【音声配信】ダイハツ タント(4代目)の概要
この記事の概要を音声で配信しています。
目次
- ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)の概要
- ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)の主要諸元
- ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)の主な変更履歴
- ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)のレビュー動画
- ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)のオススメポイント
- ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)を購入する前に知っておきたい注意点・懸念点
- ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)の購入を検討している人のレビュー
- ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)の購入者レビュー
- ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)の新車購入ガイド
- ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)の中古車購入ガイド
ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)の概要
ダイハツ タントは、2003年の初代登場以来、軽自動車の常識を覆す広大な室内空間と革新的な「ミラクルオープンドア」で市場を席巻。常に“子育てファミリーの頼れるパートナー”として進化を続け、使い勝手、安全性、経済性を追求。軽スーパーハイトワゴンというジャンルを確立し、牽引し続けるダイハツの顔とも言える存在です。
ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)の主要諸元
(記事作成年月:2025年5月 / 代表モデル:タント X FF・NAエンジン搭載車)
項目 | タント X (FF / NAエンジン) |
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駆動方式 | FF (前輪駆動) |
型式 | 6BA-LA650S |
全長 (mm) | 3,395 |
全幅 (mm) | 1,475 |
全高 (mm) | 1,755 |
ホイールベース (mm) | 2,460 |
車両重量 (kg) | 880 |
乗車定員 (名) | 4 |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒DOHC 12バルブ |
エンジン型式 | KF |
総排気量 (L) | 0.658 |
最高出力 (kW[PS]/rpm) | 38[52]/6,900 |
最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm) | 60[6.1]/3,600 |
使用燃料種類 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料タンク容量 (L) | 30 |
燃費 (WLTCモード km/L) | 22.7 |
トランスミッション | CVT(無段変速オートマチック) |
最小回転半径 (m) | 4.4 |
タイヤサイズ(前・後) | 155/65R14 75S |
車両本体価格 (消費税込み 円) | 1,540,000円~ |
※上記は代表的なグレード「タント X (FF/NAエンジン搭載車)」の諸元であり、2025年5月現在の情報の一例です。年式、オプション装着状況、改良などにより数値は異なる場合があります。
※車両本体価格はメーカー希望小売価格(消費税込み)の一例であり、地域や販売店、オプション選択によって異なります。リサイクル料金、保険料、税金(軽自動車税種別割・環境性能割など)、登録等に伴う費用は別途必要です。
※燃費は定められた試験条件のもとでの値です。実際の走行時には、気象、道路、車両、運転、整備などの状況により異なります。
ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)の主な変更履歴
- 2019年7月:「新時代のライフパートナー」をコンセプトに、新開発プラットフォーム「DNGA(Daihatsu New Global Architecture)」第一弾として4代目タント(LA650S/LA660S型)が登場。助手席側ピラーイン構造「ミラクルオープンドア」に加え、運転席最大540mmのロングスライドや助手席側からのウォークスルーを可能にする「ミラクルウォークスルーパッケージ」を軽自動車で初採用。先進安全技術「次世代スマートアシスト」も搭載し、基本性能を大幅に向上させました。
