【音声配信】ホンダ フィット(4代目)の概要
この記事の概要を音声で配信しています。
目次
- ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)の概要
- ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)の主要諸元
- ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)の主な変更履歴
- ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)のレビュー動画
- ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)のオススメポイント
- ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)を購入する前に知っておきたい注意点・懸念点
- ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)の購入を検討している人のレビュー
- ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)の購入者レビュー
- ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)の新車購入ガイド
- ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)の中古車購入ガイド
ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)の概要
ホンダ フィットは、2001年の初代登場でコンパクトカーの常識を覆した革命児。センタータンクレイアウトによる広大な室内空間と多彩なシートアレンジを武器に、常にクラスのベンチマークであり続けてきました。代を重ねるごとに走りと環境性能を磨き上げ、4代目ではe:HEVを主力に据え、心地よさという新たな価値を提案しています。
ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)の主要諸元
(記事作成年月:2025年6月 / 代表モデル:フィット e:HEV HOME FF)
項目 | フィット e:HEV HOME (FF) |
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駆動方式 | FF (前輪駆動) |
型式 | 6AA-GS4 |
全長 (mm) | 3,995 |
全幅 (mm) | 1,695 |
全高 (mm) | 1,540 |
ホイールベース (mm) | 2,530 |
車両重量 (kg) | 1,190 |
乗車定員 (名) | 5 |
パワートレイン種類 | e:HEV (2モーターハイブリッドシステム) |
エンジン型式 | LEC-H5 (水冷直列4気筒DOHC) |
エンジン総排気量 (L) | 1.496 |
エンジン最高出力 (kW[PS]/rpm) | 78[106]/6,000-6,400 |
エンジン最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm) | 127[13.0]/4,500-5,000 |
駆動用モーター型式 | H5 (交流同期電動機) |
駆動用モーター最高出力 (kW[PS]) | 90[123] |
駆動用モーター最大トルク (N・m[kgf・m]) | 253[25.8] |
使用燃料種類 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料タンク容量 (L) | 40 |
燃費 (WLTCモード km/L) | 29.0 |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
最小回転半径 (m) | 4.9 |
タイヤサイズ(前・後) | 185/60R15 84H |
車両本体価格 (消費税込み 円) | 2,227,500円~ |
※上記は代表的なグレード「フィット e:HEV HOME (FF)」の諸元であり、2025年6月現在の情報の一例です。年式、オプション装着状況、改良などにより数値は異なる場合があります。
※車両本体価格はメーカー希望小売価格(消費税込み)の一例であり、地域や販売店、オプション選択によって異なります。リサイクル料金、保険料、税金(環境性能割・自動車重量税・自動車税種別割など)、登録等に伴う費用は別途必要です。
※燃費は定められた試験条件のもとでの値です。実際の走行時には、気象、道路、車両、運転、整備などの状況により異なります。
ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)の主な変更履歴
