに使う基準グレードです。第3世代e-POWER、e-4ORCE、インテリジェント ダイナミックサスペンションというE53の核心はGと共通で、ダーク内装を設定。高速道路ではプロパイロットを標準で使え、より高度なナビリンク機能・渋滞時ハンズオフ・車線変更支援を含む仕様も選択できます。後席豪華装備より、電動グランドツアラーとしての走りを中心に選びたい人に向きます。
E53の走りを軸に、装備を必要十分にしたい人にPREMIUM
G e-4ORCE
- 駆動
- e-4ORCE 4WD
- 乗車定員
- 7名
- 運転支援
- ナビリンク+渋滞時ハンズオフ
Xと同じ電動駆動を使いながら、室内と運転支援を上級方向へまとめるグレードです。「銀雪」「紫檀」といった専用内装色を選べ、高速道路ではナビリンク機能、渋滞時ハンズオフ、車線変更支援付きプロパイロットを標準装備。さらにプロパイロット2.0も選択できます。長距離を自分で運転する機会が多く、後席だけでなく運転席の支援と室内の質感も重視する人に向きます。
長距離支援と上質な室内を重視する人にCHAUFFEUR
VIP
- ベース
- G e-4ORCE
- シート
- プレミアムナッパレザー
- 音響
- BOSE 22スピーカー
ショーファーカー用途まで意識し、後席で過ごす時間を最優先した最上級仕様です。G e-4ORCEをベースに、プレミアムナッパレザー、BOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステム、15.6インチ後席専用モニター、読書灯、ウェルカムイルミネーション、照明付きロングステップなどを標準化。運転性能を変えるのではなく、送迎や長距離で2列目に座る人の快適性を徹底して高めています。
後席を主役にした移動空間を求める人にPREMIUM CUSTOM
AUTECH
- ベース
- G e-4ORCE
- 外装
- 専用フロント・プロテクター
- 内装
- ブラック+ブルーステッチ
G e-4ORCEをベースに、プレミアムスポーティな専用内外装へ仕立てたモデルです。専用フロントグリル、フォグランプフィニッシャー、18インチホイール、サイドシル・リヤプロテクターなどで外観を差別化し、室内はブラックを基調にブルーステッチとダーククロームで統一。走行性能そのものを別物にするのではなく、エルグランドの上質さへAUTECHらしいスポーティな意匠を加えたい人向けです。
Gの装備を土台に専用デザインを選びたい人にSTYLISH CUSTOM
AUTECH LINE
- ベース
- X / G
- 外装
- ダークメタルグレー
- シート
- 専用ブラック
AUTECHのエッセンスを、よりシンプルな専用装備で楽しむ派生仕様です。XベースのAUTECH LINE e-4ORCEと、Gベースの“G-spec”を用意し、ダークメタルグレーのフロントグリルやフィニッシャー、専用18インチホイール、ブラックシートなどを採用。AUTECHほど多くの専用加飾を求めず、基準車より引き締まった外観と室内を選びたい人に向きます。
X/Gの装備を保ちながら専用意匠を加えたい人にE53は全車7人乗り・4WDです。X/Gの運転支援差、VIPの後席装備、AUTECH系の専用意匠を整理し、実際に使う機能から選び分けてください。
4代目エルグランドの主要スペック
ここではX/G e-4ORCEの基準ボディを代表として、E53の車体寸法と第3世代e-POWERの主要値をまとめます。AUTECH系は専用外装により全長・全幅が異なります。
X/G e-4ORCEの代表スペック
| 項目 | 代表値 |
|---|---|
| 型式 | 6AA-NE53 |
| 駆動方式 | 4WD / e-4ORCE |
| 全長 × 全幅 × 全高 | 4,995 × 1,895 × 1,975 mm |
| ホイールベース | 3,000 mm |
| 室内長 × 室内幅 × 室内高 | 3,165 × 1,730 × 1,315 mm |
| 最低地上高 | 165 mm |
| 乗車定員 | 7名 |
| 発電用エンジン | ZR15DDTe 1.498L 直列3気筒 |
| エンジン最高出力 | 103 kW(140 PS)/ 5,000 rpm |
| エンジン最大トルク | 228 N・m / 3,600 rpm |
| モーター型式 | フロント YM52 / リヤ MM45 |
| 燃料タンク | 67 L |
| WLTCモード燃費 | 16.8 km/L |
| 最小回転半径 | 5.8 m |
| タイヤ | 235/60R18 103H |
AUTECHは専用外装により全長5,045mm・全幅1,910mmなど基準車と寸法が異なります。駐車環境を確認するときは、購入する仕様そのものの寸法を照合してください。
4代目エルグランドはどう始まった?
