目次
- 日産 エクストレイル(4代目:T33型)の概要
- 日産 エクストレイル(4代目:T33型)の主要諸元
- 日産 エクストレイル(4代目:T33型)の主な変更履歴
- 日産 エクストレイル(4代目:T33型)のレビュー動画
- 日産 エクストレイル(4代目:T33型)のオススメポイント
- 日産 エクストレイル(4代目:T33型)を購入する前に知っておきたい注意点・懸念点
- 日産 エクストレイル(4代目:T33型)の購入を検討している人のレビュー
- 日産 エクストレイル(4代目:T33型)の購入者レビュー
- 日産 エクストレイル(4代目:T33型)の新車購入ガイド
- 日産 エクストレイル(4代目:T33型)の中古車購入ガイド
日産 エクストレイル(4代目:T33型)の概要
日産エクストレイルは、2000年の初代登場時に「タフギア」として本格SUVの新たな価値を提示。歴代モデルは、アウトドアシーンに応える機能性と、時代に合わせた先進技術を追求してきました。4代目では、第2世代e-POWERとe-4ORCEを搭載し、上質さと電動駆動の走りを融合させた、新時代のSUVへと進化しています。
日産 エクストレイル(4代目:T33型)の主要諸元
(記事作成年月:2025年6月 / 代表モデル:エクストレイル G e-4ORCE 5人乗り)
項目 | エクストレイル G e-4ORCE (5人乗り) |
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駆動方式 | e-4ORCE (電動駆動4輪制御技術) |
型式 | 6AA-SNT33 |
全長 (mm) | 4,660 |
全幅 (mm) | 1,840 |
全高 (mm) | 1,720 |
ホイールベース (mm) | 2,705 |
車両重量 (kg) | 1,880 |
乗車定員 (名) | 5 |
パワートレイン種類 | e-POWER (第2世代、VCターボエンジン搭載) |
発電用エンジン型式 | KR15DDT (水冷直列3気筒DOHC 可変圧縮比ターボ) |
発電用エンジン総排気量 (L) | 1.497 |
発電用エンジン最高出力 (kW[PS]/rpm) | 106[144]/4,400-5,000 |
発電用エンジン最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm) | 250[25.5]/2,400-4,000 |
フロントモーター型式 | BM46 (交流同期電動機) |
フロントモーター最高出力 (kW[PS]) | 150[204] |
フロントモーター最大トルク (N・m[kgf・m]) | 330[33.7] |
リアモーター型式 | MM48 (交流同期電動機) |
リアモーター最高出力 (kW[PS]) | 100[136] |
リアモーター最大トルク (N・m[kgf・m]) | 195[19.9] |
使用燃料種類 | 無鉛レギュラーガソリン |
燃料タンク容量 (L) | 55 |
燃費 (WLTCモード km/L) | 18.4 |
トランスミッション | ― (モーター駆動) |
最小回転半径 (m) | 5.4 |
タイヤサイズ(前・後) | 235/55R19 |
車両本体価格 (消費税込み 円) | 4,682,700円~ |
※上記は代表的なグレード「エクストレイル G e-4ORCE (5人乗り)」の諸元であり、2025年6月現在の情報の一例です。年式、オプション装着状況、改良などにより数値は異なる場合があります。
※車両本体価格はメーカー希望小売価格(消費税込み)の一例であり、地域や販売店、オプション選択によって異なります。リサイクル料金、保険料、税金(環境性能割・自動車重量税・自動車税種別割など)、登録等に伴う費用は別途必要です。
※燃費は定められた試験条件のもとでの値です。実際の走行時には、気象、道路、車両、運転、整備などの状況により異なります。
日産 エクストレイル(4代目:T33型)の主な変更履歴
- 2022年7月20日発表(7月25日発売):「タフギアと上質さの融合」をコンセプトに、4代目となる新型エクストレイル(T33型)が登場。国内仕様はパワートレインを第2世代「e-POWER」に一本化し、発電用エンジンには世界で初めて量産化に成功した可変圧縮比ターボエンジン「VCターボ」を採用。駆動方式には、前後2つの高出力モーターを緻密に制御する電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を搭載し、走行性能と乗り心地を飛躍的に向上させました。プラットフォームにはCMF-C/Dを採用し、内外装の質感も大幅に高められました。3列シート7人乗り仕様(e-4ORCE車のみ)も設定。高速道路での運転支援技術「プロパイロット(ナビリンク機能付)」や、駐車支援「プロパイロット パーキング」も搭載されました。