- 2020年6月:発売後初の一部改良を実施。予防安全機能「スマートアシスト」の衝突回避支援ブレーキ機能が夜間の歩行者検知に対応。また、標識認識機能に最高速度と一時停止が追加されるなど、安全性能が一層強化されました。
- 2020年12月:内外装の質感向上や利便性の高い人気装備を追加した特別仕様車「X“セレクション”」、ターボエンジン搭載の「Xターボ“セレクション”」、そしてカスタム系にも「カスタムRS“セレクション”」などを設定し、商品ラインアップの魅力を高めました。
- 2021年9月:再度一部改良が行われ、軽自動車として初となる電動パーキングブレーキ(オートブレーキホールド機能付)をターボエンジン搭載グレードに採用。また、アダプティブクルーズコントロール(ACC)の作動速度域拡大や、一部グレードでコーナリングトレースアシストを追加するなど、運転支援機能も着実に進化させました。
- 2022年10月:内外装デザインの変更を含む、大規模なマイナーチェンジを実施。最大のトピックは、アクティブなスタイルと装備を持つSUVテイストの新グレード「タント ファンクロス」の追加です。また、「タント カスタム」はフロントフェイスデザインを大幅に変更し、より上質で存在感のあるスタイルへと進化。9インチスマホ連携ディスプレイオーディオの新設定や、上下2段調節式デッキボード(ファンクロス等)の採用など、利便性・快適装備も大幅に強化されました。
- 2023年12月:一部仕様変更とメーカー希望小売価格の改定を実施。原材料価格や物流費の高騰などに対応するとともに、一部グレードにおいては、従来オプション設定だった装備の標準化や、内外装のカラーリング・素材の仕様変更などが行われました。
- 2024年~現在(2025年5月):上記2022年10月の大規模マイナーチェンジおよび2023年12月の一部仕様変更以降、この期間にフルモデルチェンジに類するような大幅な変更は発表されていません。しかしながら、市場のニーズや法規対応に合わせたボディカラーの追加や一部装備の見直し、新たな特別仕様車の設定といった年次レベルでのアップデートは今後も考えられます。
※上記は主な発表・発売時期と変更の概要です。具体的な改良内容、特別仕様車の詳細、最新の情報については、常にダイハツ工業株式会社の公式サイトまたは正規販売店にてご確認ください。
ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)のレビュー動画
タント最大の特徴「ミラクルオープンドア」とウォークスルーの使い勝手を徹底検証。子育て世代必見の便利機能を紹介します。
DNGA採用の4代目タント。NAとターボの走行性能、乗り心地、静粛性を比較試乗。進化した走りの実力をプロが解説します。
新グレード「タント ファンクロス」を内外装中心にレビュー。標準車やカスタムとの違い、アクティブな魅力を映像で紹介します。
これらの動画レビューは、タント(LA650S/LA660S型)の多面的な魅力と実用性をご理解いただくための一助となるものです。ただし、撮影条件や評価者の視点により、印象が異なる場合もございます。多角的な情報の一つとしてご活用いただくとともに、最終的なご判断はご自身でのご確認もお願いいたします。
ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)のオススメポイント
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革新の「ミラクルオープンドア」と「ミラクルウォークスルー」が生む、唯一無二の乗降性と室内空間:
タントの代名詞である助手席側ピラーイン「ミラクルオープンドア」は、4代目でさらに開口部を拡大し、使い勝手が向上。運転席の最大540mmロングスライドと組み合わせた「ミラクルウォークスルーパッケージ」により、ベビーカーを畳まずに横から積めたり、雨の日に濡れずに子供を車内でスムーズに着替えさせたりと、他車では真似のできない圧倒的な利便性を実現しています。
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DNGAプラットフォームが実現した、軽自動車の常識を超える走行安定性と快適な乗り心地:
ダイハツの新世代プラットフォーム「DNGA」を軽自動車として初採用したことで、ボディ剛性の向上と約80kg(先代比)もの軽量化を両立。サスペンションも新設計され、ステアリング操作に対する素直な応答性と、路面からの衝撃をしなやかに吸収する快適な乗り心地、そして優れた静粛性を実現。スーパーハイトワゴン特有の腰高感も巧みに抑えられています。
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先進安全技術「次世代スマートアシスト」による全方位の安心感:
衝突回避支援ブレーキ(対歩行者[昼夜]・対車両)をはじめ、誤発進抑制機能(前後)、アダプティブクルーズコントロール(全車速追従機能付、グレード別設定)、レーンキープコントロール、スマートパノラマパーキングアシスト(駐車支援システム)など、15種類以上(グレードにより機能は異なる)の先進安全機能をパッケージ化した「次世代スマートアシスト」を搭載。軽自動車トップクラスの安全性能で、日々の運転を力強くサポートします。
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選べる3つの個性、「標準」「カスタム」「ファンクロス」による多彩なデザイン展開:
親しみやすく機能的なデザインの「標準モデル」、より精悍で上質な内外装を持つ「タント カスタム」に加え、2022年10月のマイナーチェンジでアクティブなSUVテイストの新グレード「タント ファンクロス」が登場。それぞれのライフスタイルや個人の好みに合わせて選べる3つの個性的なエクステリアと専用インテリアが、所有する喜びを一層高めてくれます。
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細やかな配慮が光る豊富な収納と、徹底的に追求された日常の使い勝手:
運転席前の大型インパネトレイや、助手席大型オープントレイ、ドアポケット、シートアンダートレイ、そして格納式の回転カップホルダーなど、かゆいところに手が届く多彩な収納スペースを随所に完備。さらに、上下2段調節式デッキボード(一部グレード)による荷室アレンジの自由度や、パワースライドドア(両側または片側、グレード別設定)の利便性など、日常生活での使い勝手が徹底的に磨かれています。
ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)を購入する前に知っておきたい注意点・懸念点
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NA(自然吸気)エンジン搭載車の動力性能:
市街地走行では十分な動力性能を発揮するNAエンジンですが、高速道路での合流や追い越し、急な登坂路などでは、特に多人数乗車時や荷物積載時に力不足を感じる場面があるかもしれません。より余裕のある走りを求めるのであれば、ターボエンジン搭載グレード(カスタムRS、ファンクロスターボなど)の検討が推奨されます。
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「ミラクルオープンドア」の恩恵と構造的特徴への理解:
助手席側の圧倒的な開口部を実現する「ミラクルオープンドア」はタント最大の魅力ですが、Bピラーをドアに内蔵する特殊構造ゆえ、開閉時のドアの重さ(特に傾斜地での操作時)や、助手席シートベルトがスライドドア側に装着されることによる後席乗員の動線への僅かな影響は、購入前に実車で確認しておくとよいでしょう。ボディ剛性はDNGAプラットフォームで大幅に向上していますが、一般的なピラー構造車とのフィーリングの違いを感じる可能性も皆無ではありません。
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ライバル車に対する燃費性能の比較:
DNGAプラットフォーム採用により燃費性能は従来型から大きく向上していますが(例:XグレードFFでWLTCモード22.7km/L)、マイルドハイブリッドシステム等を搭載し、より優れたカタログ燃費値を訴求する一部の競合スーパーハイトワゴンと比較した場合、若干見劣りするケースも散見されます。実用燃費は運転状況に大きく左右されますが、燃費数値を最優先事項とする場合は、他車種との詳細な比較も重要です。
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先進安全・運転支援機能のグレード間での装備差とオプション構成:
「次世代スマートアシスト」は充実した内容を誇りますが、全車速追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)やスマートパノラマパーキングアシストなどの特に高度な機能は、上位グレードやターボ車に標準装備、または特定のオプションパッケージに含まれる場合があります。期待する安全・運転支援機能が、検討中のグレードに標準で備わっているか、あるいはオプションで追加可能か、その際の価格も含めてしっかり確認が必要です。
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「カスタム」や「ファンクロス」上位グレードの価格設定と車格のバランス:
魅力的な内外装と充実装備を持つタント カスタムやタント ファンクロスの上位グレード、特にターボモデルに各種メーカーオプションを追加していくと、車両価格は軽自動車としては高めの水準に達します。その場合、コンパクトカー(登録車)のエントリーグレードも十分に視野に入ってくるため、軽自動車ならではの維持費のメリットと、車両本体価格、装備内容、そして車格(ボディサイズや基本性能)などを総合的に比較検討する視点も大切になるでしょう。
ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)の購入を検討している人のレビュー
(30代前半・女性・主に子供(乳幼児)の送迎、買い物、公園へのお出かけ)
やっぱりミラクルオープンドアが魅力的。子供をチャイルドシートに乗せるのが本当に楽そう。車内での着替えやおむつ替えもウォークスルーでスムーズにできるかな。N-BOXやスペーシアも良いけど、タントのこの機能は唯一無二。スマートアシストの安全性も確認したいです。
(70代・夫婦・日常の買い物、通院、趣味の送り迎え)
乗り降りがしやすい軽自動車を探しています。タントのミラクルオープンドアと低い床は私たちにぴったりかも。運転席が大きくスライドするのも良いですね。視界の広さや操作の簡単さ、安全機能も重視しています。試乗して、日々の足として安心して使えるか確かめたいです。
(40代・男性・通勤、週末のアウトドアアクティビティ(軽いキャンプ、釣りなど))
タント ファンクロスが気になっています。SUV風のデザインが格好良く、ルーフレールや防水シートもアウトドアに良さそう。荷室の使い勝手や、ターボモデルの走りがどれほどのものか試してみたい。スペーシアギアあたりと比較して、自分の趣味に合うか見極めたいですね。
(40代・女性・家族のセカンドカー、主に近所の用事、たまに祖父母を乗せる)
普段使いのセカンドカーとしてタントを検討中。ミラクルオープンドアは高齢の親を乗せる時にも便利そう。Xグレードあたりで考えていますが、実際の燃費や維持費はどうでしょうか。室内空間が本当に広いのか、使い勝手を含めて展示車や試乗車でしっかり確認したいです。
(20代後半・男性・主に街乗り、友人との移動、デザインと装備重視)
タントカスタムの迫力あるデザインが好きです。内装もカスタムだと質感が良いと聞くので期待しています。街乗りメインなのでNAでも十分か、それともターボの加速感を味わうべきか。9インチのディスプレイオーディオや駐車支援機能も気になります。実車を見て決めたいです。
ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)の購入者レビュー
(30代・女性・主に子供の送迎と買い物・タント X (FF NA) 購入)
ミラクルオープンドアとウォークスルーは本当に神機能!雨の日や荷物が多い時、子供の乗せ降ろしが劇的に楽になりました。室内も広々で、ベビーカーも余裕で積めます。スマートアシストも付いているので、安心して運転できるのが嬉しいです。子育て世代の強い味方ですね。
(70代・男性・日常の足、通院・タント L (FF NA スマートアシスト付) 購入)
乗り降りのしやすさでタントに決めました。ミラクルオープンドアと低い床、そして運転席が後ろまで下がるのは本当に助かります。視界も広くて運転がしやすい。安全機能もしっかりしていて、妻も安心して乗っています。日々の買い物や通院に欠かせない存在です。
(40代・夫婦・週末のアウトドア、趣味・タント ファンクロス ターボ (FF) 購入)
ファンクロスのデザインに一目惚れ!ルーフレールにキャリアを付けてキャンプ道具を積んでいます。撥水シートやデッキボードもアウトドアで大活躍。ターボなので坂道も高速もストレスなく走ります。見た目も走りもアクティブで、週末がより楽しくなりました。
(20代・男性・通勤、街乗り、友人とのドライブ・タント カスタムRS (FF ターボ) 購入)
カスタムRSの迫力あるフロントマスクと上質な内装が最高です。ターボの加速は軽とは思えないほどパワフルで、運転していて楽しい。9インチのディスプレイオーディオも見やすくてお気に入り。スマートパノラマパーキングアシストも駐車が苦手なので重宝しています。
(50代・女性・家族のセカンドカー、近所の買い物・タント X (FF NA) 購入)
セカンドカーとして購入しましたが、想像以上に使い勝手が良いです。ミラクルオープンドアは大きな荷物を積む時や、高齢の母を乗せる時にも本当に便利。DNGAプラットフォームのおかげか、走りも安定していて乗り心地も良いです。燃費もまあまあで、日常の足として大満足です。
ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)の新車購入ガイド
ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)は、その革新的な「ミラクルオープンドア」と広大な室内空間で、軽スーパーハイトワゴン市場をリードする一台です。DNGAプラットフォームによる基本性能の向上も魅力。後悔のないタント選びのための購入プロセスと、専門家としてのアドバイスを詳述します。