- 2020年2月14日:「心地よさ」という新たな価値をテーマに、4代目となる新型フィット(GR1~GR8型)が発売されました。パワートレインには1.3L DOHC i-VTECガソリンエンジンと、2モーターハイブリッドシステム「e:HEV」を初搭載。ライフスタイルに合わせて選べる「BASIC」「HOME」「NESS」「CROSSTAR」「LUXE」という5つの個性的なタイプを設定し、新世代の安全運転支援システム「Honda SENSING」を全タイプに標準装備したことが大きな特徴です。
- 2021年6月:フィット発売20周年を記念した特別仕様車「Casa(カーサ)」と「Maison(メゾン)」を設定。また、専用開発のサスペンションやエアロパーツを装備し、走りの質感を高めたコンプリートカー「Modulo X」もラインアップに追加され、選択の幅を広げました。
- 2022年10月7日(10月6日発表):大規模なマイナーモデルチェンジが実施され、商品力が大幅に向上しました。最大のトピックは、待望のスポーティグレード「RS」が復活し、e:HEVとガソリンの両方に設定されたことです。パワートレインも刷新され、ガソリンモデルのエンジンは従来の1.3Lから、よりパワフルな1.5L DOHC i-VTECエンジンに換装。e:H EVモデルもモーター出力を向上させ、より力強くレスポンスの良い走りを実現しました。既存タイプのデザインもリフレッシュされ、Honda SENSINGの機能も向上(ブラインドスポットインフォメーション等を追加設定)しました。
- 2024年6月:「HOME」と「RS」タイプをベースに、内外装の各所をブラックでコーディネートし、よりクールで引き締まったスタイルを演出した特別仕様車「BLACK STYLE」が設定されました。ブラッククロームメッキのフロントグリルやブラック塗装のアルミホイール、専用内装などが特別装備として与えられています。
- 2024年後半~現在(2025年6月):上記2024年6月の特別仕様車設定以降、この期間にフルモデルチェンジに匹敵するような大規模な変更は発表されていません。しかしながら、コンパクトカー市場の競争は依然として激しく、今後も市場のニーズや法規対応に合わせたボディカラーのラインアップ見直し、一部グレードにおける標準装備やオプションパッケージの仕様変更、新たな特別仕様車の設定といった、年次改良レベルでの細やかなアップデートは適宜行われることが予想されます。
※上記は主な発表・発売時期と変更の概要です。具体的な改良内容、特別仕様車の詳細、最新の情報については、常に本田技研工業株式会社の公式サイトまたは正規販売店にてご確認ください。
ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)のレビュー動画
4代目フィットの「心地よさ」の秘密を解明。良好な視界、シートの出来、伝統のウルトラシートによる空間と使い勝手を徹底検証。
マイナーチェンジ後のフィット、e:HEVと1.5Lガソリンを比較。モーター出力向上による走りの進化をプロが本音で語る。
待望の「RS」復活!フィットe:HEV RSは本当にスポーティか?専用サスと減速セレクターの実力をワインディングで試す。
これらの動画レビューは、4代目フィットの多岐にわたる魅力や走行フィール、そして各タイプやパワートレインの特性を具体的にお伝えすることを目的としています。ただし、試乗条件や評価者の視点、評価時期(マイナーチェンジ前後など)により印象が異なる場合もございます。多角的な情報収集の一助としてご活用いただき、最終的なご判断は、ご自身での実車確認と試乗体験に基づいて行うことを強く推奨いたします。
ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)のオススメポイント
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力強く進化した2モーターハイブリッド「e:HEV」の爽快な走り:
4代目フィットのe:HEVは、日常走行の多くをモーターで駆動し、EVさながらの滑らかで力強い加速を実現。2022年10月のマイナーチェンジではモーター出力が向上し、さらに爽快な走りを手に入れました。優れた燃費性能と静粛性も兼ね備え、コンパクトカーのドライビング体験を新たな次元へと引き上げています。
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独創のセンタータンクレイアウトが生む、クラス随一の広さと使い勝手:
ホンダ独自のセンタータンクレイアウトにより、コンパクトなボディながら驚くほど広大な室内空間と荷室を実現。特に後席は、座面を跳ね上げたり、ダイブダウンさせてフラットな荷室にしたりと、多彩なアレンジが可能な「ULTR SEAT(ウルトラシート)」を装備。他の追随を許さない圧倒的なユーティリティが魅力です。
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「心地よさ」を追求したデザインと、パノラミックで安心感のある前方視界:
4代目フィットは、乗る人が心地よく過ごせることを第一に設計。水平基調のインパネと、極細に設計されたフロントピラーが、開放的で見晴らしの良いパノラミックな前方視界を提供します。この運転のしやすさと安心感は、日々のあらゆるシーンで大きなメリットとなるでしょう。
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ライフスタイルに合わせて選べる多彩な個性と、待望の「RS」復活:
シンプルな「BASIC」や上質な「LUXE」、SUVテイストの「CROSSTAR」など、ライフスタイルに合わせて選べる5つの個性的なタイプを設定。さらに2022年10月のマイナーチェンジでは、スポーティな走りを追求した「RS」が復活。専用サスペンションやデザインが与えられ、走りの選択肢がさらに広がりました。
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全タイプ標準装備の安全運転支援システム「Honda SENSING」:
衝突軽減ブレーキ(CMBS)やアダプティブクルーズコントロール(ACC)[渋滞追従機能付]など、10以上の機能を含む最新の安全運転支援システム「Honda SENSING」を全タイプに標準装備。2022年10月の改良ではブラインドスポットインフォメーションなども追加(タイプ別設定)され、高い安全性能で日々の運転をサポートします。
ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)を購入する前に知っておきたい注意点・懸念点
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「心地よさ」を追求したデザインの評価と、先代からのキャラクター変化:
4代目フィットのデザインは、親しみやすさとシンプルな心地よさを追求した結果、先代までのスポーティなイメージから大きく方向転換しました。このクリーンなデザインは高く評価される一方で、よりシャープでアグレッシブなスタイルを好む層からは、やや物足りないとの声も聞かれます。(2022年のマイナーチェンジで「RS」が追加され、その要望にも応えています。)
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1.5Lガソリン自然吸気エンジンの特性と、競合ターボ車との比較:
2022年の改良で搭載された1.5Lガソリンエンジンは、実用的で扱いやすいですが、自然吸気ならではの穏やかな出力特性です。一部のライバルが採用するダウンサイジングターボエンジンのような、低回転域からの力強いトルク感を期待すると、特に多人数乗車時や登坂路で非力に感じる可能性があります。
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e:HEVシステム特有の走行フィールと、高速域でのエンジン音:
e:HEVはEVライクな滑らかな走りが魅力ですが、強い加速を続けた場合や高速巡航時には、発電のためにエンジンが高回転で稼働し、その音がやや目立つことがあります。アクセル操作とエンジン回転数が完全にリンクしないシリーズハイブリッドに近い特性を持つため、従来のガソリン車とは異なる走行フィールに慣れが必要です。
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クラス随一の空間効率と、後席シート自体の快適性のバランス:
センタータンクレイアウトによる広大な室内空間と「ULTR SEAT」の利便性はフィット最大の武器です。しかし、その多彩なシートアレンジを実現するため、後席シートのクッション厚や形状は、快適性そのものを最優先した一部のライバル車と比較すると、やや簡素に感じられるという意見もあります。長距離での後席利用が多い場合は、実際に座って確認することをおすすめします。
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ナビゲーションシステムのオプション設定と、一部内装の質感:
多くのグレードで、ナビゲーション機能付きの「Honda CONNECTディスプレー」はメーカーオプション設定となっています。また、インテリアは機能的で視界も良好ですが、全体的に硬質な樹脂パーツの使用部位が多く、クラス標準レベルながら、より高い質感を求める向きには、ライバル車との比較検討の余地があるでしょう。
ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)の購入を検討している人のレビュー
(20代後半・女性・通勤、週末の買い物やカフェ巡り、デザインと運転しやすさ重視)
フィットHOMEのデザインがシンプルで好き。内装もすっきりしていてお洒落。e:HEVの燃費と滑らかな走りも気になるポイント。視界が広くて運転しやすいと聞くので、実際に試乗して確かめたい。ヤリスやアクアとも比べて、一番自分に合う車を選びたいです。