- 2023年(具体的な改良発表はなし):この期間、エクストレイルは発売直後から高い人気を集め、特にe-4ORCE搭載の上級グレードを中心に納車までに時間を要する状況が続きました。世界的な部品供給の不安定さも影響し、製品仕様の大きな変更よりも、生産の安定化と顧客への納車に注力された時期と言えます。
- 2024年4月:日産自動車創立90周年を記念した特別仕様車「90th Anniversary」をGおよびG e-4ORCEグレードをベースに設定。内外装の各所に専用カッパー(銅色)色のアクセント(フロントグリルフィニッシャー、シートステッチ等)を施し、専用エンブレムや専用19インチアルミホイール、防水シートなどを特別装備。人気オプションであるインテリジェント アラウンドビューモニターや100V AC電源(1500W)なども標準装備とし、魅力を高めました。
- 2024年後半~現在(2025年6月):上記2024年4月の90周年記念車設定以降、この期間にフルモデルチェンジに匹敵するような大規模な変更は発表されていません。しかしながら、競合がひしめくミドルクラスSUV市場において商品力を維持・向上させるため、今後も年次改良として内外装カラーのラインアップ変更、一部装備の仕様最適化、「プロパイロット」や「NissanConnect」のソフトウェアアップデートによる機能向上、あるいは新たな特別仕様車の設定などが適宜行われる可能性が高いと考えられます。
※上記は主な発表・発売時期と変更の概要です。具体的な改良内容、特別仕様車の詳細、最新の情報については、常に日産自動車株式会社の公式サイトまたは正規販売店にてご確認ください。
日産 エクストレイル(4代目:T33型)のレビュー動画
第2世代e-POWERとVCターボエンジンの組み合わせは、まさに革命的。驚くほど静かで滑らかながら、アクセルを踏めば力強い加速を披露。
エクストレイルの真骨頂「e-4ORCE」を雪上でテスト。四輪の駆動力を緻密に制御し、雪道とは思えないほどの安定感と操る愉しさを実現。
大幅に向上した内外装の質感に注目。特にGグレードのナッパレザーや大型ディスプレイは高級車並み。3列目シートの実用性も辛口チェック。
これらの動画レビューは、4代目エクストレイルの多岐にわたる魅力や性能、そして先進技術を具体的にお伝えすることを目的としています。ただし、試乗環境や評価者の視点、評価時期により印象が異なる場合もございます。多角的な情報収集の一助としてご活用いただくとともに、最終的なご判断は、ご自身での実車確認と試乗体験に基づいて行うことを強く推奨いたします。
日産 エクストレイル(4代目:T33型)のオススメポイント
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第2世代e-POWER × VCターボが生み出す、力強く静かで滑らかな電動駆動の走り:
4代目エクストレイル最大の魅力は、発電専用エンジンに世界初の可変圧縮比ターボ「VCターボ」を採用した第2世代e-POWERです。100%モーター駆動ならではの力強くレスポンスの良い加速と、エンジンの作動を感じさせにくい圧倒的な静粛性を両立。従来のSUVの概念を覆す、上質で新しい電動駆動体験を提供します。
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電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」による、異次元の走行安定性と快適な乗り心地:
前後2つの高出力モーターとブレーキを緻密に統合制御する「e-4ORCE」は、オンロードでの安定したコーナリングから、雪道や未舗装路での高い走破性まで、あらゆる路面で卓越したパフォーマンスを発揮。さらに、加減速時の車体の揺れを抑制することで、乗員全員が快適で「酔いにくい」乗り心地を実現しています。
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「タフギアと上質さの融合」を体現した、存在感あふれる内外装デザイン:
エクステリアは、力強い「ダイナミックシールド」フロントマスクと、シャープなLEDランプ類がモダンで精悍な印象を創出。インテリアも、12.3インチの大型ディスプレイを配した先進的なコクピットや、上質なナッパレザー(Gグレード)など、細部まで作り込まれた高い質感が、所有する喜びを満たしてくれます。
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3列シート仕様も選べる、広くて使い勝手の良い室内空間とユーティリティ:
ミドルクラスSUVとして十分な室内空間を確保し、特に後席の快適性は大幅に向上。e-4ORCE車には、いざという時に役立つ3列目シート7人乗り仕様も設定(国産e-POWER SUV初)。AC100V・1500W電源コンセント(オプション)も、アウトドアレジャーや災害時に大きなアドバンテージとなります。
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進化した運転支援技術「プロパイロット」による、長距離でも安心・快適なドライブ:
高速道路の同一車線走行をサポートする「プロパイロット(ナビリンク機能付)」を標準装備。ナビと連携してカーブ手前で減速するなど、より人間らしい自然な制御を実現し、長距離運転の疲労を大幅に軽減。さらに駐車を自動で行う「プロパイロット パーキング」も設定され、日々の運転を力強くサポートします。
日産 エクストレイル(4代目:T33型)を購入する前に知っておきたい注意点・懸念点
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e-POWER専用となり、ガソリンモデルが存在しないことによる価格帯の上昇:
4代目エクストレイルは、国内仕様では全車が第2世代e-POWER搭載となり、従来のガソリンエンジンモデルは廃止されました。これにより、高い走行性能と静粛性を実現しましたが、車両本体価格のスタートラインは先代より大幅に上昇。300万円台後半からの価格設定は、競合のガソリン車やハイブリッド車と比較検討する上で重要なポイントです。
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3列目シートの居住空間と、7人乗車時のラゲッジスペースの制約:
e-4ORCE車に設定される3列目シートは、あくまで補助的な「5+2シーター」という位置づけです。大人が長時間快適に過ごすには足元・頭上ともにスペースが厳しく、主に子供用や緊急用と考えるべきでしょう。また、7人フル乗車時のラゲッジスペースは極めて限定的になるため、多人数でのキャンプなどには工夫が必要です。
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発電用エンジン作動時のノイズと、シリーズハイブリッド特有の走行フィール:
第2世代e-POWERは静粛性が大幅に向上しましたが、急加速時や高速巡航時など、発電のためにVCターボエンジンが始動・高回転になると、そのエンジン音は室内にも透過してきます。常にモーターで駆動するため、アクセル操作とエンジン回転が一致しないシリーズハイブリッド特有の感覚に、一部のドライバーは慣れが必要かもしれません。
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競合車(RAV4、ハリアー、フォレスター等)とのキャラクターと燃費性能の比較:
エクストレイルのWLTCモード燃費(G e-4ORCEで18.4km/L)は、SUVとしては優れていますが、トヨタ RAV4やハリアーのハイブリッドモデル(20km/L超)と比較すると、数値上は見劣りします。e-POWER+e-4ORCEの走りの質感を重視するか、燃費数値を優先するかで評価が分かれるでしょう。
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先進装備の多くが上位グレードやオプション設定である点:
12.3インチの大型ディスプレイやナビゲーションシステム、ヘッドアップディスプレイ、BOSEプレミアムサウンドシステム、そしてナッパレザーシートといった上質・先進装備は、その多くが最上位のGグレードや、さらにオプションを選択することで手に入ります。Xグレードなどでも選択可能ですが、満足のいく仕様にすると総支払額は500万円を超えることも珍しくありません。
日産 エクストレイル(4代目:T33型)の購入を検討している人のレビュー
(40代後半・男性・家族でのキャンプやスキー、悪路走破性も重視)
新しいエクストレイル、特にe-4ORCEの走りに期待しています。雪道やキャンプ場の悪路での安定感がどれほどのものか。第2世代e-POWERの力強さも魅力。3列目シートは子供用と割り切っていますが、いざという時に役立ちそう。RAV4やフォレスターとも比較検討中です。
(30代後半・男性・最新技術と上質な乗り心地を求める、都市部中心)
VCターボを搭載した第2世代e-POWERの滑らかさと静粛性が気になります。Gグレードのナッパレザー内装も高級感があって良いですね。プロパイロットも進化していると聞くので、高速での疲労軽減効果を試してみたい。ハリアーとどちらの上質感が自分に合うか悩んでいます。
(50代・夫婦・長距離ドライブでの快適性と経済性の両立)
夫婦で長距離旅行に行くので、静かで乗り心地の良いSUVを探しています。エクストレイルe-POWERは燃費も良さそうだし、e-Pedal Stepも運転が楽そう。AC100V電源も車中泊で役立つかも。ただ、価格が少し高めなので、費用対効果をじっくり考えたいです。