1. 新車購入の基本的な流れ
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情報収集とタントのグレード・仕様理解、予算策定:
- タントのグレード構成(標準モデルのL/X/Xターボ、カスタムモデルのカスタムX/カスタムRS、ファンクロスモデルのファンクロス/ファンクロスターボ等)、各グレードの標準装備と選択可能なメーカー/ディーラーオプション、「ミラクルオープンドア」や「ミラクルウォークスルーパッケージ」の詳細、「次世代スマートアシスト」の機能、ボディカラー、インテリア仕様について、公式サイト、カタログ、専門家のレビュー記事等で徹底的に情報を収集し、深く理解します。
- ご自身のライフスタイル、家族構成、主な使用用途(子供の送迎、買い物、レジャー等)、年間走行距離、重視するポイント(利便性、安全性、経済性、デザイン等)を明確にし、最適なグレードとパワートレイン(NA/ターボ)の組み合わせを絞り込みます。
- 車両本体価格に加え、選択したオプションの費用、各種税金(軽自動車税種別割、環境性能割)、自賠責保険料、リサイクル料金、登録諸費用(ディーラー手数料含む)など、全ての費用を含めた総支払額を算出し、現実的な予算計画を立てます。ダイハツの残価設定型クレジット「ワンダフルクレジット」なども検討材料です。
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販売店の選定と試乗予約・実車確認:
- お近くのダイハツ正規販売店を選定します。複数の販売店で見積もりを取得し、販売条件や担当者の対応力を比較することも有効です。
- 訪問前に、必ず試乗の予約を入れましょう。特に比較したいパワートレイン(NAとターボ)や、体感したいタントならではの機能(ミラクルオープンドアの開閉、運転席ロングスライド、スマートパノラマパーキングアシスト等)を事前に伝えておくと、当日の確認がスムーズに進みます。
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試乗によるタントの実力評価と比較検討:
- DNGAプラットフォームがもたらす操縦安定性、乗り心地(特に後席)、静粛性を、市街地、郊外路などで体感します。NAエンジンとターボエンジンの動力性能の差、CVTの制御フィーリングも重要なチェックポイントです。「ミラクルオープンドア」からの乗降性や「ミラクルウォークスルーパッケージ」による室内移動のしやすさは、実際に家族構成や荷物を想定して試してみましょう。
- 運転席からの視界の広さ、各種操作系の配置と使いやすさ、シートの快適性、内装の質感、豊富な収納スペースの使い勝手、荷室の広さとアレンジの自由度(特に上下2段調節式デッキボードなど)を実車で細かく検証します。
- 競合となる軽スーパーハイトワゴン(例:ホンダ N-BOX、スズキ スペーシアなど)も検討対象であれば、同様に試乗を行い、タントの独自性や優位点、自身のニーズとの適合性を客観的に評価します。
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見積もり取得と条件交渉:
- 希望するグレード、パワートレイン、メーカーオプション、ディーラーオプション、ボディカラーなどを具体的に伝え、正式な見積書(諸費用込み)を作成してもらいます。諸費用の内訳が明確に記載されているかを確認しましょう。
- 見積もり内容を詳細に検討し、不明点は全て質問して解消します。車両本体価格からの値引き額、オプション装備のサービス、下取り車がある場合はその査定額などについて、納得のいく条件を引き出せるよう、販売担当者と誠実に交渉します。
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契約手続き:
- 最終的な車両仕様、価格、支払い条件、登録予定時期、納車予定日など、全ての契約内容に完全に納得した上で、売買契約を締結します。契約書は細部まで丁寧に確認し、理解した上で署名・捺印します。軽自動車の場合、印鑑証明書は通常不要ですが、認印は必要です。
- 契約時には、申込金(手付金)が必要となるのが一般的です。金額や支払い方法を確認しましょう。
- 登録に必要な書類(住民票、認印、委任状等)は、事前に販売店から詳細な指示がありますので、漏れなく準備します。
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納車までの準備:
- 自動車保険(任意保険)の新規加入、または現在加入中の保険の車両入替手続きを、納車日までに確実に完了させます。
- 軽自動車の場合、車庫証明(自動車保管場所届出)が必要な地域と不要な地域があります。お住まいの地域を管轄する警察署または販売店に確認し、必要な場合は手続きを進めます(通常は販売店が代行)。
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納車:
- 指定された日時に販売店にて車両の最終確認を行います。注文したグレード、色、オプション装備などが契約書通りであるか、内外装に傷や汚れがないかを、販売担当者と共に細心の注意を払ってチェックします。
- 車両の主要な機能や装備の操作方法、特に「ミラクルオープンドア」の正しい使い方や「次世代スマートアシスト」に関する説明を十分に受け、車検証、自賠責保険証、保証書、取扱説明書、スペアキー等の重要書類や付属品を確実に受け取ります。
- 契約に基づいた残金の支払いが完了していることを確認し、新しいタントとのカーライフが始まります。
2. ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)購入時の主なチェックポイント
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グレードとパワートレインの最適な組み合わせ:
- モデルライン(標準/カスタム/ファンクロス): まずはライフスタイルとデザインの好みで基本となるモデルを選びます。実用性重視なら標準、上質感ならカスタム、アクティブさならファンクロスが基本です。
- NAかターボか: 主な使用シーンが市街地中心で経済性重視ならNAエンジン。高速道路の利用が多い、坂道をよく走る、多人数乗車が多い場合はターボエンジンがより快適な走行を提供します。
- グレード詳細: 各モデル内のグレード(L、X、カスタムX/RS等)による装備差(パワースライドドアの有無、シートヒーター、内外装の加飾等)を細かく比較し、価格とのバランスで最適なものを選びましょう。
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タントならではの便利機能の体感と必要性の吟味:
- 「ミラクルオープンドア」と「ミラクルウォークスルーパッケージ」: タント最大の特長です。実際にドアを開閉し、乗降性、荷物の出し入れ、車内での移動のしやすさを自身の使い方を想定して体感し、本当にメリットが大きいか確認しましょう。
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先進安全装備「次世代スマートアシスト」の機能内容確認:
- 全車速追従機能付ACCやスマートパノラマパーキングアシスト、レーンキープコントロールなど、期待する機能が検討中のグレードに標準装備されているか、オプションで追加可能か、その場合の費用はいくらかを正確に把握することが重要です。
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メーカーオプション・ディーラーオプションの選定:
- 9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ、パノラマモニター(駐車支援)、両側パワースライドドア(一部グレードでオプション)、シートリフターやチルトステアリング(Lグレードは非装備の場合あり)など、後付けが難しいメーカーオプションは契約時にしっかり選択。フロアマットやドアバイザーなどのディーラーオプションも予算に含めて検討。
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ボディカラーとインテリアのコーディネート:
- タントは多彩なモノトーンカラーに加え、ファンクロスでは特徴的な2トーンカラーも設定。リセールバリューも考慮しつつ、愛着の持てる色を選びましょう。インテリアカラーもグレードやモデルによって異なります。
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納期(2025年5月現在)の確認:
- タントは人気車種であり、グレードやボディカラー、半導体部品の供給状況によっては納期が数ヶ月以上かかる場合もあります。契約前に必ず販売店で最新の納期情報を確認し、自身の計画と照らし合わせることが不可欠です。
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試乗時のタント特有チェックポイント:
- ミラクルオープンドア周辺: ドア開閉のスムーズさ、傾斜地での操作感、助手席シートベルトの扱いやすさ、開口部の実際の広さ。
- ミラクルウォークスルー: 運転席ロングスライドの操作感、運転席・助手席間の移動のしやすさ。
- DNGAプラットフォームの走り: 従来型軽自動車との比較での剛性感、ステアリングの応答性、スーパーハイトワゴンとしてのロール感の少なさ、静粛性。
- 視界:特にピラーレスとなる左側方の視界の抜け感、Aピラーの死角などを確認。
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軽自動車としての維持費と支払いプラン:
- 軽自動車税、自動車重量税、任意保険料などの維持費が普通車と比較して安い点を再認識。ダイハツの「ワンダフルクレジット」などの残価設定型クレジットや、月々定額のカーリースなども含め、最適な支払い方法を検討しましょう。
ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)の中古車購入ガイド
ダイハツの軽スーパーハイトワゴンの代名詞、4代目タント(LA650S/LA660S型)。2019年7月の発売以来、その革新的な使い勝手とDNGAによる基本性能の高さで、中古車市場でも高い人気を維持しています(2025年5月現在)。特に2022年10月には新グレード「ファンクロス」の追加やカスタムの大幅デザイン変更があり、選択肢も豊富。賢い中古タント選びのための専門的視点とチェックポイントを詳解します。
1. 中古車購入の基本的な流れ
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情報収集と予算・希望条件の明確化:
- 購入したいタントのモデル(標準、カスタム、ファンクロス)、グレード(L、X、Xターボ、カスタムX/RS、ファンクロス/ターボ等)、パワートレイン(NA/ターボ)、年式による改良点(特に2020年、2021年の安全装備向上、2022年10月のマイナーチェンジ内容)を詳細に把握します。必須としたい装備(ミラクルオープンドア、スマートアシストの機能レベル、ナビ等)もリストアップ。
- 中古車情報サイト(カーセンサー、グーネットなど)やダイハツの認定中古車検索サイト(「U-CATCH」など)を活用し、希望条件に合致するタントの中古車流通状況、価格相場を徹底的に調査します。
- 車両本体価格に加え、各種税金(軽自動車税種別割の未経過相当額、環境性能割等)、自賠責保険料未経過相当額、登録諸費用、納車費用、販売店手数料など、総支払額を念頭に予算を設定します。
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車両検索と信頼できる販売店の選定:
- 条件に合うタントが見つかったら、その車両を取り扱う販売店を選びます。ダイハツ正規ディーラーが運営する認定中古車(「U-CATCH」ブランドで「まごころ保証」が付帯)は、車両の品質検査基準、保証内容、アフターサービスの面で高い信頼性があります。
- その他、実績のある大手中古車販売チェーンや、軽自動車専門店も選択肢となります。販売店の評判、口コミ評価、第三者機関による車両鑑定の有無、保証制度の詳細、整備工場の併設状況などを総合的に比較検討することが重要です。
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実車確認(内外装、機関、装備)と試乗:
- 候補車両を絞り込んだら、販売店に連絡を取り、実車確認と試乗のアポイントを取ります。天候の良い明るい時間帯に、細部まで確認できるよう時間を確保しましょう。
- 車両状態のチェック:内外装の傷、凹み、塗装の状態、パネルの隙間、「ミラクルオープンドア」周辺のシール類の状態、タイヤの製造年と残り溝、灯火類、各スイッチの動作、シートのへたりや汚れ、装備品(ナビ、エアコン、パワースライドドア等)の動作を徹底的に確認します。
- 修復歴の有無、冠水歴の有無は中古車選びの最重要確認項目です。車両状態評価書(鑑定書)の提示を求め、詳細な説明を受けましょう。
- 試乗:エンジン(NA/ターボ)の始動性、アイドリングの安定性、加速・減速のスムーズさ、異音・異常振動の有無、CVTの変速ショックや滑り、ブレーキの効き具合、ステアリングの応答性、足回りからの異音などを確認します。特にタント特有の視界の広さやDNGAプラットフォームによる乗り心地も体感しましょう。
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見積もり取得と条件交渉:
- 車両本体価格、諸費用(項目ごとに明確化)、保証内容と期間、納車前整備の内容などを明記した見積書を取得します。
- 車両価格の妥当性、諸費用の内容、保証の延長や内容拡充、納車前に行われる整備の範囲(オイル交換、バッテリー状態など)について、担当者と具体的に交渉します。
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契約手続き:
- 全ての条件に納得したら契約を締結します。契約書は細部まで熟読し、特に保証範囲、免責事項、キャンセルポリシーなどの重要項目は完全に理解した上で署名・捺印します。軽自動車の場合は認印で可能な場合が多いです。
- 手付金の額や支払い時期、残金の支払い方法を確認します。
- 必要書類(住民票、認印など)を事前に確認し、準備します。
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納車までの準備:
- 自動車保険(任意保険)への加入または車両入替手続きを、納車日までに完了させます。