(40代・主婦・子供の送迎、買い物、実用性重視)
子供の送迎と買い物に使うので、フィットの室内空間の広さとシートアレンジが魅力です。ウルトラシートは本当に便利そう。e:HEVの燃費も家計に優しくて良いですね。スライドドアはないけど、この広さなら十分かも。あとは安全装備のHonda SENSINGを詳しく知りたい。
(30代・男性・通勤にも使うが、週末はワインディングを楽しみたい)
マイナーチェンジで復活した「RS」が気になっています。専用サスでどれだけ走りが違うのか、e:HEVの減速セレクターも面白そう。スイフトスポーツのような本格的な走りまでは求めないけど、日常も走りも楽しめる一台だと嬉しい。試乗してフィーリングを確かめたいです。
(70代・夫婦・セダンからの乗り換え、乗り降りのしやすさと安全性を重視)
大きなセダンからの乗り換えで、フィットe:HEV LUXEを検討中です。視界が広くて運転しやすそうなのが一番。シートの座り心地と乗り降りのしやすさも重要です。最新のHonda SENSINGが付いているのも安心。静かで快適な走りを期待しています。
(30代後半・男性・週末のキャンプや釣り、アクティブなライフスタイル)
CROSSTARのSUVらしいデザインが良いですね。趣味のキャンプ道具を積むので、後席を倒した時の荷室の広さがポイント。撥水シートも便利そう。e:HEVの4WDがあれば雪道も安心かな。ヤリスクロスやライズとも比較して、自分の使い方に合うか見てみたい。
ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)の購入者レビュー
(40代・女性・主に子供の送迎と買い物、快適な移動を重視・フィット e:HEV HOME (FF 2024年式) 購入)
e:HEV HOME、本当に乗り心地が良くて静かです。視界が広いので、運転が苦手な私でも安心して運転できます。ウルトラシートは子供の荷物や大きな買い物をした時に本当に便利。毎日の移動がストレスフリーになりました。
(30代・男性・通勤と週末のドライブ、走りの楽しさ重視・フィット e:HEV RS (FF 2023年式) 購入)
e:HEV RS、期待以上に走りが楽しいです!専用サスでコーナリングが気持ちいいし、減速セレクターも面白い。e:HEVの加速も力強い。スポーティな見た目も気に入っています。通勤も週末のドライブも、この車に乗るのが楽しみです。
(30代後半・男性・週末のアウトドアや趣味、多目的に利用・フィット e:HEV CROSSTAR (4WD 2023年式) 購入)
CROSSTARのe:HEV 4WDに乗っています。SUV風デザインとルーフレールがカッコいい。ウルトラシートのおかげで、キャンプ道具も楽々積めます。4WDなので雪道も安心。街乗りからアウトドアまで、本当に万能な一台です。
(50代・男性・セカンドカーとして、シンプルで経済的な車を希望・フィット HOME (ガソリン FF 2024年式) 購入)
ガソリンのHOMEですが、走りは十分滑らかで静かです。e:HEVとの価格差を考えてこちらにしましたが、満足しています。フィットならではの広さと使い勝手の良さはそのままですし、燃費も悪くない。シンプルで良い車だと思います。
(60代・夫婦・夫婦でのドライブ、上質なコンパクトカーを希望・フィット e:HEV LUXE (FF 2023年式) 購入)
e:HEV LUXEの本革シートと内装の質感に惹かれました。コンパクトカーとは思えない上質さです。e:HEVの走りは本当に静かで乗り心地も良い。Honda SENSINGも付いているので、夫婦でのんびり旅行するのに最適な車です。
ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)の新車購入ガイド
日本のコンパクトカーのベンチマークであり続けるホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)。その「心地よさ」を追求したコンセプトと、多彩なタイプバリエーションの中から、自身に最適な一台を新車で手に入れるための購入プロセスと、専門家としてのアドバイス、重要なチェックポイントを詳細に解説します。
1. 新車購入の基本的な流れ
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情報収集とフィットのタイプ・グレード理解、予算策定:
- フィットの5つのタイプ(BASIC、HOME、RS、CROSSTAR、LUXE)、各タイプの標準装備と選択可能なメーカー/ディーラーオプション、パワートレイン(1.5Lガソリン/e:HEVハイブリッド)、駆動方式(FF/4WD)、安全運転支援システム「Honda SENSING」の詳細機能、車載通信モジュール「Honda CONNECT」のサービス内容、ボディカラーやインテリア仕様について、公式サイト、カタログ、専門家のレビュー記事等で徹底的に情報を収集・比較します。2022年10月のマイナーチェンジでのパワートレイン強化やRS追加も重要なポイントです。