(30代・女性・初めてのSUV、デザインと安全性を重視)
エクストレイルの新しいデザイン、スタイリッシュで好きです。Gグレードのタン内装もお洒落。SUVは初めてだけど、プロパイロットパーキングがあれば駐車も安心かな。e-POWERの運転のしやすさも確かめたい。少し大きいけど、運転に慣れるか試乗してみたいです。
(40代・男性・先代エクストレイルからの乗り換え検討、走りの進化に期待)
先代のガソリン車に乗っていますが、新型e-POWERの走りが全く違うと聞いて興味津々。特にe-4ORCEのコーナリング性能を体感したい。内装の質感も格段に上がっていますね。3列目シートの有無と価格のバランスで、GかXか迷っています。
日産 エクストレイル(4代目:T33型)の購入者レビュー
(40代・男性・家族でのキャンプやスキーが趣味・エクストレイル G e-4ORCE (7人乗り 2024年式) 購入)
G e-4ORCEの7人乗りを購入。e-4ORCEの雪道での安定感は期待以上で、安心してスキーに行けます。VCターボのe-POWERは力強く、荷物満載の登坂路も余裕。AC100V電源もキャンプで大活躍。まさに「タフギア」と「上質」を両立した一台です。
(50代・男性・長距離ドライブとゴルフが趣味・エクストレイル G e-4ORCE (5人乗り 2023年式) 購入)
Gの5人乗り、e-4ORCEの乗り心地が素晴らしい。路面に吸い付くような安定感と静粛性で、長距離運転が全く苦になりません。ゴルフバッグも余裕で積めます。プロパイロットも進化していて、高速道路での運転が本当に楽になりました。大人のSUVですね。
(30代後半・男性・都市部での利用が中心、走りにもこだわる・エクストレイル X e-4ORCE (5人乗り 2024年式) 購入)
Xのe-4ORCEに乗っています。e-POWERのモーター駆動は、街中のストップ&ゴーが本当にスムーズで静か。それでいてアクセルを踏めば力強く加速するのが気持ち良い。e-Pedal Stepも慣れると運転が楽です。内装の質感も高く、毎日乗るのが楽しいです。
(40代・女性・初めてのSUV、デザインと安全性重視・エクストレイル G (2WD 2023年式) 購入)
Gの2WDですが、デザインの格好良さと内装の上質感が決め手でした。運転席からの視界が良く、大きい車体でも運転しやすいです。プロパイロットパーキングを付けたので駐車も安心。プロパイロットのおかげで、少し遠出するのも怖くなくなりました。
(50代・夫婦・先代からの乗り換え、静粛性と快適性に感動・エクストレイル G e-4ORCE (5人乗り 2022年式) 購入)
先代のT32型からG e-4ORCEに乗り換えました。静粛性の進化に一番驚いています。室内での会話が本当にクリア。乗り心地も上質で、全く別のクルマのようです。e-POWERとe-4ORCEの組み合わせは、まさに技術の進化を感じさせてくれます。
日産 エクストレイル(4代目:T33型)の新車購入ガイド
2022年7月に国内デビューした4代目日産エクストレイル(T33型)は、第2世代e-POWERとVCターボ、そして電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」という革新的な技術を搭載し、SUVの新たな価値を提示するモデルです。この先進SUVを新車で賢く手に入れるための購入プロセスと、専門家としてのアドバイス、重要なチェックポイントを詳細に解説します。
1. 新車購入の基本的な流れ
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情報収集とエクストレイルの仕様・グレード理解、詳細な予算計画:
- エクストレイルのグレード構成(S、X、G、AUTECH、そして90周年記念車などの特別仕様車)、各グレードの標準装備と選択可能なメーカーオプション、パワートレイン(全車e-POWER、発電用VCターボ)、駆動方式(2WD/e-4ORCE)、乗車定員(5人/7人[e-4ORCEのみ])、先進運転支援技術「プロパイロット」の詳細、NissanConnectナビゲーションシステムやサービスの内容について、公式サイト、カタログ、専門家のレビュー記事等で徹底的に情報を収集・比較します。
- ご自身のライフスタイル、主な使用用途(日常の足、通勤、レジャー、アウトドア活動の頻度、雪道走行の有無等)、年間走行距離、そしてクルマに求める価値(走行性能、燃費、内外装の質感、積載性、安全性等)を明確にし、最適なグレード、駆動方式、オプションの組み合わせを絞り込みます。