- 名義変更やナンバープレート取得、必要な場合は軽自動車の車庫証明(地域による)の手続きは、通常販売店が代行しますが、手順と費用を確認します。
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納車:
- 車両受け取り時は、契約時の車両状態や約束された整備内容と相違ないか、再度確認します。操作説明を受け、車検証、保証書、整備手帳、取扱説明書、スペアキー等を受け取ります。
2. ダイハツ タント(4代目:LA650S/LA660S型)中古車購入時の主なチェックポイント
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年式とモデル(改良遍歴・グレード)の吟味:
- 4代目タントは2019年7月発売。2022年10月のマイナーチェンジで「ファンクロス」追加と「カスタム」のフロントデザインが大幅変更。これ以前のモデルか以降のモデルかで、デザインの選択肢や装備内容、中古車相場が異なります。予算と好みに合わせて最適な年式・モデルを選びましょう。
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「ミラクルオープンドア」と関連機構の状態確認:
- タント最大の魅力である「ミラクルオープンドア」の開閉がスムーズか、異音がないか、ドアシール類の劣化がないかを確認。助手席シートベルトがドア側に付くため、その巻き取りや操作感もチェック。運転席ロングスライドや助手席側からのウォークスルーの動作も確認。
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パワートレイン(NA/ターボ、CVT)の状態:
- NAエンジン(KF型): 定期的なオイル交換がされてきたか。アイドリング時の振動や異音。
- ターボエンジン(KF型): オイル管理がより重要。ターボチャージャーからの異音や白煙の有無。加速時のスムーズさ。
- CVT(D-CVT): 発進時や加速時のジャダー(振動)や異音、変速の滑らかさを確認。
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先進安全装備「次世代スマートアシスト」のバージョンと動作:
- 年式やグレードにより「スマートアシスト」の機能やバージョンが異なります。衝突被害軽減ブレーキ、ACC、レーンキープ、駐車支援などの搭載機能と、それらが正常に作動するか(警告灯の非点灯など)を確認。カメラやセンサー周辺に損傷がないかもチェック。
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内外装のコンディションとファミリーユース特有の損耗:
- 子育て世代に人気の車種のため、内装の汚れやシミ、シートのへたり、樹脂パーツの傷などが比較的見られやすいです。特に「ファンクロス」はアウトドア志向のため、荷室やシートの使われ方も確認。外装の小傷やドアエッジの傷もチェック。
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保証制度の確認(ダイハツ認定中古車「U-CATCH」など):
- メーカー新車保証が残存していれば保証継承が可能か、その手続きを確認。ダイハツ認定中古車「U-CATCH」なら「まごころ保証」(1年間走行距離無制限、主要部品)が付帯し、有償で延長も可能です。保証範囲、期間、免責事項をしっかり確認しましょう。
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メンテナンス履歴(整備記録簿)の精査:
- 過去の点検整備記録簿で、定期的なメンテナンス(特にエンジンオイル、CVTフルード、ブレーキパッドなど)が適切に行われていたかを確認。ディーラーでの整備記録が豊富なら信頼性が高まります。
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リコール・サービスキャンペーンの実施状況:
- 対象車両にリコールやサービスキャンペーンが出ていないか、出ていた場合は確実に対策済みかを確認。車台番号をもとにダイハツの公式サイトなどで確認できます。
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電装品(ディスプレイオーディオ、パワースライドドア等)の動作:
- 9インチスマホ連携ディスプレイオーディオ(オプション設定)の動作、タッチパネルの反応、各機能の確認。電動パワースライドドアの開閉スムーズさ、挟み込み防止機能の動作なども重要です。
中古のタントは、そのユニークな機能と多様なグレード展開により、ライフスタイルに合わせた一台を見つけやすい魅力があります。しかし、年式や使われ方によってコンディションは様々。特に「ミラクルオープンドア」周辺や先進安全装備の状態をしっかりと見極め、信頼できる販売店で納得のいく説明を受けることが、後悔のない中古車選びの要諦です。