- ご自身のライフスタイル、主な使用用途(日常の足、通勤、レジャー等)、年間走行距離、そしてクルマに求める価値(燃費、走行性能、デザイン、実用性、快適性等)を明確にし、最適なタイプ、パワートレイン、オプションの組み合わせを絞り込みます。
- 車両本体価格に加え、必要なオプションの費用、各種税金(環境性能割、自動車重量税、自動車税種別割)、自賠責保険料、リサイクル料金、登録諸費用(ディーラー手数料含む)など、全ての費用を含めた総支払額を算出し、現実的な予算計画を立てます。ホンダファイナンスのローンや残価設定型クレジットも有効な選択肢です。
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販売店(Honda Cars)の選定と試乗予約・実車確認:
- お近くのHonda Carsの店舗を選定します。複数の店舗で見積もりを取得し、販売条件や担当者の専門知識、提案力を比較することも賢明な手段です。
- 訪問前に、必ず試乗の予約を入れましょう。特に比較検討したいパワートレイン(例:e:HEVとガソリン車の乗り味の違い)や、体感したいタイプ(例:RSの走り、CROSSTARの視点の高さ)、確認したい機能(例:Honda SENSING、ULTR SEATの操作性)があれば、事前に伝えておくことで、当日の確認がスムーズかつ有意義に進みます。
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試乗によるフィットの実力評価と比較検討:
- 新世代プラットフォームがもたらす操縦安定性、乗り心地、静粛性を、市街地、郊外路などで体感します。e:HEVの力強く滑らかな加速フィールやアクセルオフ時の減速感、1.5LガソリンエンジンのレスポンスとCVTの協調性も重要なチェックポイントです。
- 運転席からの視界の良さ(Aピラーの処理)、ドライビングポジション、「ボディースタビライジングシート」の快適性、メーター類やHonda CONNECTディスプレイの視認性と操作性、内装の質感(特にLUXEの上質さやRSのスポーティさ)、前後席の居住性、そしてフィット最大の武器である「ULTR SEAT」の多彩なアレンジと荷室の広さを実車で細かく検証します。
- 直接的な競合車となるトヨタ ヤリス/アクアや日産 ノートe-POWERなどと比較試乗を行い、フィットならではの空間効率、視界の良さ、e:HEVの走行フィールといった独自価値を客観的に評価します。
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見積もり取得と条件交渉:
- 最終的に絞り込んだタイプ、パワートレイン、メーカーオプション、ディーラーオプション、ボディカラーを決定し、販売店に正式な見積書(諸費用込み)の作成を依頼します。
- 見積書の内容(車両本体価格、オプション価格、税金・諸費用の各項目、値引き額、下取り価格(あれば)、支払い総額)を詳細に確認し、不明点は全て質問して解消します。車両本体からの値引き、オプション装備のサービス、下取り車の査定額アップなど、納得のいく購入条件を引き出すための交渉を行います。
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契約手続き:
- 全ての条件(仕様、価格、支払い方法、登録予定時期、納車予定日など)に合意したら、売買契約を締結します。契約書は細部まで丁寧に読み合わせ、内容を完全に理解した上で署名・捺印(実印と印鑑証明書が必要)します。
- 契約時には、申込金(手付金)が必要となるのが一般的です。
- 登録に必要な書類(印鑑証明書、住民票、委任状等)は、事前に販売店から指示がありますので、漏れなく準備します。
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納車までの準備:
- 自動車保険(任意保険)の新規加入または車両入替手続きを、納車日までに確実に完了させます。
- 駐車場を確保し、車庫証明(自動車保管場所証明書)の申請手続きを行います。
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納車:
- 指定された日時に販売店にて車両の最終確認を行います。注文内容と相違ないか、内外装に傷や汚れがないかを、担当者と共に細心の注意を払ってチェックします。
- 車両の主要な機能や装備の操作方法、特に「Honda SENSING」や「Honda CONNECT」に関する説明を十分に受け、車検証、自賠責保険証、保証書、取扱説明書、スマートキー等の重要書類や付属品を確実に受け取ります。
- 契約に基づいた残金の支払いが完了していることを確認し、新しいフィットとのカーライフが始まります。
2. ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)購入時の主なチェックポイント