- 車両本体価格に加え、必要なオプションの費用、各種税金(環境性能割、自動車重量税、自動車税種別割)、自賠責保険料、リサイクル料金、登録諸費用(ディーラー手数料含む)など、全ての費用を含めた総支払額を算出し、現実的な予算計画を立てます。日産フィナンシャルサービスのローンや残価設定型クレジットも検討材料です。
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販売店(日産販売会社)の選定と試乗予約・実車確認:
- お近くの日産販売会社の店舗を選定します。複数の店舗で見積もりを取得し、販売条件や担当者の専門知識、提案力を比較することも有効なアプローチです。
- 訪問前に、必ず試乗の予約を入れましょう。特に比較検討したい駆動方式(例:2WDとe-4ORCEの乗り味の違い)や、体感したいe-POWERの走り、先進機能(例:プロパイロット、プロパイロットパーキング)があれば、事前に伝えておくことで、当日の確認がスムーズかつ有意義に進みます。
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試乗によるエクストレイルの実力評価と比較検討:
- 第2世代e-POWERとVCターボエンジンによる力強く滑らかな加速、そして高い静粛性を体感します。e-Pedal Stepの操作感や、CMF-C/Dプラットフォームがもたらすしっかりとした乗り心地と操縦安定性も重要なチェックポイントです。e-4ORCE搭載車では、コーナリング時の安定感や悪路を想定した走行モードの効果についても確認しましょう。
- 運転席からの視界の広さ、ドライビングポジション、12.3インチの大型ディスプレイ(グレードによる)の視認性と操作性、内装の質感(特にGグレードのナッパレザーなど)、前後席および3列目シート(設定車)の居住性、荷室の広さと使い勝手を実車で細かく検証します。
- 直接的な競合車となるトヨタ RAV4やハリアー、三菱 アウトランダーPHEV、マツダ CX-5/CX-60、スバル フォレスターなどと比較試乗を行い、エクストレイル独自のe-POWERとe-4ORCEの魅力や総合的な価値を客観的に評価します。
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見積もり取得と条件交渉:
- 最終的に絞り込んだグレード、駆動方式、メーカーオプション、ディーラーオプション、ボディカラーを決定し、販売店に正式な見積書(諸費用込み)の作成を依頼します。
- 見積書の内容を詳細に確認し、不明点は全て質問して解消します。車両本体からの値引き額、オプション装備のサービス、下取り車がある場合はその査定額などについて、納得のいく購入条件を引き出すための交渉を行います。
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契約手続き:
- 全ての条件(仕様、価格、支払い方法、登録予定時期、納車予定日など)に合意したら、売買契約を締結します。契約書は細部まで丁寧に読み合わせ、内容を完全に理解した上で署名・捺印(実印と印鑑証明書が必要)します。
- 契約時には、申込金(手付金)が必要となるのが一般的です。
- 登録に必要な書類(印鑑証明書、住民票、委任状等)は、事前に販売店から指示がありますので、漏れなく準備します。
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納車までの準備:
- 自動車保険(任意保険)の新規加入または車両入替手続きを、納車日までに確実に完了させます。
- 駐車場を確保し、車庫証明(自動車保管場所証明書)の申請手続きを行います。
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納車:
- 指定された日時に販売店にて車両の最終確認を行います。注文内容と相違ないか、内外装に傷や汚れがないかを、担当者と共に細心の注意を払ってチェックします。
- 車両の主要な機能や装備の操作方法、特に「e-POWER」の特性や「e-4ORCE」、プロパイロット関連機能、NissanConnectサービスに関する説明を十分に受け、車検証、自賠責保険証、保証書、取扱説明書、インテリジェントキー等の重要書類や付属品を確実に受け取ります。
- 契約に基づいた残金の支払いが完了していることを確認し、新しいエクストレイルとのカーライフが始まります。
2. 日産 エクストレイル(4代目:T33型)購入時の主なチェックポイント
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パワートレインはe-POWERのみ、駆動方式(2WD vs e-4ORCE)の選択が鍵:
- 4代目エクストレイルは全車e-POWER。選択の焦点は駆動方式です。「e-4ORCE」(電動駆動4輪制御技術)は、雪道や悪路での走破性はもちろん、オンロードでのコーナリング安定性や乗り心地にも大きく貢献します。その価値と、2WD車との価格差・燃費差を比較検討しましょう。