E53は2026年7月に登場したばかりの新世代なので、まだ年次改良を重ねた段階ではありません。現時点では、第3世代e-POWERの搭載方針公表、Japan Mobility Show 2025での先行公開、2026年7月の正式発売という流れが、この世代を理解する重要な節目です。
- 次期エルグランドへ第3世代e-POWERを搭載する方針を公表
長期間販売されたE52の後継として、次期エルグランドを第3世代e-POWER中心の新世代へ移す方向が明らかになりました。単なるエンジン置換ではなく、プレミアムミニバンの静粛性、効率、加速の質をモーター駆動で作り直すことがE53の商品企画の核となります。
- Japan Mobility Show 2025で4代目を先行公開
2026年夏発売予定の新型としてE53を公開。組子をモチーフにしたフロントデザイン、プライベートラウンジを意識した室内、第3世代e-POWERを披露しました。E52の低床・低重心パッケージを単に引き継ぐのではなく、日本らしい意匠と電動技術を組み合わせた新しいプレミアムミニバン像を示した段階です。
- 4代目E53を正式発売
16年ぶりのフルモデルチェンジとして販売を開始。第3世代e-POWER、進化したe-4ORCE、インテリジェント ダイナミックサスペンション、6ドライブモードを採用し、運転の愉しさと後席快適性を一体で高めました。X e-4ORCE/G e-4ORCEに加え、VIP、AUTECH、AUTECH LINEなども展開し、基準車からショーファー用途、専用デザインまで同じE53の中で選べる構成となっています。
発売直後のため大きな年次改良履歴はまだありません。今後、装備変更や特別仕様が追加された場合は、同じE53内の新しい節目として確認してください。
4代目エルグランドを動画でも見てみよう
映像では、第3世代e-POWERの加速、e-4ORCEの姿勢制御、6ドライブモード、2列目オットマン、3列目収納、プロパイロット、14.3インチ統合型ディスプレイなどを確認できます。VIPやAUTECHは専用装備も分けて見てください。
- 走行:STANDARD / SPORT / COMFORTで乗り味の違いを見る
- 後席:2列目幅、オットマン、3列目への移動を確認する
- グレード:X / G / VIP / AUTECH系の装備差を見る
乗り心地や静粛性は道路・速度・乗員でも変わります。動画のグレード、プロパイロット2.0やBOSEなどのオプション装着状況も確認してください。
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4代目エルグランドを選ぶ4つの理由
第3世代e-POWERでプレミアムミニバンの走りを電動化した
E52までのようにエンジン出力を直接タイヤへ伝えるのではなく、発電用エンジンとモーター駆動を分けています。発進から滑らかにトルクを出しやすく、発電側は効率と静粛性を優先できるため、大きなミニバンでもアクセル操作への反応と車内の静かさを両立しやすくなりました。電動化を燃費のためだけでなく、走りの質感を作る技術として使っている点がE53の特徴です。
e-4ORCEと電子制御サスで運転席と後席を同時に快適にする
e-4ORCEが前後の駆動力とブレーキを調整し、インテリジェント ダイナミックサスペンションが4輪の減衰力を変えます。加速・減速・コーナリングで車体が大きく揺れるのを抑えるため、運転する側には扱いやすさ、後席には姿勢変化の少なさとして効果が表れます。後席を単に柔らかくするのではなく、車全体の挙動を整えるのが4代目の上質さです。
7人全員で移動するときの室内と荷室を両立している