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パワートレインの選択(1.5Lガソリン vs e:HEVハイブリッド):
- フィットの真髄とも言えるe:HEVは、EVライクな走行フィールと優れた燃費性能が魅力。2022年10月の改良でさらに力強くなりました。一方、同じく改良された1.5Lガソリンエンジンは、よりシンプルな構成と抑えられた車両価格が特徴。年間走行距離や走りの好みに合わせて選択。
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5つのタイプ(BASIC/HOME/RS/CROSSTAR/LUXE)と装備内容の比較:
- 「BASIC」は基本、「HOME」は心地よいデザインと装備、「RS」はスポーティな走り、「CROSSTAR」はSUVテイスト、「LUXE」は上質な内外装と、キャラクターが明確。各タイプの標準装備(Honda SENSINGの機能差、Honda CONNECTディスプレイのサイズ、ホイールデザイン等)と価格を綿密に比較。
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駆動方式の選択(FF vs 4WD):
- 全タイプでFFと4WD(リアルタイムAWD)が選択可能。降雪地域や坂道の多い地域では4WDが安心感を提供。ただし、価格と燃費はFFが有利。
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2022年10月マイナーチェンジによる改良点の把握:
- パワートレインの刷新(1.3L→1.5Lガソリン、e:HEVモーター出力向上)、スポーティな「RS」の復活、各タイプのデザイン変更、Honda SENSINGの機能向上など、大きな変更が加えられています。中古車も視野に入れる場合は特に、改良前後のモデルの違いを理解することが重要です。
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メーカーオプション・ディーラーオプションの戦略的選択:
- 「Honda CONNECTディスプレー」は多くのグレードでメーカーオプション。マルチビューカメラシステムやワイヤレス充電器、プレミアムオーディオシステム(LUXEに標準)など、後付けできないメーカーオプションは慎重に。ディーラーオプションのエアロパーツやユーティリティアイテムも豊富。
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ボディカラーとインテリアのコーディネート:
- フィットはタイプ毎に特徴的なボディカラーや、魅力的な2トーンカラー(CROSSTAR、LUXE、RS)を設定。インテリアカラーや素材もタイプによって大きく異なります。全体の調和と自身の好みを重視。
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納期(2025年6月11日現在)の確認:
- フィットは人気コンパクトカーであり、特にe:HEVモデルや特定の人気タイプ・カラーは納期が変動する可能性があります。最新の納期情報を契約前に必ず販売店に確認し、ご自身の計画と照らし合わせてください。
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フィット試乗時の深掘りチェックポイント:
- 「心地よさ」の体感:パノラミックな前方視界、ボディースタビライジングシートの座り心地、そよ風アウトレットの効果。
- e:HEVの走行フィール:EV走行のスムーズさと静粛性、エンジン始動時の質感、アクセルを踏み込んだ際の力強い加速感、Bレンジでの減速感。
- 「ULTR SEAT」の実用性:実際に後席の座面を跳ね上げたり、ダイブダウンさせたりして、その操作性と空間の広さを確認。
- RSグレード(試乗できれば):専用サスペンションによるハンドリングの違い、減速セレクターの操作感。
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支払いプランと長期的な維持費のシミュレーション:
- 現金一括、各種ローン、ホンダの残価設定型クレジット、リースなど。それぞれの支払い総額、月々の負担、契約条件を比較。自動車税、保険料、燃料費(特にe:HEVとガソリンの差)、定期点検費用、将来的な車検費用などを考慮し、最適なプランを選びましょう。
ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)の中古車購入ガイド
2020年2月に「心地よさ」という新たな価値を掲げて登場した4代目ホンダ フィット(GR/GS系)。その卓越した空間効率と、進化したe:HEVによる走りは、中古車市場でも高い人気を誇ります。特に2022年10月にはパワートレイン刷新やRSグレード復活といった大きなマイナーチェンジも実施され、選択肢は多彩です(2025年6月11日現在)。ここでは、4代目フィットの中古車選びで後悔しないための、専門的視点からの購入ガイドをお届けします。