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グレード選択(S/X/G/AUTECH)と乗車定員(5人/7人)の組み合わせ:
- 「S」は基本グレード、「X」は装備のバランス、「G」はナッパレザーシートなど上質感を極めたグレード。スポーティで内外装にこだわった「AUTECH」も設定。3列目シート7人乗りはe-4ORCE車のみに設定。家族構成や使用目的に合わせて。
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先進運転支援技術「プロパイロット」の機能確認:
- ナビリンク機能付きの「プロパイロット」は全車標準装備ですが、駐車をほぼ自動で行う「プロパイロット パーキング」や、SOSコールと連動する「プロパイロット緊急停止支援システム」はグレードやオプションによって異なります。必要な機能が備わっているか確認。
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メーカーオプション・ディーラーオプションの戦略的選択:
- NissanConnectナビゲーションシステム(12.3インチ)、BOSEプレミアムサウンドシステム、パノラミックガラスルーフ、ヘッドアップディスプレイ、100V AC電源(1500W)など、後付けできないメーカーオプションは慎重に。ディーラーオプションの各種プロテクターやスタイリングパーツも、エクストレイルのキャラクターに合います。
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ボディカラーとインテリアの選択(特にタンカラーの内装):
- エクストレイルには、カーディナルレッドやシェルブロンド/スーパーブラックの2トーンなど、上質で個性的なボディカラーが用意されています。インテリアでは、Gグレードに設定されるタンカラーのナッパレザー内装が特に人気。内外装の組み合わせで満足度が大きく変わります。
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納期(2025年6月11日現在)の確認:
- エクストレイルは人気SUVであり、特にe-4ORCE搭載の上位グレードや特定の人気カラーは納期が長期化する傾向にあります。最新の納期情報を契約前に必ず販売店に確認し、ご自身の計画と照らし合わせてください。
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エクストレイル試乗時の深掘りチェックポイント:
- e-POWERとVCターボの連携:エンジン始動時の静粛性、発電時のエンジン音の質感、モーター駆動の滑らかさと力強さ。
- e-4ORCEの走行フィール:コーナリング時の安定感、加減速時の車体の揺れの少なさ(酔いにくさ)。
- e-Pedal Stepの操作感:ワンペダル感覚での運転のしやすさと、回生ブレーキの効き具合。
- 内外装の質感:特にGグレードのナッパレザーやステッチなど、細部の作り込み。
- 3列目シートの実用性(設定車):大人も座れるか、乗り降りはしやすいか、格納方法。
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支払いプランと長期的な維持費(e-POWERの経済性と税制優遇):
- 車両価格は高めですが、e-POWERによる燃料費の節約効果や、エコカー減税などの税制優遇(購入時期による)も考慮に入れる必要があります。日産の残価設定型クレジットなどを活用し、月々の負担や総支払額をシミュレーションして最適なプランを選びましょう。
日産 エクストレイル(4代目:T33型)の中古車購入ガイド
2022年7月に国内デビューした4代目日産エクストレイル(T33型)は、第2世代e-POWERとVCターボ、そして電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」という革新的な技術を武器に、中古車市場でも高い注目度と人気を誇っています(2025年6月11日現在)。ここでは、先進のT33型エクストレイルを中古で賢く手に入れるための、専門的視点からの購入ガイドを徹底解説します。
1. 中古車購入の基本的な流れ
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情報収集と予算・希望条件の明確化(e-POWER専用車としての理解):
- エクストレイルのグレード構成(S、X、G、AUTECH、90周年記念車など)、駆動方式(2WD/e-4ORCE)、乗車定員(5人/7人[e-4ORCEのみ])、年式による改良点(特に2024年4月の90周年記念車の内容など)を詳細に把握します。希望する走行距離、ボディカラー、必須装備(プロパイロットパーキング、大型ナビ、BOSEサウンドシステム、3列目シート等)をリストアップ。