全席にゼログラビティシートを採用し、2列目左右と助手席ではオットマンを同時使用可能。3列目は跳ね上げ位置を前後から選べ、7人乗車状態でも機内持ち込みサイズのスーツケースを7個積める設計です。後席に人を乗せたら荷物を諦めるのではなく、多人数旅行を前提に室内とラゲッジを同時に使えることがプレミアムミニバンとして重要です。
同じ走行システムを土台に、使い方で仕様を選び分けられる
X/Gは運転支援と室内装備、VIPはショーファー用途、AUTECHはプレミアムスポーティ、AUTECH LINEは専用意匠を中心に性格が分かれます。エンジンや駆動方式を変えて上下を作るのではなく、第3世代e-POWER+e-4ORCEを共通化したまま、誰が乗るか、誰が運転するか、どんな雰囲気を求めるかで選べることが現行ラインアップの分かりやすさです。
4代目エルグランドは、こんな人に合いそう
買う前に、ここだけは見ておきたい
E53は全車の基本パワートレインが共通なので、購入時は車体サイズ、X/Gの運転支援差、後席装備、カスタム仕様の4点を先に整理すると選びやすくなります。
4代目エルグランドを中古車で探すなら
E53は発売直後のため、年次改良差よりグレード・オプション・カスタム仕様の違いが中古車選びの中心です。同じ2026年式でも、プロパイロット、BOSE、後席モニター、AUTECH専用部品など実装備をそろえて比較します。
X/Gは運転支援の実装備を確認する
プロパイロットの仕様がグレードとオプションで変わるため、車名だけでは機能を判断できません。ステアリングスイッチ、NissanConnect、プロパイロット2.0の有無を現車で確認し、高速道路で欲しい支援がそろっているかを見ます。
VIPは後席装備の作動状態を一式確認する
VIPではBOSE 22スピーカー、15.6インチ後席モニター、読書灯、オートステップ、ナッパレザーなど専用装備が多くなります。中古車では一つずつ作動を確認し、後席を主役に使う車として装備が正常にそろっているかを見ます。
AUTECH/AUTECH LINEは専用部品の状態を分けて見る
専用グリル、プロテクター、ホイール、メタル調フィニッシャーなどは基準車と異なります。擦り傷や補修歴だけでなく、純正専用部品がそろっているかを確認すると、同じE53でもカスタムモデルとしての価値を判断しやすくなります。
発売初期は年式差よりe-POWER・e-4ORCE・電子制御サスの状態を重視する
現時点では大きな年次改良がまだないため、2026年式同士なら登録月だけで優劣をつける意味は小さめです。警告表示の有無、e-POWER、e-4ORCE、ドライブモード、インテリジェント ダイナミックサスペンションが正常に作動するかを確認します。
4代目エルグランド中古車は、この4点を先にそろえる
- X e-4ORCE / G e-4ORCE / VIP / AUTECH系
- プロパイロット・プロパイロット2.0の仕様
- BOSE・後席モニター・ガラスルーフ等の実装備
- e-POWER・e-4ORCE・電子制御サスペンションの作動
発売直後の世代なので、年式だけでなく注文時のオプション構成とカスタム仕様を正確に確認することが、E53中古車を比べるうえで特に重要です。
NEXT STEP
気になる1台を見つけて、カーライフをもっと楽しもう。
この世代が自分に合いそうだと感じたら、実際の車両や今のクルマの査定額も見てみましょう。
公式情報で最終確認
グレード、運転支援、オプション、寸法は仕様によって異なります。購入時は日産公式の現行WebカタログとE53の公式資料を確認してください。
