1. 中古車購入の基本的な流れ
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情報収集と予算・希望条件の明確化(特に年式と改良点):
- フィットの5つのタイプ(BASIC、HOME、RS、CROSSTAR、LUXE)と特別仕様車(Casa、Maison、BLACK STYLE等)、パワートレイン(1.3L/1.5Lガソリン、e:HEV)、年式による改良点(特に2022年10月のマイナーチェンジ内容)を詳細に把握します。希望する走行距離、ボディカラー、必須装備(Honda CONNECTディスプレイ、安全装備のレベル等)をリストアップ。
- 中古車情報サイト(カーセンサー、グーネットなど)やホンダの認定中古車検索サイト(「U-Select」)を活用し、希望条件に合致するフィットの中古車流通状況、価格相場を徹底的に調査します。2022年10月マイナーチェンジ前後のモデル(GR系/GS系)では、性能やデザイン、価格が大きく異なるため注意が必要です。
- 車両本体価格に加え、各種税金(自動車税種別割の未経過相当額、環境性能割等)、自賠責保険料未経過相当額、登録諸費用、納車費用、販売店手数料など、総支払額を念頭に予算を設定します。
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車両検索と信頼できる販売店の選定:
- 条件に合うフィットが見つかったら、その車両を取り扱う販売店を選びます。ホンダ正規ディーラーが運営する認定中古車(「U-Select」ブランド)は、車両の品質検査基準、充実した保証、専門的なアフターサービスの面で高い安心感が期待できます。
- その他、実績のある大手中古車販売チェーンやコンパクトカー専門店も選択肢となりますが、その場合は販売店の評判、第三者機関による車両鑑定の有無、保証制度の詳細、整備工場の併設状況などを総合的に比較検討することが重要です。
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実車確認(内外装、機関、装備)と試乗:
- 候補車両を絞り込んだら、販売店に連絡を取り、実車確認と試乗のアポイントを入れます。フィットならではの「ULTR SEAT」の動作や、視界の良さなどを実際に確かめましょう。
- 車両状態のチェック:内外装の傷、凹み、塗装の状態、タイヤの製造年と残り溝(特にRS/LUXEの16インチ)、灯火類(LEDの状態)、各スイッチの動作、シートの汚れやへたり、装備品(ナビ、エアコン、安全装備のカメラ・センサー類)の動作を徹底的に確認します。
- 修復歴の有無、冠水歴の有無は中古車選びの最重要確認項目です。車両状態評価書(鑑定書)の提示を求め、詳細な説明を受けましょう。
- 試乗:e:HEVモデルであれば、EV走行のスムーズさ、エンジン始動時の静粛性、モーターアシストの力強さ、回生ブレーキのフィーリング。ガソリンモデルであれば、エンジンの吹け上がりやCVTの動作。共通して、ステアリングフィール、乗り心地、静粛性、ブレーキの効き具合、異音・異常振動の有無などを確認します。
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見積もり取得と条件交渉:
- 車両本体価格、諸費用(各項目の内訳を明確に)、保証内容と期間、納車前整備の内容などを明記した見積書を取得します。
- 車両価格の妥当性(年式、走行距離、グレード、装備、改良内容を考慮)、諸費用の内容、保証の延長や内容拡充、納車前に行われる整備の範囲などについて、担当者と具体的に交渉します。
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契約手続き:
- 全ての条件に納得したら契約を締結します。契約書は細部まで熟読し、特に保証範囲、免責事項、キャンセルポリシーなどの重要項目は完全に理解した上で署名・捺印(実印)します。
- 手付金の額や支払い時期、残金の支払い方法を確認します。
- 必要書類(実印、印鑑証明書、住民票、委任状など)を事前に確認し、準備します。
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納車までの準備:
- 自動車保険(任意保険)への加入または車両入替手続きを、納車日までに完了させます。
- 名義変更やナンバープレート取得、車庫証明の取得は、通常販売店が代行しますが、手順と費用を確認します。
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納車:
- 車両受け取り時は、契約時の車両状態や約束された整備内容と相違ないか、再度確認します。操作説明を受け、車検証、保証書、整備手帳(メンテナンスノート)、取扱説明書、スマートキー等を受け取ります。メーカー保証の継承手続きも確認。