- 中古車情報サイト(カーセンサー、グーネットなど)や日産の認定中古車検索サイト(「Nissan Intelligent Choice」)を活用し、希望条件に合致するエクストレイルの中古車流通状況、価格相場を徹底的に調査します。高年式の低走行車が中心となるでしょう。
- 車両本体価格に加え、各種税金(自動車税種別割の未経過相当額、環境性能割等)、自賠責保険料未経過相当額、登録諸費用、納車費用、販売店手数料など、総支払額を念頭に予算を設定します。
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車両検索と信頼できる販売店の選定:
- 条件に合うエクストレイルが見つかったら、その車両を取り扱う販売店を選びます。日産正規ディーラーが運営する認定中古車(「Nissan Intelligent Choice」)は、車両の品質検査基準、充実した保証(e-POWERやe-4ORCE機構も含む)、専門的なアフターサービスの面で高い安心感が期待できます。
- その他、実績のある大手中古車販売チェーンやSUV専門店も選択肢となりますが、その場合は販売店の評判、第三者機関による車両鑑定の有無、保証制度の詳細、整備工場の併設状況などを総合的に比較検討することが重要です。
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実車確認(内外装、機関、装備)と試乗:
- 候補車両を絞り込んだら、販売店に連絡を取り、実車確認と試乗のアポイントを入れます。エクストレイル特有の先進装備や質感、e-POWERのフィーリングを実際に確かめましょう。
- 車両状態のチェック:内外装の傷、凹み、塗装の状態、タイヤの製造年と残り溝(Gグレードは19インチ)、灯火類(LEDの状態)、各スイッチの動作、シートの状態(特にGグレードのナッパレザー)、装備品(ナビ、エアコン、安全装備のカメラ・センサー類)の動作を徹底的に確認します。
- 修復歴の有無、冠水歴の有無は中古車選びの最重要確認項目です。車両状態評価書(鑑定書)の提示を求め、詳細な説明を受けましょう。
- 試乗:e-POWERシステムの始動性、モーター駆動のスムーズな加速と力強さ、発電用VCターボエンジンの作動頻度と静粛性、e-Pedal Stepの操作感、e-4ORCEの安定感(可能な範囲で)、ブレーキの効き具合、異音・異常振動の有無などを確認します。
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見積もり取得と条件交渉:
- 車両本体価格、諸費用(各項目の内訳を明確に)、保証内容と期間、納車前整備の内容などを明記した見積書を取得します。
- 車両価格の妥当性(年式、走行距離、グレード、装備を考慮)、諸費用の内容、保証の延長や内容拡充、納車前に行われる整備の範囲などについて、担当者と具体的に交渉します。
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契約手続き:
- 全ての条件に納得したら契約を締結します。契約書は細部まで熟読し、特に保証範囲、免責事項、キャンセルポリシーなどの重要項目は完全に理解した上で署名・捺印(実印)します。
- 手付金の額や支払い時期、残金の支払い方法を確認します。
- 必要書類(実印、印鑑証明書、住民票、委任状など)を事前に確認し、準備します。
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納車までの準備:
- 自動車保険(任意保険)への加入または車両入替手続きを、納車日までに完了させます。
- 名義変更やナンバープレート取得、車庫証明の取得は、通常販売店が代行しますが、手順と費用を確認します。
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納車:
- 車両受け取り時は、契約時の車両状態や約束された整備内容と相違ないか、再度確認します。操作説明を受け、車検証、保証書、整備手帳(メンテナンスノート)、取扱説明書、インテリジェントキー等を受け取ります。メーカー保証の継承手続きも確認。
2. 日産 エクストレイル(4代目:T33型)中古車購入時の主なチェックポイント
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年式と改良遍歴、特別仕様車(90th Anniversary等)の確認:
- T33型エクストレイルは2022年7月デビュー。2024年4月には日産創立90周年記念車「90th Anniversary」が設定され、専用内外装と人気オプションが標準装備化されました。これらの改良内容や特別装備の有無で中古車としての魅力や価格が変動するため、年式と仕様をしっかり確認しましょう。
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グレード(S/X/G/AUTECH)と駆動方式(2WD/e-4ORCE)、装備の厳密な照合:
- 希望するグレード、駆動方式が合致しているか確認。メーカーオプション(プロパイロットパーキング、BOSEプレミアムサウンドシステム、パノラミックガラスルーフ、AC100V電源など)の有無は車両価値と満足度を大きく左右します。特に3列目シートはe-4ORCE車のみの設定です。
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車両状態の徹底チェック(内外装、特に「タフギア×上質」に関わる部分):
- 修復歴・冠水歴の有無: 第三者機関の鑑定書がある車両や、日産認定中古車が安心です。
- 内外装のコンディション: アウトドアユースを想定したモデルのため、下回りや樹脂パーツの傷、荷室の使用感もチェック。Gグレードのナッパレザーなど、上質な内装材の状態も入念に確認。
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第2世代e-POWER(VCターボ搭載)とe-4ORCEの状態確認:
- 駆動用バッテリーの健康状態は、日産ディーラーであれば専用診断機でチェック可能な場合があります。保証期間も確認。試乗時には、スムーズなモーター走行と発電用VCターボエンジンの始動・作動音のレベル、e-Pedal Stepの効き具合などを入念に確認。e-4ORCEの作動(異音などがないか)も注意。
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先進安全装備「プロパイロット」等の動作確認:
- 搭載されているプロパイロット(ナビリンク機能付)やプロパイロットパーキングが正常に作動するか、可能な範囲で販売店にデモンストレーションを依頼。衝突被害軽減ブレーキなどの基本的な安全機能も含め、警告灯の非点灯などを確認。
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保証制度の確認(日産認定中古車「Nissan Intelligent Choice」など):
- 高年式車であればメーカー新車保証が残存している可能性が高いです。保証継承が可能か確認。日産認定中古車「Nissan Intelligent Choice」であれば、日産独自の充実した保証が付帯し、e-POWERシステムやe-4ORCEもカバーされるため安心です。
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メンテナンス履歴(整備記録簿)の精査:
- 過去の点検整備記録簿で、定期的なメンテナンス(特にエンジンオイル交換、ブレーキフルード交換、e-POWERシステムの点検など)が適切に行われていたかを確認。正規ディーラーでの整備記録が豊富であれば、車両状態の信頼性が高まります。
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リコール・サービスキャンペーンの実施状況:
- 対象車両にリコールやサービスキャンペーンが発令されていないか、発令されていた場合は確実に対策済みであるかを確認します。車台番号をもとに日産自動車の公式サイトなどで確認可能です。
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NissanConnectナビゲーションシステムと関連機能の状態:
- 12.3インチの大型ディスプレイの動作、タッチパネルの反応、ナビ機能、SOSコールやオペレーターサービスなどのNissanConnectサービスの利用状況や引継ぎ可否も確認ポイントです。
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AC100V・1500W電源コンセント(オプション)の有無と動作:
- オプション設定のAC100V・1500W電源コンセントは、アウトドアや災害時に非常に役立つ装備です。装備されている場合は、その動作確認もしておくと良いでしょう。
中古の4代目エクストレイルは、日産独自の先進技術e-POWERとe-4ORCEがもたらす上質な走りを、新車よりも魅力的な価格で体験できるチャンスです。年式による装備の違いや、特にe-POWERシステムのコンディション、そしてファミリー・アウトドアユースでの使用感を丁寧に見極め、信頼できる販売店で十分な情報を得ることが、最適な一台との出会いを実現する鍵となるでしょう。