2. ホンダ フィット(4代目:GR1-GR8/GS4-GS7型)中古車購入時の主なチェックポイント
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最重要:2022年10月マイナーチェンジ前(GR系)か後(GS系)か:
- このマイナーチェンジで、ガソリン車は1.3Lから1.5Lへ、e:HEVはモーター出力が向上と、パワートレインが大きく進化。スポーティな「RS」も追加されました。デザインや安全装備も向上しており、中古車選びではこの改良前後が大きな判断基準になります。当然、後期型(GS系)の方が価格は高めです。
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5つのタイプ(BASIC/HOME/RS/CROSSTAR/LUXE)と装備の照合:
- 希望するタイプと装備が合致しているか確認。例えば、Honda CONNECTディスプレーは標準かオプションか、シートヒーターの有無、ホイールのデザイン(スチール/アルミ、インチ数)など、タイプと年式によって標準装備が異なります。特別仕様車(Casa/Maison/BLACK STYLE)も独自の装備を持つため注意。
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パワートレイン(ガソリン/e:HEV)と状態確認:
- e:HEV車:駆動用バッテリーの健康状態は年式が新しいため大きな懸念は少ないですが、ホンダディーラーでの点検履歴や診断記録があればより安心。スムーズなモーター走行とエンジンへの切り替え、回生ブレーキのフィーリングを確認。
- ガソリン車:改良前1.3L(GR1/2/5/7)、改良後1.5L(GS4/5/6/7)共に信頼性の高いエンジンですが、基本的なメンテナンス状況を整備記録簿で確認。
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先進安全装備「Honda SENSING」のバージョンと機能確認:
- 全タイプ標準装備ですが、2022年10月の改良でブラインドスポットインフォメーションなどが追加(タイプ別設定)されるなど、機能が向上しています。ACCの渋滞追従機能の有無なども含め、検討中の車両がどのバージョンのHonda SENSINGを搭載しているか確認。
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フィット最大の武器「ULTR SEAT」(ウルトラシート)の動作確認:
- 後席の座面を跳ね上げるチップアップ機構と、背もたれを倒してダイブダウンさせる機構がスムーズに、かつ確実に作動するかを必ず確認。このユーティリティがフィットの大きな魅力であるため、入念なチェックが必要です。
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保証制度の確認(ホンダ認定中古車「U-Select」など):
- 高年式車であればメーカー新車保証が残存している可能性が高いです。保証継承が可能か確認。ホンダ認定中古車「U-Select」(特に「U-Select Premium」)であれば、ホンダ独自の充実した保証が付帯し、ハイブリッド機構もカバーされるため安心です。
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メンテナンス履歴(整備記録簿)の精査:
- 過去の点検整備記録簿で、定期的なメンテナンス(特にエンジンオイル交換、CVTフルード交換、e:HEVシステムの点検など)が適切に行われていたかを確認。正規ディーラーでの整備記録が豊富であれば、車両状態の信頼性が高まります。
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リコール・サービスキャンペーンの実施状況:
- 対象車両にリコールやサービスキャンペーンが発令されていないか、発令されていた場合は確実に対策済みであるかを確認します。
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Honda CONNECTディスプレイと関連機能の状態:
- ディスプレイ(メーカーオプション)の動作、タッチパネルの反応、ナビ機能、オーディオ、スマートフォン連携(Apple CarPlay/Android Auto)の動作を確認。Honda CONNECTの各種サービスの利用状況や引継ぎ可否も確認ポイントです。
中古の4代目フィットは、そのクラスを超えた実用性と、e:HEVの爽快な走りをリーズナブルに手に入れることができる賢い選択です。最大のポイントは2022年10月のマイナーチェンジ前後の違いを理解すること。年式、グレード、そして個々の車両状態を丁寧に見極め、信頼できる販売店で納得のいく一台を見つけ出すことが、心地よいカーライフへの近道となるでしょう。